合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

ブーちゃんの作品 海賊の衣装

2008-01-24 | バレエとかピアノとか


「みなさん、お元気ですか。渋さ際だつ30代の男盛りなオレです。」
渋さがキラキラと際だつこと際だつこと…



「ボクは片隅家のお姫様でちからね~」
寝言はせめて寝てから言おうね、チンピラ君


このティアラはブーの作品です。
追記:ちなみにこのティアラはモールで出来ております。軽くてキラキラ。先日の舞台では、このモール素材のティアラがブーが昔作ったビーズのティアラや、スワロフスキーのティアラよりもずっと輝いて見えた、とか。

さて、ちょっと…自慢してもいいですか?
うちのブーちゃん、すごいんです!近々大きなバレエコンクールの予選があるのですが、うちのスクールから出る子たちのうち一人に衣装制作を頼まれまして、ここ連日遅くまで地下に篭もっていました。作品は「海賊」というバレエファンには馴染みのある演目ですが、一般にはあまり知られていないかな?



型紙取って、裏地を裁ったものを表布に載せて?



つなげて



ええと、何かして。



表から見たところ



端の始末をして


下の部分が綺麗になりました。



また何かして



ふむふむ(←わかってない)



押さえミシンというんでしたか

すっげー!曲がってないや!(感想のレベル低っ)



とりあえず完成



裏から見たところ




いよいよ飾りに入ります






ビーズやらスパンコールでいっぱいの机の上



こんなふうにビーズを縫いつけていくんですよー。



ズーム・イン



まだ完成ではないらしいけれど。



デザイン・ノート 採寸したサイズ一覧や使った材料などの記録を取っています。

今回、チュチュ(丸く広がったスカート)の部分はもともとスクールにあったものに、ブーがウエスト部分の飾りを付けました。


♪ブーちゃんが~夜なべ~をして~♪

あっぱれあっぱれ!どうしてロクに雑巾も縫えないおかーさんから…



そして、例年ならひたすら冬眠に明け暮れるはずの、このキング牧師の連休(ここで前後期の間の4日間休みとなります)をひたすら作業に費やしたブー。寝る間も惜しんで働いて、ハイになった挙げ句、犬たちにティアラまで作りました…と思ったら、新学期始業の今朝、吐き気と胃痛に襲われ、倒れました。

シラバスをもらう日だから行かないと、という本人を、オンラインで取ればいいから、と引き留め、とりあえずファーストベル(art)は諦めさせました。セカンドベルは8か月ぶりのドイツ語で、新しい先生だから行く、シラバスに書いていないことも説明があるはずだから、と直前まで言っていて、私も学校にそう連絡したのですが(義務教育を無断で欠席すると家庭裁判所まで巻き込むような深刻な事態になりかねないのです)やはり立ち直れず。欠席の連絡をしなおしました。

今日はゆっくり休みなさいと二階に寝かしつけて、私は今日の予定をすべてキャンセル。のんびりと過ごしていたのですが、お昼過ぎ、二階でゴソゴソと音がしたかと思うと、すっかり出かける支度をしたブーが「あと2分で学校に送っていって欲しい」と言うんです。午後の授業は、今日からAP Govornment 大学レベルの政治?かな??どれだけ難しいか見当もつかないし、この教科の行方如何で、この学期の計画がかなり影響を受けるので、どうしても、と言って出かけて行きました。


帰ってきたら、高熱出してます。なんと、あのブーちゃんが、1シーズンに2回も風邪を引くなんて!!今度ばかりは本当に辛いようですが、そんな中でも、アメリカの風邪引き対策ゲータレードが飲めたり(リジィ子さ~ん、教わった通り、透明なライム味を買ってきたらいい感じです!ありがとう~!)、リクエスト通りにゼリーを作ってもらえたり、みんなに優しくしてもらったり、微妙に嬉しいみたい。

fluじゃないといいですけどね~。




「おば、お大事に~」
「病気って美味しいんでちか~」


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肉食獣の目で

2008-01-22 | バレエとかピアノとか

コドモ達の四連休最終日の今日ぐらい、みんなでのんびりしたかったのだけど、「さぼる」と電話する勇気がないばかりにズルズルとレッスンに行ってきました。

イヤな予感通り、ティーンネイジャーが5人。ああああああああ、彼らのエナジーに合わせたクラスになると四十代にはキツいんです(涙)。仕方ないですわね、なにしろ電話する勇気がなくてレッスンに来ちゃうくらいのヘタレだし。

ついこの間、今年の抱負を「アレグロを復習する!」とかナントカ言ったばかりだけど、撤回です。覚えられないモノは復習できない。頭はわかってるんですよ、頭は。でもアレグロでグリサードやらスーブルソーやらアサンブレ、ソテの組み合わせにリバースが付いたりすると、もう重心だけついて行くのがやっと。アームスやら、まして視線やら足首やらに気なんか配っていられません(威張ってる場合ではない)。

とにかく抱負Ver.2は、とりあえず目線に気を付ける、これかな。

日本では、ポーズに顔を付けるときに、よく「目玉だけ動かさないの!顔全体をそちらに向けなさい!」という指導を受けましたが、こちらに来て以来、全く逆に「顔だけ向けてもだめ、きちんとそこを見なさい!」と言われます。今日は、「肩の向こう側を見て!ちゃんと見て!できればそこにyellow2というふうに想像するのよ!」という注意があってなんだか目から鱗でした。

今まで、ただ床を見てましたねぇ。私にとっては、床のリノリウムの汚れが目印だったりして。ダメじゃん。見ればいいってもんじゃないんですね。そこに犬の○ン○が落ちてるのを見るような目yellow13じゃダメなんだわ~。

もともと、バレエは西洋の文化、つまり、肉食の狩猟民族の文化ということなんだそうです。だから獲物を捕らえるための目線はとても大事。そうでなくても大きい目をさらにカッと見開いて、 獲物 観客をキッと見つめるのです。実際、小学生くらいの子でも、目線の使い方だけはもう日本の子たちとは比べモノになりません。客席を「これでもか」というくらいしっかりと見据えてアピールしながら踊るんですよ。

それに引き替え、我が日本民族は、もともと目が小さい上に農耕民族なので、数千年に亘って、下(地面)を見つめてきたDNAが組み込まれているらしい。どうしても視線は下へと向きがちです。人の目をじっと見て話すというのもわりと最近の習慣みたいだし。だから、西洋文化のバレエを踊るためには、あごを上げて、しっかりと目線を意識しながら使わないといけないんです。


とにかく、最近、ディレクターのクロちゃんは私たちに毎回何度も何度も
「Use your eyes!!]
と叫ばねばなりません。とりあえず、「肋骨の上三本上げて!」っていうブームは去ったみたいです。みんな、できるようになってきたってことかしらん??


