いつも後方を、ぼちぼち歩いています。
神奈川で、先輩たちの背中を拝見しながら歩く…
不思議な楽しい感覚を味わっています。
よく思い浮かぶのが『良心』という言葉。
(同大HPより写真をお借りしました。Thanks.)
同大生ならだれでも、知っている『良心の碑』です。
恥ずかしながら、のんきな学生生活を過ごした私。
この碑の前を、朝は授業に遅刻しないように走り抜け、
夕方は、バスに乗りおくれないように、またダッシュで通り過ぎるという
文字通り、今出川と新町校舎を駆け抜けた4年間でした。
そう、同大卒ではあるけれど、すみません。
特別な愛着も持てないままの卒業だったのです。
そんな私が、同志社のパワーの偉大さに気づいたのは、
アメリカ南部の片田舎に住んだ5年間の時でした。
そんな遠い僻地にも、定期的に『Doshisha Times』が、
ちゃんと送られてきたのです。
そろそろ届くかなと思いながら、郵便受けを開けてみると、
当時は、学校新聞のように折りたたんで、紙の帯がかかった状態のまま。
「あった!」見つけるたびに嬉しかったです。
地球の裏側の小さな郵便受けにまで、ちゃんと届けてもらえる。
メールもインターネットも無い時代でした。
異国での孤独になりがちな生活を、応援してもらってるようで、
いつの間にか、ちいさな楽しみとなりました。
「なんて、いい学校だったんだろう」と、
その時になって、やっと気が付いたのですから、
本当に、お恥ずかしいことであります。
その後、仕事や転居、人並みに普通の人生を過ごしながら、
今、神奈川で先輩たちと歩いてます。
風を感じながら、ゆっくり穏やかにてくてく歩くと、
心もゆったり、ふと『良心』という言葉を思い出し、
やっと、噛み締めるように、その深い意味を考えるようになりました。
ーー 自分は、ちゃんと生きてきたのかな。
今、ちゃんと生きてるのかな…と。
そんな楽しいウォーキングの時間です。
そてぞれの楽しみを見つけながら、それぞれ歩いています。
ぜひ、ご参加ください。
金沢八景島バラ園 10月に撮影