ついには本当の呑兵衛になってしまう。
だから酒を飲んでその原動力を高めようとする。
エッ、ショーペンハウエルのおじ様呑兵衛なの?
孤独に耐えられず、孤独の中で自分自身に耐えられないと人間は社交的になる。
異郷や旅に行くのも、内面の空虚と倦怠とに駈られるからである。
そういう人の精神には独自の運動を自分で掴むだけの原動力が不足している。
だから酒の力でその原動力を高めようとする。
(頭がジンジン?)
そうなると益々外部からの絶え間無い刺激が必要になる。
そして最も強烈な刺激、自分と同類の呑兵衛による刺激が必要になる。
こういう刺激がなければ、自分の重みに耐えかねて精神は潰れてしまい、昏睡状態に
陥る。
こういう人は、人間として微小な断片に
過ぎず、まとまりのある人間らしい意識を生じさせるには、他人の力により捕捉され
る必要がある。
(これがフィロソフィーなのね)
孤独は幸福と平静な気持ちとの源泉である。
自分の本来有するものが多ければ多いほど、自分にとって他人の有する価値は
それだけ少なくなる。
価値と豊かさを内に備え、自己に対する満足感が高ければ、必要な多大の犠牲
を払ったり、自己否認をしてまでも他人との共同関係を求めようとはしない。
普通の人間は、自分自身に耐えるよりも、他人に耐える方が楽だから順応的、
社交的になる。
真の処世哲学は、自己の自由を保持、または拡張する目的のため、自己の欲求を
制限し、人間世界との必然的な関わりや身の周りの問題をなるべく切り詰
めるようにすることだ。
優れた人達は隠居の暮らしを好んで過ごす。
[真に価値のあるものが世間では重んじられず、世間で重んじられるものは価値
がない。]
(オッチャン、フォローしました。)
ショーペンハウワー
[幸福について]
橋本文夫 訳
孤独に耐える修行を若い内にせよ。
若者よ、修行をして下さい。