幸福とは
[自分の意識の中で生きている主観的な判断
にかかっている]と
19世紀ドイツの哲学者ショーペンハウアー
は言う。
我々の内にある幸せの原因は、外から来る
ものよりも大きい。
自分自身の中にあるもの、自分自身の中で
起きるもので、人が感じたり意欲したり考
えたりする働きの結果が内心の快不快で
ある。
この自己の中のものを引き起こすものが
外から来るものである。
人は自分の見方に左右され、味気なくつま
らない人生も、見方で豊かで面白く味わい
深いものになる。
この現実というものは、主観と客観という
二つの半面から成り立つ。
酸素と水素が水を構成するように必然的な
ものだ。
客観的な事実が同じでも、主観が異なれば、
現在の現実が全く別のものになる。
客観的な事実がいかに美しく、いかに良く
ても、主観的な判断が鈍くて悪ければ、
美しい風景を悪天候のように眺め、ピント
の合わないカメラのレンズで見るように、
劣悪な現実や劣悪な現在に成ってしまう。
差別というのはただ外面にあるだけで、
自分の意識の中にはまりこんでいるその
内面に、現象の中核となって潜んでいる。
人の一生は、舞台という世界の上で支配者
になったり下僕になったりするのだが、
誰でも同じ舞台の上で演じる憐れな喜劇役
者である。
同じ悩み苦しみをもつピエロ役者である。
人生またかくのごとしである。
社会的立場や身分、富の差が各自にそれぞ
れの役割を演じさせているが、決してこの
役割に幸せは比例しない。
中身はそれぞれ異なっていても、
一皮剥けば皆同じ苦しみ悩みを持つ愚者で
ある。
平民も奴隷も征服者も
本音をはかせりゃ、
昔も今も、
人と生まれて最も大きな幸せは、
人柄に帰すると言っている。
西東詩集
ショーペンハウワー
[1788-1860]
ゲーテと親交があり、プラトン、カントや
インド哲学を研究した。
芸術的静観と仏教的涅槃が人を救うと説いた。
ここで19世紀から現代に切り替わり
人間には精神的限界を乗り越える何かか
中核となし根本的に不変的に潜んでいる❗
だってだって、
動物は
自分の人生変えようとは思わないものね🎵
🐙🐙🐙🐙🐙
私達は大人になると7変幻自在変化します?
はい、ここまでのお付き合い誠に
ありがとうございました❗🌞