さてさて皆様こんばんは。
時系列上、朝早くにご覧いただいてもこんばんはということですね。
時を2024年9月26日に巻き戻してご覧ください。
前回は船に乗り込んで、出港の前にサッポロクラシックの罠にかかって嫁さんと二人してぶはあああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっとしてしまったもので、気がついたらすでに船はカタカタカタカタと動き出して、大洗港から出港いたしました。
洋上はそんなに風が吹いているわけでもなく、白波が立っているというほどでもないんですが、港外に出た途端に上下左右にぎったんばっこんと揺れだしまして、これはなかなかさんふらわあふらのさんは初手から仕掛けてきてくれているなと思います、
というわけで前編からの続きでございます。
若干重複いたしますが、今回お世話になるのはコンフォートという、寝台列車で言えばB寝台か、モニターもついているのだからむしろ開放型A寝台に相当するのではないかと思われる、窓がないインサイドのお部屋というか寝台を、秘密基地として一晩楽しんでやろうじゃないかという魂胆なのであります。
僕たちのお部屋は5C06というお部屋。
ちなみにTというお部屋はツーリスト。本当の雑魚寝。コンセントもモニターもなし。
本当に安旅を目指す向きはこちらを敢えてご利用になってもいいかもしれません。旅のスパイスにもなるでしょう。
開放型寝台なのでお部屋にカギはついておりません。
大きなスーツケースや貴重品などは、念のためコインロッカーにお預けになると便利です。
そうなんです。これが寝台列車とさんふらわあふらののコンフォートとの決定的な差で、寝台列車には通路上に荷棚があったのですが、さんふらわあふらの、僚船さっぽろのコンフォートには、荷物スペースはあっても大きなスーツケースなどをおいておける場所がありませんので、スーツケースなどは預けた方が室内も広々とするのではないかと思います。
さあさあ洋上に出た途端、縦揺れというよりは横揺れが時折どーんと刺激して、乗客の三半規管の強化を促しているかの如くの様相を呈してまいりましたが、通路の手すりを持っておけばいざというときの強めの揺れにも対応できるようなくらいの揺れですね。
なのでおそらく外洋を航行する船にとっては、おそらく揺れに相当するものでもないのでしょう。
しかも出航前にサッポロクラシックの名前に勝手に負けてひっかけてしまったものだから、夕食の時間になってもなんだか腹持ちが良いので、夕食は嫁さんが出発前に大量に作ってきた焼きそばを、プロムナードの空席でいただくことに致しましょう。
さすがに家で作ってきた焼きそばの写真は、お恥ずかしいので割愛させていただきますw
このプロムナードは6階。
この船はあちらこちらに階段が出来ております。
こちらは7階から6階に降りてくる階段で、この船の特徴と致しまして、無聊をかこつ向きに本棚がしつらえられており、文庫本から旅の情報雑誌まで各種鳥そっろえてtられ降ります。
無聊をかこつにはもう一つ、客室船尾部分には小さいながらゲームコーナーもございます。
遊んでいる方々はいらっしゃらなかったかな。
長旅の衣装を整えたいとおっしゃる方には、長距離フェリーではおなじみコインランドリーもございます。
長旅でなくても洋服などを整えたい方はどうぞご利用なさってください。
5階には売店と案内所が一緒に併設されておりまして、各種お土産品やロードマップ、さんふらわあオリジナルのアパレル関係なども各種取り揃えられてございます。
案内所前には、今や絶滅危惧種となった公衆電話もあります。
せっかく船旅に出てきたのに緊急の用事が発生したら、こちらから電話をかけることもできます。
両替機もあって、これは一万円札をくずすことも可能という優れもの。
売店終了後も各種自動販売機が各フロアのいろんなところに設置されております。
アルコール類の自動販売機は、23時から翌朝5時までは販売中止になっています。
これが東京九州フェリーだと逆で、船が到着する21時ころから逆算して7時間以上経過する14時ころから売り止めになり、逆に深夜はいくらでも飲めるところもあり、アルコール類の提供は各社各路線で千差万別といったところ。
いやしっかし今日はねえ。
なかなか揺れますねえ…(・・;)
酔い止めドロップも仕込んでおいたのだけれども、それもどこまで効果あるのやら。
秘密基地に横たわるとさほどの揺れは感じないのですが、それでも船内を散歩していると時折お腹に重力を感じるほどの揺れが来ますねえ。
こんな時はとっとと寝てしまうことにしましょう。
それでは皆様おやすみなさい。
だからこんばんはからのおやすみなさいだったんです。
……。
