馬の背中に跨って考えた

先般の強化合宿の折り、京都競馬場で、馬に乗ってきた。
場内のイベントで体験乗馬があり、競馬場にいる乗馬に跨って、小さな馬場をぐるり一周するだけというささやかなものだけれど、今まで味わったことがない感動があったので書いてみようかと。
馬に乗るなんて、記憶の中にあるとすれば、３歳か４歳の頃、上野動物園で兄と一緒にポニーに跨ったことが、うっすらと記憶の中にあるくらい。あのときも確か、ポニーの背中が高くて怖かったような記憶が。幼児にポニー、大人にサラブレッド。おそらく目線の高さ的には一緒くらいかな。いや、目線は高かった。確かに、こんなところから落ちたら死ぬな。うん。
跨ると、当然のことながら、馬の背中って硬い（笑）。ごつごつした感じがもろに伝わってくる。ゆっくり歩いている段階でこれなのだから、並足や速歩、あるいは駆け出しなんかしちゃったら、とてもゆっくり座っているどころじゃないんだろうな。
おそらく、騎乗姿勢やらたぶん半分感激して半分引きつっていた俺の顔をみた、馬を曳いている乗馬クラブの係員が見透かしたのだろう、「乗馬ははじめてですか？」と聞かれたので、全く経験なしと答える。ついでに、馬の背中って硬いですねえとも話しておく。頭の中では、さだまさしの「ひとりぼっちのダービー」が、ぐるぐる頭の中を流れて巡っていた。
最後に、馬から下りるときに、「ありがとう」と馬の首筋をポンポンと叩いて下馬。あっというまのようで実は長かった体験乗馬は終わった。下馬したせつなに馬の目をみたら、秋陽の元眠くなっているのか、実にかったるそうな目をしていた（爆）。
なんだろう、今までは馬を遠巻きにしか眺めたり、走っているところしか見たことがなかったから、実際に馬に跨ると、馬に跨るというのはこんなに大変なのか、こんなに実は怖い思いをしているのか、実はこんなに気持ちいいものなのか、今まで味わったことのない感動が一気に押し寄せてきて感無量。病気になってからというもの、こーゆー体験には弱いんだよなあ。

でも、こんな感動と馬券は直結しないんだな。当たり前のことだが（←罰当たりめ）。
こんな体験、こんな感動をしただけでも、京都競馬場へ「リハビリ」に出かけたという効果は十分にあったと思うし、連れ出してくれたあべちゃんにはありがとうと言いたい。