心のお散歩です。
今回は、映画のお話です。
子供の頃から、毎週金曜日の夜に、テレビから流れてくる
「映画っていいですね~」という
故淀川長治さんの名フレーズを
耳にしていたからでしょうか。
映画を観るのが大好きです。
今でも、見終わった後は必ず、感謝をこめて、
「映画っていいですね~」とつぶやき、
映画館を出る時は、
「では、サヨナラ、サヨナラ」と言いながら、
帰ることにしています。
特に、大作といわれる作品よりも、
ちょっと笑って泣けて、そしてハッピーエンドが、好みです。
何事にも、評論は苦手なので、
一人の観客として、映画そのものを自分なりに味わって、
楽しく映画館で観たい派です。
コロナ禍では、暫く映画館には行けなかったのですが、
先日、ひさしぶりに観に行くことができました。
この映画
『パーフェクトデイズ』 👉 PERFECT DAYS 公式サイト
ずいぶん前から、公開されているので、
観られた方も多いでしょう。
日独の合作ということですが、
まず、主人公のセリフの少なさに驚きます。
でも、その少なさ、つまり説明がない分、
観る人の、それぞれのイマジネーションが、よりよく刺激される…
そんな映画でした。
日々ひたすら、自分のやるべきことを黙々とこなす主人公。
役所広司さんの演技というよりも、そのままの人のようで、
まるで、ドキュメンタリーのような映像です。
普通に暮らせる日常、
木漏れ日を楽しめる心の豊かさ、幸せを感じられる余裕、
人として大事にしたいもの…そんなメッセージを受け止めました。
役所さん、自然体で温かく、とにかく、かっこよかったです。
ーーよい小説や脚本は、
ストーリーを書くのではなく、人を描くものだ…
と、
まさしく、その通りの映画でした。
今の自分にとって、大切なこと…忘れてないか、
考えてみようと思います。
やっぱり、映画って、いいですね。