目線の使い方一つで、素人の踊りでもずいぶん印象が変わります。気を付けなくちゃ。



「肉食獣の目でちよー」
目の中にゴミが入ってるよ。おばちゃん(ブー)は、「目玉が割れてる」のかと思ってびっくりしたんだって。


「ひさしぶりにとうじょうしたとおもったら、にくしょくじゅうのみほんだなんて、てんしにしつれいだわー。」
ほぷちゃんの目は肉食獣のまーるい目だよね~。
「どーせオレなんか草食獣の目だよ。」
いや、アリクイも一応肉食獣ということで。


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悲しい出来事

2008-01-14 | バレエとかピアノとか

うちのスクールで、将来を嘱望されていたティーンネイジャーのダンサーに、心臓の病気が見つかり、二度と踊れないことになったと。ディレクターが意気消沈して教えてくれました。

彼女は、たくましい系が多いアメリカのバレエダンサーの中で、あり得ないほど、細く、繊細で華奢なダンサーでした。一度彼女のバレエを見たらファンにならずにはいられないほど、1年前に見たNatcrackerでの雪の女王のパ・ド・ドゥはステキでした。

恵まれた体型と音楽的センス、そして先生方曰く「ゴージャスな足」を持ち、バレエを踊るために生まれてきたような子だったのに。本人も家族も、どれだけのショックを受けていることか。そしてディレクターを始め、教師陣もみんな泣いた、と。

今、症状が出ているわけではないのに、何かのショックで心臓が止まってしまうおそれがあるから一切の運動を止めなければならないということ、だから、今まであんなに激しい運動をしてきて、何もなかったことに、むしろ感謝しなくてはならない。そう言われても納得できるものではないことでしょう。

ましてや、もうすぐユースアメリカグランプリの予選があります。彼女ならきっと予選は楽に通過してくれると信じていたのに。私は往生際悪く、せめてこのコンペティションにだけでも出してあげられないのかと聞いてしまったけれど、知ってしまった後では本人も家族もとてもそんな危険は冒せない、当然です。残念でなりません。彼女のバレエがもう見られないということ。まだほんの子どもなのに、たおやかで上品な、あのポールドブラは他の子たちには真似の出来ないものでした。

残念です。どうか、彼女の才能を生かせる道が他に見つかりますように。

やはり、バレエのレッスンが(曲がりなりにも)受けられるということは、それだけで恵まれていることなのだと痛感。やはり120%で臨みましょう。明日もがんばります。



「オマエはがんばれな~。オレはおうちで寝てるけど」


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七草がゆと初レッスン

2008-01-08 | バレエとかピアノとか

今年一年の無病息災を願って。


「なんでちか、このねばねばしたおいちそうなものは。」


「むびょうそくさいっておいちいでちねぇ。。。」
「クリスマスツリー片づけろよな。」


オットの実家(茨城県北部)の慣習に従って、七草がゆには鏡餅を細かく割って入れます。これが美味しいの!病みつきになります。え?鏡餅なんかどうしたんだって?


ええと、前回日本で買って来たんですよ、ええ、前回。


前回日本へ行ったのって…1年前では。。。


そうなんですけど、日本の技術はすごいから、40年前のレトルトパックを開けてみたらいまだに無菌状態だったって言うじゃないですか。1年なんてそれに比べたら40分の1ですから。大丈夫大丈夫。これで無病息災です。入れた野菜は、畑にかろうじて残っていたスズシロ(大根)の葉っぱ。それ以外はレタスに白菜、キャベツにセロリの葉っぱを少々。御利益なさそう??


今日、初レッスンでした。ということで、昨夜は興奮して眠れず。その上朝は、七草がゆを作らなくちゃ、ということでいつもよりちょっとだけ早起き。


案の定、レッスンはヘロヘロでした。120%の力を出し切ってレッスンに臨むのはもうやめようと諦めてしまったせいなのか何なのか、疲れること疲れること<いや、睡眠不足かと

限界のもう一歩外側までターン・アウトとか、なけなしの甲を気持ちだけでも出すために足の裏が攣るまで力を入れたりとか、ジャンプをあと1センチ跳ぶために根性を振り絞るとか、そういうことだけを少しセーブして、目と頭だけは徹底的に集中、なんて器用なことができればいいのだけど、身体を甘やかすと頭もついていけなくなって、全然アンシェヌマンが覚えられません。ましてリバースなんて・・・・


アラセゴンのロンデジャンブ・アンレールをしながらのプロムナードとかアンボアテとか、とてもじゃないけど「踊る」ところまでいかず。ダイアゴナルのピケターン、シェネ3回、アンボアテにアラベスクの組み合わせではたどり着いた先にバーがなかったらコケてました。もっとも休み明けにピルエットがわりと調子良いのはいつものことでしたが。

ああ、疲れた。今にも眠りそうです。

しょうがない、今年の抱負は「とにかくアンシェヌマンを覚える」これですね。トウシューズはどうしようかなぁ。

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バレエのパフォーマンス 日米事情

2007-12-02 | バレエとかピアノとか
ここのところ、-5℃とか-6℃とか…オットはその中でも元気に片道20km超の自転車通勤を楽しんでおります。ありえない・・・。本人が好きでやっているのだから口を出す筋合いもないのだけど、どうにも理解できないのであります。「楽しいの?それとも楽しくないけど、訓練だからやらなくちゃいけないの?本当はやりたくないの?」と質問攻めにしてみたら、「気持ちいいじゃん!yellow2」と元気な答えが返ってきました…。宇宙人と結婚してしまったのか…。週末の今日は、運動不足の息子ウーを引っ張り出してジョギングに出かけました(←自転車はウーには寒すぎるそうです)。


さて、ここのところ、太郎君関連でネットから漂うネガティブなあれこれに心身共に疲れ切っていましたが、まとめてくださるプロの方に、私の知っている限りの情報は説明しましたし、近いうちにサイトが公開されそうです。お待ち下さい。

昨日はちょっとネットをお休みして、外で忙しい一日を送ってみました。(以下、犬ネタなし!)

朝から深夜まで、外出5回、走行距離100マイル(約160km)!久しぶりにタクシーマム稼業フル稼働!まとまった運転時間はリスニングの練習に使えるので、却ってありがたいくらいです。ちょっとリフレッシュしました。


走行距離の大部分はダウンタウンへの2往復。うちのバレエスクールの公演があったのです。ブーは衣装係として、また舞台袖でのお世話係として3回の公演すべてでボランティア。さすがに治安の悪いダウンタウンへ、娘一人で行かせるわけにはいかず、他のお母さんに頼めない時は私が運転していくことになります。アメリカの中都市以上はどうしてもドーナツ化現象で、ダウンタウンの治安が悪くなるんですよね。もうこれは自衛するしかない。駐車場は目的地と至近距離のところを選び、人通りのないところは歩かない。それさえ守れば、それほど危険な目には遭わずに済む…はず。


この町随一のきらびやかなホールで、公演初日のソワレはありました。ブーも現役時代は何度となくお世話になった劇場です。

今日は日米バレエ事情の違いなどについて少々。

日本ではバレエを習わせるのに、とにかくお金がかかりました。レッスン代はもとより、発表会のたびに、一人最低でも10万円近い(もしくはそれどころでない金額の)負担金があるのが普通。その分、小さい子から大人まで衣装も豪華できらびやか。半年も前から、あるいは1年も前から準備に費やし、レッスンはすべて「発表会のため」のレッスンになり、舞台の完成度に血道を上げる。


…というイメージだったのですが、こちらに来て以来、あまりの違いに最初の頃は付いていけず、右往左往していました。(まあ、これはうちのスクールだけかもしれませんが)まず、スクールの発表会だろうが、基本は「お客さんが入場料を払う」ことが、大きな違い。たとえ、身内がチケットを買うにしても、最初から参加者が何万円もの負担を強いられることがないのです。「こんな稚拙な舞台を見に来ていただいて」という謙り(へりくだり)の発想がないから?地域の企業がスポンサーとしてばんばんお金を出してくれるから?(うちのスクールはNPOなので、寄付をすると税金の控除が受けられるのです)身内以外でもバレエが好きな人が、お金を払って大勢見に来てくれるから?