というわけで、
翌朝。
おはようございます。
朝というより早朝に目が覚めてしまいました。
今頃どのあたりを航行しているのかしら。
え~。
映ったのがたまたま中国語表記だったところなのですが、茨木県沖から福島県、宮城県沖を通って岩手県沖に差し掛かろうとしております。
天気が曇りということもあってか、左舷側には陸地が見えていなかったので、太平洋フェリーよりはかなり沖合を航行している様子。
さて、朝の散歩に行こうと思ったらですねえ。
まだまだ揺れとるよ(・・;)
朝起きたところで大浴場もやっていないのですることがないのですが、とりあえずプロムナードでぼーっとしてみようかと。
どれくらい揺れているのか。
これも手持ちの拙い映像で申し訳ないのですが、ちょいとでも体感していただければと存じます。
右舷側プロムナードに移る水平線が、ものの見事に上下しているのがお分かりいただけるかと。
ツイッター(いまだにXなんて言えない(・・;))に乗せた動画以外にも動画を撮ってみたのですが、これ以上ドーンと大きく揺れたときに撮れた動画がない(・・;)
だったら長撮りしてYoutubeにでもアップすればいいんでしょうが、まずYoutubeの作り方を知らないw
これくらいの揺れならばデッキにも出られるので出てみましょう。
まだちょっと雨が降っているのかな。
そんなわけで、こんな時は朝活をしようと。
レストラン前に軽食の自動販売機があり、別の場所にはアルコールの自動販売機もあるので、朝6時からちょいとやってみましょう。
これを。
こうして。
ああ背徳の早朝飲み。
揺れ任せ、波任せの旅。
ひとしきり早朝から一本いただいて、やおら寝台に戻って一休みしていたら、いつの間にか朝日が出てきました。
朝日がさんさんおはよーさんですね。
そういえば朝日新聞の発行部数って今どれくらいなんですかね。読売に天下を取られてどれくらい落ちているんですかね(ゲス
おお、プロムナードに太平洋の朝日がさんさんと入ってくる。
こりゃたまんないね。
デッキに出て朝日を拝んでみました。
朝日に映えるさんふらわのロゴ。
いや~。
今更なんですが。
船旅ってええなあ。
大海原の太陽を独り占めできるなんて、こんな贅沢がありますかという話ですよ。
さて、そろそろいいお時間になったので、嫁さんに声をかけて、レストランへ朝食に出かけましょう。
レストランは王道のバイキングですよ。
いろいろメニューがございましたが、やっぱりね~。
レストランの中は映せなかったね。
メニューとしてはこんな按配。
これでも結構茶色系を減らしたつもりなんですがねw
朝酒をむさぼったついでに禁断の朝カレーもいってしまいましょう。
ふう。
大変美味しゅうございました。
でですね。
ひととおりプロムナードに宿り木をなさっておいでの方々とか、レストランを見ていても思ったんですが、この時期になると皆さん旅慣れた方が大勢いらっしゃいますよね。
ファッションも垢ぬけていると申しますか、昔の寝台特急でよく見たいかにも〇〇な方々はほとんどいらっしゃらなかったですね。僕くらいですか。いろいろいちいちあれこれに感動してきゃっきゃ言ってるのは。きゃっきゃといってもあたしらもう初老(・・;)
朝食が終了するあたりになると、本格的にスマホの電波が入らなくなります。
これまではスポット的に電波が入ることがあったのですが、よほど陸地から離れてきたようで、一切のスマホの電波が繋がらない地域に入ってきました。
本当はこういった時のために読める本をいつも2冊くらい入れてくるんですが、たいてい読まないw
読む気がないので、昨日は行かなかった大浴場に行ってみましょう。
今なら絶対に空いているはず。
男湯は右舷側。女湯は左舷側にあります。
下り便だと右舷側が太平洋側を独り占めすることが出来ます。
入った。
出た\(^o^)/
大浴場で大海原をほぼ独り占め。
この頃には洋上の揺れもかなり収まってきていて、浮力と重力という、風呂に漬かりながら化学の勉強をすることもなく、露天風呂はありませんがサウナ付きなので久々に整ってきました。
といってもサウナは、先月というか8月の新日本海フェリーさんで行ってますんでね。
コロナ禍になってなかなかサウナには行けてないんですが、たまにはデトックスらしきこともしておかないと、身体が悲鳴を上げてしまいます。
僕がデトックスなどという言葉を使うようになったらもう世も末ですw
さて再びデッキにやってまいりました。
いやあ。
これは気持ちがいい。
小雨さえ降っていたのにピーカンになりましたね。
さんふらわあのファンネル(煙突)がですね。これがまた青空によく映える。
というか青空にはどんなものもよく映えます。素晴らしい。この語彙力。
比喩、直喩、暗喩。
