11月29日~12月1日、2泊3日で京都へ行ってきました
「錦繍の京都紅葉めぐり3日間」というツアーに申し込んで
去年はちょうどこの週くらいが紅葉の見頃だったのですが…今年は一週間早くて、ピークを過ぎてしまったという情報から、ま 仕方ないでしょという気持ちで参加
東京駅 9:03発 ひかり465号で京都駅着 11:47
今日は、永観堂のライトアップを鑑賞するということで、夕飯が早めの17:30頃…昼食のお弁当も早めに新幹線内で済ませて、大好きな京都へ到着
今年の桜は、奈良方面へ行ったので、京都は諦めていたのですが…紅葉の時期にまた訪れることができました
京都駅から観光バスに乗り込んで、参加者27名それに添乗員さんとベテランそうなガイドさんと優しそうな運転手さん 駅からバスで15分ほどにある「東福寺」へ向かいます
ガイドさんたちの挨拶も慌ただしくあっという間に到着!
本町通りでバスを降りて、路地に入るともう風情のある景色…土壁にもみじの紅が映えています
歩くこと10分くらいで「東福寺」へ
鎌倉時代に創建。ときの摂政関白・藤原(九條)道家が、南都東大寺と興福寺から「東」と「福」の二文字をとり、九條家の菩提寺として造営。仏殿には高さ15メートルの大仏立像を安置。京の「新大仏寺」として、1236年より実に19年をかけて、都最大の伽藍を完成させました。
まずは、本堂に入ってその伽藍の説明を聞きながら間近で拝見。総刺繍の細やかさ、金糸の美しさに19年の歳月の重みを感じながらただただ見入ってました…撮影禁止で残念
方丈と開山堂を結んで架かる「通天橋」ここから眺める渓谷・洗玉潤の紅葉と新緑は絶景
JR東海「そうだ京都、行こう」の1997年盛秋のポスターが東福寺 その時のキャッチコピーは
六百年前、桜を全部、切りました。
春より秋を選んだお寺です
ガイドさんが、何気なく話してくれました…そんなお寺もあるんだと印象深くなりました
そんな事もあって、今回のブログには「そうだ京都、行こう」のキャッチコピーも載せてみようかと思います。
見頃は過ぎてしまいましたが、それでも十分満足できる素敵な景色を眺めながら
方丈と庫裡で拝観受付して
国指定 名勝 東福寺本坊庭園(方丈庭園)へ
昭和の名作庭家・重森三玲の作(昭和14年)「八相の庭」と命名され、近代庭園の傑作とされる。方丈の東西南北に四庭をもつ。
予定には無かったのですが、添乗員さんがこの近くの「光明院」の紅葉がまだ残っているので、行きたい方は案内しますという事なので、足を伸ばすことにして集合場所(本堂)へ
先程まであんなに晴れていた空が急に怪しくなって突然雨が降り出してきたのですが、ちょうど本堂の大きな軒下だったのでそこで雨宿り…京都の冬はこれを「北山しぐれ」といって珍しくないそうです
禅堂…1347年再建。我が国最古最大、中世から遺る唯一の坐禅堂場。鎌倉風の華頭窓が美しい
殿鐘楼…禅堂の北に建つ鐘楼。漆喰壁に覆われた室町後期の建物
皆さんが集まる頃、ちょうど雨も止んで、これから「光明院」へ向かいます
東福寺三門…大仏(天竺)を思わせる。室町初期の再建。扁額「妙雲閣」は足利義持筆。楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には明兆と弟子による極彩画が描かれている
外側の四隅の柱は、豊臣秀吉が修理を行った際に付けられて修理後取り外せなくなった為、そのまま残ってしまったという説もあるそうで…太閤柱と呼ばれているそうです
東司(とうす)…通称百雪隠(ひゃくせっちん)すなわち便所。禅僧は用便も修行であり、東司へ行くのも厳しい作法が定められていた。我が国最古、室町前期の遺構
