メルツのドネルケバブログ

ドネルケバブの話をざっくばらんに書いてます

日本一のチキンケバブのお店、熊本「ドイケバブ」さんが10周年

2020-07-31 23:59:12 | ケバブの話題
オススメのケバブ屋さんはどこですか?

よく頂くご質問ですが、たまに「日本一のケバブ屋はどこですか?」という踏み込んだ質問をされる方がいらっしゃいます。その時は「チキンケバブは熊本ですけど、大丈夫ですか?」と伺います。ふざけているわけではなく、本当に真剣です。

熊本県熊本市の繁華街、下通りにある「ドイケバブ」さんは、焼き立てのチキンにオリジナリティあふれるソースが特徴的なお店。

一度食べて以来、「日本一のケバブ」を聞かれたら、ドイケバブさんが日本で1番のチキンケバブのお店だと答えております。このケバブを食べるために、熊本を訪れる価値があります。

そのドイケバブさんが、2020年7月31日をもって10周年を迎えられたそうです。

本当におめでとうございます!



私がケバブのブログを書き始める半年前。2016年2月11日。

純粋に個人の趣味として、会社の有給を使って九州のケバブ屋さん巡りをしていたとき、「熊本 ケバブ」で唯一検索にヒットしたお店がドイケバブさんでした。 

佐世保のケバブ店から特急と新幹線を乗り継いで、お店に到着したのは夜。お店の前のメニューを見て「マジか…」と驚嘆しました。



ソースに甘口や辛口がなく、サウザン、テリヤキ、チリ、グリーンカレー、白ゴマ…見たことがない単語が並んでいて、これが衝撃的でした。オリジナリティーがあるソースを提供するお店というのはあるにはあるのですが、ここまでの種類はありませんでした。ポスターでは8種類ですが、現在は10種類。ちなみに「ジンジャークリーム味」、みなさん味の想像ができますか?



さっそくグリーンカレーソースのチキンケバブ(ラップ)を頂きましたが、体に電撃が走りました。この日、2016年2月11日から4年半が経ちます。日本全国そして世界でケバブを食べてきましたが、これほどの衝撃を受けたケバブは片手で数えられます。ケバブファン人生、初めての衝撃でした。



下味がしっかりしているプリプリのチキン、それに絡みつく程よい辛さと肉の味を潰さず逆に引き立てるグリーンカレーのソース。さらに、しっとりと香ばしいフラワートルティーヤと野菜が口の中で混ざり合う極上体験。

なにがなんだかわからぬままに食べ終わると、グリーンカレーの程よい辛さの爽やかな香りが鼻に抜けていきます。呆然としている自分だけがその場に置いてけぼりにされました。



ジャンジャンソースのケバブサンドを頂きました。こちらも豆板醤の旨味を活かしつつ食べやすくまとめられていて、濃い味なんですが肉の味そのものは潰れず、むしろ噛むたびにチキンの旨味が染み出て混じり合っていきます。

2つとも「すごいケバブを食べているな」という実感がありました。



ドイケバブのマスターは土井さん。短い時間でしたが、熱くケバブの話をさせて頂き「ここまで気に入ってくれたなら」と頂いたのが、5周年記念で作成されたバッジ。記念写真も撮らせて頂きました。

研究熱心な土井さん。東京でケバブグランプリが開かれたときには、お店を休んで東京へいらっしゃり、その際は一緒に会場を回らせて頂きました。「作る側のプロ」の視点からの指摘や感想の数々、大変勉強になりました。



遠方ということもあって、私が訪れたのは2016年2月、2018年4月の2回だけですが、ドイケバブさんの味は褪せることがありません。ただ時折思い出しては猛烈に食べたくなります。そして「もうすぐ2年だから、そろそろ行かなくては…」と思ったタイミングでのコロナ禍です。

コロナ禍が終わったら、いの一番にドイケバブさんに行きます。その日が来ることを心から願っております。

素敵な味と思い出を振り返りつつ、改めて10周年、おめでとうございます。



ドイケバブさんの公式Facebookはこちら


旅行に行けない今だからこそ…イスタンブールのオススメ観光名所を紹介したい 3/3

2020-07-27 21:31:09 | トルコの話題

※開館日や入館料の情報は『地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地 2019~2020』から引用しています。実際に訪問される際は最新かつ確実な情報をご自身にてご確認くださいますよう、お願い致します。