もっとも、大きな舞台での公演が年に3回あったとして、それぞれ金曜の夜、土曜の昼と夜の3回公演になりますから、日本のようにそのすべてを親が負担していたら、とてもバレエなんか習わせることができなくなってしまいます。

それから、パフォーマンスの機会が多いこと。正式な舞台は年に2,3回ですが、その他にショッピングセンターやモール、病院、老人ホーム、どこへでも出かけていってハイライトを踊ります。とにかく発表する機会が多い。鍛えられるわけです。


衣装は、レオタードにスカートを付けたり、腰から下だけのチュチュ(ボンと呼ばれますね)、パンツなどがメイン。大道具・小道具はボランティアの親たちが作る。大がかりな、公演ではプロを呼んで主役を踊ってもらったりしますが、それでも舞台の飾り自体は質素なものです。中身で勝負?

プログラムの扱いも違います。日本の発表会って事前にプログラムが印刷され、生徒に配分されて、それを来てくれる人に渡すような感じだと思いますが、こちらでは、プログラムは実際お客さんが入場したときに初めてもらえるもの。当日まで生徒達もプログラムは見られません。…つまり印刷ミスや手違いで名前が載っていなかったときは(ブーはよりによって、ソロを踊ったとき、プログラムから名前が漏れていました)もうどうしようもないです。パフォーマンスが始まってからも、日本の発表会のように一人ずつの名前がアナウンスされることもありません。


更に、公演1か月ほど前になってもろくに振りが決まっていなかったり、衣装ができあがるのが当日だったり。その日の通し稽古で振りや出の位置がガンガン変わったり。とにかく、躍り込みが少ない。リハーサルまでの時点で「完璧」ということはないのに、本番でそれが初めて完璧になる。この、子ども達のプロ意識にはいつも感服してしまうのです。リハーサルまでは失敗すると顔に出す子も、本番では例え着地に少し失敗しても、まるでそれが振りの一部であったかのようにふるまい、笑顔で包み込んでしまう。まったくあっぱれです。子どもによるけれど、早い子ではまだ幼稚園児なのに完璧なプロ意識を持っていた子もいました。その子は10歳でユース・アメリカグランプリの最終選考に残りました。やっぱり違う子は違うなあ。

逆に、小さい子に関してはとことん、とことん、これでもか、と言うくらいに甘い。3-4歳児の演目なんて、先生が一緒に舞台に乗って踊り、それを真似てくるくる回ったり跳んだりはねたり、およそバレエとはかけ離れたものが普通です。日本のスクールでは、どんなに小さな子も真似事のタンジュやらエシャッペやらを「バレエっぽく」振り付けられていますが…こちらでは、「小さい子は出てくるだけでいい」「可愛いだけでいい」という徹底した意識があります。舞台の上から親に手を振っちゃっても、真ん中に座り込んでも、会場も先生も笑うだけ。ひゃ~、びっくり。…でした。最初の頃は。今は私も一緒になって笑ってます。


平均で小学校の中学年くらいになって、やっと本格的な「バレエ」の世界になりますが、そうなると一転してシリアス。いやいや踊っていたり、恥ずかしそうに目を伏せて踊ったりする子は一人もいません。そういう子が残っていけるほど甘い世界ではなくなってくるんです。みんな、客席をしっかりと見つめてアピールしながら、見せる!見て!!見るのよ!!!見なさい!!!!というオーラを発散し始める。このあたりがもう根本的に違う。ああ、西洋の文化なんだな、って思います。世界で活躍する日本人のバレエダンサーも多いし、彼らのテクニックは素晴らしいのでですが、もともとこういう文化で育ってきた人たちの中で、言葉のハンディもありながらプリンシパルとして認められるのって、ものすごいことです。並大抵のことではないだろうな、と感じます。

小さいときから見てきた子たちも、今一緒にレッスンを受けているクラスメートも、舞台の上で輝いていました。若いっていいな。羨ましいです。それにしても、高校生まで生き残るような子って二重関節持ってない子はいないのだろうか。みなさん、見事にアラセゴン(横)で頭の上まで足が上がってピタッと止まるのね。ああでなくては生き残れないのか…本当に少数の恵まれた子たちだけがプロへの階段を一歩一歩上っていくのですね。軽やかに、優雅に踊るその腕や脚がどれだけの筋肉に支えられているか、その筋肉を作り上げるためにどれだけの努力や犠牲を払っているか、私はよぉーく知っているだけに(世の中で一番体力があるのはプロのクラシックバレエダンサーじゃないかと思うくらい)、彼女たちの進歩にはただただ感服するばかりです。



「おばが作った。”光の精”さんのティアラだって。」


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身近な目標

2007-09-21 | バレエとかピアノとか
昨日のピアノに続いて今度はバレエと、興味のない方にはまったくついてこられないかもしれませんが…

少々マニアックな内容です。

Willのトレーニングでも痛感していますが、世の中で(私にとって)一番難しいことは何かを「継続する」ということです。ピアノの練習も花の水遣りも、ルーティンに組み込んで、それでも継続するためにはそもそも「モチベーションの継続」がないとどうしようもない。


Willの噛み癖をなんとかしたい、という具体的なモチベーションは確かにすごく強いんだけど、一旦少し状況が上向くと途端にこの意欲が落ちてしまうのです。

ということは、トレーニングの継続に必要なのはWillが噛み続けること・・・?そりゃちがうだろー!一体どうしたらいいものか。またトレーナーのDに会ってこなくちゃ。(ちなみにDは今クッキーがケッコンしたい人ナンバー1)明確な目標をひとつずつ提示してもらわないとダメなんです。


さて、バレエですが。20代半ば、2人の乳幼児をかかえて「なんちゃって」で始めてから、もう15年が経ってしまいました。初めてバーに掴まった幼児がプロフェッショナルとして舞台に立っていてもおかしくない年月ですよ…orz

今のスクールでレッスンを受け始めてからも5年。まさに、当時はピンクのリボンをひらひらと付けて「舞台に出てくるだけでカワイイ」ベイビーちゃんだった少女が国際コンクールで華麗に入賞したりしてるわけです。当時スクールのプリマだった子はとっくにプロの団員になっているし。

その中で私はなにやってるんだろ?とふと我に返る今日この頃。初めの頃は、ただ真似をしていただけで、実際、本当に身体の軸とか、脚の筋肉の絞り方とか、足の裏の使い方、バランスの取り方が身体でわかってきたのはこの2~3年。そこでようやく私のバレエは上達を見せ始めたわけだけど、今度は病気をしたり、その結果基礎体力が落ちまくったり、その上40代に突入してしまったり、今までは上達することしか考えなくてよかったカーブが突然停滞し始めたように感じる今日この頃。

