フィギュア・スケートのクラスを再開しました。アダルト4に進級して、片足でのターン、コンビネーションが増えてきました。ここからはスピンも両足から片足へ…大丈夫かなぁ。
今日はまだその筋肉痛を残したまま、バレエのクラスを受けてきました。なんと今日のレッスンはサマー・インテンシヴ前のWarm Up クラスと合同!夏休みだからねー。
(ひたすら
バレエの話です~)
普段のアダルトクラスの時間が取れない、と先生から電話がかかってきたときは「小さい子たちもいるから大丈夫」って話だったんですが、いざ時間にスタジオへ行ってみれば、いつもはガラガラ(アダルトクラスは今2~3人しかいないのです)の平日昼間だというのに、駐車場がいっぱい!しかも集まっている顔ぶれは…
我がスタジオの期待の新星たちじゃないの~!「小さい子」って…小学校半ばくらいを想像(期待)してました。まさか、プレ・プロフェッショナルクラスの子たちとは…
もうビビりにビビって、思わず入り口で引き返そうかと固まったんだけど、5年前に会ったきりの懐かしい顔に迎えられちゃったりして、逃げるタイミングを失った…先生をようやくつかまえて、「まさか、まさか、まさかこの私に、この子たちと一緒のレッスンを受けろと言うのですか?」と聞けば「もちろんよ。あなたは一番のハード・ワーカーなんだから。」結果がちっとも追いつかないハード・ワーカーなんですが。
「小さい子がいるって言ったじゃないですか!」と思わず責めると「そのはずだったんだけど、今日はふたを開けてみたらこうだったのよ~」ほんと、どうしようかと迷ったけど、せっかく支度して来ちゃったしね。別に誰が注目してるわけでもないし、せいぜい迷惑にならないようについていくか、と
覚悟を決めてスタジオに入りました。
雪の女王のアダージオを踊った子、クララ役だった子、この前国際コンクールで本戦まで残った子…ひぃ…覚悟が揺れる~
ともかく、バーの後ろから二番目という絶好の位置をめざとく確保し、レッスン開始までストレッチに励んだものの…周りで展開される光景は別世界なわけですよ。私と同じくらいの身長なのに、私の腰あたりまで脚で出来てる子とか、首の長さが私の倍くらいある子とか…その子達がニコニコおしゃべりしながら床の上に座ってるんだけど、前に投げ出した脚が両側に広がってそのままスルスルと後ろに戻っていく…
わー、目の保養させてもらったわ、ありがとうございました~!って帰っていきたい、消え入りたいような気分です。
ともあれ、バーレッスンが始まったわけだけど、最初のプリエのコンビネーションからして私がいつも受けているアダルトのクラスとは全然別物でして。地元バレエ団の中上級クラスのオープンレッスンでもこんなじゃない!やっぱり伸び盛りのティーンネイジャーってすごいのね。
鏡に映る脚の角度が私だけ違う~とか、同じだけ関節の数があると思えない~とか、比べて落ち込むのがアホらしくなるくらい、違った世界を堪能させていただきました。クロちゃんのレッスン、本当の本当はこんなに複雑なのね。いつものアダルトバージョンは超簡単モードに変換してあるコンビネーションだったのね、って感じです。
大人クラスと違って、バーは比較的短時間で。とはいえ、バーのコンビネーションの間にフェッテやなんかわかんないけど一瞬で床を蹴ってピッピッって(笑)180度ずつ2回方向を変えるパとかが入ってたり、グラン・バトマンもただのアンクロワじゃなくて、途中で脚が変わったりリズムが変わったり、ルルベが入ったり、なんだかえらい複雑なものでした。うまいこと後ろの方に付いていたので、右をやる一度目は見よう見まねで付いていって、自分が先頭近くになる二度目にはなんとかできているフリができる、という姑息な技を使う大人。ああ、情けなや。
でも、不思議と落ち込んだり恥ずかしかったり、というネガティブな気分にはならず、ひたすら「綺麗だなぁ」「すごいなぁ」と感心して、自分も前向きな気持ちになれたのです。そして、こういうのって本当にクラスの雰囲気に影響されるのだと思うけど、普段できないことも釣られて少し、できるようになっちゃう。いつもは知らず知らず楽な方へ流されているんだと思います。バーが終わった時点でのストレッチ、普段はやってみようとも思わないスプリッツ、他のみんなと同じにやってみたら、Almostってとこまで行ってました。病気になって以来、3年ぶり、かな。
普段の何倍もハードなバーのおかげで、センターのアダージオもなかなかバランス良し。パンシェでもまったくぐらつかず、プロムナードもまぐれのように
(っていうか、まぐれなんだけど)思った通りに回れました。アレグロは限りなく玉砕に近い状態…アサンブレとバロネ、カトルの組み合わせ…まではついていけたものの、即座にリバースとなったらもう何がなんだかわからなくなりました。もっともこれは他の子たちも苦労していたみたい。でも彼らは間違えても美しいんですよねぇ。こちらはたとえ間違えなくても何かヘンだというのに。
スモールジャンプも、(シャンジェマン4回、エシャッペ2回、4番エシャッペ2回、カトル2回)×2+トンベ・パドブレ、アサンブレ、シソンヌ、ソテ
(…というかどうかわからないけど、シソンヌから着地のアラベスク形のままジャンプ)2回、パドブレ4番からダブル・ピルエット・・・みたいな感じでした。こんなのもスモールジャンプって言うんだ。。。
ダイアゴナルはいきなりピケダブル2回+ピケ3回トンベ、ストゥニュー・・・途中不明・・・最後ダブルピルエット、ポーズ…かそんな感じ。ええもう、息も絶え絶えのピケダブル2回とピケ3回を最後まで繰り返して終わりましたよ、私は。
ビッグ・ジャンプはファイイ・アサンブレ×3,2番のピケアラベスクから振り返ってジュテ・アントルラセ×2、トンベ・パドブレ・グランパデシャ!
ようやくレベランスでお終い、と思ったらレベランスの中にもアラベスク・パンシェだの、アラセゴンだのがガンガン入って、長いこと長いこと。ああ、いつも見ているクロちゃんは世を忍ぶ仮の姿だったのね…
こうして無我夢中の2時間は終わりました。目の保養はできたけど、自分の身体はボロボロ~。途中までは「こんな子たちとレッスン受けられて幸せ~」なんて余裕かましてたりもしたんだけど。レッスンが終わって、先生が言うことには
「Hey! TAMA!! You've survived!!」(生きてるじゃないの!)
思わず
「You were going to KILL me!!」(殺そうとしたでしょ!)
と返してしまいました。「大丈夫よ」なんて言ったくせに~、うそつき~
でも彼女たちはこのクラスを「毎日」受けてるんですよねぇ。差がどんどん開いていくわけだわ。クロちゃんからは「明日も、明後日も来ていいのよ。」なんて言われたけど、ああ、それだけの根性があったら今頃こんなレベルでいることはないでしょうね。
今週はまた土曜日にまったりと大人のクラスを受けようと思います。…と言ってもあのクラスがまたティーンネイジャー多いのよね。アダルトの仲間が欲しいよー。
「オマエって身体硬そうだよな」とでも言いたげなパンプキン君
老体に鞭打った私にねぎらいのクリックを~!
→どらどら!