個人的にオススメなイスタンブールの観光名所を紹介する企画。続いては「イスタンブール現代美術館」です。



■私の趣味

たまに「ケバブ以外の趣味はあるんですか?」という質問を頂きます。いろいろあるのですが、その中で「現代美術の鑑賞」があり、ケバブ遠征で海外に行くときは、時間があればその土地の現代美術館に行くようにしています。

現代美術の中で、どのジャンルが好きか、どのアーティストが好きかというのはありませんが「いま、この現代社会の中で作品を製作されている方」の作品を好んで見ています。作品自体を鑑賞して楽しむとともに、作品を通してアーティストの視点、つまり自分ではない視点から、現代社会を見ることが出来る・考えることが出来る感覚が好きです。

そんなわけで、2017年の2度目のイスタンブール訪問時に念願叶って、イスタンブール現代博物館に行くことが出来ました。

■イスタンブール現代美術館とは

日本には公立・私立を問わず、各都道府県ごとに現代美術館または現代美術を収蔵している美術館があり、またトリエンナーレ・ビエンナーレなどの展覧会も盛んに行われています。

一方、トルコでは日本ほど、現代美術を鑑賞できる施設はありません。例えば、過去の『地球の歩き方』で「イスタンブール現代美術館」の説明書きを読んでみると、“トルコ唯一といってもいい、モダンアートの美術館。”と記載されています。

イスタンブールでは、1987年「第1回イスタンブールビエンナーレ」の開催をきっかけに「現代美術館を作ろう」という数々の活動がありました。

2003年、第8回イスタンブールビエンナーレにおいて、その会場だったボスポラス海峡沿いの税関倉庫を美術館として永続的に使用できることとなり、2004年にトルコ初の現代美術館としてイスタンブール現代美術館が設立されました。



日本とトルコは、2年ごとに「日本におけるトルコ文化年」、「トルコにおける日本文化年」を開催し、互いの国の文化を紹介しています。例えば、2019年は「日本におけるトルコ文化年」として、国立新美術館などで「トルコ至宝展」が開催されオスマン帝国の財宝が紹介されました。

2010年は「トルコにおける日本文化年」として、イスタンブール現代美術館で集英社による「少年ジャンプ展」が開催されました。このように日本とも縁がある美術館です。

■おすすめポイント
-絶景


先述の通り、元は「ボスポラス海峡沿いの税関倉庫」だったイスタンブール現代美術館。つまり建物から、ボスポラス海峡の絶景が見られるのです。現代美術に興味がない方も、この点は心に刺さるのではないでしょうか。

現代美術館という独特な雰囲気から眺めるボスポラス海峡は、旧跡から眺めるそれとはまた違った印象があります。海峡に面した側にはカフェが併設されていて、腰を落ち着けて景色を眺めることができます。

-トルコの現代美術作品が見られる


日本で海外の現代美術作品が紹介されるとき、どうしても欧米やアジア圏の作品が多く、トルコの作品を目にする機会はほぼありません。この記事を書くにあたって調べたところ、2003年に「日本におけるトルコ文化年」の行事の一環として、埼玉県立近代美術館で展覧会が行われたのみでした。

ただトルコの(あるいはトルコ人の)作品だからといって、旅行者が期待するようなトルコらしさというのは、その時の展覧会の内容にも依りますが、あまりないと思います。

日本で紹介される機会がないアーティストの作品を鑑賞することが出来る。そして、新しい視点や考えを得ることが出来ることへ、個人的に意義を感じています。

-グッズが豊富
美術館のグッズは、展覧会のカタログをはじめポストカードや文房具、書籍やレプリカなどがありますが、イスタンブール現代美術館はとりわけ種類が豊富な印象があります。ショップにはメガネや鞄、財布などがあり「こんなのも?」と驚きました。

