花鳥の郷をつくる会 ミツバツツジとササユリの郷

花鳥の郷の季節の風景やイベントのお知らせ。郷つくりの様子も発信し、花鳥の郷への理解や関心を持ってもらう。

長い休眠からの目覚め。お詫びと再会のお知らせ

2021-02-19 10:40:38 | お知らせ
もうみなさん忘れてしまわれたことでしょう。花鳥の郷をつくる会のブログがあったことを!!!
それくらい長い休眠でした。
しかし、花鳥の郷をつくる会は、その間もしっかり活動しています。
休眠の責任は、すべて担当の鈴木にあります。本当にごめんなさい。
記事を見ていただければわかりますが、最終の投稿は、2016年10月16日です。4年半近くの空白です。
これからは、こまめに投稿していく決意です。
この長い休眠に懲りず、時々は覗いていただけるとうれしいです。

コロナ禍の中で、活動は制限されていますが、花鳥の郷だからこそできることもたくさんあります。

当面、ツツジ花見の会を会員限定でやる方向で検討しています。
その節には、ぜひ、ご参加ください。
近いうちに、改めてお知らせを掲載します。

第2回作業 好天に恵まれ実施   池取水口の土砂揚げ・階段作り  2016年10月16日(日)

2016-10-18 22:57:55 | 日記
16日、この秋一番の好天のもと2回目の作業を実施しました。
秋のお祭り日で麓からは太鼓の響きが聞こえていました。
作業は、池周りの草刈りと池への導水路に溜まった砂の除去、遊歩道の階段補修。
  


 
何度もの台風による大雨で導水路に土砂があふれ、もう少しで池に土砂が流れ込む寸前。スコップとジョレンで砂をすくい上げ上げ、林内車で土砂置き場に運び込みます。泥まみれ、汗まみれの大仕事。でも約1時間の作業ですっかり整備完了です。
   

午後は各所で崩れている階段の整備方法の研修。
山土とセメントを8対1程度の割合で混ぜたものを土嚢に詰めて、二つずつ階段に並べて積み上げていく工法です。
今日はセメント不足で二段つくったところで終了。次回からこの工法で傷んだ階段を修理していきます。
   

11月の作業日は8日(火)20日(日)です。多くの人手が必要です。
参加をお待ちしています。


                             投稿:花鳥の郷をつくる会事務局長・橋本洋一

秋の野草のすばらしさを満喫、  第1回野草観察会  2016年10月9日(日)実施

2016-10-18 22:06:13 | 日記
雨の心配ばかりしていましたが、「午後から晴れ」の予報を信じて決行。
予想判断の通り、天気は回復傾向。
結果は、心いくまで観察を楽しめました。

木津川市植物同好会の講師先生4人、参加者7人の計11人での催行となりました。野草観察の楽しみ方、村の野草の特徴をガイダンスしていただき、10時半には南山城小学校下・メダカの学校横に到着。

いきなりサワヒヨドリとスイラン、キセルアザミの群落に遭遇。講師先生から「車を降りてすぐの所にこれだけ多くの湿地帯の野草が見られるなんて村は自然が豊かな証拠。」「ここにはサギソウやトキソウ、イシモチソウの群落もあったのですよ。」と解説を受け、絶滅危惧種が多いことを教えてもらいました。
質問が相次ぎ、ここだけで一時間半が経過。皆さん観察の面白さに引き込まれた様子。

キセルアザミの群落
イシモチソウ

  
奥田地区への道でも次から次にと珍しい野草を紹介していただきました。
道中はアケビ、シバグリ、ムカゴ、ガマズミ、グミ、ナツハゼの実もいっぱい。
皆さん、説明はどこへやら秋の味覚の確保に夢中。収穫も多かったようです。

コバノガマズミの実 


ノコンギク
  

ミゾソバの群落

          
 講師の名解説に聞き入る



    
クライマックスは崖崩れ下の湿地での観察。ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、コモウセンゴケ等が群生していました。
ミミカキグサの小さな葉っぱ、養分採取のための捕虫嚢のしくみにはその知恵のすごさに感心させられました。
 ここは、夏にハッチョウトンボの棲息を確認した場所です。
 これらの希少生物をなんとしても守っていきたいものです。

ミミカキグサの群落


 
人間の一時的な経済欲望のために、何百万年も繋いできた自然の生命を簡単に壊して良いはずはありません。そんなことを教えられた観察会でした。
 

春も夏もやってぇ~
 皆さん声をそろえて「良かったぁー」との感想でした。植物同好会の先生方有り難うございました。来年は春や夏の観察会もぜひやりましょう。


                   投稿;花鳥の郷をつくる会事務局長・橋本洋一

10月7日(金) 今秋初の作業・・・台風といのしし・しかで荒れていました

2016-10-14 08:35:55 | 日記
   夏(6~9月)の間休んでいました花鳥の郷での作業を再開しました。
久しぶりに会のメンバーが集い、休み中の情報を交流、なごやかな懇談からスタートです。




