消えゆく東京駅発ブルトレ 「銀河」来春に引退(朝日新聞) - goo ニュース
元記事は一面トップなのでめっちゃくちゃ長いんでこちらへ。
去年の今くらいだったか、「首都圏のJRはやたらと事故・故障が多い」という記事を書いた時、おいらはこう書いている。
「日頃クソミソに言われている朝日新聞も、こと鉄道ネタになるとしっかりした記事を書く。おそらくはビシッと一本筋が通った鉄道専門の記者がいるのだろう。」
しかも今回は日曜朝刊の一面トップにこの記事を持ってきて、全国の鉄道ファンを驚愕させた。
我々鉄道ファンからすれば、このような記事こそ、ぜひとも「アサヒる」であって欲しいのだが、残念ながら、朝日の鉄道ネタと東スポの競馬ネタだけはガチ。かたや大衆娯楽夕刊紙、かたや一応は社会の木鐸たらんことを標榜している天下の大新聞様を、同列に語るのはいかがなものかと思われるが、こと鉄道ネタに関しては、朝日新聞は明らかに他紙を一歩リードしており、姿は見えないのだけれど、しっかり鉄道のシステムを理解した専門記者がいるのだろう。「40年前の」毎日新聞の種村直樹氏のような。
そうでなければ、ここまでしっかりした記事を出し続けることなどありえない。
ブルトレがもはや10年以上前からいわば「安楽死」状態であったことは、鉄道ファンなら誰もが皆認識していたことではあったのだが、こう書かれると、やっぱり寂しいねえ…。
っていうか…。
「銀河」よお前もか。・゜・(ノД`)・゜・。
他のブルトレとは違って、「銀河」に限っては需用はあると思っていたんだけどなあ…。
特にビジネスという視点からみれば、ビジネスで「ムーンライトながら」などを使うのは選択の外、ましてや夜行高速バス、いわんやツアーバスの如きは全くの論外、ならばちょっとでも夜寝て行けて朝早く着ける「銀河」か、朝早く家を出るのを厭わなければ「のぞみ」か…という選択になると思うのだが、もはや寝台料金が高いだけの「銀河」は、足が速い「のぞみ」の前には選択の外…ということになってしまうのだろうか。
思えばこれも時代の趨勢か。
21世紀に入るまでは、東京大阪間の移動の選択は、飛行機か新幹線、でなければ「ながら」乗り継ぎ、或いは「銀河」、でなければ夜行バス各社しか選択手段が無く、ツアーバスもあるにはあったのだが、それとて細々営業しているに過ぎなかったから、今より「銀河」が選択される余地は十分あったのだが、新幹線が「のぞみ」主体のダイヤになり、規制緩和でツアーバスが台頭すると、既存の高速路線バス各社も値下げ競争に巻き込まれ、いくら「目的地まで寝ていける」という付加価値はあろうとも、「寝る」ための料金に6300円もかかる寝台列車は、選択範囲から外れていく。
東京大阪間の「銀河」でさえそうなのだから、この倍くらい時間がかかる東京九週間のブルトレなんざ、そりゃもう…。
いや、おいらみたいな物見遊山の客が、東京から九州まで行こうってんなら、間違いなく死の深夜バス「はかた号」とともに第一の選択に入りますよ。
なぜかといえば単純明快。
寝台の一区画(4人分)を占拠できるから。
それが夕方から翌日朝まで広々とスペースを占拠でき、夕方から酒を浴びるほど飲んだくれても、誰にも迷惑をかけないというか、迷惑をかけそうな客すらいないというのだから、こんな優雅な時間はあるまいて。
2003年夏の福岡ドーム遠征の時に乗った「あさかぜ」なんて、客がいなくてロビーカーが寒々しいなあ…と思ったら、本当にロビーカーの冷房が効きすぎて寒かった…という話もあるくらい客がいない。
これが新幹線だとそうもいかない。
新大阪以西はそうでもないが、まず東京から新大阪までの2時間半が苦痛。
5列びっしり人が並び、ましてや朝っぱらからアルコールなんてーのは御法度の雰囲気。
寝台列車を対象に、格安運賃を設定したツアーとかあってもよさそうなものなのだが、多分名古屋あたりの鉄道会社がウンと言わないんだろうねえ…。
しかし、東京九州間はおろか、「北斗星」までも1往復に減らされるとはね…。
もはや「列車での移動を楽しむ」という旅行スタイルは、日本人には受け入れられないのだろうか…。
「ブルトレ(ブルートレイン)」の愛称で親しまれてきたJRの寝台列車が、09年春にも、東京から西へ向かう路線から姿を消す可能性が高まっている。利用客の減少が主な原因で、ほかの路線も同様の事情を抱えている。一部の豪華列車を除き、将来的には廃止の方向にあるという。
JR各社の複数の関係者によると、08年3月中旬のダイヤ改定で消えるブルトレは、京都―熊本間を走る「なは」と京都―長崎を結ぶ「あかつき」、東京―大阪の「銀河」。また、大阪―青森の「日本海」と上野―札幌の「北斗星」は、現行の1日2往復から、1往復に減る。このダイヤ改定は今年11月中旬に正式決定し、12月中旬に発表される予定だ。
さらに、09年春のダイヤ改定では、東京―大分の「富士」と東京―熊本の「はやぶさ」の廃止が、JR各社の担当課長レベルで合意済み。これが正式に決まれば、大阪以西を走るブルトレは皆無になり、東京駅でブルトレは見られなくなる。ブルトレ発祥の地である九州などでは、地元の反発も予想されるという。
元記事は一面トップなのでめっちゃくちゃ長いんでこちらへ。
