小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

道央気まぐれない列車 19 寝台特急「北斗星」を一生遊ぶ その3

2015-03-20 00:00:01 | それゆけ乗り鉄トラベラーズ
こちらの記事の続きであります。

さて、食堂車「グランシャリオ」での夢心地のひと時を終え、部屋に帰って一息ついたら、酔い覚ましもかねてさっそく車内徘徊といたしましょうw

まずはもうちと自室「ツインデラックス」の車内をば。

写真左手の、一見すると掃除用具入れのようにも思えてしまうクローゼットの中に、上段寝台へ渡すはしごが入っております。
北海道は上着が必須な季節。上着もこの中へどうぞ。



テーブルには飲んだ酒とこれから飲む酒もごっちゃになって雑然と置かれております。
室内にはテレビモニターが備えられており、車内VTRがご覧いただけます。
操作は壁面のパネルでどうぞ。
造作がいかにも昭和、というか1980年代後半の面影が満点です。



特に今日などがそうなのだけれど、北海道の冬は早く、東京ではまだ紅葉が少々色づいてきたのかな…という11月中旬には、吹雪かれます。
その証拠に、沿線の人が立ち入らぬところにはもう雪が積もっております。
厳しい気候を走りぬく車両には、暖房もそれなりに強化しておかねばなりません。



さて、廊下を歩いてみよう。
まずは自室外の廊下。
車内販売は声をあげながら通ってくれるので、結構わかりやすい。
逆に言えば個室の遮音性などその程度です。二人で酒盛りしていい機嫌になっちゃうと、たちまち他のお部屋のお客さんから怒鳴り散らされることに間違いはありません。



ちなみに通路はどこも天井が低いですが、これは各寝台の荷物置き場になっているので、自然と天井が低くなるのです。

この寝台は昭和の設計というか、JRに転換されて間もない頃の設計なので、トイレなどはリノベーションされていても和式が残っていて、折戸もタネ車を彷彿とさせる造作になっております。



貫通扉にはこの造作。
ブルートレインといえば、このすりガラス、みたいな。



おとなりの車両を歩いていくと、「ロイヤル」の1室がまだお客さんが見えていない状態だったのでこっそり一枚。
くっきり写ってくれれば良かったんだけどねえ(´・ω・`)
せっかくの新婚旅行だったのだから、もっと贅沢をしてこちらを取りたかったのだけれど、申し込む段のびゅうプラザで、「ロイヤルだと10時打ちになっちゃいますね~」と軽くあしらわれてしまったんでしゃあないか。
それで「ツインデラックス」まで取り損ねたらそれこそ元も子もないんで。



いいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなーいいなー!!!!

さて。

そのお隣はB寝台1人用個室「ソロ」。
おお、これは懐かしい。
26年前に乗った「北斗星6号」の時と全く変わらない造りだ。



そうそう。
26年前の「北斗星6号」は車両が東日本持ちだったんだよねえ。
だからこの造作が残っているんで。
今の「北斗星」は、前何両かが北海道持ち、後ろが東日本持ちという混合編成になっていて、この列車が定期列車としての使命を終えると、臨時で残る「北斗星」は、また全て東日本持ちの車両で編成が組まれるのだそう。
「ソロ」も何室か空き部屋があるようなので写真を所望。



車掌室がある場所の貫通扉。
これもフラッシュたいておけばきれいに撮れたのに(´・ω・`)
あたしにうでがないばっかりに(´・ω・`)




ついで開放B寝台。
こちらももちろん絶滅危惧種。
このところ個室寝台ばかりに乗っており、B寝台の開放寝台は…10年前の「北陸」で乗ってたか。
あの時は夜勤明けで金沢から富山に出かけて、野球観戦ついでに遊びたい放題遊んでいたので、たこすけ師匠と寝台に入り、日本酒を酌み交わしたあたりでいきなりダウンして、大宮の手前あたりまでノックダウンしていたんだっけ。
富山で乗って、酒を酌み交わして、魚津は覚えている、その後は全然覚えてないw
こちらももう一度乗っておきたいなあ。
現実味がありそうなのは「はまなす」かなあ…。
あれは14系座席車ともども絶滅危惧種w







