手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

Valley Arts PRO の本来の音は

2018年03月05日 23時13分14秒 | Guitar


Valley Arts Custom PROというのは、米国だけで生産され販売されていたようだ。

驚くほど弾き易いとは言っても、PRSのCustom24も弾き易さでは負けないのだけど、
微妙にニュアンスが違う。Valley Artsは、タッチが柔らかいと言えばいいだろうか。

私が、これまで手にしたギターと大きく異なるのは、PUがEMGのアクティブタイプであると
いうことだ。この手のPUが載ったギターリストはエフェクターを多様するRock派に多い気がする。
EMGのアクティブタイプはPU本体の内部に増幅器(バッファー?)を内蔵しているのだ。なので、出力インピーダンスを
低くできる。なので、ギター特有のノイズを拾い難いという訳だ。

 早速、音だしをしてみた。私の手持ちのギターはニュアンスの違う音が出てきた。
ボディもよく鳴っている。材料と仕上げがよい証拠だ。

でも、これは、EMGを通した音だ。音はもちろん良い。が、一つだけ気になることがあった。
ブリッジ側のPUはハム・バッカータイプだ。なので、他の二つのPUよりも音が大きくなる。
ちょっとバランスが取れずに、実際の演奏のときには使いにくそうな気がする。

それと、これだけいい音がするギターなので、ストラト・タイプのギターであれば 素の音が聴きたくなった。
ということで、早速、パッシブPUに交換してみることにした。

Moonの改造をする際に作った、PUアッセンブリがあったので、それで試すことにした。
構成は、ネック側が、セイモア・ダンカンのハムバッカー、センターは古いシェクターから取った
俗にマンモス・トーンと呼ばれるPU、ブリッジ側は、本家Vallley・Arts製(パッシブ・タイプ)だ。

 それを取り付けようとしたら、収まらない。どうやら平均的なストラトのピックガードと形状が
違う。ネック側と、ブリッジ側の切れ込みが大きいのだ。
 ブリッジ側は、フロイド・ローズが使われているからだろう。

仕方がないので、削ることにした。取り付け穴の位置も、微妙に違う。

 2-3時間かけて加工して出来上がったの、こんな感じのアッセンブリーだ。




音を出してみる。ハッキリ言って失敗だ。このままでは使えない。3個のPUのメーカーも違うし
用途も違う物を組み合わせたので、音の傾向がバラバラだ。

それに、ブリッジがアースに落ちていないので、盛大なハム・ノイズが出る。
これは、ストラトでやるように、裏側のスプリングを掛ける部分に半田づけしてアースを取るようにした。
そのために、PUのザグリ部分からバックキャビに向けて3mmほどの穴を開けた。これで、改造有りの
ギターになってしまった。

でも、これで普通のストラト並みの残留ノイズのレベルになった。

 音を出すと、FenderのAmerican Standardのストラトの音とは少し違うが、それよりも上品な音が出た。
ギター本体の音の良さを示している。

これで、ギター自体の素性の良さがわかった。





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