市中のお土産屋では手に入らない、イスタンブール現代美術館だけでしか手に入らないグッズが数多くあります。見ているだけでも楽しいのでショップはおすすめです。


なお、どのようなグッズがあるかはオンラインショップが参考になります。トルコ国外への発送は担当者へメールで問い合わせる必要があります。

■注意
さて、ここまでイスタンブール現代美術館について書いてきましたが、1つ皆様に申し上げなければならない点があります。

実は2018年より3年間の建て替え工事が始まっており、現在は別の場所へ一時的に移転しています。しかしながら、建て替え先は元々建っていた場所です。

ボスポラス海峡沿いにカフェ・レストラン、屋上には展望台が設けられることが決まっているので、景色自体は変わらないと判断し、記事を書いた次第です。

建て替えを担当している設計事務所は、日本では銀座にあるエルメスのビルや関西国際空港のターミナルビルを手掛けた「RPBW(レンゾ ピアノ ビルディング ワークショップ)」です。

RPBW イスタンブール現代美術館のウェブページはこちら


私たちが海外旅行を考えられるようになるだろう、2021年の完成予定です。ご興味を持たれた方はアンテナを張って頂き、イスタンブールを訪れる際には状況をご確認頂ければと思います。

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■マルシェル

私がイスタンブール現代美術館を訪れた際、コレクション展「ARTISTS IN THEIR TIME」が開催されていました。



「アーティストが、作品と自分を時間の概念の中で個人としてどのように位置付けるか」に焦点を当て、 109人のアーティストによる193作品が展示されました。海外の有名作家の作品の他、トルコの現代作品も多数展示されていました。



今回は193作品が一冊になった図録をマルシェルに出品致します。トルコ語がわからない方でも大丈夫、英語対訳付きとなっております。先述のオンラインショップでも手に入らない一冊。ぜひご検討ください。



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旅行に行けない今だからこそ…イスタンブールのオススメ観光名所を紹介したい 2/3

2020-07-13 01:41:14 | トルコの話題

個人的にオススメなイスタンブールの観光名所を紹介する企画。まずは軍事博物館です。軍事博物館というと、ミリタリーが好きな方が行くイメージですよね。現に私も興味があり、だからこそイスタンブールに行くたびに訪れているのですが、一般の方にもオススメできる理由があります。

なので、最後までご覧頂けると嬉しいです。記事の最後に紹介する通り、軍事博物館でしか手に入らない書籍をマルシェルへ出品していますので、そちらもどうぞよろしくお願いします。

なお、開館日や入館料の情報は『地球の歩き方 イスタンブールとトルコの大地 2019~2020』から引用しています。そして、執筆にあたり私個人の記憶と各種情報サイトとのすり合わせを行いましたが、実際に訪問される際は最新かつ確実な情報をご自身にてご確認くださいますよう、お願い致します。

■軍事博物館


■目次
-メフテルの生演奏を見よう
-充実のコレクション
-おみやげが安い

-ブラスバンドの原点・メフテルの生演奏を見よう
この博物館、ミリタリー好きでない一般の観光客も訪れます。理由はメフテルの生演奏が見られるからです。太鼓の重低音、金管楽器の高音、そしてきらびやかで派手な衣装をまとった男たち。トルコの伝統音楽として保存されているメフテルは、一目見る価値があります。

「いや、メフテルなんて知らないよ…」という方、お手数ですが一旦このYoutubeの動画を観て頂ければ「これかーーーーー!」となります。

▼メフテルの生演奏


メフテルとは、オスマン帝国の軍楽を指す言葉です。戦場に軍楽隊を随行させて演奏させることで、味方へ指示を伝えたり、士気向上を図ったりします。また敵に対しては、心理的に威圧する効果も期待できます。

オスマン帝国がヨーロッパへ侵攻したとき、随行していた軍楽隊やメフテルがヨーロッパで認知され、音楽に取り入れられました。ベートーヴェンやモーツアルトの「トルコ行進曲」などは有名ですね。やがて、ヨーロッパ各国もメフテルをモデルにして軍楽隊を整備し、これが発展して現代のブラスバンドになったと言われています。

