小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

「レトロ桃源郷号」突撃記 しょの1

2009-05-08 01:21:36 | それゆけ乗り鉄トラベラーズ
頃合いを見て書こう書こうと思っていたら、日を追うごとにマリーンズフロントのお家騒動に思いっきり引っ張り回されるうちに疲れ果て、ようやくいつもの更新ペースに戻ったかと思えばGWが明け、書こうと思っていたネタが1ヶ月近くも遅れてしまって完全に旬を外した格好になりながらも、このままネタを転がしていても仕方がないので、ちょうどGWが明けて、野球ネタもひとまず一息ついた間隙を突いて(追記・本当なら東スポだ夕刊フジだ週ベだというネタはあるにせよ)、ようやっと鉄ネタの仕込みでございますよ。(取材日:4月12日)

そういえば前回、4月14日付「DLみなかみ号」突撃記で、「思えば客車列車に揺られた試しがこのところなくてうんたらかんたら」という意味のことを書き連ねていたのだが、前回の「DLみなかみ号」は急行形客車。

…。

どうせだったら旧型客車にも乗ってみたいぞなもし。

旧型客車狙いであれば、静岡県の大井川鉄道にでかければ、SL急行に乗れば間違いなく旧型客車に揺られることができる。
問題は2001年に行ったことがあるのと、大井川鉄道の始発駅である金谷まで出るのがとても面倒。金谷は静岡と浜松のちょうど中間あたり。大井川鉄道に出かけるだけなら、こだま号で掛川まで出て、東海道線を少し静岡へ戻れば良いのだけれど、どうせならもう少し手軽なところで乗れるものはないのかな…と思っていたら…。
実は春先から初夏にかけては、なぜかJR東日本が首都圏近郊で旧型客車を使ったイベント列車を数多く仕掛けていて、3月下旬の3連休では、地元千葉県の久留里線に、旧型客車2両を使ったイベント列車「のんびりくるり号」が、木更津と久留里の間を往復したので、何度となくみどりの窓口で空席を問い合わせたのだけれどいずれも撃沈。
じゃあ…ということで、4月12日に中央本線甲府~塩山間に走る「レトロ桃源郷号」を狙い撃ちすることにした。
本当は青春18キップが使える4月5日の指定席も確保できたのだけれど、生憎と風邪ではないいつもの「アレ」の波にどど~んと襲われてしまい、近場の千葉マリンに出かけることは出来ても、さすがに遠出(はっきりいって、波が来ている最中など、東京都内に出かけるのでさえ十分に遠出の範疇に入る)は出来なかったので諦め、狙いを青春18キップが使えない4月12日に絞った。
というのは、まず一つ。

指定席が取りやすかったんです。

これが青春18キップ期間中である4月5日の指定席になるとなかなか出てこなくて、東京都内から同じ甲府に出かけるにしても、青春18キップで往復2300円で済ませるか、乗車券代だけで4420円(東京山手線内~甲府間往復)かかるかではえらい違いになってくる。
この「レトロ桃源郷号」は、甲府~塩山間に2往復計4本走っていて、甲府を朝10時22分に出発する列車を皮切りに、時間の都合でどれを選んでも良かったのだけれど、選択肢は自然と甲府15時17分発の「快速レトロ桃源郷3号」に絞られる。
というのは、甲府が15時過ぎの発車なら、塩山に到着後、そのまま都内まで帰り道…という流れになるのもさることながら、他の列車3本が、甲府~塩山間を50分で走るのに対し、この「レトロ桃源郷3号」は、途中の停車時間も含めて、実に1時間22分もかけてのんびり走ってくれるのだから、同じカネを出すのなら、より長い時間旧型客車に触れていられる「レトロ桃源郷3号」の方がいいに決まっている。
ちなみに、甲府~塩山間は、定期の普通電車でもたった20分で走破します(笑)。
この辺は、種村直樹先生の「ひかりとこだま(当時)、同じカネを払うなら、長いこと乗っていられるこだまがいい」というラジオ演説(笑)と相通ずる部分があるのかもしれない。

次に考えるのが、当然甲府までのアプローチ。
こうした時、基本的なおいらの考え方としては、元来た道を戻るなど言語道断。(by鳥坂センパイ)
つまり、基本的には中央東線で都内と甲府を往復など、本来はよろしくないが、いろいろ諸処の事情を勘案すると、往復でもやむなしの結論。
行きを新宿から甲府まで高速バスにしようとか、或いは知る人ぞ知る東京7時24分発伊東行き普通列車(詳細過去ログは2006年11月6日付「これが最後の東西対抗の旅」)で東海道線を富士まで移動し、身延線で甲府…と言うルートも考えたのだけれど、このルートはどちらかといえば青春18キップ向きだし、高速バスも中央道がアレだから、行きの時間が読めないし…ということを考えると、中央東線往復もやむなしの結論に落ち着く。