まず、午前中は、郷内を点検し様子を掴むことから始めました。
台風16号・18号の影響(幸いにこの一体は直撃は免れました)で、落木・倒木で通路がいたるところで遮断されていました。
それらを取り除きながら遊歩道を進みました。




道々きのこ(先日、サマツを収穫しているので・・・)を探しながらの進行でしたが、目的のきのこは見つかりません。いかにも毒きのこという綺麗なきのこはいっぱいはえていましたが・・・。何本かは、それらしい??ものもありましたが、結局別物ということで、当てにしていた昼食の卓を飾ることはできませんでした。


遊歩道の脇には、ツルリンドウの花が咲き、ふゆいちごの実が赤く光っていました。

昼食は、恒例のしし汁。たっぷりの肉と野菜のしし汁に堪能しました。


 参加者持ちよりもクリも焼いて、みんなで美味しくいただきました。

午後は、場所を変えてのきのこ狩りを全員でしましたが、やっぱり!!収穫ゼロ。
郷内のしいたけやひらたけ、なめこのほだぎの状況も確認しつつ。


今回は、久しぶりの郷入りということもあり、本格的な作業は次回からということになりました。

同時に、9日に予定している「秋の野草観察会」の下見も行いました。
当日、講師をしていただく3名の先生にも来ていただき、観察会コースを見て歩きました。

サマツって何??  調べてみました!!

2016-09-29 10:36:02 | 日記
 南山城村では、今頃の季節になると、「サマツ」という言葉をよく聞きます。
 サマツとは、松茸に似た松茸でないきのこのことです。

 調べてみたのですが、よくわからないところも・・・・・・・・??

 あちらこちらのネットに載っている記事を寸借しています。(無断でごめんなさい)

  早松茸 (さまつ)   晩夏
  キシメジ科。松茸に先立って夏に出る茸。傘の径五~二十センチ、柄の長さ五~二十センチ。松茸に似て茶褐色。
  松茸のような強い香りはないが新鮮なうちは茸らしい香りがある。歯ごたえが良く鍋物、炊き込み御飯などに利用する。
                                 <「コトバンク」より>

   自然探訪2011年9月 バカマツタケ
 バカマツタケ (Tricholoma bakamatsutake)
 日本の秋の風物詩のマツタケは、アカマツ(ハイマツ、ツガ、エゾマツ、トドマツなどにも)林に生えるきのこですが、近縁種のバカマツタケはコナラ、カシワ、マテバシイなどの広葉樹に生えます。マツタケにそっくりの形をしていますが、色は少し薄く、香りはより強いのが特徴です。味・食感はマツタケと大差ありません。「マツタケのくせに生える木を間違えて馬鹿だな・・」というのが和名の語源ですが、青森の方言だそうです。そのほか、「ならまつたけ」、「ぞうきまつたけ」、「にたり」などの名前で昔から知られていました。しかし、学術誌に新種として記載されたのは意外に遅く、1974年のことでした。バカマツタケは松茸として販売されることもあります。
 マツタケの近縁種は、日本国内には、ほかにニセマツタケ(広葉樹に生える、香りは薄い)、マツタケモドキ(マツ林に生える、香りは薄い)、シロマツタケモドキ(マツ林および広葉樹林に生える、マツタケモドキに似るが、きのこ全体は白色)があります。また海外では、日本と同種のマツタケは朝鮮半島、中国、シベリアなど東アジアに分布していますが、それ以外の地方では、アメリカマツタケ(全体白色)、オウシュウマツタケ(マツタケに似ている)などが分布します。これらは日本に輸入され、マツタケとして売られています。さらに、中国南西部からミャンマーにかけての森林から未知のマツタケ近縁種が広葉樹に生えることが報告されています。これらのマツタケ近縁種の間の類縁関係は、遺伝子を調べることで、いろいろなことがわかってきました。祖先の種から広葉樹に生える種と針葉樹に生える種が分化し、それぞれが分布を広げた所でさらに別の種に分化したようです。
 マツタケとその近縁種は、生きている樹木の根から栄養分をもらっているので、瓶栽培などの人工的な栽培法は成功していません。マツ林を管理し、マツタケが生息しやすい環境にすることが試みられていますが、まだまだゴールには遠い状況です。また、日本のアカマツ林は、林内環境・下層植生の変化、マツ材線虫病の被害のため、マツタケの適地は急速に減り、市場に出荷される量は昭和初期の1%以下になりました。また、マツタケの主産地は京都、広島などの西日本から、岩手、長野などの比較的冷涼な地域に移ってきています。


三大松茸のそっくりさん
1 マツタケモドキ
<マツタケとの違い>
・柄の部分の先っぽが、急に細くなる感じ
・香りがしない

2 バカマツタケ
<マツタケとの違い>
・雑木林に生える(マツタケは松林に生える)
・生える時期が、ちょっと早い(9~10月くらい)
・ちょっと小さめ
、味も香りも食感も、マツタケと似ています