開館日の15時~16時にかけてメフテルの生演奏があります。紹介動画10分、演奏30分、写真撮影タイム10分という構成で、最後は彼らと写真を撮れるのも魅力です。このためだけに行く価値があります。

※国内外での演奏のため、休演している場合もあるようです。その点、ご承知おきください。

▼写真撮影タイム


▼5年前の格安スマホ、前面カメラの性能の限界


-充実のコレクション

問題です。
トルコ共和国の建国は1923年。
それではトルコ軍の設立はいつでしょうか。

▼首都アンカラ アタテュルク廟の衛兵交代式
アタテュルク廟…トルコ共和国初代大統領 ケマル・アタテュルク氏の霊廟


答え:紀元前209年

「なんでやねん」と言いたくなりますが、トルコ民族が打ち立てた最初の国は、紀元前209年~93年にかけて、モンゴル高原を中心に栄えた匈奴(きょうど)という考えから来ているそうです。

▼1453年 オスマン帝国によるコンスタンティノープル攻略戦のジオラマ
コンスタンティノープルは現在のイスタンブール


古代から現代まで、特にオスマン帝国(1299-1922)以降の歴史とともに、幾多の武器や兵器とその変遷を見ることができます。収蔵品は5万点を数え、そのうち展示されているのは9千点と言われています。廊下や屋外にも展示物があり、『地球の歩き方』では見学目安時間「2時間」と記載されていますが、全部をしっかり見ようとすると半日は必要でしょう。





マンガやアニメ、映画でしか見たことがないものがずらり。ロード・オブ・ザ・リングやナルニア国物語など、ファンタジーに出てきそうな刀剣の数々は、ミリタリー好きでなくてもグッと来るかと思います。展示物に対しての説明書きは、ほぼ「刀」とか「弓矢」といった具合でザックリしているので、言語の心配もあまりしなくて大丈夫です(英語とトルコ語で表記されています)。




個人的には、実用性があるか怪しい、金煌の装飾が施されたマスケット銃やライフルなどが気になり、ずっと見ていました。この他、兜や盾、軍装やテント(皇帝が戦場で過ごす天幕)、外には大砲や戦闘機なども展示されていて、展示品の幅広さにも圧倒されます。日本では目にできないものばかりです。





-おみやげが安い

そもそも入場料が安いです。
トプカプ宮殿が60トルコリラ(935円)、イスタンブール考古学博物館は30トルコリラ(468円)、そして軍事博物館は10トルコリラ(156円)です。カメラの持ち込みには別途料金が必要ですが、スマホなら無料だと言われました。※レートは2020年7月12日時点

▼私が訪れたときは、さらに安く7.5TLでしたが、日本円で考えると同じくらい。

痛恨の撮り忘れをしているのですが、物販コーナーがあります。品数は充実しているとは言い難いものの、メフテルのCDやトルコ共和国初代大統領アタテュルク氏のグッズ、展示に関連する書籍など、ここならではの商品があります。

▼メフテルのCD


▼トルコ共和国初代大統領 ケマル・アタテュルクの肖像


そして驚いたのは、軍事のぐの字もない「イスタンブールに来た」みたいな観光客向けのマグネットや、トルコっぽい柄の小物入れなど、市中のおみやげ屋さんに置いてありそうな商品があることです。

これらも安い値段で売っていたので「とりあえずなにかお土産を買わなければならない」という場合は、試しに覗いてみるとよいかと思います。記憶が正しければ現金(トルコリラ)のみの対応だったと思うので、現金を余分に持っていったほうが吉です。

メフテルの生演奏から見応えある充実のコレクション、そしておみやげ購入まで…ガイドブックのイチオシではありませんが、個人的には大いにオススメの観光名所。軍事博物館をぜひご検討頂けますと嬉しいです。

▼実際に買ったおみやげ。親戚へのバラマキ用に購入しました。

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最後にお知らせです。
軍事博物館でしか手に入らない書籍をマルシェルへ出品します。軍事博物館の軍服コレクション、特に近代から現代までの変遷をまとめた書籍です。