そんなものは必要ない、というかできませんw
博報〇堂のコピーライターでもないんですからw
ここで甲羅干しになると、それはそれで紫外線で焼けるんでしょうね。
ただ、船の進行方向を左舷側から見ると、なにやら怪しい雲が出てきておりますね。
右舷側はなおのことなんとなく怪しいw
さて。
それでは今回の戦利品をご紹介。
まずは御船印ですね。これはどうしても外せない。
そして今回は嫁さん公認、というかあれば絶対にこれを買おうと乗船前から決めていた、さんふらわあオリジナルパーカーであります。
お値段も4000円と、かなりいい値段がしますが、この先のシーズン、特に北海道で下手に寒かったらいきなりユニクロに特攻するのも嫌なので、パーカーなら船の中で買おうと決めておりましたw
そうこうしているうちに船は太平洋から北海道苫小牧沖へといよいよ近づいてまいりました。
時間は午後12時30分。定刻の13時30分入港予定なので、もう早くも長い船旅も1時間というところで、テレビは地上デジタル放送も北海道のテレビをつかんでいます。
この日、2024年9月27日といえば自由民主党の総裁選挙が行われており、船が出港する前の情勢では、おそらく石破さんと高市さんで決選投票になるから決着がつくのは夕方あたりになるのでは…という話。
しかも高市さんと石破さんでごぶごぶ(byMBS)のような展開だったのが、ふたを開けてみたらどうやら石破さんがリードしそうな情勢。
う~ん。
僕は自民党員でもなんでもないからどうこういうことはできないんですが、一言で言えばマスコミ諸君。とくに君たちだ。
話が違うぞう!!
まほろば予約したろう!!
そんなニュースをじっと見ている間に、入港時間が近づいてまいりました。
入港時間は定刻の13時30分。
苫小牧西港フェリーターミナルからは13時56分に、苫小牧駅経由札幌駅前行き北海道中央バスの高速バス「とまこまい号」が連絡しており、苫小牧駅には14時10分ごろの到着。札幌駅前まで直通するので札幌到着が15時47分。
本当にちょっとでも、30分でもいいから札幌に急ぎたいんだという向きには、とまこまい号で14時10分苫小牧駅前下車で、14時21分発札幌行き特急「すずらん7号」に駆け込めば、札幌には15時11分に到着できるのですが、この列車に乗りたいならば下船の先頭を切って一目散にフェリーターミナルに向かい、おそらく2台ほどつけられていると思われるタクシーに我勝ちで乗る方が無難。ただし早い者勝ちなので、あまりおすすめはしません。
もっとおすすめしないのは函館方面で、苫小牧14時16分発函館行き特急北斗14号があるっちゃあるんですが、それこそ我先にタクシーに突撃せねばならず、ならば予め船内からタクシーを予約しておいた方が無難、かつ確実。
最近はどこもかしこもタクシーの台数が極端に減っており、急ぎたいからタクシーという手段がなかなか使いづらい時代に突入しているのだな…とも思える昨今。
そうこうしているうちに、スピーカーからは「さんふらわあの唄」が流れてきます。
これがなかなか中毒性があるというかw、何度もリピートして流されていると、どうしても歌詞を口ずさんじゃいますね。
さんふらわあの唄 歌詞入り
そしてこちらはさんふらわあのオフィシャルソング。
クルージングに実にぴったりフィットした曲ですね。
HAMBURGER BOYS / さんふらわあ[Official Video]
この曲が流れるころ、一斉にみなざわざわし始めて、旅の続きの支度にとりかかります。
分けていた荷物を一緒にしたり整理をしたり、あちらこちらでスーツケースの花が開き始めると共に、ロビーに乗客がぞろぞろと三々五々集まりだします。
で、苫小牧西港に接岸するんですが…。
雨降ってきたよ(・・;)
苫小牧西港は2014年11月以来ほぼ10年ぶり。
ああ、あの時見た光景と同じ光景を、まさか今日見ることになるとはな~w
まずトラックと車のお客様が下船の案内をされ、徒歩客はその後、時間にして5分10分は後だっただろうか。
大洗では上ってきたエスカレーターを、今度は下って下船タラップにたどり着きます。
さあ、18時間の船旅のフィナーレであります。
今晩お世話になった「さんふらわあ ふらの」との長い航海もこれでお別れ。
名残り惜しゅうございます。
別れ際に、太陽に守られるさんふらわあのロゴをいただきます。
東側のパースには、名古屋から仙台経由でやってきた太平洋フェリー「きそ」が停泊中。
最初に見たときにあれえ、この船はきそだっけいしかりだっけ…と思っていたら、乗船案内に答えが掲示されておりましたw
とかなんとか、余裕をぶっこいてやっている風に見えるんですが、まずボーディングブリッジが長い!!
