道央気まぐれない列車 １４ ２６年ぶりの札幌の夜

こちらの記事の続きであります。

さて、札幌駅西側に隣接する「センチュリーロイヤルホテル」に投宿。
部屋は高層階指定をかけていたら、部屋は１４階南東側の角部屋。
この角部屋は同じフロアの部屋より若干アップグレードされているようで、ベッドルームのほかにリビングルームがあり、ソファに座ってテレビが見られるようになっている。
もちろん寝室にももう１台テレビが設けられており、ちょいと得したような気分。
ただ、景観は…というと、札幌駅前は同じような高さのビルが林立しており、部屋から覗いてみても見えるのは周りのオフィスビルの仕事中の部屋…というオチ(´・ω・｀)
これが南東側ではなくて北東側だったら、札幌駅を出入りする列車が見られるのにな～。
だったらもうちとはずんでJRタワーホテルにしときゃよかったかしら。
景観は少々がっかりだけれど、お部屋自体は文句なし。
ビルの隙間からは、大通公園の向こうに見えるススキノの観覧車が見える。

荷物を解いてテレビをつけて情報収集。
札幌はいつの間にか雨模様。
チャンネルをSTVにあわせると、札幌駅大丸前で、「１×８いこうよ」で北海道外の方々にもなじみがある、STVの木村洋二アナウンサーが街頭お天気レポートに立っており、「今日はいいけれど明日のお昼以降は『今季初の冬将軍到来』で天気が急速に荒れるから、とにかく備えは万全に」ということをしきりに繰り返している。
そういえば札幌入りする前に入った、小樽駅前三角市場の「たけだ商店」が流していたラジオでもしきりに「明日からは荒れるぞ」と脅しており、え～、明日北斗星に乗るのにな～。動かなかったら困るな～…などと思っていたところなので、とたんにもう明日の北斗星の動向が気になってしまう。まあ、よほどの風が吹かない限り、動かないなんていうことはないとは思うが…。

窓の外を見てみると、雨も降り出したが、次第に風も吹き出した様子。
このあたりはビル街なのでビル風になっているのかもしれないが、雨と共に風とは、出かける気もだんだん失せてきそう(´・ω・｀)

札幌の夜の食事と来れば、サッポロビール園でジンギスカンなんてーのはもう鉄板中の鉄板。
サッポロビール園は僕も２６年前に夜行急行「まりも」待ちの間に連れて行ってもらったことがあり、あの時は札幌駅から雪の中をかなり歩いてたどり着いた記憶があるのだが、うん、あれはうまかった。
うまかったが、あいにくと昼過ぎというか、夕方前に食べた海鮮がまだ腹に残っており、あいにくとジンギスカンという気分ではない。

部屋でしょぼくれていても仕方がないので、まずは表に出てみようと、えいやっと部屋を飛び出す。
フロント階下のドアカウンターで傘の貸出しサービスがあったので利用する。できればさしたくはないけれど、この天気なら借りておいて損はない。

まずは雨を避けて札幌地下街を散策。
これは大阪あたりと似ていると思うけれど、駅前の人通りは地上より地下のほうが圧倒的に多いのは、おそらく札幌特有の気候にも理由があるのかもしれない。
たしかにこの天気では傘をさして地上を歩くよりは、傘を差さずに地下を歩いていたほうがいいに決まっている。大通公園やすすきのから地下道経由で札幌駅に直結しているのも大きな理由に違いない。
札幌地下街を散策したついでに、エスタ地下街でまだギリギリ空いていた北海道ジェイ・アールバスの案内所へ立ち寄り、市内のバス路線図や時刻表を「くまなく」いただいておくｗ
旅行先なのだから、いただけるものは貪欲にもらっておくべしｗ
そうでなくても、もしかしたらこれら市内のバス会社にお世話になるかも知れず、市内の路線図はないよりあった方がいいし、旅行で得たいい資料にもなる。
他のバス会社の窓口はもう閉まっており、明日また出直すことにしよう。

札幌駅前かあ。
今日は門別の「グランシャリオナイター」道営ホッカイドウ競馬が開催中。
道営は今週がまさしくラストウィークで、明日が今年の道営競馬の開催最終日で、明日の最終レースは、道営の総決算、道営記念が行われる。
そうかあ。

( ´Д`)y━・~~一丁いくべか。

入った。



出た。

１戦１勝。
馬複４３０円と人気サイドだったけれど１本で取れて万々歳＼(^O^)／



門別９レースの結果。

場外に入ったのは午後６時半ころ。
ちょうど８レースが終わったところで９レースのパドックをじっくり見られたのがよかったのだが、いろいろとこの場外は一考を要する。
まずは、建物が札幌東急百貨店の隣のパチンコ屋さんに同居しているという事情もあるのか、エレベーター以外で場外まで上ろうとしたならばパチンコ屋を突っ切っていかねばならず、まずこれだけでタバコの煙を気にする向きには敬遠される。
それにもましてアレだったのは、場外フロアがヤニくせえ(・・;)
それも当然で、形上はパーテーションで喫煙ルームを仕切ってある造りなのだが、ガラスや壁で喫煙ルームを覆う完全分煙ではないため、隙間から容赦なくタバコの煙が漂ってくるから、これはタバコのにおいにはある程度慣れている僕でさえ嫌気がさすほど。
その証拠に、競馬には一定の理解があり、何度か競馬場にも一緒に出かけている嫁さんも、「パチンコ屋を突っ切るくらいなら隣のデパートで暇つぶしてくるわ」と逃げ出す有様。
札幌駅前という大ターミナルの目前にある施設なのに、この環境で新しいお客さんを採り逃しているとしたらなんともったいないことか。
確かにこのような分煙状況では、デートついでにデート代稼ぎに一発勝負…というカップルさんを引き込むのは難しいと感じずにはいられない。
開設が２００４年だから分煙が叫ばれて久しい頃にできているのであり、要は考え方が古いのだ…と思ったら、今年２月、今月、つまりは２０１５年３月末限りでの場外発売所閉鎖がアナウンスされた。