『HARBİYE AKUSERİ MÜZESİ ÜNİFORMA KATALOĞU』
(軍事博物館 軍服カタログ)


■紹介
1683年の第二次ウィーン包囲の失敗以降、西洋諸国に対して劣勢となったオスマン帝国は、やがて「瀕死の病人」と呼ばれるほど国力が衰えます。19世紀、皇帝マフムト2世の時代に入ると、西洋の技術や様式を取り入れて近代化を目指す動きが始まり、軍も例外ではありませんでした。例えば先述のメフテルも、近代化の一環で廃止されています。

近代化は軍服にもおよび、それまでの伝統の影響を受けつつも装飾が次第に西洋風になり、20世紀からは諸外国と同じく機能的なデザインへと変化していきました。こうした変遷を収蔵品から抽出し、まとめ上げたのがこの一冊です。

具体的には、アブデュルハミト2世が即位した1876年から現代までを収録しています。軍服の変遷に焦点を当てた書籍自体、兵器や武器のそれと比較して多くはないので、まず存在自体が貴重と言えるでしょう。

▼収蔵品の紹介の一節


また、日本もオスマン帝国と同じく、19世紀から近代化を始めた国です。同じく西洋をモデルにしているだけあって、日本の明治時代から第二次大戦までの軍服を比較すると、日本とオスマン帝国(1923年以降はトルコ共和国)の共通点や相違点を見出だせます。日本史を知っているからこその観点で、より深く考察することが出来るのも本書の魅力です。

160ページ中、前半35ページが解説、後半は収蔵品の写真付き紹介となっています。ミリタリーが好きな方、歴史が好きな方はもちろん、被服や絵画の参考にされたい方にもご検討頂けるのではないでしょうか。なお、解説などはすべてトルコ語です。

1点ものですので、ぜひお早めのご検討をお願い致します。
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閑話休題

1.軍事博物館のトルコ語名
『地球の歩き方』で紹介されているトルコ語名称は「Askeri Müzesi(アスケリ・ミュゼシ)」ですが、建っている地名のHarbiye(ハルビイェ)を付けて「Harbiye Askeri Müzesi」と言われることも多いようです。タクシー運転手に何回も「Harbiyeだよね?」と聞かれ、教えてもらうまで意味が全くわからなかった思い出があります。確かに紹介した本ではHARBİYE と付いていますね。

2.おみやげが安すぎて
先ほど紹介した物販コーナー。あまりの安さに、アメリカ人のお客さんが値札を指して「これはUSドル?」と係員に尋ねました。「トルコリラです。」と返されると「チーパー」と一言。ちなみに、当時トルコリラが安かった理由は、安全保障をめぐるアメリカとの関係悪化も一因。ここは軍の施設、係員はもちろん軍人。目が怖かったです。

3.安全地帯
2015年、2017年と訪れて変化したのは、手荷物検査が厳重になったこと。軍の施設ということもあり、X線検査や金属探知機を使ったセキュリティーが2ヶ所ありました。その時、うかつにも荷造り用にハサミを持っていて、預けるように言われました。安心して見学できます。

旅行に行けない今だからこそ…イスタンブールのオススメ観光名所を紹介したい 1/3

2020-07-11 11:03:58 | トルコの話題
新型コロナウイルスの流行によって、海外はおろか県境を跨ぐことさえも憚られる今日この頃。それでも季節は夏になり、漠然と旅行に行きたいと思われる方も多いのではないでしょうか。

今年は東京オリンピックの予定でしたので、私自身は海外に行くこと自体はもともと考えていなかったのですが、まさか首都圏すら出られなくなるとは考えておらず、旅行の思い出に耽けている次第です。

そして、どうせ耽るなら、ついでに記事を書こうということで、題名の通りイスタンブールの個人的にオススメな観光名所を紹介します。すべて『地球の歩き方』に載っているのですが、イチオシまではされていない場所です。