私はどこに向かっているんでしょう。たまにオープンクラスで一緒になる、おそらく60代後半と思われるおばさま方、初めて見た時はびっくりするくらいジャンプも高かったし、複雑なアンシェヌマンもこなしていたし、回転にもスピードがあった。なのにこの5年間で、やっぱり体力その他の下降が明らかに見えてきているんです。

上達よりも下降しないことに主目的を置かねばならない年齢に私もさしかかってきているのかと思うとモチベーション、下がりまくり。


このところ、プロを目指すにはスタートが遅かったり、途中までいい加減なスクールでバレエを学んでしまったプレティーンの子たちと同じクラスでのレッスンを受けていますが、そう言う子たちでも、ぐらぐら、ふにゃふにゃの筋肉を毎日鍛錬して、どんどんしっかりしてくる。足首の伸びだって、あんなに注意されていたのに、近頃は自然に綺麗に伸びてきてる(3分おきくらいに注意されてるけど、注意されればできるってことは大人には羨ましいかぎり)。若いってすごいことなんだなあ。彼女たちの身体に私のやる気が入っていたらさぞかし伸びることだろうに(笑)。「恵まれた身体を持っているんだからもっと上手に使ってあげなさい!」と思っちゃう。


山岸涼子のバレエマンガ「テレプシコーラ」(この前アマゾンで大人買いしてブーに持ってきてもらったんです。すっごく現実的で刺激されました)その中で、天才少女が出てくるのだけど、彼女の背中は自然にバレエのまっすぐな背中になっている。大脳がそれを「自然」と認識できるように訓練できるのは12歳くらいまでなんだそうです。そう、まさにその背中。最近ようやく、「ものすごく意識すれば瞬間的に」できるようになってきました。例の肋骨の上3本引き上げてと同時に、胸を開いて背中側で両肩胛骨を寄せて、お腹側で両肋骨の一番下を締め、肩は絶対に下げること。 ほとんど瞬間芸です。できた!次の瞬間にはどこかの筋肉がゆるんじゃう。これを常に「自然」と認識してくれる大脳が私も欲しい!

パッセやアティテュードのバランスが長い間できるようになってからもうずいぶん経つけれど、今までこれを回転系に応用できていませんでした。15年もやっていて、未だにピルエットのシングルさえ、自信を持って「できます」と言えない私。たまーにダブル、もっともっと奇跡的にトリプルなんて回れちゃったりしたこともあったけど、全部まぐれ。一時期、コツをつかんだように感じたのにその後、上半身の使い方がどうしても、どうしても思い出せずにいたのを、今回のレッスンでやっと思い出せました。

ピルエットが回れる回れる。でも次の瞬間、私の可哀想な大脳は「あれ?どうだっけ?どうだっけ?」と混乱を来すのです。ひとつずつ

・肋骨の上を引き上げて
・胸を開いて胛骨を寄せて
・肋骨の下側を締めて

と確認してやっと、できる。この間3秒。遅いって。とても踊りに間に合わない。大脳が認識してくれないまでも、なんとかこの3秒を0.5秒くらいに縮めてみたいものです。

ということで今日の記事の目的は、具体的に近い目標を作ることでモチベーションを引き上げること!でした。つき合わせてすみませーん。



できたらカチッとクリックしてご褒美を口に入れてもらえるのがクリッカートレーニング
今の私にはこれが必要だったりして・・・



ちなみにこれがおやつ。細かく細かく細かくしたジャーキーのかけらであります。



「肋骨が上がったらカチッ、肩胛骨が寄ったらカチッ、肋骨締めたらカチッ…でジャーキー3カケラかよ~」


「ずいぶん効率のいい芸でちね、ボクもやるでち!」



クラシック音楽脱出…?

2007-09-20 | バレエとかピアノとか
実は最近またピアノにはまっております。。。って言うのも恥ずかしいんだけど。

何しろ前回「毎日3時間の練習」って宣言しちゃってからうやむやにした前科アリ、ですから。今回はもう少しお気楽に。で、少し目先を変えて、伴奏とかコードの勉強をすることにしました。クラシックは、やはりきちんと専門の先生につかないと難しいです。一人で練習していてもどんどん深みにはまって、上達しているんだか後退しているんだかわからない状態に。しまいには、どんどん理想の演奏とかけはなれていく自分の音に嫌気が差してピアノを触らなくなってしまいました。エオリアンハープ(ショパンのエチュードOp.25-1)もバラード1番もあんなに好きだったのに。当分は、一人で練習して時々先生にアドバイスをもらうくらいにしておきます。

ここで偶然、アレンジやコードを教えるのが上手な先生を見つけたので渡りに船。ハノンのカデンツァを分解したり、コード進行や、コードの展開を教わったり、目からウロコをポロポロ落としながらごくごく簡単なメロディにいろいろなタイプの伴奏を付ける練習なんかをしています。こういうのを習いたかったのよね。

私は楽譜さえあれば初見でも大抵の曲はなんとか弾けるし、クラシックならそれなりの大曲にも挑戦してきたけど、情けないことにいざ楽譜が目の前からなくなるともうそれこそ手も足も出ない人だったのです、私。なんだか新しい世界が開けたようなキモチです。そういえば子どもの頃も、「長3度、短3度の和音、1度、4度、5度の属7から1度の和音につなげる」なんて呪文のようなことを聞いた(教わったんだろうか)記憶はあるけれど、何がなんだかさっぱり(今思えば「展開形」が理解できていなかったのだ)わからず、ただ苦手意識だけが残っていたっけ。これからまた違った形で音楽と仲良くなれそうです。

今まで指の形でしか理解していなかったギターのコードも、しくみと理論が少しずつわかってきたおかげで少し余裕を持って楽しめそう。そういえば、ちょうどタイミング良く、数日前からフーがオットの古いギターを触り始めた。古いとは言え、MartinD45のレプリカ、当時の若者にとってはそれなりの楽器。オットは大昔、なかなかのギター少年だったのです。結婚したら全然弾かなくなって、そのうち弾けなくなりました。詐欺だ~! これで子ども達が楽しんでくれるならはるばる海を越えてきた甲斐があったというものです。

日本出張へ行くオットにはギターの楽譜でも買ってきてもらいましょうか。古い日本のフォークソングが弾ける16歳のアメリカ在住少女っていうのもなかなかカコイイのじゃない?