ターミナルからゆうに200メートルは歩かされる。そりゃそうですよね。全長199メートル級の船が2隻も停泊しているのですから、自然と歩かされる距離は長くなるわけです。これが苫小牧西港の特徴でもありますね。
さあ、まさかまさかの2か月連続北海道にたどり着きました\(^o^)/
…なんて騒ぐ暇があったらとっととバス乗り場へ急ぐんじゃあw
ターミナルの写真を撮る余裕なんて全くございません。
ターミナルで少々遊びたいのよとおっしゃる向きは、路線バスかタクシーの利用をお勧めします。
昔は新千歳空港までのバスもあったのですが、コロナ禍とドライバークライシス2024でいつの間にか消えちゃったんで。
ちなみにタクシーはこの時は2台つけていておりまして、2台とも先にお客さんが乗って行かれましたw
というわけで北海道中央バス「とまこまい号」で苫小牧駅を目指します。
札幌にも行きたいしこの後確実に行くんですが、宿を千歳に取ってあるものですから。
東南アジア系のインバウンド客のお姉さんたちに「サッポロ…OK?」と片言の日本語とも英語とも取れぬ聞き方をされ「Sapporo? It's OK」など、おおよそ文法としては正しくない英語で返す場面もありましたが、苫小牧西港からバスに乗った徒歩客は結構いらっしゃいまして、30~40人はいたかな?
運転手さん同士がなにやらやり取りしていたところを見ると、おそらく客が溢れたら続行便も予定していたのではないかと思われます。
バスはトイレ付きで正座席があらかた埋まるといった乗車率。ちなみにUSBポートつきのクルマでしたね。
ただ、おそらく乗客の半数近くが苫小牧駅までの模様。僕たちも苫小牧駅で下車します。
バスは船旅の客と思い出をいっぱいに詰め込んで、苫小牧西港を発車。
苫小牧西港といえば、このサイロですよ。
2014年に船で苫小牧西港に初めて渡ってきたとき、何にまず一番感動したかといえばこの巨大なサイロですよw
もはや苫小牧西港のランドマークといっても過言ではないでしょう。
ああ、この苫小牧西港フェリーターミナルの看板も見覚えがありますわ。
バスは苫小牧市内を走ること10分ほど。
苫小牧駅前で下車しました。
20人ほどが一斉に降りたので、駅前は時ならぬ人の群れ。
その代わりバスから荷物を引き出したらとっとと退散しますw
かわりに苫小牧駅前からは同じくらいの人数のお客様をお迎えして発車。
ここで荷物の出し入れの影響で6~7分は止まっていたと思います。
なので、先ほどの交通案内に「急ぐ方はタクシーをあらかじめ呼んでおいたほうがいいよ」と申し上げた次第であります。
さあ、苫小牧駅に到着。
千歳に宿をとっただけれど、嫁さんはおおよそ15時30分ごろに宿に着く旨を連絡していたらしいけれど、その時間に着くのかしら。
今回は船旅の後編でございました。
旅はまだまだ続きます。
この先もどうぞお付き合いの程を願いまして、本日はこれまでにいたしとうございます。
今回もご覧くださいましてありがとうございました。
できればコメントなどもお寄せいただけると、がぜん元気やる気井脇になります。
それではまた続編までお待ちくださいますように。
ありがとうございました。
(※↓以下へ続きます)
時系列上、朝早くにご覧いただいてもこんばんはということですね。
時を2024年9月26日に巻き戻してご覧ください。
前回は船に乗り込んで、出港の前にサッポロクラシックの罠にかかって嫁さんと二人してぶはあああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっとしてしまったもので、気がついたらすでに船はカタカタカタカタと動き出して、大洗港から出港いたしました。
洋上はそんなに風が吹いているわけでもなく、白波が立っているというほどでもないんですが、港外に出た途端に上下左右にぎったんばっこんと揺れだしまして、これはなかなかさんふらわあふらのさんは初手から仕掛けてきてくれているなと思います、
というわけで前編からの続きでございます。
若干重複いたしますが、今回お世話になるのはコンフォートという、寝台列車で言えばB寝台か、モニターもついているのだからむしろ開放型A寝台に相当するのではないかと思われる、窓がないインサイドのお部屋というか寝台を、秘密基地として一晩楽しんでやろうじゃないかという魂胆なのであります。
僕たちのお部屋は5C06というお部屋。
