第47話 後前
県決勝先鋒戦は、慕の逆転トップで終わった。
その慕に、残り4800点まで削られた石原さん。
顔に手を当て悶える姿が可愛い。
湯町中の次鋒は閑無ちゃん。
南1局、閑無ちゃんは発混一色一通の7700点を和了り、菰沢中を捲ってトップ逆転。
続く南2局。
はい、この形。
を切った場合の受け入れは、オーソドックスにの4種のみ。
でも、を切っておくと、上記4種に加えてツモでも聴牌するんだよね。小走先輩スゲー。
予定通りの平和聴牌が、高め三色となったところで閑無ちゃんはリーチ。
見事に高めのをツモり、メンピンツモ三色ドラ1で3000・6000。
ハネツモで後続を一気に引き離し、ダントツとなる。
ここまでの点数状況は……って、松本チャンタナ!?
どうやら、閑無ちゃんの対面の子が松本チャンタナちゃんらしい。
キミ、ナクシャトラちゃんの何なのさ!?
南3局 親:馬庭莉乃 ドラ:
閑無ちゃんと18500点差の菰沢中・永見知子は、この局1巡目から仕掛けて2副露。
トップ目の閑無ちゃんとしては、当然清一色を警戒して萬子を絞るが、それが裏目。
下手にを止めた事で、閑無ちゃんは和了りを逃してしまう。
勿論、無警戒で2着目の清一色に放銃してしまうよりは遥かにマシだが、
実は永見さんの手の内はバラバラ、完全なブラフ。
でも、永見さんは序盤の2副露と中盤の打でこの局を支配してしまった。
3人がオリに回り、この南3局は流局。
杏果さんによれば、閑無ちゃんは勢いに任せてノる、透華と同タイプの打ち手。
そういう打ち手にとっては、ブラフで形勢判断を狂わされるのは苦手かもね。
南4局1本場 親:石飛閑無 ドラ:
点差変わらず、閑無ちゃんは2着と18500点差のトップでラス親。
流局でも終了なので、閑無ちゃんは圧倒的に有利な立場。
4巡目、
ツモ ドラ
永見さんにこんな聴牌が入る。
6の三色同刻三暗刻にもなりそうだが、この場は単なる仮聴。
打で断幺、打で三色同刻三暗刻を狙う手もあるが、永見さんは打で聴牌を取った。
なのに、次巡をツモった永見さんは一転して打。
玲奈が不思議がる一方、はやりんと杏果さんはその意図を見抜き青褪める。
その後、2人リーチが入り、閑無ちゃんが切った共通安牌を永見さんがチー。
閑無ちゃん視点で、さて何を切る?
う~ん、見れば見るほどが切りたくなるね。
リーチには共通安牌だし、永見さんも序盤にとを切っているので安全そう。
でも、
直撃を狙う側としては、それがそのままで待つ理由となる。
ロン ドラ
三色同刻三暗刻、8000の1本場は8300点。
南2局から南4局までが綾牌になっていたのはちょっと面白い。
僅か100点差での逆転。
完全に計算し尽された和了りで、閑無ちゃん完敗。
こういう時の「運が良かった」って、牌運が良かったという意味じゃないからね。
ヌルい奴が相手で運が良かったという意味だからね(※個人の偏見です)。
閑無ちゃんも認めている通り、慎重になればトップを守る方法はいくらでもあった。
トップなら優勝にリーチが掛けられたのに、悔やんでも悔やみ切れない放銃。
何よりも、県決勝でも閑無ちゃんは噛ませポジになってしまったか……。
逆転勝利を収めた菰沢中控え室。
「がんばったねぇ 私も鼻が高いよ」
ちひは永見さんの何なの!?(笑)
菰沢中の中堅は、部長の楫野結衣。
「部長」「部長」「社長」「係長」
「役職さがってるじゃないのよう」
このやり取りは笑った。
湯町中。
閑無ちゃんの無念を継ぎ、中堅戦に出るのは杏果さん。
流石は杏果さん。
閑無ちゃんの頼みだと目の色が違う。
次回掲載は次の8月25日号。
そういや、松本チャンタナちゃん、一度もチャンタ和了らなかったな……。
県決勝先鋒戦は、慕の逆転トップで終わった。
その慕に、残り4800点まで削られた石原さん。
顔に手を当て悶える姿が可愛い。
湯町中の次鋒は閑無ちゃん。
南1局、閑無ちゃんは発混一色一通の7700点を和了り、菰沢中を捲ってトップ逆転。
続く南2局。
はい、この形。
を切った場合の受け入れは、オーソドックスにの4種のみ。
でも、を切っておくと、上記4種に加えてツモでも聴牌するんだよね。小走先輩スゲー。
予定通りの平和聴牌が、高め三色となったところで閑無ちゃんはリーチ。
見事に高めのをツモり、メンピンツモ三色ドラ1で3000・6000。
ハネツモで後続を一気に引き離し、ダントツとなる。
ここまでの点数状況は……って、松本チャンタナ!?