去年の今くらいだったか、「首都圏のJRはやたらと事故・故障が多い」という記事を書いた時、おいらはこう書いている。
「日頃クソミソに言われている朝日新聞も、こと鉄道ネタになるとしっかりした記事を書く。おそらくはビシッと一本筋が通った鉄道専門の記者がいるのだろう。」
しかも今回は日曜朝刊の一面トップにこの記事を持ってきて、全国の鉄道ファンを驚愕させた。
我々鉄道ファンからすれば、このような記事こそ、ぜひとも「アサヒる」であって欲しいのだが、残念ながら、朝日の鉄道ネタと東スポの競馬ネタだけはガチ。かたや大衆娯楽夕刊紙、かたや一応は社会の木鐸たらんことを標榜している天下の大新聞様を、同列に語るのはいかがなものかと思われるが、こと鉄道ネタに関しては、朝日新聞は明らかに他紙を一歩リードしており、姿は見えないのだけれど、しっかり鉄道のシステムを理解した専門記者がいるのだろう。「40年前の」毎日新聞の種村直樹氏のような。
そうでなければ、ここまでしっかりした記事を出し続けることなどありえない。
ブルトレがもはや10年以上前からいわば「安楽死」状態であったことは、鉄道ファンなら誰もが皆認識していたことではあったのだが、こう書かれると、やっぱり寂しいねえ…。
っていうか…。
「銀河」よお前もか。・゜・(ノД`)・゜・。
他のブルトレとは違って、「銀河」に限っては需用はあると思っていたんだけどなあ…。
特にビジネスという視点からみれば、ビジネスで「ムーンライトながら」などを使うのは選択の外、ましてや夜行高速バス、いわんやツアーバスの如きは全くの論外、ならばちょっとでも夜寝て行けて朝早く着ける「銀河」か、朝早く家を出るのを厭わなければ「のぞみ」か…という選択になると思うのだが、もはや寝台料金が高いだけの「銀河」は、足が速い「のぞみ」の前には選択の外…ということになってしまうのだろうか。
思えばこれも時代の趨勢か。
21世紀に入るまでは、東京大阪間の移動の選択は、飛行機か新幹線、でなければ「ながら」乗り継ぎ、或いは「銀河」、でなければ夜行バス各社しか選択手段が無く、ツアーバスもあるにはあったのだが、それとて細々営業しているに過ぎなかったから、今より「銀河」が選択される余地は十分あったのだが、新幹線が「のぞみ」主体のダイヤになり、規制緩和でツアーバスが台頭すると、既存の高速路線バス各社も値下げ競争に巻き込まれ、いくら「目的地まで寝ていける」という付加価値はあろうとも、「寝る」ための料金に6300円もかかる寝台列車は、選択範囲から外れていく。
東京大阪間の「銀河」でさえそうなのだから、この倍くらい時間がかかる東京九週間のブルトレなんざ、そりゃもう…。
いや、おいらみたいな物見遊山の客が、東京から九州まで行こうってんなら、間違いなく
なぜかといえば単純明快。
寝台の一区画(4人分)を占拠できるから。
それが夕方から翌日朝まで広々とスペースを占拠でき、夕方から酒を浴びるほど飲んだくれても、誰にも迷惑をかけないというか、迷惑をかけそうな客すらいないというのだから、こんな優雅な時間はあるまいて。
2003年夏の福岡ドーム遠征の時に乗った「あさかぜ」なんて、客がいなくてロビーカーが寒々しいなあ…と思ったら、本当にロビーカーの冷房が効きすぎて寒かった…という話もあるくらい客がいない。
これが新幹線だとそうもいかない。
新大阪以西はそうでもないが、まず東京から新大阪までの2時間半が苦痛。
5列びっしり人が並び、ましてや朝っぱらからアルコールなんてーのは御法度の雰囲気。
寝台列車を対象に、格安運賃を設定したツアーとかあってもよさそうなものなのだが、多分名古屋あたりの鉄道会社がウンと言わないんだろうねえ…。
しかし、東京九州間はおろか、「北斗星」までも1往復に減らされるとはね…。
もはや「列車での移動を楽しむ」という旅行スタイルは、日本人には受け入れられないのだろうか…。
しかし、選択肢の外なのは、宣伝が悪いからだと思うのです。
実際、うちの会社で銀河の存在を知っている人なんていないですよ。(アンケートしたわけじゃないけど)
サンライズ化して、シャワー浴びられて横にもなれることをアピールすれば、客足はある程度確保出来ると思うんですけどね…
ちなみに、『はまなす』『きたぐに』と北斗星以外の上野口夜行はどうなんでしょうか?
『能登』はヤバイらしいですが。
銀河なんかは、それこそ、全車解放寝台だったことでの、中途半端な料金設定が痛かったのかも知れませんね。
でもサンライズ化したり、座席車を組み入れたら面白かったんでしょうが、それをして回収出来る目処が無かったと言う…。
結局、他の九州夜行が無くなっていったのも同じ理由だったのでしょう。
需要を掘り起こして宣伝したところで、回収出来る目処が立ちにくかった、と言う点で。
>安城マリーンズさん
確かに、今の若い人に夜行バスや新幹線や飛行機という選択肢は出てきても、「銀河」という選択肢は全くないでしょうね…。
夜行バスで寝られる人達にとっては、それが一番なのかも知れません。
>麻生kさん
投資に見合わないものを存続させておくという道理はないですからねえ…。
「多少の無駄もまた必要」という認識があってくれればよいのですが、経営者にそんな思考は微塵もないでしょうから…。
以前はあの寝台料金でも十分需用はあったんですがねえ…。