「なんだかぼよんぼよん空気が揺れてまち。」
「またうるさいこと始めた…3日間の辛抱だな。」


なんか異様にギターが大きく見えるよね?イルカみたい…


スケート・adult 4 修了

2007-08-11 | バレエとかピアノとか

Adult 4のクラスを修了しました~。

気が付いたら、何を血迷ったか突然フィギュア・スケートのクラスにサインアップしちゃったあの日から1年以上経ってました。1セッション取っては1セッション休み、結局1年間で4回目のセッションでした。Adult 3を修了するのに3回もかかったのにAdult 4は1回で済んでしまって、やっと慣れてきたのかな?って気がします。思えば初めてのクラスは、氷の上に立った瞬間に「なんてことを始めてしまったんだろう。帰りたい、今すぐ逃げ出したい」とガクガクしていたのでした。

ともあれ、次にクラスはFreestyle 1 ということで…ほとんどが小学生の女の子たち。本格的なスケートのコスチュームを身につけ、氷の上で跳んだりはねたり回ったりしてます。あそこに入るのか…うむむ…しばらく様子を見ようかな。


Adult 4の覚え書き
A. Forward three-turns" outside & inside, R & L
B. Perimeter stroking with crossover end patterns
C. Forward outside to inside change of edge sequence
D. Alternate backward crossovers with two-foot transition
E. Footwork sequence:
1. 3-5 forward crossovers to an inside mohawk,
2. 3-5 backward crossovers, step forward inside the circle and repeat

A. P: Very solid
B. P: Keep adding speed with strong pushes
C. P: Continue to work on hold & pattern
D. P: very good, practice adding speed
E. P: Add speed, flow & good changes' with ease
F. P: Watch pattern. Work on making stronger
G. P: Good

黒字が課題。青字が結果とコメントです。PはPass(合格)。コメントのほとんどは、「もっとスムースにスピードをつけてしっかりと」ってことみたいでした。

今回はインサイドエッジのターンでちょっとひっかかったかな。右足で内側に円を描くように滑って(左手が前)半円くらいのところで内側(左回り)に回転してバックになる。この間左足はずっと右足の足首のあたりにつけたまま。アウトサイドだと自然にできるんだけど、インサイドは「エイヤッ」と気合いを入れないと回れません。回った瞬間にスピードを殺しちゃう。でも一応合格。

スピンは今までの両足スピンから、とうとう片足スピンに移行してきたけど、両足スピンの最初にあんなに苦労したのがウソのようにすんなりと片足に乗れました。ただ、やはり視点をスポットするクセが(バレエで)付いているので、「どこも見ないで」焦点を合わせずにスピンするのが難しくて、すぐに目が回ってしまいます。

「目が回ったのを直すためには、壁につかまって、一点を見つめる!」

って先生は言うけど、本当に目が回ったらその「一点を見つめる」ことができないんです。気持ちわる~。。。

課題の中ではF.のパワー3ターンズというのが一番面白いかも。右足のアウトサイドエッジで左へ向かって出発、すぐ右へアウトサイドの片足ターン、バックに向かって左足を下ろし両足でプッシュ、そのまま左足前のバックワード・クロスオーバーで右後方へ進路変更して右へモハーク・ターン(最初に戻ってアウトサイド・エッジ)…と進んでいきます。確かにこういうの、テレビで見るフィギュアスケートによく出てくるかも。で、その後スピンにつなげたりするんだよねー。


なぁんてエラそうに書いてますが、先生に「次は○○。覚えてる?」なんて言われても、お手本を見せてもらうまで、何が何やら見当もつかずに毎回、ただ固まっている我々親子です。インサイドとアウトサイドの区別がようやくつくようになったのもこのセッションに入ってからだし、未だにターンやステップの名前なんか全然覚えてないです。でもテレビでフィギュアスケートを見るのに、ほんの少し役に立つようにはなったかなぁ?

たぶん、次のセッションは受けずに、自主練習にすると思いますが(と言って今まで1度も自主練習に行けたためしはないんだけど)せっかく習ったんだから忘れないようにして、できればまた少しずつ前に進んでみたいと思ってます。

そうそう、この最終日のテストの日、それまで片足ターンがどうしてもできなかったフーちゃんの頭の上にほぷちゃんが舞い降りたらしく、綺麗にクルッと回れるようになってました。やったね。でもフーちゃんはもう一度Adult 4でがんばりなさいって、あら、クラス分かれちゃった。


「おかーさまのあたまにのってくるくるしてあげたのよ~」



楽器への道はいつも険しい

2007-07-04 | バレエとかピアノとか
子ども達が夏休みで、家に楽器があるのを良いことに、私は我が家の騒音公害♪近頃はチェロがお気に入りです。

チェロという楽器をほとんど触ったこともない時点で、映画「エビータ」の中でマドンナ扮するエヴァ・ペロンが歌うYou Must Love Meという美しい曲にハマり、無謀にも、LiLAさんにお願いして作っていただいた楽譜…現時点でお蔵入りです(涙)。

何故って、子ども達が許してくれないから。まあ、キャッチボールもできない人がいきなり、草野球と言えど、「ピッチャーやらせろっ!」とダダをこねているようなもので、仕方がないといえば仕方がないんでしょうが…練習くらいさせてくれたっていいじゃない。チェロは地道にスケールを弾き、ウーのお情けで「ハウルの動く城」なんかのテーマを練習させてもらってます。やっぱりCDのお手本とは似ても似つかぬ音が出るんですけど。


主に久石譲だけど、最近主題歌は別の人が手がけることも多くなってきている?


上手になったら You Must Love Meの練習を…なんて淡い希望はあるけれど、習ってもいない楽器が上達するわけないっていうんです。今の段階で、私にとってチェロって、とにかく痛い楽器。ボウを持つ右手、突っ張る人差し指、動かす右腕、弦を押さえる指先はもちろん、広げた4本の指、支える親指、その左手を支えるために突っ張る左の肘と肩…最初は10分くらいで、痛い痛い痛い痛い!となってました。この時点で何かおかしいのかなあ?最近は30分くらい大丈夫だけど。楽器って痛いものなんですね?


…で、気付いたら数ヶ月というもの、ろくにピアノに触っていません。何でかというと、ずーっとうまく弾けなくて、上達が見られなくて、とうとう自分の弾くピアノの曲を聴くことに耐えられなくなったから。ああ、こういうのをスランプと言うのね。やっぱり先生を見つけることかなあ。


で、最近チェロの音合わせやら、ウーの伴奏やらで、時々またピアノを触るようになって、今日は久しぶりに忘れかけていたバラ1(ショパンのバラード1番)を弾こうとしてみたのであります。


話は変わりますが、よく、コドモの運動会でいきなり走って転びまくるお父さん、いますよね?あれは自分の記憶の中にある「自分の走るスピード」と実際に現在の自分が走るスピードのギャップで脳と手足がコンフリクションを起こして転んじゃうんだそうですが、まさにそれ。

転びまくりのバラ1でした。もともと完成してないのに途中で放り出しちゃったから、悲惨きわまりないです。

おまけに、コーダ一カ所、またもや致命的に指使い間違っているのを発見…



赤丸つけたとこ


前の音の5指からいきなり1指に跳べなくて無意識に苦労していたらしく、気付いたら、まず5指に滑らせて押さえながら1指にバトンタッチする、なんて姑息な技を勝手に編み出していました、私の右手さん。でもこのむちゃくちゃアレグロなコーダでそんなインチキが通用するわけはなく、いつもその直後で撃沈。

ピアノにしろバレエにしろ、チェロにしろ、フィジカルな練習の進歩に焦りを感じる今日この頃。何かきっかけが必要なのかも。あー、しんど。



「音程のはずれたチェロとか、転びまくりのピアノとか、カンベンしてほしいよな~」

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新星たちとのレッスン

2007-06-28 | バレエとかピアノとか
フィギュア・スケートのクラスを再開しました。アダルト4に進級して、片足でのターン、コンビネーションが増えてきました。ここからはスピンも両足から片足へ…大丈夫かなぁ。
今日はまだその筋肉痛を残したまま、バレエのクラスを受けてきました。なんと今日のレッスンはサマー・インテンシヴ前のWarm Up クラスと合同!夏休みだからねー。

