山手線、ベビーカー引きずる 赤ちゃんら3人けが(朝日新聞) - goo ニュース
木曜日の話しで申し訳なし。
そういえばこの日、仕事中にやたら神田駅の方から救急車やパトカーのサイレンが聞こえたり、電車はやたら警笛を鳴り響かせるなど、なんだかうるさいなあ…と思いながら仕事をしていたら、そんな事故があったとは。
何度も書いているとおり、仕事中は休憩時間中でもない限り、ほぼ外の世界のニュースが入ってこないような環境にあるから、タイムリーな時事ネタが追いづらくなっている。
お恥ずかしい話しではあるけれども、実はこの事故の詳細を知ったのも、事故から10時間近くが経過した午前0時頃。毎日通勤で使っている神田駅でこのようなことがあったとは…。しかも夕方の休憩時間中に神田近辺を歩いているにも関わらずこの事故に気がつかなかったのは、マスコミ各社が一通りの取材を終えて帰った後だったからなのだろうか…?
この事故を一言で言い表せば簡単。
車掌はダメだけれど、無理な乗車をした(ように見える)ベビーカーの母親はもっとダメでしょ。
実際に居合わせたわけではないし、このベビーカーがどのような乗り方をしたのかは定かではないから、無茶な乗り方とも一概には言い切れないところはある。
だったら実際に現場に行って調べてみましょう。
幸いにして、おいらは神田に勤務しているから、実地検証に行くのはなんの問題もない。なにせ利用駅が現場なもので。
というわけで、事故が起きた神田駅山手線内回りホーム3番線を、後方から前方へ俯瞰してみる。
こちらの線路は、となりの京浜東北線の線路と違い、見通しの良い直線の構造。
南口へ通じる階段が4号車と6号車付近、地下鉄銀座線へ通じる北口へ向かう階段は8号車前、北口から上ってくるエスカレーターは9号車付近にある。従って、階段位置は、車掌台からは多少離れた中程より前方…ということになる。
当たり前の話しだけれどもおいらは車掌さんの経験はないから、おいら素人からの視点と、プロの車掌さんの視点は違うのだろうが、少なくとも素人からは、この駅の構造に関しては、前方を監視するのに、障害になるものは何一つ無いと見える。
前方が見にくいと言えば見にくいが、そこはちゃんとモニターが車掌台付近に設置されている。
車掌からの視点は、こう。
では、ベビーカーが位置していたとされる、山手線の前から3両目付近へ移動してみよう。
ここだぞ。
写真では少々説明不足かと思われるが、写真奥の、白い斜線が引いてある奥に位置するのが、前から3両目とされている9号車。
この9号車が止まる位置って、ここだぞ。
このエスカレーター前から階段前が、9号車の停車位置です。
ベビーカーはこの位置にいました。
おそらくベビーカーは、エスカレーターに乗っかってホームに上がってきたんでしょうな。そうすれば丁度9号車前だし。
さて皆さん。
この写真をご覧になって、どう思われますでしょうか。
ベビーカーの母親が、無理な乗車をしたかどうかってーのは、状況証拠自体がないからなにも判断は出来ない。
しかしですよ。
エスカレーターと階段がある、明らかに乗降客が一番溜まりそうなスペースに、赤ちゃんの身の安全を何も考えずに滞留していた…っていうことになりませんかね、この母親は。
もちろん神田駅の構造上の問題、ベビーカーが挟まれても気がつかなかった車掌の責任は問われて然るべきだけれども、本当に9号車にベビーカーを押しながら乗ろうとしたとすれば、人の流れを理解していなかった…といわれても致し方がないと思うのだ。ましてやエスカレータ前、階段前は一番人が滞留しやすい場所。そんな危険な場所であることを顧みず、ベビーカーを押していた母親の責任も問われても致し方ないのではないだろうか。
昔と違い、各鉄道会社も、ベビーカーを使用しての乗車に寛容になっている。いつだったかは定かではないが、各鉄道会社も「ベビーカーを広げて電車をご利用になれます」という旨のポスターも貼り出していたように思う。
それはそれでいいのだが、使い方一つ間違えれば、ベビーカーは凶器になりかねない。事実TDRなんかでは、ベビーカーは「歩く暴走族」として恐れられ、ベビーカーに押されて負傷したり、ベビーカーを押して人の波をかき分けるなど、トラブルが絶えないという。
ベビーカーを使いこなすのも、結局は子の命を預かる親次第。
ましてや弱い赤ちゃんを抱えているのだから、やはり混みそうな場所を避けるなど、無理はしないような行動をお願いしたいもの。そうはいかない事情も多々あるのは重々承知なのだが、赤ん坊を連れている以上、より一層の危険回避が求められるのではないだろうか。
あと、これは京葉線の事故であったのだが、ベビーカーの駆け込み乗車なんて言語道断ですよ。
これはベビーカーに限らず、ドアにカバンでも足でも突っ込めば開けてくれるだろうなんて考えている輩がいるようだが、見ていてあまりにも危なすぎるし、なによりトラブルの元である。
試しに、会社帰りの10分でもいいから、乗換駅のホームを観察してみるとよろしかろう。どれほど危険な駆け込み乗車が日常茶飯事に繰り広げられているか。本当に事故の元ですから。
↑とりあえずガツンと一発お願いします。
