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昨年冬、年末も押し迫ったド平日の12月25日に、ちょっと4時ごろに目が覚めてしまったばかりに、京葉線の始発電車で出かけてしまい、大井川鉄道まで、のんびりした旧型客車の日帰り旅に出かけてまいりました。越年予告をしておきながら、本当に越年予告をし、いつ書いてくれるのかなあ…というタイミングで書き始めましたw 越年予告はこのエントリです。そりゃもう大晦日ですから、盆暮れ正月、クリスマスと誕生日なんて全く縁のない仕事について居れば、そんなものは関係ないですなあ。
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越年の課題(宿題かよ) - 小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!
2019年のうちに書こう書こうと思いながら、大晦日前日まで書けなかったエントリが、最低でも2つ存在します。皆様大変申し訳ございません。まず一...
越年の課題(宿題かよ) - 小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!
そんなわけで、東京駅6時20分発のJRバステック1802号車を相棒に、急行という名の東名ハイウェイバス全てのバスストップに停車するという、使い出があるのかないのか…というバスで出発。
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バスはやはり各駅停車便ということもあり、ところどころで遅れが造園していったのか、東名静岡インターを回った時には15分の遅れが発生。
とりあえずこちらは、静岡から電車に乗り継いで金谷まで30分ほどでつければそれでいいのだけれど、あまり遅くなるのもそら困る。
バスは15分の遅れを持ったまま静岡駅北口バスロータリーにすべりこんだ。
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バスを降りたので、さっそく駅前のコンビニで酒とお弁当をこしらえて、少々の旅の準備を。
ああ、立ち食いそばが旅情をそそられるけれども、お弁当を買っちゃたから今は我慢我慢我慢の子。
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ちょうとホームに上がると、10時00分発の浜松行きがやってきそうな気配。
列車は3両。東海道区間。
ああ、やっぱり来たのはこいつかあ…(´・ω・`)
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気を付けよう。
この顔見たら
トイレ無し。
この顔見たら
トイレ無し。
まあ、増結車を見ればついている可能性もありますがね。
ちょうど11時04分の千頭行き普通列車に間に合ってしまったので、これに乗って千頭まで出ても変わりませんが、今日はSLではなくてEL、電気機関車の運行で、しかも年末のド平日。
お客様はそれほど多くないと見越してはいるが、さあどうか。
いきなり団体で満員になってしまったら、それはそれで僕の目論見が大いに外れるということなんですが(´・ω・`)
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さあさあ、占めて往復4000円のチケットを握りしめて金谷駅の改札をくぐった先には、早くもいました。
南海21000系ズームカーが、車齢60年を過ぎてなお現役というこの嬉しさですねえ。
南海ズームカー。その名の通り、和歌山県の橋本~極楽橋(高野山のふもと)までの急勾配を電車でどうアタックするかと製造された電車で、山登り歴は、南海電鉄時代だけで約30年。その後大井川鉄道に渡って余生を過ごしているとのことであります。
南海ズームカー21001系とは、これまでまったくお会いする機会がなかったからこれは新鮮ですわあ。
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車号銘板もなかなか味のある古さが目立っております。
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先頭車両側のお顔も拝見いたしておきますよう。
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昭和33年製造、だから1958年製造。
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もう車齢はとっくに還暦を過ぎているというのに、コンプレッサーもこのような音を出し、まだまだ元気なところを見せております。
大井川鐵道もと南海ズームカーのコンプレッサー。 pic.twitter.com/yig98116uP
— 日刊こうマロネ (@kouma_tarobee) December 26, 2019
車齢60年だけあって、車内に後からワンマン改造で取り付けられたワンマン機器も、若干、いや多少、いや結構な年季の入用でございまして。
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もう少し車内の造作もご覧いただきましょう。
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車内もご覧の通りの、昭和レトロが感じさせるような造りになっております。ここで古さを感じると、ELのけん引列車の楽しみが減ります。
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3分ほど揺られて新金谷につくと、金谷駅からの新金谷EL列車接続列車になる、金谷行きの7000系が停車中。
これでも最新式だからね。ステンレスだから最新式に見えるだけで、車齢はゆうに50年を超えているという大ベテラン。
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新金谷駅は文字通り大井川鉄道の拠点であり、実に多彩な車種が、訪れる観光客のローカル客の脚になる。
車庫にはもと近鉄吉野線で走っていた特急型16000系が、1本は整備で、もう1本は休車中とかの札を出して止めており、更にその後ろには、数年前に運用を離脱して引退したはずの、旧京阪3000形の姿も見ることが出来る。とはいえ京阪3000形は車籍はとうの昔に抜かれており、自力で本線内を走ることはできない。
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目指す新金谷11時52分のEL川根路1号には、もう少々の発車の余裕があり、川根路1号の急行券と座席指定席券は、すでに金谷駅の窓口でフリーきっぷとともに求めてしまったので、あとは帰りを…どうしようかなあ…
大井川鉄道は数年前に苦渋の決断を測り、日中ローカル列車の50%大削減を行った影響で、せっかく川根温泉笹間渡駅の近くに温浴施設があり、露天風呂からは鉄橋を渡るSLの姿が間近で見られるとあって、行きはsL急行でも、帰りもSL急行に乗らないとうまい具合に日帰りが出来ないというネックを抱えてしまっている。
まずは千頭まででいいとして、帰りは、千頭14時35分のローカル列車で家山まで行き、家山からEL急行に乗ってみようか。
うんそうしよう。