(ひたすらバレエの話です~)

普段のアダルトクラスの時間が取れない、と先生から電話がかかってきたときは「小さい子たちもいるから大丈夫」って話だったんですが、いざ時間にスタジオへ行ってみれば、いつもはガラガラ(アダルトクラスは今2~3人しかいないのです)の平日昼間だというのに、駐車場がいっぱい!しかも集まっている顔ぶれは…

我がスタジオの期待の新星たちじゃないの~!「小さい子」って…小学校半ばくらいを想像(期待)してました。まさか、プレ・プロフェッショナルクラスの子たちとは…

もうビビりにビビって、思わず入り口で引き返そうかと固まったんだけど、5年前に会ったきりの懐かしい顔に迎えられちゃったりして、逃げるタイミングを失った…先生をようやくつかまえて、「まさか、まさか、まさかこの私に、この子たちと一緒のレッスンを受けろと言うのですか?」と聞けば「もちろんよ。あなたは一番のハード・ワーカーなんだから。」結果がちっとも追いつかないハード・ワーカーなんですが。

「小さい子がいるって言ったじゃないですか!」と思わず責めると「そのはずだったんだけど、今日はふたを開けてみたらこうだったのよ~」ほんと、どうしようかと迷ったけど、せっかく支度して来ちゃったしね。別に誰が注目してるわけでもないし、せいぜい迷惑にならないようについていくか、と覚悟を決めてスタジオに入りました。

雪の女王のアダージオを踊った子、クララ役だった子、この前国際コンクールで本戦まで残った子…ひぃ…覚悟が揺れる~

ともかく、バーの後ろから二番目という絶好の位置をめざとく確保し、レッスン開始までストレッチに励んだものの…周りで展開される光景は別世界なわけですよ。私と同じくらいの身長なのに、私の腰あたりまで脚で出来てる子とか、首の長さが私の倍くらいある子とか…その子達がニコニコおしゃべりしながら床の上に座ってるんだけど、前に投げ出した脚が両側に広がってそのままスルスルと後ろに戻っていく…

わー、目の保養させてもらったわ、ありがとうございました~!って帰っていきたい、消え入りたいような気分です。

ともあれ、バーレッスンが始まったわけだけど、最初のプリエのコンビネーションからして私がいつも受けているアダルトのクラスとは全然別物でして。地元バレエ団の中上級クラスのオープンレッスンでもこんなじゃない!やっぱり伸び盛りのティーンネイジャーってすごいのね。

鏡に映る脚の角度が私だけ違う~とか、同じだけ関節の数があると思えない~とか、比べて落ち込むのがアホらしくなるくらい、違った世界を堪能させていただきました。クロちゃんのレッスン、本当の本当はこんなに複雑なのね。いつものアダルトバージョンは超簡単モードに変換してあるコンビネーションだったのね、って感じです。

大人クラスと違って、バーは比較的短時間で。とはいえ、バーのコンビネーションの間にフェッテやなんかわかんないけど一瞬で床を蹴ってピッピッって(笑)180度ずつ2回方向を変えるパとかが入ってたり、グラン・バトマンもただのアンクロワじゃなくて、途中で脚が変わったりリズムが変わったり、ルルベが入ったり、なんだかえらい複雑なものでした。うまいこと後ろの方に付いていたので、右をやる一度目は見よう見まねで付いていって、自分が先頭近くになる二度目にはなんとかできているフリができる、という姑息な技を使う大人。ああ、情けなや。

でも、不思議と落ち込んだり恥ずかしかったり、というネガティブな気分にはならず、ひたすら「綺麗だなぁ」「すごいなぁ」と感心して、自分も前向きな気持ちになれたのです。そして、こういうのって本当にクラスの雰囲気に影響されるのだと思うけど、普段できないことも釣られて少し、できるようになっちゃう。いつもは知らず知らず楽な方へ流されているんだと思います。バーが終わった時点でのストレッチ、普段はやってみようとも思わないスプリッツ、他のみんなと同じにやってみたら、Almostってとこまで行ってました。病気になって以来、3年ぶり、かな。

普段の何倍もハードなバーのおかげで、センターのアダージオもなかなかバランス良し。パンシェでもまったくぐらつかず、プロムナードもまぐれのように(っていうか、まぐれなんだけど)思った通りに回れました。アレグロは限りなく玉砕に近い状態…アサンブレとバロネ、カトルの組み合わせ…まではついていけたものの、即座にリバースとなったらもう何がなんだかわからなくなりました。もっともこれは他の子たちも苦労していたみたい。でも彼らは間違えても美しいんですよねぇ。こちらはたとえ間違えなくても何かヘンだというのに。

スモールジャンプも、(シャンジェマン4回、エシャッペ2回、4番エシャッペ2回、カトル2回)×2+トンベ・パドブレ、アサンブレ、シソンヌ、ソテ(…というかどうかわからないけど、シソンヌから着地のアラベスク形のままジャンプ)2回、パドブレ4番からダブル・ピルエット・・・みたいな感じでした。こんなのもスモールジャンプって言うんだ。。。

ダイアゴナルはいきなりピケダブル2回+ピケ3回トンベ、ストゥニュー・・・途中不明・・・最後ダブルピルエット、ポーズ…かそんな感じ。ええもう、息も絶え絶えのピケダブル2回とピケ3回を最後まで繰り返して終わりましたよ、私は。

ビッグ・ジャンプはファイイ・アサンブレ×3,2番のピケアラベスクから振り返ってジュテ・アントルラセ×2、トンベ・パドブレ・グランパデシャ!

ようやくレベランスでお終い、と思ったらレベランスの中にもアラベスク・パンシェだの、アラセゴンだのがガンガン入って、長いこと長いこと。ああ、いつも見ているクロちゃんは世を忍ぶ仮の姿だったのね…

こうして無我夢中の2時間は終わりました。目の保養はできたけど、自分の身体はボロボロ~。途中までは「こんな子たちとレッスン受けられて幸せ~」なんて余裕かましてたりもしたんだけど。レッスンが終わって、先生が言うことには

「Hey! TAMA!! You've survived!!」(生きてるじゃないの!)

思わず

「You were going to KILL me!!」(殺そうとしたでしょ!)

