前任の教会長が逃げ切り、新任の教会長に変わって間もない頃...
我が家に起きている事の状況を把握すると、
その教会長は前任の教会長とは、まるで対応が違い、すぐに父の要求に全て応じる姿勢を示した。
父がコソコソと、弁護士とやり取りしている事も把握したのでマズい...と思ったのかもしれない。
自宅に来て父に会ってくれると約束した。
当日、母に子供達は2Fから降りてくるなと言ったが、心配だったので、階段の曲がり角に隠れて『何かあったら私が間に入ろう』父は普段から躾には厳しかったが、私には絶対に手を出さない自信があったので、直ぐに飛び出していける所にこっそり隠れてスタンバイしていた。
父は荒ぶっていたので教会長は内心、自宅訪問はきっと怖かったと思う...
父は長身でインテリ。
父に太刀打ちできるだろうか...殴らないだろうか...
と母は不安に思っていたらしいが、
その教会長もまた、超インテリだった(前任はヘッポコ🐣)
チラチラ様子を見に覗いていたが、
父は椅子に座り、教会長は床にひざまずかされ、2時間ほど土下座する形で父のお説教を受けていた。
でも、何を言われても、腹立つ言葉を浴びても、絶対に言い返さずに、父の話しを最後まで聞き、受け答えや、話す内容は、父も言い返せない内容で父への対応は完璧だったと母が言っていた。
そして最後に、その教会長は父に誠意のある謝罪を、膝をついた状態でしてくれた。自分が指示した事ではない尻拭いを全部引き受けてくれた...。
『人の本気の謝罪は赦すものだ』と、
そのポテンシャルが父に備わっていた事も有り、最終的に怒りが収まっていた。
教会長が帰る時、母は父に、教会長は単身赴任で一人暮らしである事、生活に余裕がない事を伝えると、『お前も被害者なんだな』と言って『何か手土産を持たせて帰しなさい』と母に言い、冷凍してあった自家製のシュウマイを手渡して、『今日は言い過ぎてこちらも悪かったな』とドアの前で父が教会長に詫びていた。
何もなくて良かった。と膝から落ちるほど、ホッとしたのをよく覚えています。
【#4】に続く→
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