aiba札幌駅前場外発売所閉鎖について - ホッカイドウ競馬

他にもまだ８レースが終わったばかりというのにもう競馬新聞が売り切れていて肝心の馬柱が読めないなど、いろいろと残念なことばかり。
ちょっとな～。
馬券が気持ちよく当たっただけに残念。

場外にいたのは賞味３０分弱の間だったけれど、においがしみついていないかと、思わず上着をてめえでくんかくんかしてしまったのは言うまでもないｗ

さて、一発当てて道営競馬から３３００円をかっぱいで嫁さんと再び合流。
札幌駅前から大通公園方面を目指してまずは地下街を散歩。
札幌の大動脈、市営地下鉄南北線から札幌駅へつながる地下道は、さすがに大ターミナルだけあって量感がすごい。
そうでなくても大通公園方面から繋がる地下道には人通りが多いこと。

地下街をブラブラ歩いていると、関東でも見かける書店が地下道直結であった。
「ちょっと寄って行こう。もしかしたら札幌あたりだけで出版されている地元の本とかあるかもしれない」
いろいろ本棚を巡っていたら、あった。マジで。

地勢社「札幌交通地図　バスルートマップ」

＼(^O^)／＼(^O^)／＼(^O^)／＼(^O^)／＼(^O^)／

いやあ…。
本当に並んでたよ。
もちろん即買いしたのはいうまでもない。
こうした出会いがあるから、地方の本屋巡りはやめられない。
ホテルを出る前は、明日の北斗星のことで頭がいっぱいでテンションだだ下がりだったけれど、馬券が当たって少し気分が落ち着いて、この地図と出会って一気にテンションが上がった。
いやあ、きてよかったねえ札幌。
地上に上がってみるといつの間にか雨はやんでおり、せっかくなので地上を歩いて大通公園へ。
ここまできたら、さっぽろテレビ塔はよっとくべ。



まだまだ営業時間内みたいなのであがってみよう。

う～ん。
きれい。
写真はめちゃくちゃへたっぴで申し訳なし(´・ω・｀)


これは南側、豊平川方面をのぞむ。


こちらは西側。


東側。高い建物がないｗ

残念ながら札幌駅前のある札幌駅前方面は、売店の照明が邪魔になりきれいに撮れず(´・ω・｀)

展望台から降りると、「テレビ父さん」がお出迎え。



テレビ塔で小一時間の空中散歩ののち、再び大通公園をそぞろ歩き。
ここまで来たのだから、近くに乗り場がある札幌市電にご挨拶しない手はない。
車窓が真夜中で難点があるが、これには嫁さんも異論はなし。
札幌市電も２６年前に帰りの「北斗星」の待ち時間の間に乗っており、これも２６年ぶり。しかも前回と同じ夕暮れ後ｗ



サイドビューの下段上昇、上段固定のいわゆる「バス窓」が味がありすぎてそれだけで(*´Д`)ハァハァ



顔つきの形状も曲線状で独特。



車内はこんな感じ。もちろん非冷房であります。



「バス窓」を車内から見ると、こんな感じですな。





車窓から見えたけったいな名前のスーパー。
うん。こりゃ確かに便利そうｗ



夜中の札幌ベッドタウンの路面電車の旅は、４０分ほどで終了。
２６年前の記憶は、蘇るようでもあり、覚えていないようでもあり。２６年前の記憶は、徐々に、いやかなり風化してるのかな。
そんなわけで、「日本一の歓楽街」の表現しても差し支えないほどの一大歓楽街、すすきのに到着！



いまや朝の連続テレビドラマでおなじみ、ニッカウヰスキー。



このあたりでようやく小腹がすいてきたようで、札幌に来たからにはラーメンを所望したくなるが、ラーメン横丁がある区域とは反対の南方向へプラプラ。どうやらこちらにも歓楽街がいろいろと広がっているよう。
「学園」だかなんだが、とにかく学園モノのイメクラなどが立ち並ぶ一角にある「獅子王」というラーメン屋に立ち寄って食事。



食事を取るともう夜１１時近く。
今日は週半ばの水曜日なのに、飲み屋やそれなりのお店に、続々と皆さんタクシーでおいでになる。歌舞伎町も似たようなものなのだろうが、それにしてもタクシーで飲み屋に乗りつけるあたり、皆さん潤っていらっしゃることでもあるような。

いや～。
いいね札幌。
また来たい。
今度は野球観戦で来たいかな。

すすきのから札幌駅のあかりは良く見えるのだけれど、さすがに今回は歩く気はさらさらなく、今度はすすきのから地下鉄で２駅、さっぽろまで運ばれる。
ホテルに帰ってふっかふかのベッドに倒れこめば、もう夢見心地ですわ。

（※以下続きます。）