Great Smoky Mountains National Park へキャンプの旅 続きです。
そして、朝のうちにPigeon Forgeの町を出発し、いよいよ、スモーキーマウンテンズ入り口の町、Gatlinburgへ。ここはほんの数マイルながら、「山へ近づいていくぞ~!」という期待が高まる緑の濃い道路です。早くも山へ向かう車で道路は少し渋滞気味。
そして町へ入ると、今度は、目の前に軽井沢が出現!でした。
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こじんまりと美しく整えられてはいるのだけど…
小さい場所に詰め込めるだけのホテルや店を詰め込んだ活気のある観光の町です。ゲームセンターや、水族館、お化け屋敷に、極めつけは「蝋人形の館」どうして、わざわざスモーキーマウンテンズのナショナルパーク入り口にこんなものを作らなくちゃいけないのか…まあ、人が多いところ、商売の種は転がっているってことなんでしょう。
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あんなに高いところにも建物が!
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山肌に見える黄色い線は、スカイリフト。犬も乗れる!というのが売りらしいですが、空飛ぶベンチです。クッキーは絶対に怖くて乗れないし、乗ったとしてもきっと落ちるでしょう。ドンくさいから。
そんなわけで、ちょっと歩いて探索してみたい気がしないでもないGatlinburgの町は車でノロノロと素通りし、いよいよパーク入り口のインフォメーションセンターへ。
ここのセンターには、パーク内の地図や案内書、各種土産物や、パーク内で見られる主な動植物を展示した小さな博物館などがあり、またカウンターでは職員があらゆる質問に答えてくれます。ここでの売り上げはすべて国立公園の維持・管理に使われるとのこと。どうせなら、麓の町よりもここにお金を落としたいものです。驚くべきことに、Great Smoky Mountains National Parkには入場料がありません。ロッキーでは車で通り抜けるだけでも、何十ドルもの料金がかかったのに、ここは無料で観光客を受け入れています。すごい!
主なキャンプ場はパーク内に10カ所。それぞれに料金が違いますが、14~23ドルほど。水洗トイレや水道は完備。キャンプサイトも綺麗に整地され、水はけが良いように小砂利が敷き詰められています。BBQができるファイアピットも各サイトに付属。シャワー設備はありませんが、必要なら麓の町へ。3~5ドルほどでシャワーやランドリーを借りられるそうです。
ここから一路、キャンプグラウンドへ設営に向かったわけですが、町の喧噪を離れ、パーク内に入っただけで空気が変わります。道路に沿って清流が流れ、日本の山にちょっと似た雰囲気です。でも、違うのは人工物がほとんど目に入らないような環境。ゴミも、無意味な標語(「ゴミを捨てるな!」とかね)の看板も、過剰なガードレールも見あたりません。
それでも、これは手つかずの自然ではないことは一目瞭然。できるかぎり人が快適に過ごせるよう、パーク側の最大限の気配りと手入れが感じられます。芝生は綺麗に芝刈り機で手入れされ、エッジャーもかけられているし、キャンプグラウンドの林は、木の密度が高すぎないよう、適度な木漏れ日を楽しめる程度に伐採されている。舗装された車道は、動線を考えて作られているし、必要最低限の、でもわかりやすいサインが書かれた看板は要所要所に設置されている。
もちろん、キャンプの申し込みをするオフィスでは「クマを近づけないために、絶対、食べ物を置きっぱなしにしない」ことを、厳しく注意されるし、「了解した」とサインもさせられる。そこには、投げやりな「看板でのお知らせ」ではなく人同士の「約束」というコミュニケーションがあります。そしてキャンプサイトには、きちんとロックがかかる、クマ対策用のゴミ箱が設置され、毎日しっかりと回収されて、ゴミがあふれ出すなんてことはありません。管理されたキャンプ場です。
確かに、本当の自然っていうのは、もっと荒々しくて、簡単には人間を寄せ付けてくれないものです。私も昔はほとんどビバークに近いような野宿ともいえるキャンプをした(余儀なくされた)こともあるけれど、快適とは言い難いものでした。それが本当なのかもしれないれど、こういうふうに人と自然が仲良くなれるよう、共存できるように考え、作り上げるのも大切なことだと思います。もちろん大変な労力、予算を必要とするでしょうけれど。こういうとき、素直にアメリカってすごいなあ、と感じるのです。こうして、最初は敷居の低いところから自然に接することができてこそ、自然と人との距離も近づくんじゃないでしょうか。「労せずして自然を見ようというなら、あなたは既に傲慢な人です」なんて言葉もあるけれど、やはり物事には入門編というものも必要なのでは…と軟弱になってみる私でした。
