師走の恒例行事というと、個人的にお世話になっている先生の絵画展を見に行くことである。今年もおかげさまで出かけることができた。
先生が所属されている会の展覧会で、毎年新国立美術館で開催されている。毎年お邪魔していると、顔はわからないものの、作品を通して「あっ、今年のこの先生の作品はこれか」と・・・なんとなく作風で見えてきたりする。
いつもお世話になっている先生の作品は、会場の奥の方にあることが多かったのだが・・・
今年は、入り口からほど近いところにあった。今年も植物をモチーフにされていて、いつものように心癒される作品だ。
ここ数年、歳のせいか緑や水の入る風景の作品が目にやさしく心に残る。抽象画はどうも・・・なんていうつもりはないが、グワッと語りかけてくるようなものは重く感じる。
そして毎年のように拝見している先生が、今年の会直前にお亡くなりになっていたことを知った。
独特のタッチで、湘南の香りのする作品を描かれていることが多く、お気に入りではあったのだが・・・
ということで、今回は遺作という形での展示になっていた。
また、ここ数年お気に入りになってしまった先生が、今回は出展されていなかったことも気付いた。後で先生にお聞きしたら、次回はきっと・・・とのことで、何かご都合が会わなかったのかと・・・
年賀状の準備もそろそろという季節、毎年のように年賀状でお元気なのを確認する方のいる一方、ご家族からのお手紙で、お亡くなりになったことを知る方・・・
しかたないとはいえ、少しずつ同年代の仲間が少なくなってくるのは寂しいものだ。今年も同じように、同じ恒例行事ができることの幸せを感じる今日この頃である。
小生もあと何回、こちらにこれるのか・・・長く見てもあと10年か・・・そう思うと、ひとつことつの作品をもっともっとしっかり拝見しなくては・・・と。
来年もきっと来るぞ・・・と。心に誓いながら帰路についた。
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