と返してしまいました。「大丈夫よ」なんて言ったくせに~、うそつき~
でも彼女たちはこのクラスを「毎日」受けてるんですよねぇ。差がどんどん開いていくわけだわ。クロちゃんからは「明日も、明後日も来ていいのよ。」なんて言われたけど、ああ、それだけの根性があったら今頃こんなレベルでいることはないでしょうね。

今週はまた土曜日にまったりと大人のクラスを受けようと思います。…と言ってもあのクラスがまたティーンネイジャー多いのよね。アダルトの仲間が欲しいよー。



「オマエって身体硬そうだよな」とでも言いたげなパンプキン君


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若きダンサーたち

2007-06-10 | バレエとかピアノとか
今日、ニューヨークタイムスの週末版で一番最初、目に飛び込んできたものは第1面にいっぱいの美しい4人のバレリーナの写真でした。アレッサンドラ・フェリやダーシー・バッセルの引退記事です。こんなに目立つところにバレエが取り上げられるなんて、日本では考えられないなー。もちろん、アート&エンターティメント版が一番上に来ていたからなんだけど、それにしても1面全部と、中にも1ページまるごとその記事で。バレエが文化としてしっかり根付いてるんだなあと改めて感じました。


それにしても、彼女らも今月それぞれ引退公演なんですね。ダーシー・バッセルなんかは確実に私より若いんだけど、やっぱりあれだけの過酷な仕事だから。あの超人的な訓練を「できて当たり前」の世界で長年続けてきて、むしろ今までよく第一線でやってきたと言うべきなのか…。でも中にはキャリア30年で引退、と書かれていた人もいたし、それを言い出したら森下洋子さんとか、それにマーゴ・フォンティーンとか、上には上がいるわけで。ダンサーってすごい、すごすぎる。…ああ、何を言いたいんだか。

それというのも、昨日うちのスクールの発表会を見てきたところで、まだバレエに対して興奮が収まらない状態なんです。

今年は例年のスクール・リサイタルではなく、オリジナルの幕物で「ダンスの国のアリス」というのをやりました。ブーが衣裳プラス当日の舞台袖裏方担当をしたので、送り迎えのついでに前日のリハーサルから見たんだけど、それはそれは、ひどくて「これは公演1ヶ月前の状態?」というほど。ものすごく限られた時間の中で、幼児から、プロを目指すティーンネイジャーたちまで、数十人が限られた予算のセットや衣裳で恐ろしく複雑な動きをするのだから、そうそううまくいかなくても当然なのだけど、問題はこれが本番前日の有様ってことよね…

…と、今回完全部外者の私は他人事のように見物していたのですが、本番当日、一般公開された最終リハーサルの時には「これが昨日と同じ子ども達か」というくらい見事な舞台になっていました。さらにその後の本番はほとんどハプニングもなく完璧だったらしい…というのはチケット売り切れで本番が見られなかった私…こっちの子たちって土壇場の勝負に強いと思ってたけど、バレエに関わっていると本当に本当にその精神的な強さとポテンシャルに圧倒されっぱなしなのです。全く芸達者な子ども達。普段から「人に言われたことをしている」んじゃなくて、自分の頭で考えて行動していないとこういうふうにはなりません。


それにしても…幼児の頃から知っていたお人形みたいだった子たちがもうスクールのトップダンサーグループに入っていたりして、羨ましいったらないのです。もっとも、大人にとってはあっという間の5年間でも、5歳の子どもにとってはそれまでの人生のすべての時間、10歳の子どもには人生の半分の時間をほとんどバレエに捧げてきたことになるんですよね(ある子のレッスンは週に9コマ。リハーサルまで含めると週に軽く15時間以上はスタジオにいるのです)。

生活の合間に趣味で週2回(3時間かぁ~)のクラスを受けるだけの私と比べるものじゃないんだけど、やっぱりその無限の可能性がひたすら羨ましい。とはいえ、小さい子たちは出てくるだけで可愛いけど、ある程度の年齢になってくると一人一人の能力の差が出てきて、ある意味残酷なほど自分にも周りにもそれがわかってしまいます。でもこの時期の子ども達って本当にわからないから。急に伸び出したり、きっとプロになるだろうと思われていた子が突然つぶれちゃったり…厳しいけど、本当にやりがいのある世界です。一歩一歩、毎日の地道な積み重ね以外の近道はあり得ません。


舞台は、クラシックを軸に、タップあり、ジャズあり、ヒップホップありの飽きさせないものでした。
通常、こちらで幕物をやるときはスタジオのディレクターではなく、専門の舞台監督がやってきて采配をふるってくれるのだけど、今回は公演でじゃなくてスクールの発表会なのですべてうちの先生達の作品。すごいなー、みんな本当に芸術家だったのね。←なんて失礼な




ブーが作った小さい子たちの衣裳


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バレエレッスン日記 スペシャルストレッチ

2007-04-04 | バレエとかピアノとか

雪が降り始めてますが…

とにかくトルネードが来なかったのでヨシということにしましょう。

見事な高気圧配置から一気に低気圧に変わった途端に頭痛が…昔はこんなことなかったんだけどなー。やっぱり身体はトシ取ってるのね~、とひそかにショックを受けつつも、ここのところようやく週3回ペースで通えているバレエにヨタヨタと行って来ましたです。

やっぱりコンスタントに筋肉を鍛えていると、目には見えなくても確実に「できる」ことが増えているのがわかります。特に感じるのがルルベでのバランス。そして恐怖のスモールジャンプ。去年に続いて今年の抱負も「スモールジャンプを嫌がらない」ことだったのだけど、近頃はもうそんなもの忘れ果てて、「スモールジャンプ」という言葉を聞くだけで拒絶反応を起こしていました。

…がっ!週3回レッスンをしばらく続けてみると、スモールジャンプの時、鏡に映る姿が明らかに変わってくるんです。なんというか、下半身がバネになる感じ。今まで、わかっていてもできなかった「足首を伸ばす」感覚が特に苦もなくできる感じ(低いけど)。

続いてアッサンブレの時、自分でもびっくりするくらい、踏み切り足が高く遠くまで上がり、「おおっ!」と思いました。「今のは一体?」と呆然としていたらクロちゃんから名指しで褒めてもらえて嬉しかった~。


同時に、「今までいかにアッサンブレができていなかったのか」が初めてわかりました。

バレエをしていると一つ階段を上って初めて「今までできていなかった」ものが見えることが多いけれど、これも一つ。残念なことに、階段の下から上は絶対に見えないようになっているので、上がどうなっていつか知る方法は地道に筋肉を鍛えるしかないんですね。しかも、大人のバレエはなかなか「続ける」ことが難しい。何かの都合で数週間レッスンが空いてしまえばまた元の木阿弥です。

こちらに来て、今のスクールに入った頃は基礎が全くできていなくて筋肉の使い方から習い始めたようなものだけど、やっと今少しバレエが見えてきた感じかな。ルルベのパッセやアチチュードのバランスもバレエシューズでならいくらでも立っていられるようになってきました。(毎回クロちゃんの一言「頭を耳からつり上げて」っていうのが入るとハッとしてバランスが取れるようになる)あとはこれをどうやってキープするか。20代30代とは変わってくるだろうなあ。

トウシューズはほぼ諦めです。子どもの、プレ・プロフェッショナル・クラスの子たちでさえ、「最低週4回のレッスンを受けなければトウシューズを上達させることはできない」と言われています。未練がないわけではないけど、やっぱりちょっと厳しいみたいです。

とにかくせっせとストレッチ。私は特に肩胛骨から首までの背中を反らす部分が堅いので、今日教わったスペシャルストレッチを毎日やってみることにします。

・一番ポジションで立って右足を後ろへアティテュード(膝を外側に向けて曲げたまま)に上げる。左手で外側から足首を(上から掴む。掌は下を向く)、右手で向こう臑の辺り(できるだけ膝寄り)を持ち、両手で上にグイグイ引っ張る。上半身はねじらず、右の膝と左の肩を近づけるようにする。これは痛い~~~~~yellow25

・うつぶせに寝て両手で外側から両足首をつかんで前後に揺れる。なるべく肩と足を近づける。



「はっきりいって、ばれえなんてえなじーのむだよー」
だからって寝たまま水飲むのはちょっと…ほぷさんてば…


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ピケターンの裏技

2007-01-30 | バレエとかピアノとか

今日からフーは学校に復帰!週末はモーローとしながら、ソファで、こたつで、床の上で黙々と宿題を片づけていました。

一方私も10日ぶりの英語クラスとバレエへ!