一方、無闇に「ゴミを捨てるな!」と醜い看板を立てることにどんな効果があるのか、それを見て「そうか、ゴミを捨てるのをやめよう」という人がいるんでしょうか?景観を破壊するデメリット以上のメリットがあるんでしょうか?その上、キャンプに行ってさえも「ゴミは持ち帰ること」では、いくら日本のゴミ事情が厳しいとは言え、あんまりです。なんだかトンチンカンだなぁ、と思わずにいられない日本の現状を思い出すと少々悲しくなってしまいました。
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誰もが立ち寄る(?)人気撮影スポット
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パーク内を巡回するポリスやレンジャーの車はプリウスでした。TOYOTAが協賛企業として、寄付しているようですね。
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ここが我が家に割り振られた2日間のおうち
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設営開始 こんなに平らで完璧なキャンプサイト、初めてです(嬉し泣)
「早くオレのおうち作って。」
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ああ、本当はもっともっと綺麗だったんだけどなあ
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「”おうち”から1分の川」
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「ちょっとなめてみたら美味しくて、止まらなくなった」
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「がーちゃん、あんなとこまで行っちゃったぁ。」
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「お、オレも・・・」
濡れると途端に細くなるコリシェルの足。
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まさに清流 ああ、フィトンチッド~(死語ですか?)
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飲めるほど綺麗で、頭が痛くなるくらい冷たい水
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なのに、こんなことして遊んでる人たちもいるんですよ~。急流を下るスリルがたまらないらしい。麓の町で浮き輪がたくさん売られていたのはこういうわけか~!でも私にはとても無理です。心臓麻痺起こしそう。
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「オレも無理。ちべたい・・・」
続く・・・
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そして、朝のうちにPigeon Forgeの町を出発し、いよいよ、スモーキーマウンテンズ入り口の町、Gatlinburgへ。ここはほんの数マイルながら、「山へ近づいていくぞ~!」という期待が高まる緑の濃い道路です。早くも山へ向かう車で道路は少し渋滞気味。
そして町へ入ると、今度は、目の前に軽井沢が出現!でした。
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こじんまりと美しく整えられてはいるのだけど…
小さい場所に詰め込めるだけのホテルや店を詰め込んだ活気のある観光の町です。ゲームセンターや、水族館、お化け屋敷に、極めつけは「蝋人形の館」どうして、わざわざスモーキーマウンテンズのナショナルパーク入り口にこんなものを作らなくちゃいけないのか…まあ、人が多いところ、商売の種は転がっているってことなんでしょう。
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あんなに高いところにも建物が!
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山肌に見える黄色い線は、スカイリフト。犬も乗れる!というのが売りらしいですが、空飛ぶベンチです。クッキーは絶対に怖くて乗れないし、乗ったとしてもきっと落ちるでしょう。ドンくさいから。
そんなわけで、ちょっと歩いて探索してみたい気がしないでもないGatlinburgの町は車でノロノロと素通りし、いよいよパーク入り口のインフォメーションセンターへ。
ここのセンターには、パーク内の地図や案内書、各種土産物や、パーク内で見られる主な動植物を展示した小さな博物館などがあり、またカウンターでは職員があらゆる質問に答えてくれます。ここでの売り上げはすべて国立公園の維持・管理に使われるとのこと。どうせなら、麓の町よりもここにお金を落としたいものです。驚くべきことに、Great Smoky Mountains National Parkには入場料がありません。ロッキーでは車で通り抜けるだけでも、何十ドルもの料金がかかったのに、ここは無料で観光客を受け入れています。すごい!
