振り向けば大宮の夜が明ける。 少し変わった角度から眺めるの!

大宮在住。
伸び行く大宮市、
その時々の目に留まったことなどを楽しくユーモアも交えて
書きたいと思います。

簡単にまとめてしまって

2020-05-06 17:55:00 | ブログ
生命の歴史は人間の歴史と似ている。

[生命の軍拡競争]と呼ばれる言葉がある。

爪、歯、ガス攻撃、毒トゲなどの捕食者の武器が強力になればなる程、捕食される側も素早く対抗策を発達させ、体を覆う鎧、動く速度、隠れる能力などを向上させ、その結果防御のための武器を持つに至る。


生命の歴史は岩石や分子に刻み込まれ、
仮説を通して語られ、ヒトの細胞内にある現在と切り離されていないDNAにも書き込まれている。

人間が今この状況で生きているのは、すべて生命の歴史がもたらした必然だ。

私達がその歴史に目を向け、その歴史が
語る警告に耳を傾ければ、人類に絶滅が迫るのを防いでくれるかもしれない。
あえて書こう。
絶滅が迫るのを遅らせてくれるかもしれないと。

[歴史は巨大な早期警戒システムだ]
ノーマン.カインズ

[人は歴史の中に閉じ込められ、歴史は人
の中に閉じ込められている]
ジェームス.ボールドウィン

ここでアッとなる。
太古の昔から続く生命の歴史を記録した体内の細胞一つ一つはDNA鎖だ。

DNAはまさしく私達人間の中に閉じ込められた歴史であり、私達の運命を支配する力でもある。


歴史を運ぶ存在であるこのDNAは、私達の中に閉じ込められていながら、私達を閉じ込めているのだとピーターウォード/
ジョセフカーシュブィングは説明する。

さらに今この世に存在するすべてのDNA
に遠い祖先達が経験した様々な試練が痕跡として残っている。

自然選択自然淘汰という無慈悲な現象を通して、蓄積されてきたものもある。

あらゆる危機があらゆる勝利が、様々な
遺伝子を足したり引いたりすることでゲノムを変化させてきた。

過去を手掛かりにすれば、すでに滅びた何十億種もの生物とヒトとの関係も見えてくる。

一つの種が絶滅すると、数え切れないほどの種が影響を受け、それぞれがたどり得た進化の未来も失われてくるという。



私達人間はみな壊滅的な大厄災によって
やかれ、時間によって冷やされてきたのである。

ローマ帝国時代に黒死病(ペスト疫病)が流行ったとき、生き残れた人はやはり変異ができた人だという。

天然痘だって忘れてはいけなかった。
[終わりの始まり]という言葉もある。

コロナ禍の中にBCG接種が抗体の一つに成っている説も有力視されてきている。


[生物はなぜ誕生したのか]より

Peter Ward /Joseph Kirschvink著
梶山あゆみ訳






とても簡単にまとめてしまってごめんなさい。
ここまでのお付き合い誠にありがとう
ございました。






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