ある業種の事業主の人が集まる場で、社会保険などのことや、人を雇うことについて話す機会をもらって行ってきた。
俺個人が仕事柄知ってることを話す場をもうけてもらい、10人くらいの人を対象に基本的なことを話してきたわけで。
セミナーっちゃあセミナーでもあるけど、でもそんなカタイもんでもなく、座談会の延長のような雰囲気でもあった。
俺としてはそんな活動は自分から売り込むようにはやってないんだけど、それも人のつながりから、やってくれんか、と言われて行ってきた次第で。
時間もかぎられているなか、まずは保険の仕組みやら、事業主としてやらなあかんことなどを駆け足で話したけど、合間で「へえー」ってな声があがったりで、こちらも予想してないリアクションがあったりもした。
俺が話せることなんか、たかが知れてる(笑)、もちろん基本のことしか話せんけど(笑)、それでもそんなリアクションがあったのは新鮮でもあり話してよかった、と感じた。
やはり人を雇うことも業種問わず事業としてリンクするとこでもあり、それに伴う手続きやらの対応や保険料などのコストも考えていかなあかんわけで。
そんな人たちもみんな個人事業であれ会社であれ代表者、経営者だ。そうなれば当然そういう俺が話すことも密接に関係もしてくる。
そこは、やはり自分のとこをちゃんとしたいっていう意識の人の集まりだったから、こちらも話しがいがある。
質問も出てきたり、そのあとも軽く喫茶店や居酒屋にも行ったけど、異業種は俺だけのなか、それでもいろんな話ができて新鮮でおもしろかった。
俺にとっては“アウェー”でもありつつ、俺を呼んでくれた人も周りに俺を打ち解けさせるように紹介しまくってくれ(笑)、それでいて気さくな、エネルギー溢れる人らに、俺としても刺激をもらった。
それにしても、社保の保険料で本人負担と事業所の負担とで分かれてるのを知らなかったり、健保の機能や雇用保険や労災のことなど、なんにせよ「そんなん、知らんかった」という声がそういう話のあとに多く聞かれた。
まだ人を雇ってないけど今後雇うことが濃厚な人なんか、くらいつくように(笑)俺にいろいろ聞いてきた。保険に入れるとどんだけ保険料がかかるものか、給料の額だけでしか考えてないところから一転、「ええー、そうなの?」って、結構驚いてた。
「そういうの、なんもわからんから、でも知っとかあかんよなあ」という事業主の人が多く、まあ、そこも細かくはわからんでもいいし、俺がフォローできるならするけど、なにより最低限知っといてもらわなあかん、知らんまんまでよろしくないままになるのを避けてもらうべく、こちらからそういう人に対してそんな話をできたのはいいきっかけになったと思う。
普段は保険料を払うこともちゃんと説明はすれど、もちろんケガがあったりもらえる立場になったらちゃんと“請求”しないといけないわけでもあり。
かたや、36協定の話をしてくる人もいたりで、あらかじめ労務関連で気にして対応してる人もいた。
すでに社労士がついてるとこもあったし、でもそんな事業主の人も「社労士に言われるままで、僕はわかってないんですけどねー」とも言ってた。
俺個人は、制度やら難しいことについては、それはそれでいいんちゃうか、とも思う。
事業主たる立場なら知っとかなあかん、っていうことでも、どこまで知ってたらいいのかなんて、そんな線引きはできん。
要は、普段の残業代であれ働く時間であれ有休であれ、こちらから投げかけて気づいてもらえば結果的にそれでいいわけで、事業主の人個人であれこれ時間割いて調べることでもそうないだろう、と。
そして、そこに俺らの立場、役割があるもんだとも思うし。
事業主の人にそんな時間があるなら本業でいかに売り上げをあげるか考え、動いた方がまだいいだろう。事業主の人も、今後、人を雇っていくたびに覚えていったり意識がそういう方向に向いていくようでもあるわけで。
だから、「事業やっててそんな(労務関連の)ことをなんもわかってないんすよねー」っていう事業主の人は、それはそれで、まあ、そこまでピリピリせんでもいいのでは、というのが俺の持論でもある。少なくとも前向きに、真摯にそういう制度やらきまりやらに向き合おうとしてるのはうかがえるし、そこで俺らを利用してくれてもいいもんだし。
なんにせよ、規模は小さくとも、「ちゃんとしよう、しとかなあかん」っていう意識が伝わる。
で、こういう機会でこういう話をきっかけとして労務関連に“興味”をもってくれたらそれでいい。
その人が俺に興味もってくれて問い合わせくれるなら、あるいは、こちらからあらかじめ投げかけてたら、結果的にうまく対応できたり悪いことを予防できたりで同じでもあるわけだし。
お互い、それぞれの仕事でプロとしてやってたら、当然それ以外のことは知らんことも多い。
それをお互いに補い合いながら、うまいこと回ったらいいんちゃうか、と。
いくら知識あっても業種が違っても、それぞれの事業で売り上げが伴わなんと意味がないわけで。
それでも対外的な営業やら集客もやりつつ、自分のとこの内部の基盤を固めて落ち着いてやっていけるようにもしていかなあかん。
俺はあえてそんな場でそんな人たちに、「こちらはその事業所内部を固める役割です」ともあえて伝えた。
やはり社労士というものの知名度もないもんで、まず何をやってんのか、どんなことを聞けるのか、ってとこからの話も必要なわけで。
営業や集客、資金繰り、人と雇うこと、育てることなどなど、事業主、経営者になると一気にそんなことを同時に考えてこなしていかなあかんようにもなる。
いくらお客が来ても従業員にやる気ないとかやめがちで求人に時間と手間をずっと割いてるようでは事業として悪循環にもなるわけで。
そんなお手伝い、サポートのきっかけになる話ができて、口下手な俺の話し方は置いといて(笑)、噛み噛みでもあったけど(笑)、まずそんな「なんも知らんから」という人たちに興味をもってもらう話ができたのがよかった。
次回、また呼んでもらうような話もあり、またネタを仕入れとかないと、と。
ふう、10月も終わりだねえ・・
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