職場に営業の電話がかかってくることも多くある。
職場でケータイを使わないか、とか、電話をより安くしないか、とか、ホームページをよりよくしないか、とか、コピー機やプリンターをよりよくしないか、とか・・。
まあ、言ってることはいい。
こちらによかれと思ってかけてきてくれるんだろう。
それもわかる。
でも、数が多くて、引いてしまうのが正直なとこ。
かかってきたら「またか」と。
ヒマな時に聞いてても、他と大差ないし、どこの会社でも同じに聞こえる。
会社の名前もさまざま。
どうやってこちらの電話番号を入手したかわからんが、何度もかけてくるとこもある。まあ、こちらの電話番号に“元手”がかかってたら、ムダにはできんだろうから大事に使って何度もかけてきてるんだろうけど。
しかし、こちらが断ると態度が変わる営業マンもいる。
かけてくる時は丁寧なあいさつから始まるくせに、こちらがいい反応をしないと、黙って切りやがる。
「その程度か・・」と思う。
そして、仮になんかやろうと思ってもそういうとこには頼まん、と思う。
そういうとこでそういう営業は損してる。
今は可能性なくてもいつか将来的になにかあるかもしれないのに。
こちらからすれば、そういう会社がやってくれること、提案してくることなんてどこも同じ、という印象だ。
そんななかで、だからこそよりいい印象があった方がいいんではないのか、それがわからんものか。
それはサムライにも言える。
手続き、話す内容などはだいたいどのサムライも基本的には同じだ。法に反することや事実と違うことを言うことはないし。
だからこそ、顧客に好かれる、人柄も気に入られる“営業”も必要になる。
もちろん、やれることを差別化できればもっといいが、それでも乱暴な、雑な、いいかげんなサムライには頼もうとも思わないだろう。
ただきっかけがあって知り合ったからというだけで仕事を依頼してくれるほど甘くはない。
それか、仕事の依頼が来ても、こちらのその対応、仕事ぶりがどうか見られてるのもある。
そんな、四角四面に固く対応してても、案件にならなかったからって雑に対応してても、その顧客からは今後相手にしてもらえなくもなる。
小さなきっかけが将来的に大きな仕事になることもある。
電話の営業でも、飛び込みでもそういうのはある、だからみんなけなげにそういう活動もしているわけで。
門前払いされても、せめて名刺を交換したりチラシやパンフレットだけは置いてったり、なにか自分が来た証を残したいと営業の人もがんばってる。それも、今はダメでも将来的に“なにか”あればと期待してのことだ。それが縁、きっかけになることもあるわけだし。
それなのに、手応えのない相手に雑な対応をし、目先の仕事ばかりに目がいってそれでよしあしを判断して態度に出してては、損するだけだ。
電話の営業、アポインターなんて、会社の名前を出してある意味会社の看板を背負ってかけてきてる。顔も見えないなか、それで営業しようというんだからさらに難しいのに、そういう横柄というか雑な態度だと、会社にも「どういう教育をしてるんだ」という印象がつく。
そういう自覚のない営業マンも多い。
若い男の子や女の子もけなげに電話をかけてくる。
女の子はそこまで雑なかんじではないけど、男性の営業マンは、ダメなら態度が荒く雑になる印象がある。
目先の相手、目先のやりとり、目先の結果だけで考えると、その背景にあるものを見失って雑な態度にもなる。
そんな仕事をしてて、やりがいやら誇りはあるんだろうか。
そういう態度になる営業の人も、まだ若そうだし、それで働いててかわいそうになる。
っていうか、そういう根性だから顧客がとれないんだ。
すぐすぐ顧客になる相手に巡り合えるとはかぎらない。
というか、それが普通、それが当然。
俺は、どこぞやの本のように「断られてからが営業」などとまでは言わないけど、タネを丁寧に蒔いておくことも大事、運もタイミングもありいつ芽が出るかわからないけど、でも雑に、乱暴にしてたらその相手ともそれっきり、蒔いたタネも芽が出るわけもない。
そういう見方、考え方でやんないと、「顧客の気持ち」はわかんない。
自分が飲食店やってたら自分が客として他の店に行った時の接客を見るとか、自分が営業するなら他社からの営業をどう感じるかとか、そういう逆の立場からの視点、感じ方も大事だと思う。
電話での営業をする人も、自分の仕事にせめてやりがいやプライドを持ってやってってほしい。
顔が見えないぶん、さらに丁寧に、個性をいい方向で出してがんばってほしいと思う。
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