アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

人柄採用否定の東大生・・・

2016-05-13 13:32:33 | つれづれ
新宿や池袋などターミナル駅に出掛けると、就活生の姿が数多く見かけられる。男子大学生は若手サラリーマンと見分けがつかないせいか、もっぱら女子大生が目立つ。

 小生も大昔に就活をやったわけで、懐かしいし、若者には頑張ってほしいと思う。ちなみに小生は会社訪問解禁日に、学生専門の空き巣に入られてしまったが・・・(実話)
 そんな中、こんな記事が目に留まった。少し前のものだが、紹介しよう。

 坂上忍と林修氏が人柄採用否定する東大生を一刀両断「正直採用したくない」


 ひとくちで言えば、東大生の一人がテレビで人柄採用を否定したことに端を発したやりとりということになるんだが・・・
 この記事だけで判断していはいけないが、この東大生は「能力で評価してほしい」ということを訴えているわけで、ということは「人柄は能力ではない」という理屈だろう。

 彼女の理屈でいう能力とは、きっと英語力とかビジネス上の資格等のことなのだろう。客観的に評価できるものを指しているんだろうなあと。
 だが会社員として、病気をしない健康な体力も能力なわけだし、交渉相手にいい印象を与える人柄も能力のはずだ。天下を取った秀吉が「人たらし」と呼ばれていたことを思い出す。

 記事にあるように、林氏が「『人柄採用と言われて、どう対応していいのかわからない』と言ってる時点で、正直言って採りたくないです」ということに激しく同意だ。
 さらに彼女の言い分に対し、厳しい口調で「『答えのある問題は解けるけど、自分の頭を使って考えなきゃいけなくなったら解けない』と言っているようなもの」と解説し、企業側が求めている人物像を、自身で考え当てるべきだと主張したという。

 いやはや、オヤジ的にはまったく納得だが、この程度の人間が、東大生っていうことに驚きもする。英語力などは小生よりはるかに上だろうが・・・きちんと解答のある試験をこなす能力が高いのは能力が高いというのかと。
 きっと彼女にとって、明確に定義されないものはどうにも対応できないんだろうし、理屈こねて、「自分はなぜ採用されないのか」と声高に叫んでいるのだろう。


 小生も少なからず採用側に回っていたが、某所での採用試験のことを思い出してしまった。最終的に二人の候補が残った。二人ともその地方では有名な大学生、一人は英語力も高く、筆記試験も優秀、しかもスラッしてなかなかかっこいい女性だった。
 もう一人は、筆記試験は合格レベルで、かっこいいというより、ほんわかした空気が漂うタイプ。自分のアピールポイントとして、健康とそれに支えられた笑顔と言っていた。

 最終的に、悩みながら小生は二人目を採用した。さまざまなタイプの先輩女子社員がいる中で、どんな環境でも先輩に可愛がられながら溶け込めると見越したからだ。
 はたして、その彼女は二十年以上経つが、今でも頑張ってくれている。もちろん、もう一人ではダメだったかどうかはわからないし、企業によっては(誤解を避けずにいえば)より美人で、頭もいい彼女を選ぶのが正解という結論になったかも知れない。採用枠さえあれば、もう一人もほしかった。

 いずれにしても、就活自体はお見合いみたいなもの。ただ、残念なことに相手に強い権限があることも事実。
 就活生には、みんな頑張ってほしいし、きっと良縁もあろうかと・・・

 なお、今回も写真はあくまでイメージですので念のため。
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