新金谷駅はす向かいの「ロコプラザ」という建物の中で、急行券やらなにやらを取り扱っているようなので、今日の家山~新金谷駅間の、2両目にくっついている「お座敷車両」なんてーのに乗ってみようかなと。
空席をお伺いしたところ、「ガラガラのガラですね。あと一組乗車予定ですが。超空いてます」とのこと。急行料金にプラス300円だかで乗れるのだから、これは一度乗っておかねば。
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さて、駅前をフラフラしていると、すでにホームには11時52分発の「ELかわね路1号」が据え付けられている。
先頭車は威風堂々、西武鉄道からお輿入れになったE34形がその任に立っている。
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今日はクリスマスとはいえもうイブは過ぎた、ぎりぎりクリスマスががまだ喜べる時代、ところではなくクリスマスと正月のほんの閑散期にあたるところで、客はそれほど多くは見込まれてないせいか、1両目が普通の旧型客車、2両目がお座敷券が必要なお座敷車両。3両目に至っては、なんと展望車だというのにフリースペースとして開放し、大鉄の職員さんが乗り込んで、クリスマスライブをところどころで行うと、いう算段になっております。
というわけで、今日の客車編成はなんとまあ国鉄ローカル線もびっくりの3両。
うち1両がフリースペース開放ってーんだからこれはもう大井川鐡道の太っ腹、大盤振る舞いと見て間違いないようである。
さて、この列車をけん引することになるE34は、もともと西武鉄道の工事用列車のけん引用として開発されたという経緯があるため、出力が他の機関車に比べれば格段に弱く、客車をけん引できるのも3両が限界だと言われている。
それでも何かと小回りが利くこの小型機関車が、大井川鉄道に花婿として受け入れられた経緯がある。
客車3両でも何が起こるかわからないということで、展望デッキの前にそびえる、いかにもゴツゴツしそうな旧型機関車E102がスタンバイして、後押しの役割を担ってくれる。
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展望デッキでできるのは、車窓よりは機関車へのかぶりつき…という極めてマニアックな方面の方々しか感応しなさそうな展望車。ここの展望車は、走行中でも開けられて外の空気を据えるtころがよい。
展望車が「イ」の扱いを受けているので、お座敷者は自然と「ロ」の扱いになります。
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ホームを右往左往しているともう発車時間。
僕は最初は3等車の座席、オハフ33に乗り込んだらやおら出発進行。
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超繁忙期と超繁忙期の中休みだったこともあって、座席の埋まり具合はこんなようになっております。
ワンボックスに1名ないし2名か、といったところ。
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さて時は11時52分。
いよいよ千頭駅に向けて、「ELクリスマストレイン」が発車!
しばらく旧型客車の走りを堪能したのちに、今度は後ろ2両、お座敷車とフリースペースの展望車を見に行くことにしよう。
JNRと刻まれた灰皿も懐かしい。けれどもたぶん車内は禁煙だったような気がします。
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灰皿があればそりゃ吸っちゃうよねえ。
クリスマストレインとあって、車内ではサンタさんがなにかしら配り始めてきたけれど、ボックスに一人のワイのところはなぜかガン無視(´・ω・`)
いいんですよグループ客に楽しんでもらえれば、うんそうそう。
せっかくお座敷列車に乗っているのだから、せめて車内探検には出ないといけません。
すぐ後ろの2号車にあるお座敷車。
今日のお客はなんじゃらほい。
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最後尾3号車。誰もいないところをパチリ。
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展望席の中にある特別室。といっても4人掛けの個室みたいなもので、イベント時の出演者控室といってもいいでしょうか。
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車内はフリースペースとして開放されており、ここで大井川鐡道職員の弾き語りによる、クリスマスソングショーが行われるそうなのであります。
お客さんも三々五々集まっています。
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で、ですね。
展望車と申しましたが。
この展望車のデッキ、なんと。出ることが出来るんです。
つまり武骨な、いかにも旧型機関車の形をしているであろうE102形も、真正面から、ドアップでいただくことが可能なんです。
どうですかこの迫力。
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つまりは、やろうと思えば、後押しの電気機関車の釣りかけの咆哮も堪能し放題なんです。
大井川鐵道E102の咆哮を、フリー開放だった展望車から。 pic.twitter.com/74NSLaeSkv
— 日刊こうマロネ (@kouma_tarobee) December 26, 2019
これは家山の発車シーンでしょうか。
やおら窓を開けてアクションカメラを所望しましたw
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やがて、箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川と名高い大井川を、左岸から右岸に渡ります。
川根温泉ホテルが見てきました。日帰り温浴施設もあり、ここでひとっ風呂浴びて帰るのが大井川鉄道の楽しみだったのだけれど、経営危機の大井川鐡道にあって、やむなくローカル列車を半減させる大減量のダイヤ変更を行った結果、帰りの時間をものすごく早くするか、行きを朝から楽しむ形にしないと、笹間渡の日帰り入浴施設への立ち寄りが難しくなってしまった。
このあたりはやむを得ない決断というか、まあ仕方ないんでしょうなあ。
旧型客車から見る大井川。おお、千頭に近づくにつれて晴れてきましたか。
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新金谷から1時間15分ほど。
列車は千頭に到着いたしました。
奥大井、寸又峡温泉方面のお客様はお乗り換えくださいまし。。
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ここでお断りをいたします。
読み切りで製作する予定でした当エントリは、写真があまりにも多くなってしまったため、前後編のパートに分割することを余儀なくされました。
続きはいつできるのかわからない「後編」でもご堪能いただければ幸いに存じます。
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