主なキャンプ場はパーク内に10カ所。それぞれに料金が違いますが、14~23ドルほど。水洗トイレや水道は完備。キャンプサイトも綺麗に整地され、水はけが良いように小砂利が敷き詰められています。BBQができるファイアピットも各サイトに付属。シャワー設備はありませんが、必要なら麓の町へ。3~5ドルほどでシャワーやランドリーを借りられるそうです。
ここから一路、キャンプグラウンドへ設営に向かったわけですが、町の喧噪を離れ、パーク内に入っただけで空気が変わります。道路に沿って清流が流れ、日本の山にちょっと似た雰囲気です。でも、違うのは人工物がほとんど目に入らないような環境。ゴミも、無意味な標語(「ゴミを捨てるな!」とかね)の看板も、過剰なガードレールも見あたりません。
それでも、これは手つかずの自然ではないことは一目瞭然。できるかぎり人が快適に過ごせるよう、パーク側の最大限の気配りと手入れが感じられます。芝生は綺麗に芝刈り機で手入れされ、エッジャーもかけられているし、キャンプグラウンドの林は、木の密度が高すぎないよう、適度な木漏れ日を楽しめる程度に伐採されている。舗装された車道は、動線を考えて作られているし、必要最低限の、でもわかりやすいサインが書かれた看板は要所要所に設置されている。
もちろん、キャンプの申し込みをするオフィスでは「クマを近づけないために、絶対、食べ物を置きっぱなしにしない」ことを、厳しく注意されるし、「了解した」とサインもさせられる。そこには、投げやりな「看板でのお知らせ」ではなく人同士の「約束」というコミュニケーションがあります。そしてキャンプサイトには、きちんとロックがかかる、クマ対策用のゴミ箱が設置され、毎日しっかりと回収されて、ゴミがあふれ出すなんてことはありません。管理されたキャンプ場です。
確かに、本当の自然っていうのは、もっと荒々しくて、簡単には人間を寄せ付けてくれないものです。私も昔はほとんどビバークに近いような野宿ともいえるキャンプをした(余儀なくされた)こともあるけれど、快適とは言い難いものでした。それが本当なのかもしれないれど、こういうふうに人と自然が仲良くなれるよう、共存できるように考え、作り上げるのも大切なことだと思います。もちろん大変な労力、予算を必要とするでしょうけれど。こういうとき、素直にアメリカってすごいなあ、と感じるのです。こうして、最初は敷居の低いところから自然に接することができてこそ、自然と人との距離も近づくんじゃないでしょうか。「労せずして自然を見ようというなら、あなたは既に傲慢な人です」なんて言葉もあるけれど、やはり物事には入門編というものも必要なのでは…と軟弱になってみる私でした。
一方、無闇に「ゴミを捨てるな!」と醜い看板を立てることにどんな効果があるのか、それを見て「そうか、ゴミを捨てるのをやめよう」という人がいるんでしょうか?景観を破壊するデメリット以上のメリットがあるんでしょうか?その上、キャンプに行ってさえも「ゴミは持ち帰ること」では、いくら日本のゴミ事情が厳しいとは言え、あんまりです。なんだかトンチンカンだなぁ、と思わずにいられない日本の現状を思い出すと少々悲しくなってしまいました。
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誰もが立ち寄る(?)人気撮影スポット
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パーク内を巡回するポリスやレンジャーの車はプリウスでした。TOYOTAが協賛企業として、寄付しているようですね。
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ここが我が家に割り振られた2日間のおうち
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設営開始 こんなに平らで完璧なキャンプサイト、初めてです(嬉し泣)
「早くオレのおうち作って。」
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ああ、本当はもっともっと綺麗だったんだけどなあ
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「”おうち”から1分の川」
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「ちょっとなめてみたら美味しくて、止まらなくなった」
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「がーちゃん、あんなとこまで行っちゃったぁ。」
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「お、オレも・・・」
濡れると途端に細くなるコリシェルの足。
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まさに清流 ああ、フィトンチッド~(死語ですか?)