そして、長くなりすぎたので場所ごとに記事を分けていきます。

目次
■海外旅行先としてのトルコ←このページ
■軍事博物館
■イスタンブール現代美術館

■海外旅行先としてのトルコ

トルコと言えば中東の国というイメージを持たれる方が比較的多いのではないでしょうか。そのため「トルコって危ないんじゃないの。」とよく聞かれます。

確かに2016年はクーデター未遂事件や日本でも報道されるテロがあり、そう思われても仕方がない情勢でした。しかし、旅行先としてのポテンシャルは非常に高い国。国連世界観光機関が発表する2019年の国際観光客到着数ランキングにおいて、トルコは世界第6位に輝く観光大国です(ちなみに日本は10位以下)。※1位からフランス、スペイン、アメリカ、中国、イタリア、トルコ、メキシコ、ドイツ、タイ、イギリスと続く

さて、トルコのどこがいいのか。簡潔に3つにまとめてみました。

ー豊富な観光資源
トルコの国土面積は日本の約2倍。ここに見どころが点在しています。旧跡やショッピング・料理など、なんでも揃っているイスタンブールをはじめ、奇岩と気球で有名なカッパドキア、純白の石灰棚が美しいパムッカレといった有名どころもあれば…。

▼ガラタ塔からみたイスタンブール旧市街の眺め


▼言わずと知れた名所、カッパドキア


▼石灰棚が美しいパムッカレ


日本ではあまり知られていないですが、エーゲ海や地中海のビーチ、古代ギリシャやローマの遺跡、今なお現存する中世の町並み、塩湖など…知れば知るほど見どころがまとまらなくなって紹介できなくなる不思議が、トルコにはあります。

▼近年大注目の街、ボドルム。このほかエーゲ海や地中海の美しいビーチが点在。


▼ウユニ塩湖?いえ、トルコのトゥズ湖です。ちなみにトゥズは塩という意味。

ちなみに、あるケバブ屋さん曰く「日本にあってトルコにないのはディズニーランドぐらい。」とのこと。ついでにユニバーサルスタジオもないですが、屋内型のレゴランドはあります。

自然、歴史、文化、料理、どこに焦点を当てても魅力的で深みがあります。

ー旅行者にとっては有利な為替レート
現地通貨のトルコリラは右肩下がりで、現在は1トルコリラは15円台。初めて訪れた2015年は45円ぐらい、2回目の2017年は28円ぐらいでしたから、2015年と比較して半額以下になりました。現地の方にとっては本当にたまったものではないのですが、旅行者にとって有利なのは間違いありません。事実、トルコの国際観光客到着数の順位の理由には、為替レートも挙げられています。ちなみに1~2トルコリラで、500mlのペットボトルの水が買えます。

ー言語
観光地で観光客を相手にされている方は比較的英語が通じますし、逆に英語が片言でもなんとかなります。ちなみに、イスタンブールのトプカプ宮殿、そのすぐ近くのイスタンブール考古学博物館は日本語の音声ガイドがあり、その内容も充実していました。日本人が訪れるようなところは、なんかしらの日本語対応している場所すらあります。大勢の観光客を受け入れているので、そのあたりのインフラがしっかりしている印象です。

▼イスタンブール考古学博物館。日本語解説を聞きながら、「これが本場のアルカイク・スマイルか」と驚嘆。


ちなみにこれから紹介するのは、イスタンブールの観光名所。なぜイスタンブールだけなのか。

それは日本との直行便がある都市ゆえにトランジットの方でも活用できるからだと思ったからです。「トルコ全体は無理でも、せめてイスタンブールには1,2泊はしてみて欲しい」。私自身、ポルトガルに行くためのトランジットでイスタンブールに3泊してハマった経緯があり、そういう方にも届いたらいいなと思っている次第です。



しかしながらとても長くなったので、先述の通り、一旦記事を分けたいと思います。

なお、トルコ公式のプロモーションページ「Go Turkey」もぜひご覧ください。最もコンテンツが充実している英語版では、名所のほか料理や文化なども併せて紹介されています。ちなみに個人的にイチオシのページは「9 Gorgeous Landscapes You’ll Only Find In Turkey」で、公式オススメの雄大な風景が紹介されています。

※本ページ中の写真は、ライセンス購入した写真及び私個人撮影の写真のみ使用しています。

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