ちなみにTというお部屋はツーリスト。本当の雑魚寝。コンセントもモニターもなし。
本当に安旅を目指す向きはこちらを敢えてご利用になってもいいかもしれません。旅のスパイスにもなるでしょう。
開放型寝台なのでお部屋にカギはついておりません。
大きなスーツケースや貴重品などは、念のためコインロッカーにお預けになると便利です。
そうなんです。これが寝台列車とさんふらわあふらののコンフォートとの決定的な差で、寝台列車には通路上に荷棚があったのですが、さんふらわあふらの、僚船さっぽろのコンフォートには、荷物スペースはあっても大きなスーツケースなどをおいておける場所がありませんので、スーツケースなどは預けた方が室内も広々とするのではないかと思います。
さあさあ洋上に出た途端、縦揺れというよりは横揺れが時折どーんと刺激して、乗客の三半規管の強化を促しているかの如くの様相を呈してまいりましたが、通路の手すりを持っておけばいざというときの強めの揺れにも対応できるようなくらいの揺れですね。
なのでおそらく外洋を航行する船にとっては、おそらく揺れに相当するものでもないのでしょう。
しかも出航前にサッポロクラシックの名前に勝手に負けてひっかけてしまったものだから、夕食の時間になってもなんだか腹持ちが良いので、夕食は嫁さんが出発前に大量に作ってきた焼きそばを、プロムナードの空席でいただくことに致しましょう。
さすがに家で作ってきた焼きそばの写真は、お恥ずかしいので割愛させていただきますw
このプロムナードは6階。
この船はあちらこちらに階段が出来ております。
こちらは7階から6階に降りてくる階段で、この船の特徴と致しまして、無聊をかこつ向きに本棚がしつらえられており、文庫本から旅の情報雑誌まで各種鳥そっろえてtられ降ります。
無聊をかこつにはもう一つ、客室船尾部分には小さいながらゲームコーナーもございます。
遊んでいる方々はいらっしゃらなかったかな。
長旅の衣装を整えたいとおっしゃる方には、長距離フェリーではおなじみコインランドリーもございます。
長旅でなくても洋服などを整えたい方はどうぞご利用なさってください。
5階には売店と案内所が一緒に併設されておりまして、各種お土産品やロードマップ、さんふらわあオリジナルのアパレル関係なども各種取り揃えられてございます。
案内所前には、今や絶滅危惧種となった公衆電話もあります。
せっかく船旅に出てきたのに緊急の用事が発生したら、こちらから電話をかけることもできます。
両替機もあって、これは一万円札をくずすことも可能という優れもの。
売店終了後も各種自動販売機が各フロアのいろんなところに設置されております。
アルコール類の自動販売機は、23時から翌朝5時までは販売中止になっています。
これが東京九州フェリーだと逆で、船が到着する21時ころから逆算して7時間以上経過する14時ころから売り止めになり、逆に深夜はいくらでも飲めるところもあり、アルコール類の提供は各社各路線で千差万別といったところ。
いやしっかし今日はねえ。
なかなか揺れますねえ…(・・;)
酔い止めドロップも仕込んでおいたのだけれども、それもどこまで効果あるのやら。
秘密基地に横たわるとさほどの揺れは感じないのですが、それでも船内を散歩していると時折お腹に重力を感じるほどの揺れが来ますねえ。
こんな時はとっとと寝てしまうことにしましょう。
それでは皆様おやすみなさい。
だからこんばんはからのおやすみなさいだったんです。
……。
というわけで、
翌朝。
おはようございます。
朝というより早朝に目が覚めてしまいました。
今頃どのあたりを航行しているのかしら。
え~。
映ったのがたまたま中国語表記だったところなのですが、茨木県沖から福島県、宮城県沖を通って岩手県沖に差し掛かろうとしております。
天気が曇りということもあってか、左舷側には陸地が見えていなかったので、太平洋フェリーよりはかなり沖合を航行している様子。
さて、朝の散歩に行こうと思ったらですねえ。
まだまだ揺れとるよ(・・;)
朝起きたところで大浴場もやっていないのですることがないのですが、とりあえずプロムナードでぼーっとしてみようかと。
どれくらい揺れているのか。
これも手持ちの拙い映像で申し訳ないのですが、ちょいとでも体感していただければと存じます。
右舷側プロムナードに移る水平線が、ものの見事に上下しているのがお分かりいただけるかと。