そんなわけで4月12日。
まずは八千代台6時30分発の「モーニングライナー52号」で出発。
「モーニングライナー」や折り返しのスカイライナーの朝便では、読売新聞朝刊の無料配布サービスが行われているのがありがたく、さっそく朝刊を一部頂戴する。
ついでにライナー券も一緒に。
このライナー券に是非ご注目を。



お気づきになりました?
ライナー券にパンチが入っていますでしょ。
もはや首都圏近郊はおろか、日本全国を探しても絶滅危惧種となった改札鋏が、モーニングライナーが発車する八千代台、イブニングライナーが発車する京成上野などでは、未だに健在。日暮里は見るだけ。他の駅は調査してません。
今の20歳以下の人達は、改札には駅員が鋏をリズムよく鳴らしながら待っていて、1枚1枚必ず小気味よくパンチを入れていたシーンなど、想像がつくかしらん…? 自動改札になる前でも、おそらくはキップに入れるのはパンチではなくスタンプになっていたはずである。

モーニングライナーを日暮里で下車してJRに。
駅で、身延線南甲府までの往復乗車券を買う。
なぜ甲府に行くのに、その先の身延線南甲府までの乗車券を買ったのか、勘のいい方なら一瞬でピンと来たはず。
別にこれは南甲府でなくても、身延線内ならどこの駅でもよいのだ。

実は、最近Suica導入に伴い、東京近郊区間が近年大幅に拡大され、中央東線も、甲府の先の韮崎まで東京近郊区間に含まれることに。ちなみに、この3月からは、房総半島がまるごと東京近郊区間に含まれることになったため、千葉から東千葉の乗車券で房総半島一周が出来るようになった反面、途中下車前途無効になってしまった。これで東京から安房鴨川や館山までの切符を買っても、東京近郊区間内相互発着の乗車券扱いになり、勝浦や木更津で途中下車することはできなくなった。
同様に、バカ正直に東京山手線内(日暮里)~甲府までの往復乗車券を買っても、東京近郊区間内相互発着の乗車券扱いになり、大久保~甲府の間のどこかで途中下車すれば、前途を放棄したとみなされる。
ところが、甲府から出る身延線は、JR東海の管轄になることもあって、東京近郊区間には含まれていないので、甲府までと同じ運賃で行ける身延線の駅までの乗車券を買えば、甲府までの途中駅でも気兼ねなく途中下車できるのだ。

中央東線を目指すなら、なにはともあれ新宿。
さて、選べる列車はいろいろあれど、どれで出かけることにしましょうかね。
時刻表を家に置き忘れてきたので、とりあえず西行きの列車でてきとーに出かけましょうや。



(以下続きますよ、たぶん)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (川崎まりんず)
2009-05-09 01:02:24
昨日はしみじみと鉄な方々の知恵をうらやましいと思いましたです。地元なのにどうして思いつかなかったかしらん。尻手経由コース・・・

そんな私は10年ほど前までは日常的に旧型の電車、見てました。乗るのは数ヶ月に1回くらいでしたけど・・・そういえば、いつの間にかいなくなっちゃったんですよ、鶴見線の茶色い電車。

今でも、キップを切れる駅員さんがいるんですね。
昔はこれが厚紙のキップで・・・なんて、もう歳がバレバレですが。

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そういえば (小馬太郎兵衛)
2009-05-09 03:12:33
鶴見線から茶色い旧型電車がなくなったのは、13~4年くらい前のことだったでしょうかね。
今鶴見線を闊歩している電車も、外見は新しそうですが、実は20年落ちのクルマだったりしますんで…。元が山手線だったかしら?

いわゆる「硬券」と呼ばれる厚紙のキップは、さすがに日常的には使ったことはありませんが、まだ地方のあちこちで、実用的に残っていた姿を見ていた世代ですので、やはり改札のパンチは忘れられませんね。
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亀レス失礼 (456ゥ)
2009-05-18 00:01:06
 私の勤め先では改札鋏バリバリ現役ですよ。観光地でかつ特急停車駅なのでエージェント発行の非磁気券が大量にやってくるので活用の機会が多いです。

 現職場にやって来て十ン年ぶりに改札鋏を握りましたが、意外にも体は覚えているもので無意識に鋏をカチカチ鳴らしてリズムを取っていました(笑)。お陰で着任当初は若手社員やバイトさん達にネ申扱いされてしまいました(爆)。

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あれま (小馬太郎兵衛)
2009-05-18 09:40:24
そうでしたか。
入鋏があっても、今のご時世はたいていがスタンプになってしまっているので、なかなか鋏の出番まではないと思っていたのですが…。
しかし、駅員さんが無意識でかちかち鳴らすあのリズムは、懐かしい一光景ですよね。
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