資本主義は継続する「成長」によって成り立つ経済構造なんでしょうね。
「成長」果たして無限に続くものだろうか・・・
結論は明確であって「否」だろう。
本書では、ギリシャ・イタリアといったユーロ圏の二つの国家
いずれも大きな債務を抱えた国の現状を先ず著者の目で、耳で、感触で
今の現実をかなりリアルに描写しているところから始まる。
これら両国、訪れたことが無いボクにも現状の混乱状況が
かなり明確に解るように思った。
この現実は、政治の貧困であり、その政治を作った国民の
尊法・納税意識のなさ、そして政府が出す当てにならない数字が
大きな要因を占めているとのこと。
両国の歴史的背景もまた見逃すことの出来ない要因でもあるとか・・・
しかし、もっと大きな根本的な問題があるのではなかろうか、
それは本書の主題「資本主義の終わり」が、今、この
両国で始まろうとしているのではなかろうか。
そしてそれは、ギリシャ・イタリアだけの問題ではなく
地球上の全ての国でもやがて訪れるであろう問題だろう、という内容です。
「資本主義」という経済体制は「成長」が基盤にあって成り立つ体制であって
「成長」は無限に続くものではないはずだ、というのが
今、この両国で明確に裏づけられたことを物語っています。
また、「成長」が無限でないことを具体的な事例でも解いています。
例えば、高齢化社会における生産人口と非生産人口の比率の変化も
そのひとつだろう。資源問題もまたそうだろう・・・
では、始まった「資本主義の終わり」がやって来たとき、それは
相当な年数(本書では30~50年)後のことであろうけど、
果たしてその後にやってくる経済体制は、そしてそれを
基盤とした国家体制は果たしてどのようなものだろうか、
というかなり大胆な予測の一端も披露されているようですが
それは、ここでは明かさないことにしよう。
少なくともボクがこの世に生存している間は「資本主義」体制の
国家を主体とした世界であるだろう、かなり多くの具体的な
課題が噴出することだろうけど・・・
例えば今、目の前に迫りつつある課題「原発」問題もそのひとつだ。。。
※
◎去る6月9日のブログで紹介しました後楽園の「お田植え祭り」で田植えした井田の今の様子。
http://blog.goo.ne.jp/kasayu0104/c/b87a05547e0b30ec0ad3bea34a1c7461
およそひと月でこんなに立派な田んぼになりました。
※今回も最後までご覧いただきありがとうございます。厳しい暑さが続いています。ご自愛くださいませ。