甥っ子の結婚式で帰国していた日本から戻ってまいりました。トレーナーさんのところから帰ってきたうぃるちとお花見に行きました。我が家に新人(新犬)が投入されました。娘が数時間後に向かうはずだったブリュッセルでテロが起きました。ショックでガタガタだったけど、大好きなバレエのクラスですっかり元気になりました。
ほんの数日のあいだにいろいろありすぎて。
なかなか落ち着いてブログを書く時代じゃなくなってきてますね。もっと簡単で手軽なツールが増えているから。でも、やっぱり10年前を振り返ると、やっぱりブログやっててよかったな、と思うので続けていきます。
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さて、日本から帰った翌々日フォスターさんが連れて来てくれた新入り君。
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なまえを いっぽ と申します。最初の一歩、一歩々々の一歩です。片隅一歩をよろしくおねがいします。
↑初日は3時間テーブルの下から出てきませんでした。
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あ、顔出した。…でもすぐ引っ込んだ…
…って感じで。
無理やり引っ張り出したのは夕食前。いっぽは、ほぷちゃんと同じように、パピーミルで使われていたホワイトコリーでした。そこの女の子が子宮逸脱の瀕死でERに担ぎ込まれたことで状況が発覚、いっぽは、彼のパピーたちと、妊娠中の妻(?)と、多くの同僚(?)と共にレスキューされました。ずっと外の犬舎…というより、大きな檻で他のコリー達と一緒に”飼われていた”ようです。繁殖に使用される以外、人間との接触はほとんどなく、どうやら犬たちの中でも最下位だったのではないかと思われます。可哀想なほどのビビリ。音にビビり、動きにビビり、放っておけば何日も食べず、神経質に同じ場所をすごい勢いで行ったり来たりします。ガリガリの23kgです。うぃるちと同じ体重ってどうよ。精神のリハビリには時間がかかりそう。いっぽいっぽ、前進していくしかないです。
2月のある日、My Furry Valentine'sという「動物バレンタイン」のアダプションイベントがありました。Hopeをアダプトしたコリーレスキューも、うぃるちをアダプトした団体も参加していたので、フォスターのボランディアでもしようかとでかけました。もし、縁のある子がいたら、もしも、もしも、ってこともあるかな、って思いましたが、その日来ていたチェイス君は、もうアダプト先が決まっている人気者でした。その子がクッキーに似ていて…もう見た瞬間、ダメだったんですね。触ったらもうボロ泣き。ああ、これはまだ全然心の準備できてないな、と思って、その日は顔なじみのボランティアさんとしばらく話して会場を後にしました。
すると翌日のイベント2日め。我々はネコ会いたさにはるばる東京-大阪間の距離をドライブして娘たちのところへ行っていたんですが、そこへボランティアさんからのメッセージ。「お宅にピッタリの子がいるんだけど。」と。そこから始まりました。その日は生憎の大雪で、帰り道は普段4時間弱のところを6時間半。30台ほどの事故車を対向車線に見ながらつるつるの高速道路をオットが運転して帰ってきたらもうアダプションイベントは終わっていました。でもボランティアさんがあきらめず、間に立って積極的にセットアップをしてくれたおかげで、お見合い予定も成立しました。うちに帰って情報をよく見ると、「忍耐強く立ち直りを見守ってくれる、コリーに慣れた、愛情を注いでくれる家庭を募集。先住犬が居ればなお良し。フェンスは必須」と書かれていて、まさにすべてがピッタリ。これは、ほぷちゃんクキちゃんのご縁かな、と思えました。
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そんないっぽくんなのですが、実は…
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ベッドが大好き!という意外な一面。「いやだ、降りたくない」の図。
フォスターさんの家で甘やかされていたらしく、寝室に入るなりすごい勢いでベッドに軽々飛び乗ったのでびっくり。やっぱり本当に若いのね!
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そして……
うぃるち、はーとぶろーくんです。うぃるちにはベッドを禁止しているわけじゃないんです。ちょっとベッドが高すぎてうぃるちの身長(と体力)ではジャンプが大変なのもあるけれど、初めてうちに来た頃、いきなりこのベッドの上でオシッコして大騒ぎになってから遠ざかっていたので。自分でブレーキかけちゃったのでしょうね。これはうぃるち的にはどうなのか。うぃるちもベッドに乗せようとしてみたけれど拒絶するので、まあこれはこれで既成事実としてしまいました。あーあ。
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やっぱりお外が落ち着くみたい。
「なんなんでちか。」
「ムカつくんでちよ。カーッなんでちよ。いじけてやるんでちよ。」
もちろん、今まで以上にうぃるちに気を使っているつもりではありますが、なかなかそれでもむずかしいですよね。ヤキモチもうまく表すことができず、うぃるち、可哀想。お兄ちゃんの宿命です。
「どーせ」
「どーせ」
「ボクなんて咬み犬でちよ。」
「カーッ!」
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えへ
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ふぁーあ、外野がうるさいなあ。