東福寺境内を出て5分ほどで「光明院」へ到着
「東福寺塔頭 光明院」は、明徳2年(1391)に金山明しょうが開創した「虹の苔寺」として知られている寺。昭和14年(1939)に完成した「派心庭」は、昭和の庭造りの名人 重森三玲作。池泉式の枯山水庭園で、州浜型の白砂の故池に三尊石組が配置され、背後にはサツキやツツジの大刈込がある。高台の雲上には茶亭があり、窓、壁、障子に描かれた大きな円は月を表し、月が東に昇る様を表している。
2000年のJR東海「そうだ京都、行こう。」 キャッチコピーは
日本の「ガーデニング」です。
どなたか、この美しさについて、
論理的、科学的に説明していただけませんか
再び東福寺へ戻ります
集合場所は、本堂前
壮大な建物に気持ちも爽快に
本町通りに戻って、バスに乗車。次は、「真如堂」へ
鴨川を左手に眺め、七条、五条、四条大橋を過ぎて祇園先斗町…何回も訪れているとさすがに懐かしい景色になってきます。京都の冬の風物詩「吉例顔見世興行」、今回は南座休館にともなって「先斗町歌舞伎練習場」で開かれるそうです…なんて話を聞きながら歌舞伎練習場を眺め、とにかく次から次へと色々な話が聞けて、物知りガイドさんは、ありがたかった~!なるほど~と感心しながら聞いていたのに頭に残っているのは???
白川通りでバスを降りて、路地を入ると比叡山が眺められる場所に
ここからしばらく急な登り坂が続きます
ようやく「真如堂」へ到着!
天台宗の寺院で、正式には真正極楽寺。寺名は正真正銘の極楽の寺という意味で、真如堂はもともと本堂の呼び名であったという。平安初期に円仁が霊木で彫った阿弥陀如来を本尊として堂宇を建てたのがはじまり。本尊阿弥陀如来像は女人を救う仏で、「うなずきの弥陀」という別名で庶民に親しまれていて、毎年11月5日~15日に開扉される。境内には三重塔、書院、元三大師堂、鐘楼などの伽藍が並ぶ。桜、紅葉の名所としても有名である。
2002年のJR東海「そうだ京都、行こう」 キャッチコピーは
ご本名は真正極楽寺。
「正真正銘のゴクラク」は、
町角を曲がるとあったりするんです。
1988年、曽根三郎氏によって作庭された「涅槃の庭」は、比叡山など東山三十六峰を借景とした枯山水。
雄大な山並みと涅槃を表した石組が呼応。特に大文字の眺めが良い
2010年、重森千青氏によって作庭された「随縁の庭」は四つ目の家紋をモチーフに作られた和風モダンな庭
真如堂に参詣した三井高利が自ら墓所に希望したことが由縁で三井家の菩提寺となっていて、そのゆかりの物も展示してありセンスの良さを感じながら見てきました
帰路は、別の道を通ります。黒谷さん(金戒光明寺)は幕末の京都守護職を務めた会津藩手・松平容保(かたもり)が本陣を構えた寺で新選組誕生の地。…まず「会津小鉄の墓」をお参りして、本名上坂仙吉といい、京都で会津藩の世話を得て元締めとなり、やがて数百人の子分を従える侠客となった人物。鳥羽伏見の戦いで賊軍の汚名を着せられ戦死者の遺体が鳥羽伏見の路上に放置されていたのを子分二百余名を動員し、迫害も恐れず収容し近くのお寺で荼毘に付し回向供養したという。その後も容保公の恩義を忘れず黒谷会津墓地を西雲院住職とともに死守し、清掃・整備の奉仕を続けたという逸話が残っているそうです。
「会津藩殉難者墓地」…約三百坪の敷地に文久二年~慶応三年の五年間に亡くなられた二百三十七霊と鳥羽伏見の戦いの戦死者百十五霊を祀る慰霊碑がありました。