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飲めるほど綺麗で、頭が痛くなるくらい冷たい水
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なのに、こんなことして遊んでる人たちもいるんですよ~。急流を下るスリルがたまらないらしい。麓の町で浮き輪がたくさん売られていたのはこういうわけか~!でも私にはとても無理です。心臓麻痺起こしそう。
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「オレも無理。ちべたい・・・」
続く・・・
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ずっと読んでてもまるでコメントが追いつかないわ!
じゃ日本のキャンプサイトは上げ膳据え膳なのね、と感想。
電源も水道もきてるしね。一泊4000円くらいとるけどw
我々も再来週に川遊びです!
今度はメルさんも頑張って参加します!
けつまづいて捻挫でもされないようにガン見で見張らなくちゃ!
アイドルとして、やはり目線は外せないと気づいたんでしょうか(笑)
「おうち」の天井は葉がいっぱい繁った枝のアーチ、いいですねぇ^^
ハンモックを吊るして本を読みながら居眠りしたら最高だろうな~~('▽’
・・・・・・落ちると思いますけど。どんくさいから(涙)
本当にアメリカと言う国はいろんな面をもった面白い国だと思います。あのような国立公園や州立公園を見ているとそう思います。徹底して環境を守るために、人間たちにはほどよく制限を設けたり、自然環境に対し、丁寧で心地の良い手の入れ方をしていたり・・・かと思えば、一方では思いきり環境破壊を繰り返す日常を送っていたり・・・ですよね。
ビバークのような野宿なんて粋な経験されているんですね~。
やっぱり緑が決め手みたいですね。コンクリートだと浮くというか沈むというか…合わないです。
予想に反してあまりにも良かったので、夢中になりました>G.S.M.
なんたって写真2000枚超ある・・・<バカ~
日本ではお金を払ってキャンプしたことがほとんどないので、結構ワイルドなところが多かったけど、電気まで来てるのか~。多少は不便な思いをしに行きたいなあ。でも今回みたいに燃料がなくなると多少どころでは済まなくなるので悩むところです。
きゃ~!メルさん、川遊びねっ!細いおみ足が見られるのね!コーフンっ!
そうそう、スキー場のリフトですよね。あれに犬を乗せるなんて~。よっぽどおりこうでお行儀の良い子じゃないと怖いですよー。
このカメラ目線、まだぎこちないでしょう?(もののけ姫の山犬みたい~)この後、あまりにもたくさんの人に囲まれて写真を撮られまくって慣れてきたみたいです。
この「おうち」暑すぎず涼しすぎず、しっとりしている割にジメジメしていなくて虫も少なめ。最高でしたよ。ハンモックは私、ちょっと苦手です。なんだかだんだん丸く沈んで身体が小さくなっちゃいません??ど、どんくさいせい!?
2年前にキャンプした州立公園はワイルドでしたよー。根っこがごつごつ背中に当たって、蚊だらけで(1年以上跡が残りました)サイトの割り振りもありませんでした。
そうそう、アメリカって両極端な国ですよね。食べ物も気を遣う人はとてもついていけないくらいに気を遣うし。
今回、お向かいのサイトは、車4台、小さいテント5張りくらいの大グループだったのですが、入りきらなかったのか、シュラフで直接地面の上に寝ている人がいました。さすがコケイジャン…丈夫ですね。