3 ニセマツタケ
<マツタケとの違い>
・生える時期が、ちょっと早い(9月くらい)
・香りが弱い(でも熱を加えると風味が増す)
 国内にマツタケに似た仲間のきのこは3種類あります。「マツタケ3偽(義)兄弟」と勝手に呼んでいますが、素人目にはなかなか区別が困難なきのこ達です。「バカ」、「ニセ」、「モドキ」と呼ばれるきのこで、本物のマツタケと極めてよく似た形状をしています。
 「バカマツタケ」は赤松などの針葉樹に発生する本物のマツタケと異なり、広葉樹に発生するきのこで、マツタケと外観はほぼ同じ形状をしております。香りもむしろマツタケ以上に強いくらいで、本物のマツタケと同等の扱いが可能です。
 問題は残りの2つのマツタケで、「ニセマツタケ」と「マツタケモドキ」は本物と異なり、まったく特有の「マツタケ臭」のしないきのこです。ご存知の通りマツタケの「本命」はあの独特の「香り」にある訳で、香りのしないマツタケなどもはやマツタケとは言えません。スーパー等で市販されている輸入マツタケには、これら偽者のマツタケ近縁種がかなり多いように思われます。見分け方のコツは「柄の形状」と「香り」で区別することです。香りに関しては、輸入物のほとんどが店頭に並ぶ頃までには肝心の香りが無くなってしまっている可能性が高いのですが、柄の形状に関しては日数が経過しても変化しませんので、大抵は見分けることができます。本物のマツタケを見分けるポイントは、マツタケの柄の「根元」に着目し、柄の先端部が「丸み」を帯びているか、「尖り」状態かで識別します。つまり本物のマツタケは、先端部が「丸み」を帯びており決して細まって(尖って)はいません。第2、第3グループのマツタケ近縁種に関しては識別ポイントを十分にわきまえ、表示に惑わされることのない独自の鑑定眼を磨きたいものです


   ニセマツタケに里山活性化の期待 
             福井、人工栽培技術開発に力

                                      福井新聞(2015年6月11日)
 里山活性化へ期待は"本物"―。秋の代表的味覚マツタケに形や食感がよく似た「サマツ(ニセマツタケ)」の人工栽培技術の開発に、福井県総合グリーンセンター(坂井市丸岡町)が取り組んでいる。実用化できれば新たな県産ブランドのキノコになるだけでなく、共生する広葉樹林の活用、山村の振興につながる可能性を秘めている。

 マツタケは、共生するアカマツ林が松食い虫の被害を受けるなどして、国内生産量が年々減少している。中国産など輸入物に頼っているのが現状で、同センターを含め全国の研究機関が人工栽培に長年挑戦しているが、技術的に難しく成功例はまだない。

 同センターは、マツタケに近い種の中でも香りの弱さを除けば最も似ているといわれ、熱を加えると風味が増すサマツに注目した。市場に出回るのはごくわずかで、ヒラタケなどと比べると5倍ほどの価格になる。県内に多い広葉樹林に生え、長期的な生産も望めるという。

 2014年度に始まった研究は4年計画。初年度はサマツが生えやすい環境や温度など条件の解明、菌糸の培養に着手した。小浜市と、おおい町の広葉樹林で調査した結果、山の尾根付近でよく見られ、地表から15センチの平均地温が約20度の時期に、共生する広葉樹の周囲5~10メートルに円か半円状に生えることなどが分かった。嶺南ではスダジイ、嶺北ではコナラと共生している例が多いとみられる。

 本年度以降、サマツの菌糸を付けた広葉樹の苗木を植えたり、広葉樹の根に菌床を埋め込んだりして、実際に人工栽培できるかどうかの検討を進める。また、イオンビームによる突然変異を利用し、より成長が速く、菌糸が付きやすいように品種改良する研究にも今後取り組む。

 同センター林業試験部森林育成・特産研究グループの広瀬直人主任研究員は、マツタケの生産量が減っている要因として、アカマツ林が手入れされずに木が大きくなりすぎたり、落ち葉で土の状態が変わったりしたことを挙げる。「まきや炭の材料として利用した名残から、県内の里山には広葉樹が比較的多い。食の安全安心の面から自然に近い環境での栽培自体が価値になる。広葉樹林を荒れさせないためにも、課題は多いが何とか成功させたい」と意気込んでいる。
   ニセマツタケ(キシメジ科) 食 ’02.09.中旬
 傘の径5~20cm、柄の長さ5~20cm。「マツタケ」に似るが全体に茶色っぽい、肉は白色~極淡黄色。
 シイ林に発生、「マツタケ」同様斜面を好み、独特の強い香りはないが新鮮なうちはシイの木に似たキノコらしい香りがある。
古くなるとしだいに香りが悪くなり、アンモニア臭に変わる。
 コナラ・ミズナラ等の広葉樹林に発生する「バカマツタケ」は小型でマツタケ臭が強く、赤松林に発生する「マツタケモドキ」は煮ると黒ずむ。


 というように、このあたりでいう「サマツ」は、ニセマツタケのことでしょうか。
 「福井新聞」にあるように、松茸は人工栽培が難しいがニセマツタケは、可能とのこと。我が村でもそれに学んで特産品つくりに取り組んだらどうでしょう。村では、かつてはいたるところでサマツが生えていたということです。十分に採算の取れる取り組みになるのではないでしょうか。