9/26大洗発苫小牧行きさんふらわあふらのの明け方を右舷側プロムナードより。これくらいなら楽しいくらいにはおかしくなってる。 pic.twitter.com/m3Qd5gs5mP
— 日刊こうマロネ@禁酒はとりあえず減酒 (@kouma_tarobee) September 28, 2024
ツイッター(いまだにXなんて言えない(・・;))に乗せた動画以外にも動画を撮ってみたのですが、これ以上ドーンと大きく揺れたときに撮れた動画がない(・・;)
だったら長撮りしてYoutubeにでもアップすればいいんでしょうが、まずYoutubeの作り方を知らないw
これくらいの揺れならばデッキにも出られるので出てみましょう。
まだちょっと雨が降っているのかな。
そんなわけで、こんな時は朝活をしようと。
レストラン前に軽食の自動販売機があり、別の場所にはアルコールの自動販売機もあるので、朝6時からちょいとやってみましょう。
これを。
こうして。
ああ背徳の早朝飲み。
揺れ任せ、波任せの旅。
ひとしきり早朝から一本いただいて、やおら寝台に戻って一休みしていたら、いつの間にか朝日が出てきました。
朝日がさんさんおはよーさんですね。
そういえば朝日新聞の発行部数って今どれくらいなんですかね。読売に天下を取られてどれくらい落ちているんですかね(ゲス
おお、プロムナードに太平洋の朝日がさんさんと入ってくる。
こりゃたまんないね。
デッキに出て朝日を拝んでみました。
朝日に映えるさんふらわのロゴ。
いや~。
今更なんですが。
船旅ってええなあ。
大海原の太陽を独り占めできるなんて、こんな贅沢がありますかという話ですよ。
さて、そろそろいいお時間になったので、嫁さんに声をかけて、レストランへ朝食に出かけましょう。
レストランは王道のバイキングですよ。
いろいろメニューがございましたが、やっぱりね~。
レストランの中は映せなかったね。
メニューとしてはこんな按配。
これでも結構茶色系を減らしたつもりなんですがねw
朝酒をむさぼったついでに禁断の朝カレーもいってしまいましょう。
ふう。
大変美味しゅうございました。
でですね。
ひととおりプロムナードに宿り木をなさっておいでの方々とか、レストランを見ていても思ったんですが、この時期になると皆さん旅慣れた方が大勢いらっしゃいますよね。
ファッションも垢ぬけていると申しますか、昔の寝台特急でよく見たいかにも〇〇な方々はほとんどいらっしゃらなかったですね。僕くらいですか。いろいろいちいちあれこれに感動してきゃっきゃ言ってるのは。きゃっきゃといってもあたしらもう初老(・・;)
朝食が終了するあたりになると、本格的にスマホの電波が入らなくなります。
これまではスポット的に電波が入ることがあったのですが、よほど陸地から離れてきたようで、一切のスマホの電波が繋がらない地域に入ってきました。
本当はこういった時のために読める本をいつも2冊くらい入れてくるんですが、たいてい読まないw
読む気がないので、昨日は行かなかった大浴場に行ってみましょう。
今なら絶対に空いているはず。
男湯は右舷側。女湯は左舷側にあります。
下り便だと右舷側が太平洋側を独り占めすることが出来ます。
入った。
出た\(^o^)/
大浴場で大海原をほぼ独り占め。
この頃には洋上の揺れもかなり収まってきていて、浮力と重力という、風呂に漬かりながら化学の勉強をすることもなく、露天風呂はありませんがサウナ付きなので久々に整ってきました。
といってもサウナは、先月というか8月の新日本海フェリーさんで行ってますんでね。
コロナ禍になってなかなかサウナには行けてないんですが、たまにはデトックスらしきこともしておかないと、身体が悲鳴を上げてしまいます。
僕がデトックスなどという言葉を使うようになったらもう世も末ですw
さて再びデッキにやってまいりました。
いやあ。
これは気持ちがいい。
小雨さえ降っていたのにピーカンになりましたね。
さんふらわあのファンネル(煙突)がですね。これがまた青空によく映える。
というか青空にはどんなものもよく映えます。素晴らしい。この語彙力。
比喩、直喩、暗喩。
そんなものは必要ない、というかできませんw
博報〇堂のコピーライターでもないんですからw
ここで甲羅干しになると、それはそれで紫外線で焼けるんでしょうね。
ただ、船の進行方向を左舷側から見ると、なにやら怪しい雲が出てきておりますね。
