合気道 真風会のブログ

段位は弟子の全人格に対して与えるもの。

今朝の日本経済新聞に合気道に関するすばらしいコラムがありましたので、そのままご紹介します。

            合気道の師範

大学入学と同時に始めた合気道。
この武道は私に数多くの貴重な出会いを与えてくれた。
特に社会人としてスタートを切った北九州でお会いしたのが、現在、合気会北九州支部長の黒石公男師範。
合気道の開祖、植芝盛平先生から直接指導を受けた数少ない高弟だ。
 予科錬の出身で戦後は拓大応援団副団長、その後はミャンマーの警察学校で合気道の指導に当たった。
練習には「鬼の黒石」と呼ばれるだけの厳しさがあった。
 ある時、日頃の私の言動を危惧されたのか、「吉田、お前は有段者だと自慢しているが、かつて植芝先生は弟子の全人格に対して段を与えたものだ。第一、お前は字が汚かろうが」と北九州弁で一喝された。
 確かに当時、私は上司から悪筆を再三注意されていた。
仕事、合気道とも広く人格陶冶を心がけろという教えだった。
七十八歳の今も道場に立っておられる。
今年一月、師範の推挙で七段を授かった。
細々とけいこを続けただけで、私の「全人格に対して与えられた」とも思っていない。
悪筆は今も直らない。
 おそらく師範は、過去の私と比較して「まあ少しは大人になったろう」と、ご褒美のつもりだったのだろう。
今後も教えに恥じぬよう生きていきたい。

(吉田 和臣(よしだ かずおみ)=日本配合飼料社長)      H18.7.24 日本経済新聞より引用

 

【ホームページ】

「合気道 真風会 オフィシャルサイト」


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