文殊の塔を左手に眺めて、京都市内を一望しながら、急な石段を降りて行くと途中には通称「アフロ仏像」や2011年の大河ドラマの主役「お江」の墓(供養塔)があったり…
山門と仏像が重なって、日本の美しい景色に選ばれているいう景色を眺めたりしながら
バスが待っている通りへ出て行きました。
夕食の前に二日間お世話になるホテルへ
チェックインして、17:15頃ロビー集合ということで、それまで50分位部屋でゆっくり休むことができました
夕食は、「東山・はり清」で懐石料理を頂きます。ホテルからバスで10分位、大通りで降りて少し路地にはいります。
・前菜 季節の盛り合わせ
・御椀物 蟹真丈 平茸 青菜軸 人参 柚子
・向付 鯛 鮪 甘海老 あしらい一式
・御凌ぎ 蓮根饅頭 銀餡 生姜
・焼物 甘鯛塩焼き 海老芋田楽 茗荷
・炊合 鯛蕪 巻き湯葉 占地 紅葉人参
・強肴 和牛ステーキ 茸豆乳ソース サラダ
・水物 アーモンドムース
・御菓子 葛焼
見た目も楽しみながら、なんといっても出汁と食材が調和されていて、いちいち頷きながら食してました
美味しかった!さすがです~
約2時間位かけて、ゆっくりと堪能したあとは、今日の最終予定地 南禅寺の北にある「永観堂」へ
「秋は紅葉の永観堂」と言われるほど昔から紅葉で名高い。正式には禅林寺といい、貞観5年(863)に創建。当初は密教道場であったが、平安時代に永観が浄土念仏を唱えて専修念仏道場となり、永観堂の名がついた。現在は浄土宗西山禅林寺派の総本山。楓におおわれた釈迦堂や開山堂などの諸堂は回廊で結ばれている
一週間前のTVのニュースで、真っ赤に彩られた永観堂の庭園が放映されていて、「今週いっぱいが見頃です」と話していたので…どんなものかなーと期待薄で…でも混雑はしてないかもと思いながら来たのですが、団体受付で修学旅行生と一緒になりしかも僅かな差であとになってしまったら、融通のきかない受付の人で…ひとクラス通したら入れてくれてもいいのに、全クラス通るまで待たされてしまいました~
ご本尊は「みかえり阿弥陀」で、夜間はその阿弥陀堂のみ拝観できて庭園も放生池の周りを一周しても1時間は掛からないという事で、20:50頃集合
「永観堂さんのライトアップは、本当に上手です」と添乗員さんが話していた通り
殆どが落葉してしまって絨毯になっていたのですが、待っていてくれた紅葉はライトアップされ素敵な雰囲気を醸し出していました
まずは、「みかえり阿弥陀」様のところへ
永年二年(1082)二月十五日早朝。阿弥陀堂に人影がうごく。夜を徹して念仏行に励んでいる僧呂がいるらしい。
東の空がしらじらとし始めた。ふっと緊張がとけた一瞬、僧は息をのんだ。自分の前に誰かがいる。それが誰か気がついて、足が止まった。
「永観、遅し」
ふりかえりざま、その方は、まっすぐ永観の目を見つめられた。
永観堂禅林寺のご本尊は、首を左にかたむいておられます。ほんの少し開かれたお口。お顔全体にただよう穏やかな微笑み。それは遠い昔、永観律師を励まされた時のまま。阿弥陀さまの慈悲のかたちがこれほど具体的にあらわされている佛さまは例がなく、「みかえり阿弥陀」と呼ばれ、広く知られています(永観堂しおりから)
ライトアップされた紅葉の彩は、美しかったのですが…悲しいかな真っ暗な状況のなかの写真はうまく撮ることが出来ませんでした
極楽橋から錦雲橋を撮影。放生池に映る紅葉がとても美しかったです
1996年 JR東海「そうだ京都、行こう」キャッチコピーは
今年という年は
この景色で思い出すことに
なりそうです
バスに乗って、ホテルへ ホテルのXmasイルミネーションが可愛い!
明日は、嵐山~嵯峨野方面へ