どうやら、閑無ちゃんの対面の子が松本チャンタナちゃんらしい。
キミ、ナクシャトラちゃんの何なのさ!?
南3局 親:馬庭莉乃 ドラ:
閑無ちゃんと18500点差の菰沢中・永見知子は、この局1巡目から仕掛けて2副露。
トップ目の閑無ちゃんとしては、当然清一色を警戒して萬子を絞るが、それが裏目。
下手にを止めた事で、閑無ちゃんは和了りを逃してしまう。
勿論、無警戒で2着目の清一色に放銃してしまうよりは遥かにマシだが、
実は永見さんの手の内はバラバラ、完全なブラフ。
でも、永見さんは序盤の2副露と中盤の打でこの局を支配してしまった。
3人がオリに回り、この南3局は流局。
杏果さんによれば、閑無ちゃんは勢いに任せてノる、透華と同タイプの打ち手。
そういう打ち手にとっては、ブラフで形勢判断を狂わされるのは苦手かもね。
南4局1本場 親:石飛閑無 ドラ:
点差変わらず、閑無ちゃんは2着と18500点差のトップでラス親。
流局でも終了なので、閑無ちゃんは圧倒的に有利な立場。
4巡目、
ツモ ドラ
永見さんにこんな聴牌が入る。
6の三色同刻三暗刻にもなりそうだが、この場は単なる仮聴。
打で断幺、打で三色同刻三暗刻を狙う手もあるが、永見さんは打で聴牌を取った。
なのに、次巡をツモった永見さんは一転して打。
玲奈が不思議がる一方、はやりんと杏果さんはその意図を見抜き青褪める。
その後、2人リーチが入り、閑無ちゃんが切った共通安牌を永見さんがチー。
閑無ちゃん視点で、さて何を切る?
う~ん、見れば見るほどが切りたくなるね。
リーチには共通安牌だし、永見さんも序盤にとを切っているので安全そう。
でも、
直撃を狙う側としては、それがそのままで待つ理由となる。
ロン ドラ
三色同刻三暗刻、8000の1本場は8300点。
南2局から南4局までが綾牌になっていたのはちょっと面白い。
僅か100点差での逆転。
完全に計算し尽された和了りで、閑無ちゃん完敗。
こういう時の「運が良かった」って、牌運が良かったという意味じゃないからね。
ヌルい奴が相手で運が良かったという意味だからね(※個人の偏見です)。
閑無ちゃんも認めている通り、慎重になればトップを守る方法はいくらでもあった。
トップなら優勝にリーチが掛けられたのに、悔やんでも悔やみ切れない放銃。
何よりも、県決勝でも閑無ちゃんは噛ませポジになってしまったか……。
逆転勝利を収めた菰沢中控え室。
「がんばったねぇ 私も鼻が高いよ」
ちひは永見さんの何なの!?(笑)
菰沢中の中堅は、部長の楫野結衣。
「部長」「部長」「社長」「係長」
「役職さがってるじゃないのよう」
このやり取りは笑った。
湯町中。
閑無ちゃんの無念を継ぎ、中堅戦に出るのは杏果さん。
流石は杏果さん。
閑無ちゃんの頼みだと目の色が違う。
次回掲載は次の8月25日号。
そういや、松本チャンタナちゃん、一度もチャンタ和了らなかったな……。
どうしても閑無ちゃんは貧乏くじなんですよねえ。
このブラフで、行長さんの高打点を連想させるよう仕向けていたのだとしたら恐ろしい
行長さんが裏目って敗れた意趣返しとばかりに、閑無ちゃんに裏目引かせまくって泥沼にハメていく永見さんの老獪さは、とても中学生とは思えませんな
少なくとも慕やはやりなら今回は避けることができていそうだった
さらに、杏果さん覚醒のトリガーとなるためにやられるというのも…
DBにおけるクリリンみたいに
トモが策を弄するのは勘で打つユズを食い止めるためとか
強者同士の切磋琢磨で培った技術
赤なしでドラ4枚見えてて3位にハネ満振れるなら、5萬からかな
これで放銃したら仕方ないわ
それなのに降りるとか雑魚すぎ
オリるどころか2軒リーチに差し込みに行ってもいいくらい
慕が「ほとんど鳴かせてくれなかった」と言ってた行長さんなら、永見さんの9sチー回避できたんだろうね
下家のあんな仕掛け、普通はトップ捨てて2着とりにきたって考えていい。ツモられてチップとられることを考えればテンパイをとる。
でもこの大会ではトップをやすやすと諦めるわけにはいかないんだから、仕掛けたということはつまり「ドラも赤もないけど、直撃なら逆転できる手」である確率は高い