右舷側はなおのことなんとなく怪しいw
さて。
それでは今回の戦利品をご紹介。
まずは御船印ですね。これはどうしても外せない。
そして今回は嫁さん公認、というかあれば絶対にこれを買おうと乗船前から決めていた、さんふらわあオリジナルパーカーであります。
お値段も4000円と、かなりいい値段がしますが、この先のシーズン、特に北海道で下手に寒かったらいきなりユニクロに特攻するのも嫌なので、パーカーなら船の中で買おうと決めておりましたw
そうこうしているうちに船は太平洋から北海道苫小牧沖へといよいよ近づいてまいりました。
時間は午後12時30分。定刻の13時30分入港予定なので、もう早くも長い船旅も1時間というところで、テレビは地上デジタル放送も北海道のテレビをつかんでいます。
この日、2024年9月27日といえば自由民主党の総裁選挙が行われており、船が出港する前の情勢では、おそらく石破さんと高市さんで決選投票になるから決着がつくのは夕方あたりになるのでは…という話。
しかも高市さんと石破さんでごぶごぶ(byMBS)のような展開だったのが、ふたを開けてみたらどうやら石破さんがリードしそうな情勢。
う~ん。
僕は自民党員でもなんでもないからどうこういうことはできないんですが、一言で言えばマスコミ諸君。とくに君たちだ。
話が違うぞう!!
そんなニュースをじっと見ている間に、入港時間が近づいてまいりました。
入港時間は定刻の13時30分。
苫小牧西港フェリーターミナルからは13時56分に、苫小牧駅経由札幌駅前行き北海道中央バスの高速バス「とまこまい号」が連絡しており、苫小牧駅には14時10分ごろの到着。札幌駅前まで直通するので札幌到着が15時47分。
本当にちょっとでも、30分でもいいから札幌に急ぎたいんだという向きには、とまこまい号で14時10分苫小牧駅前下車で、14時21分発札幌行き特急「すずらん7号」に駆け込めば、札幌には15時11分に到着できるのですが、この列車に乗りたいならば下船の先頭を切って一目散にフェリーターミナルに向かい、おそらく2台ほどつけられていると思われるタクシーに我勝ちで乗る方が無難。ただし早い者勝ちなので、あまりおすすめはしません。
もっとおすすめしないのは函館方面で、苫小牧14時16分発函館行き特急北斗14号があるっちゃあるんですが、それこそ我先にタクシーに突撃せねばならず、ならば予め船内からタクシーを予約しておいた方が無難、かつ確実。
最近はどこもかしこもタクシーの台数が極端に減っており、急ぎたいからタクシーという手段がなかなか使いづらい時代に突入しているのだな…とも思える昨今。
そうこうしているうちに、スピーカーからは「さんふらわあの唄」が流れてきます。
これがなかなか中毒性があるというかw、何度もリピートして流されていると、どうしても歌詞を口ずさんじゃいますね。
さんふらわあの唄 歌詞入り
そしてこちらはさんふらわあのオフィシャルソング。
クルージングに実にぴったりフィットした曲ですね。
HAMBURGER BOYS / さんふらわあ[Official Video]
この曲が流れるころ、一斉にみなざわざわし始めて、旅の続きの支度にとりかかります。
分けていた荷物を一緒にしたり整理をしたり、あちらこちらでスーツケースの花が開き始めると共に、ロビーに乗客がぞろぞろと三々五々集まりだします。
で、苫小牧西港に接岸するんですが…。
雨降ってきたよ(・・;)
苫小牧西港は2014年11月以来ほぼ10年ぶり。
ああ、あの時見た光景と同じ光景を、まさか今日見ることになるとはな~w
まずトラックと車のお客様が下船の案内をされ、徒歩客はその後、時間にして5分10分は後だっただろうか。
大洗では上ってきたエスカレーターを、今度は下って下船タラップにたどり着きます。
さあ、18時間の船旅のフィナーレであります。
今晩お世話になった「さんふらわあ ふらの」との長い航海もこれでお別れ。
名残り惜しゅうございます。
別れ際に、太陽に守られるさんふらわあのロゴをいただきます。
東側のパースには、名古屋から仙台経由でやってきた太平洋フェリー「きそ」が停泊中。
最初に見たときにあれえ、この船はきそだっけいしかりだっけ…と思っていたら、乗船案内に答えが掲示されておりましたw
とかなんとか、余裕をぶっこいてやっている風に見えるんですが、まずボーディングブリッジが長い!!
