ＳＬと餃子帝国へ - しょの１

突然、「鉄」に行きたくなった。
おそらくは傾向からして毎年この時期になると決まって発症している「病気」なのだが、野球があるシーズンの時は、年ごとに野球に肩入れする気合いは違えども、マリーンズの日々の勝敗を追いながら一喜一憂しているので、突然に「鉄」の欲求を満たしたくなる…という衝動にかられることはまずないのだが、９月終わりからこの時期にかけては、必ず野球が終わった反動が出て、その反動が競馬にのめり込む…であったり、突然どこかにでかけたり…という行動になって現れる。

その症状が現れたのは、さっそく先週金曜日。

あ～。どっかに「鉄」に行きてえなあ…。

どうやら、水曜日に行った「鉄博」では更々満足できなかったらしい。

そりゃそうだ。
空いていそうな平日を見計らって大宮の鐵道博物館に出かけたのに、目にしたのは、ベビーカーの大群とか明らかに子供達に学校をさぼらせて来ている親子連れとか人波に揉まれまくって泣き叫ぶ子供達とか迷子になりかけて必死で子供の名前を叫ぶ親とか、開館してわずか半月だというのに、雰囲気がもう「博物館」から「滞在型テーマパーク」になっちゃっていて、御陰様で、バカが数匹暴れてくれたお陰で、まだ開館して半月だというのに閉鎖されて外から覗かざるを得なくなった展示車両もあったりして、なんだかがっかり。まあ、いくら平日とはいえ、開館後半月で行くおいらもおいらだがorz

そんなこんながあって、水曜日は全く楽しむことが出来ず、フラストレーションばかりが溜まっていた。

そんな中、ふと思った。

「あ～。ＳＬ乗りたい」

土曜日にふとどこかへ出かけたくなった。
ＳＬか。
近場だと結構な数が走っている。

ＪＲの高崎（列車自体は上野から出ている）～水上間の「ＥＬ＆ＳＬ奥利根号」。
秩父鉄道熊谷～三峰口間の「パレオエクスプレス」。
そして真岡鐵道下館～茂木間の「ＳＬもおか」。
ちょいと足を伸ばせば大井川鉄道。
或いは土日きっぷあたりで遠征をかければ、会津若松～新潟間の「ＳＬばんえつ物語号」。

うーん。どれにするかね。

一番手軽で、かつまったりしているのは、過去の体験から「ＥＬ＆ＳＬ奥利根号」ではないかと。正月に２度乗ったことがあるが、いずれも乗車当日の朝に楽々指定席を確保できるくらいだから、客レ（客車列車のことね）とＳＬの度を両方楽しめる。水上まで相当程度の運賃もかかるから、そうそうお客さんが殺到する列車でもない。ちなみに、２００５年１月に乗った時の旅行記はこちらから。

いろいろと手持ちの予算などを勘案していた最中、更にふと思った。

今年の初乗り乗車キロが全くのゼロという件。

そういえばハタと思い出してみたら、今年は、過去初めて乗った…という線区が全くないことに、１１月の今更ながらに気がついた。今年は体調を崩す機会が多く、遠出もしなかったから、初めて乗った線区がない…ということを忘れるくらい乗っていない…ということか。
去年でさえも紀勢本線とか関西本線名古屋～亀山間、或いは福井鉄道とえちぜん鉄道とか一杯あったのにな～。
するってーと、今まで乗ったことのない線区に出かけようってーと…。

「ＳＬもおか号」ケッテー。

真岡鐵道はまだ未乗で、下館までなら関鉄に乗ったことがあるのだが、その先は水戸線で小山方面に逃げたはずで、下館から益子や茂木方面へは行ったことがない。クルマで取手から２９４を北上、下館付近を走る時に、真岡鐵道と併走したことはあるけどね。

うーん。下館か。
千葉に住んでいては、まず、「鉄道で下館に行く」というのがすっげーめんどくせえ。
これがクルマなら、１６号から船取、取手から２９４を北上し、下館までは２時間チョイ…という計算が成り立つのだが、これが列車だとメンドクセー。
最短距離は船橋から東武野田線、柏から常磐線で取手、関東鉄道…というルートだが、これだといくら時間があっても足りゃしねえ。
或いは、一旦上野まで出てしまい、上野から宇都宮線で小山まで北上して水戸線で下館…というルートもあるのだが、どちらにせよ、金も時間もバカにならない。クルマのガソリン代と天秤にかけるよなあ、どうしても…。

まあ、鉄と言う以上、「飲み鉄」もしたいからクルマという選択肢はあり得ないのだが。

とゆーわけで、早速昨日、「鉄」に出かけて参りましたので、その日帰り記を、皆様に小刻みにお見舞いしてやろうかという所存で御座います。
どうぞよろしくおつきあいくださいますように。

（この稿続く）