開放寝台のいいところは、個室寝台だと一方の車窓が壁で遮られるのとは違い、両方の車窓を座りながら、寝ながらにして見ることが出来る点。

2002年に「さくら・はやぶさ」に小倉まで乗ったとき、中途半端にB寝台個室を取るくらいなら、誰も乗っていない開放寝台で1両独り占めの方がよかったなあ…と少し後悔したことをふと思い出す。

さて、一度食堂車を突っ切って車内前方へ。
食堂車にかかっている案内を今一度確認。





編成前方へ行くと、6号車には半室ロビーカーがある。





このロビーカーにはシャワー室が2つ備えられており、この写真の壁の向こう側にシャワー室が2つ、左右に並んでいる。

さて、このあたりで時計は19時20分をさしている。
一度自室に戻ると、車内放送で「洞爺発車後(19時26分発)にJR北海道オリジナルの北斗星グッズを販売します」とのこと。
そらもうもう一度ロビーカーに行かないわけにはいかんでしょ(・・;)

その時の様子は、すでに昨年秋にエントリにしたためておりますのでこちらをご覧ください。

2014年11月20日付エントリ「北斗星のお土産たち」

無事目的の品を(結構なお金を弾み)ゲットして意気揚々と自室へ戻り、もう一度車内徘徊w

ロビーカーから向こう側は、JR北海道持ちの「ソロ」。



こちらの方がなんとなく新しく見えるので、こちらにも乗ってみたい気も致しますが。

1号車まで行くと、こちらのB寝台は、2号車や11号車と同じ開放型B寝台ではあるのだけれど、こちらは「Bコンパートメント」と呼ばれる簡易型個室で、1980年代前半に九州寝台特急につけられた国鉄の威信をこめた?作品、「カルテット」の流れを汲む車両で、4人1グループでこの区画を使用するときは個室になるというもの。



時計はまだ20時前。
それでも札幌を発車して3時間足らず。
飲み続けていると、そろそろ寝台に横になって休みたくなるものだけれど、誰もそんなものは止めませんw
どうしても眠れない、せっかく北斗星に乗っているのだから眠るのがもったいない…という向きには、寝台の通路に備え付けられている簡易イスで無聊をかこつのも一つの手。
過去どれほどの旅人の移ろい行く心を支えたことだろう。



再び自室に戻り、「森」の文字を見れば、列車はもう道南にさしかかっていることをいやがおうにも認識。
ああ、だんだん北海道が離れていく…。
隣に停車中の列車の兄ちゃんたちが手を振ってくれたけれど、あれは20時50分発の砂原回りの函館行き普通列車かな。

自室の空調パネルなんぞをパチリ。



ドアの反対の右手についている空調ツマミ。
今は暖房の季節だからあまり扱いません。



そんなこんなで遊びつくすうち、列車の進行方向右手にも海が開けてきた。
ありゃ。もう函館ですか。

順調に走ってきたようにも思えたのだけれど、ところどころで遅れたのか、函館には4分ほど遅れて、21時42分頃の到着。
本来なら21時38分着で11分間停車するので、機関車付け替えのシーンなどはゆっくり撮影できるかなと思ったら、とんでもない見当違いで、車掌、駅の案内放送ともに「機関車の付け替え作業が終わり次第の発車となります」と我々ファンを脅しにかかるw

まずは函館まで引っ張ってきたDD51を捉える。



しかし、青函トンネル用ED79を捉えるためには、反対側まで200メートルあまりを走らなければなりません。
ひいひいふうふう、ひっひっふー、ひっひっふー←
こらもうマラソン大会。
なんでホームはえらく寒いのに汗かかないかんのよ(´・ω・`)



はあはあ。
そして8号車の自室へ戻る頃には大の字。

さよなら北海道。
また来るね。

(※以下続きます。)


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