英語クラスはsubの先生で、スカーフを巻いたムスリムの女性。英語にはずいぶんアクセントがあったけれどESLで教えるだけあって、文法は完璧だし、何よりも一人ひとりに意見を言わせて徹底的につっこむ!ので適当にごまかすことができず、会話の練習が強化されて良かったです。

さて、バレエのクラス。久々に出ましたクロちゃんの裏技!(というか、元バレリーナの彼女的には常識なんでしょうが…)

センター・ダイアゴナルでの、ピケターン・ストゥニューを3回シェネシェネシェネ…2番ルルベアラベスク…とやっていたとき。突然私を止めて、「最初の一歩を進行方向の延長線上にハッキリともっと遠くへ出しなさい」と。

あら不思議、フラフラしない、先生からは「Here you go!!」の声。クラスメートからも「おーっ!」という声が。「できるならどうして最初からしないの?」みたいなことを先生は言うけど、知らなかったんだもん。 目から鱗がポロンと落ちて「アイテムGET~~~!」って感じでした。

というわけで、
裏技その1 肋骨の上三本を引き上げる。
裏技その2 アティテュードでルルベに上がる直前に膝を引き上げる。
裏技その3 ピケやストゥニューで移動するときは最初の足を遠くに出す。

ここまでそろいました。残る裏技はいくつあるのか?うまく見つけ出すことができるのか?お願いだから出し惜しみしないで~>クロちゃん先生。



ショパンのエチュードOp.25-9[蝶々] 右手が疲れないコツ教えてくださーい


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スモールジャンプの刑

2007-01-22 | バレエとかピアノとか
レッスン日記でございます。



「”あんでおーる”よ」


「ちげーぞ、ほぷさん、”あんでおーる”ってゆーのは、こうだぞ」

正しいアンデオール(脚を付け根から180度外側に向けること)はこちらでごらんください。


今日のレッスンはなかなか悲惨でした。私の今年の抱負、どこかで聞いてた?みたいな。いつものクロちゃんレッスンと違ってたまに若い先生のクラスにでるとこれだから辛い。

楽しいこともいろいろさせてくれるんだけど、その代償なのか、締めのスモールジャンプが、
(1番ジャンプ4回+2番ジャンプ4回+シャンジュマン4回+エシャッペジャンプ4回)カケル2イコール1セット

これを2セット(しかも2セット目はカウント倍で疲れるのなんのって…)

その次に(ひゃぁ~)エシャッペジャンプ4回+4番2番4番2番4番2番4番5番カケル2回を2セット

死にましたよ。いくら、最後に脱力しない!って自分に言い聞かせたって立っているのがやっと、ヨロヨロと歩いて壁際のバーに掴まらなかったらコケていたことでしょう。
しんどいってば若者のクラス


無理矢理ついて行くべきか、身体をいたわるべきか、それが問題だ。

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初ポアントピルエット

2007-01-10 | バレエとかピアノとか

昨日はなんと、トウシューズで初ピルエットyellow25!!


…15年もバレエを習って、今更何を言ってるんだって感じでしょうが、実に初めてだったのであります。人生で初めて。子どもの頃は、舞台で履かされたことはあっても、立ち方もろくに習っていなかったから、ただ「履いていた」だけ。醜く膝を曲げてヨタヨタと立っていました。大人になってから最初に始めたサークルでは、床がツルツルでとても無理。今のスクールに出会って、申し分ない先生と環境が与えられた頃にはもう自分であきらめてしまっていました。

それでも去年、意を決してポイントシューズを購入、意気揚々とレッスンを始めたのですが、じっくり選んだはずの靴がやっぱり足に合わないことがわかって意気消沈…今に至る…という感じ。

時々思い出したように履いては、バーが終わったあたりで力尽きる。なにしろポアントでのバランスはドゥミのバランスとは全然違う!バレエシューズの時は足の指の付け根あたりで、ほんの数ミリにしろ、「ずる」をしてそこでバランスを取っていたのだ、ということを否が応でも思い知ってしまう。ああ!バレエシューズでなら1分だって立っていられるコトもあるのに~~~!悔しがって、エイッエイッ~!っと、どれだけ力業で押してもダメなものはダメ。自分の軸、バランスポイントを見つけない限りは絶対にトウシューズでの片足パッセはバランスが取れません。

そんなことを繰り返して一進一退だったこの1年。まあ新年でもあることだし、ここのところ(ちょっと間が空いちゃったけど)まあ、コンスタントに週2~3回のレッスンを受けているし、と久しぶりにトウシューズを履いてみました。今までシューズの中で足の裏が滑ってしまってどうも怖かったのが、今回は何故かピッタリフィット。

ブー曰く、「だからダンサーは踊れる程度に履き馴らしたトウシューズを舞台用に何足も用意するの。その日によって足の形は変わるし、どれが本番にピッタリ合うか、そのときになってみないとわからないのだから」とか。そういえばダンサーたちって、巨大なカバンに履き古したシューズをどっさり入れて持ち歩いているよね。

こういうことを考えれば、昔のバレエドラマでよくあったような、「これ、お母さんの形見のトウシューズ。私とサイズが同じだから、今日の舞台はこれを履いて踊るわ」なんてのはインチキ!なんですな(笑)。

そんなわけで、今回に限って足にピッタリとフィットしてくれたトウシューズ、バーレッスンの間も問題なく片足ルルベに乗れたし、思い切ってセンターでもやってみたら、クルンと回れました、ピルエット。

初めて回った感想、

「わーっ!簡単に回れる!」

・・・ゴーマンな発言angerをお許しください。・・・


ポアントで回るのは楽だと、聞いてはいたけれど、床との接地面積が少ないということ、摩擦が少ないということ、それがこんな違いになるなんて、経験してみてビックリでした。こ、これは、逆に「回れない」言い訳ができなーい!もっとも、私の場合、回れる前に綺麗に立てる確率もまだまだ低いから、きちんとした回転ができるようになるのにはまだまだ時間がかかりそうだけれど。




しかし、バーの最初からセンターの途中、スモールジャンプまで続けたトウシューズレッスンの後は地獄でした~~~。夕方から脚の筋肉が痛いこと!もうその場でへたり込みたいほど。内腿からふくらはぎ、足首までもう脚全体が4倍くらいにふくれあがったような感覚で、ダルい、とにかくダルくて痛くて。ああ、身体に負担かけてるんだなーと思いました。一夜明けたらちょっと重めの筋肉痛程度に収まっていたので一安心だけれど。


調子に乗っている今のうちにせっせとレッスンへ行ってきます。

そうそう、去年のお正月に立てたバレエへの抱負「スモールジャンプを嫌がらない」は大成功でした。とにかくイヤなスモールジャンプだけど、とにかく「イヤだと思わない」という自己暗示さえかけてしまえば、却って「来たぞーっ!」と思うくらいで積極的に臨めました。…なんて単純な自分だろう…


今年の抱負は、「スモールジャンプの最後で脱力しない」くらいにしておきましょうかね。

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