ターミナルからゆうに200メートルは歩かされる。そりゃそうですよね。全長199メートル級の船が2隻も停泊しているのですから、自然と歩かされる距離は長くなるわけです。これが苫小牧西港の特徴でもありますね。
さあ、まさかまさかの2か月連続北海道にたどり着きました\(^o^)/
…なんて騒ぐ暇があったらとっととバス乗り場へ急ぐんじゃあw
ターミナルの写真を撮る余裕なんて全くございません。
ターミナルで少々遊びたいのよとおっしゃる向きは、路線バスかタクシーの利用をお勧めします。
昔は新千歳空港までのバスもあったのですが、コロナ禍とドライバークライシス2024でいつの間にか消えちゃったんで。
ちなみにタクシーはこの時は2台つけていておりまして、2台とも先にお客さんが乗って行かれましたw
というわけで北海道中央バス「とまこまい号」で苫小牧駅を目指します。
札幌にも行きたいしこの後確実に行くんですが、宿を千歳に取ってあるものですから。
東南アジア系のインバウンド客のお姉さんたちに「サッポロ…OK?」と片言の日本語とも英語とも取れぬ聞き方をされ「Sapporo? It's OK」など、おおよそ文法としては正しくない英語で返す場面もありましたが、苫小牧西港からバスに乗った徒歩客は結構いらっしゃいまして、30~40人はいたかな?
運転手さん同士がなにやらやり取りしていたところを見ると、おそらく客が溢れたら続行便も予定していたのではないかと思われます。
バスはトイレ付きで正座席があらかた埋まるといった乗車率。ちなみにUSBポートつきのクルマでしたね。
ただ、おそらく乗客の半数近くが苫小牧駅までの模様。僕たちも苫小牧駅で下車します。
バスは船旅の客と思い出をいっぱいに詰め込んで、苫小牧西港を発車。
苫小牧西港といえば、このサイロですよ。
2014年に船で苫小牧西港に初めて渡ってきたとき、何にまず一番感動したかといえばこの巨大なサイロですよw
もはや苫小牧西港のランドマークといっても過言ではないでしょう。
ああ、この苫小牧西港フェリーターミナルの看板も見覚えがありますわ。
バスは苫小牧市内を走ること10分ほど。
苫小牧駅前で下車しました。
20人ほどが一斉に降りたので、駅前は時ならぬ人の群れ。
その代わりバスから荷物を引き出したらとっとと退散しますw
かわりに苫小牧駅前からは同じくらいの人数のお客様をお迎えして発車。
ここで荷物の出し入れの影響で6~7分は止まっていたと思います。
なので、先ほどの交通案内に「急ぐ方はタクシーをあらかじめ呼んでおいたほうがいいよ」と申し上げた次第であります。
さあ、苫小牧駅に到着。
千歳に宿をとっただけれど、嫁さんはおおよそ15時30分ごろに宿に着く旨を連絡していたらしいけれど、その時間に着くのかしら。
今回は船旅の後編でございました。
旅はまだまだ続きます。
この先もどうぞお付き合いの程を願いまして、本日はこれまでにいたしとうございます。
今回もご覧くださいましてありがとうございました。
できればコメントなどもお寄せいただけると、がぜん元気やる気井脇になります。
それではまた続編までお待ちくださいますように。
ありがとうございました。
(※↓以下へ続きます)
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