りゅうおうのおしごと! 第5巻 感想
『りゅうおうのおしごと!』最新第5巻を読了した。
(以下、ネタバレを含む。)
いや~、面白かった。
第1巻発売直後はこの5巻で完結させるつもりだったというだけあって、濃密だったね。
まずは、あい、天衣、桂香さんが3人揃って、女流棋士の申請資格取得。
主人公の八一は、関係者一同が見守る中であいと籍を入れ、竜王戦では名人に逆転勝利。
対局を終えて倒れた八一に、あいが水を差し出すシーンは泣けた。
名人に関しては、名前すら明かさないほど、「人」としての描写を省いていたのが印象的だった。
冒頭で名人を評して語られた、
神童のほとんどは、成長すればただの人になる。
では。
人に戻らなかった神の童は…何になるのか?
神童は――――『神』となるのだ。
このナレーションから始まり、作中でも触れられるのは、その圧倒的な強さのみ。
だからこそ、第4局の指し直し局で、八一が初めて真正面から名人の顔を見た時の、
深夜に及ぶ対局で無精髭が伸びた、白髪交じりの、疲れた中年男の顔がそこにあった。
この独白は際立っていた。
言うまでもなく、モデルは羽生名人なんだろうけど、この手法は面白かった。
将棋の未解決問題―――「最後の審判」については知っていた。
前に言及した事もあった気が……と思って調べたら、『ものの歩』の感想だった様だ。
第29期竜王戦の結果も知っていたので、3連敗の後の4連勝は読めてしまった。
すっかり忘れていたが、これも当時、簡単な感想を書いていた様だ。
まぁ、どちらについても、知っていても問題なく楽しめたけどね。
第4局で初勝利を収め、第5局以降は思い切ってカットという構成も良かった。
今巻ラストで明かされた、鵠記者がタイトルホルダー供御飯万智だったというのは遣られたなぁ。
思いも寄らなかったので、読んだ時は思わず叫んでしまった。
くぅ~、穴熊大好きとか、並の女流では太刀打ち出来ない実力とか、所々ヒントはあったのにぃ。
……って、いつも一緒の月夜見坂さんも知らなかったんかい!!(笑)
同じ八一に邪険にされるでも、あまりフォローのなかった銀子は可哀想だったなぁ。
まぁ、駄々っ子モードになり、桂香さんの膝に縋り付いて泣き喚くところは可愛かったケド。
幸い、これで最終巻とはならなかったから、次巻でフォローが入る事だろう。
あと、個人的には一番報われて欲しいのが、健気でツンデレな天衣。
今巻でも、あいに一番弟子を譲ったり、八一を気遣って女流申請を保留したりと可憐しかった。
そういや、天衣の公式戦での黒星は、桂香さんに負けたあの1戦だけ?
本当にこのままトーナメントを勝ち上がって、銀子とタイトルを争ったりするのだろうか?
その辺りも含めて、次巻以降の内容が今から気になるところ。
『りゅうおうのおしごと!』最新第5巻を読了した。
(以下、ネタバレを含む。)
いや~、面白かった。
第1巻発売直後はこの5巻で完結させるつもりだったというだけあって、濃密だったね。
まずは、あい、天衣、桂香さんが3人揃って、女流棋士の申請資格取得。
主人公の八一は、関係者一同が見守る中であいと籍を入れ、竜王戦では名人に逆転勝利。
対局を終えて倒れた八一に、あいが水を差し出すシーンは泣けた。
名人に関しては、名前すら明かさないほど、「人」としての描写を省いていたのが印象的だった。
冒頭で名人を評して語られた、
神童のほとんどは、成長すればただの人になる。
では。
人に戻らなかった神の童は…何になるのか?
神童は――――『神』となるのだ。
このナレーションから始まり、作中でも触れられるのは、その圧倒的な強さのみ。
だからこそ、第4局の指し直し局で、八一が初めて真正面から名人の顔を見た時の、
深夜に及ぶ対局で無精髭が伸びた、白髪交じりの、疲れた中年男の顔がそこにあった。
この独白は際立っていた。
言うまでもなく、モデルは羽生名人なんだろうけど、この手法は面白かった。
将棋の未解決問題―――「最後の審判」については知っていた。
前に言及した事もあった気が……と思って調べたら、『ものの歩』の感想だった様だ。
第29期竜王戦の結果も知っていたので、3連敗の後の4連勝は読めてしまった。
すっかり忘れていたが、これも当時、簡単な感想を書いていた様だ。
まぁ、どちらについても、知っていても問題なく楽しめたけどね。
第4局で初勝利を収め、第5局以降は思い切ってカットという構成も良かった。
今巻ラストで明かされた、鵠記者がタイトルホルダー供御飯万智だったというのは遣られたなぁ。
思いも寄らなかったので、読んだ時は思わず叫んでしまった。
くぅ~、穴熊大好きとか、並の女流では太刀打ち出来ない実力とか、所々ヒントはあったのにぃ。
……って、いつも一緒の月夜見坂さんも知らなかったんかい!!(笑)
同じ八一に邪険にされるでも、あまりフォローのなかった銀子は可哀想だったなぁ。
まぁ、駄々っ子モードになり、桂香さんの膝に縋り付いて泣き喚くところは可愛かったケド。
幸い、これで最終巻とはならなかったから、次巻でフォローが入る事だろう。
あと、個人的には一番報われて欲しいのが、健気でツンデレな天衣。
今巻でも、あいに一番弟子を譲ったり、八一を気遣って女流申請を保留したりと可憐しかった。
そういや、天衣の公式戦での黒星は、桂香さんに負けたあの1戦だけ?
本当にこのままトーナメントを勝ち上がって、銀子とタイトルを争ったりするのだろうか?
その辺りも含めて、次巻以降の内容が今から気になるところ。
なんだか無性に嬉しい。