ロシアではドネルケバブのことを、アラビア語名の「シャワルマ」と呼ぶそうですが、近年では日本と同じく「ケバブ」と呼ぶケースが増えているそう。
今回モスクワに行った2つのケバブ屋のうちの1つが、この「КЕБАБ-ХАУЗ」さん、ラテン語表記だと「KEBAB-HOUSE」さん。ドネルケバブ以外にもシシケバブやルーラケバブ(平たい棒にひき肉を巻き付けるケバブ)など、多数のケバブを味わえるようです。「ようです。」に終始しているのも、私がロシア語がまったくわからないからです。
▼外装(撮り忘れのため、お店ウェブページより)
▼内装
▼キリル文字で手書きのメニュー表
▼豊富なメニューを支える具材の数々はショーウィンドーに入れられており、作る過程を見ることができます。
店内の様子は清潔でおしゃれ。この時、ロシアの寒さで凍えていたのですが、身も心も暖まる空間でした。メニュー表を見ると料理の数が豊富かつ文字が読めず不安でしたが、幸いオーナーらしい女性は英語ができる方で、無事に注文することが出来ました。
▼ピタケバブ
目の前で肉を削り、野菜を入れて、最後はパンをプレスして完成。日本やトルコとは全く違う形状に驚きつつ、早速かじりつきました。結論を言うと、日本やトルコで知っているドネルケバブとは全く異なった味がします。
▼断面
まず肉自体に味はあまりなく、ビーツや白くさらさらしたドレッシングが味の主体で塩気が強いです。食べている途中に気が付きましたが、例えるなら、ゴマダレ風味の棒棒鶏に塩気を足した感じです。キュウリや玉ねぎといった水気の多い野菜が多く入っており、外はパリッと、中はみずみずしい感じ。これはこれで美味しいのですが、日本でもトルコでも味わえない味に驚きながら食べていました。
▼断面
食べ進めると、量の多さも感じました。野菜がかなり入っており、パンも厚さ以上に食べごたえがあります。見た目が食べやすそうだったので、すっかり油断しきっていましたが、食べ方に気をつけないと野菜があふれ出してきます。
▼食べ終わり
あふれ出して、包み紙の上に落ちたお肉や具材をつまんでみたのですが、やはりお肉には味はほぼなく、ビーツと白いドレッシングで味を出している感じがしました。ファーストフードとして、野菜が多くて見た目もオシャレで満足ですが、日本やトルコとのギャップへの驚きが大きかったです。モスクワの中心部にあるお店なので、再訪時にはまた訪れてみたいです。
※豆知識
ロシアのミネラルウオーターは、炭酸入りの「ガズィローヴァンナヤ・ヴァダー」と、炭酸が入っていない「ニガズィローヴァンナヤ・ヴァダー」の2種類があるのですが、この時注文したのは炭酸入りのほうで、ボリューミーなケバブと合わさって、お腹いっぱいになりました。
▼КЕБАБ-ХАУЗホームページ