24日午後2時45分ごろ、東京都千代田区のJR神田駅の山手線ホームで、内回り電車(11両編成)がドアにベビーカーを挟んだまま発車し、約20メートル走行。ホームにいた客が非常ボタンを押して緊急停止させたが、ベビーカーに乗っていた男児(4カ月)ら3人が軽傷を負った。警視庁が車掌や駅員らから事情を聴いている。
万世橋署の調べでは、都内に住む母親(27)が長男の乗るベビーカーを押して、先頭から3両目(9号車)のドアから電車に乗ろうとしたが、間に合わないと判断してベビーカーをホーム側へ戻した際、ドアが閉じて前輪が挟まれた。
電車はベビーカーを引きずった状態で発車したため、近くにいた客がホーム上の非常ボタンを押したという。
停止直前、近くにいた男性会社員(41)が男児を抱きかかえて助け出したが転倒し、男児が額をすりむき、会社員も腕に軽傷を負った。母親も転んで軽傷。
電車は約10分後に運転を再開、約千人に影響が出た。
JR東日本によると、当時ホーム上に駅員はおらず、安全確認は車掌が1人でしていた。車掌は、乗客の乗降に異常がないかどうか、肉眼と監視カメラの映像で確認してからドアを閉める。ドアが完全に閉まったことが確認されると運転台のランプが点灯し、運転士が出発させる流れだという。
神田駅の山手線ホームはほぼ直線だが、3両目のドアは、車掌のいる最後部からは見えにくく、カメラ映像でも小さくしか見えない。
ベビーカーが挟まれる同様の事故は、02年秋に東京駅のJR京葉線と秋葉原駅の山手線で発生。この事故を受けて同社は04年3月までに、2枚のドアが接する部分にあるゴムの一部を硬くして、幅2センチ程度のものが挟まっても検知できるよう、首都圏を走るほぼすべての電車を改造した。
同社は同日、「これまでも発車時の安全確認については、十分注意するよう徹底してきた。原因は調査中だが、あらためて現場に対し、基本動作を確実に実行し、安全運行に努めるよう指示した」としている。
木曜日の話しで申し訳なし。
そういえばこの日、仕事中にやたら神田駅の方から救急車やパトカーのサイレンが聞こえたり、電車はやたら警笛を鳴り響かせるなど、なんだかうるさいなあ…と思いながら仕事をしていたら、そんな事故があったとは。
何度も書いているとおり、仕事中は休憩時間中でもない限り、ほぼ外の世界のニュースが入ってこないような環境にあるから、タイムリーな時事ネタが追いづらくなっている。
お恥ずかしい話しではあるけれども、実はこの事故の詳細を知ったのも、事故から10時間近くが経過した午前0時頃。毎日通勤で使っている神田駅でこのようなことがあったとは…。しかも夕方の休憩時間中に神田近辺を歩いているにも関わらずこの事故に気がつかなかったのは、マスコミ各社が一通りの取材を終えて帰った後だったからなのだろうか…?
この事故を一言で言い表せば簡単。
車掌はダメだけれど、無理な乗車をした(ように見える)ベビーカーの母親はもっとダメでしょ。
実際に居合わせたわけではないし、このベビーカーがどのような乗り方をしたのかは定かではないから、無茶な乗り方とも一概には言い切れないところはある。
だったら実際に現場に行って調べてみましょう。
幸いにして、おいらは神田に勤務しているから、実地検証に行くのはなんの問題もない。なにせ利用駅が現場なもので。
というわけで、事故が起きた神田駅山手線内回りホーム3番線を、後方から前方へ俯瞰してみる。
こちらの線路は、となりの京浜東北線の線路と違い、見通しの良い直線の構造。
南口へ通じる階段が4号車と6号車付近、地下鉄銀座線へ通じる北口へ向かう階段は8号車前、北口から上ってくるエスカレーターは9号車付近にある。従って、階段位置は、車掌台からは多少離れた中程より前方…ということになる。
当たり前の話しだけれどもおいらは車掌さんの経験はないから、おいら素人からの視点と、プロの車掌さんの視点は違うのだろうが、少なくとも素人からは、この駅の構造に関しては、前方を監視するのに、障害になるものは何一つ無いと見える。
前方が見にくいと言えば見にくいが、そこはちゃんとモニターが車掌台付近に設置されている。
車掌からの視点は、こう。
では、ベビーカーが位置していたとされる、山手線の前から3両目付近へ移動してみよう。
ここだぞ。
写真では少々説明不足かと思われるが、写真奥の、白い斜線が引いてある奥に位置するのが、前から3両目とされている9号車。
この9号車が止まる位置って、ここだぞ。
このエスカレーター前から階段前が、9号車の停車位置です。
ベビーカーはこの位置にいました。
おそらくベビーカーは、エスカレーターに乗っかってホームに上がってきたんでしょうな。そうすれば丁度9号車前だし。
さて皆さん。
この写真をご覧になって、どう思われますでしょうか。
ベビーカーの母親が、無理な乗車をしたかどうかってーのは、状況証拠自体がないからなにも判断は出来ない。
しかしですよ。
エスカレーターと階段がある、明らかに乗降客が一番溜まりそうなスペースに、赤ちゃんの身の安全を何も考えずに滞留していた…っていうことになりませんかね、この母親は。
もちろん神田駅の構造上の問題、ベビーカーが挟まれても気がつかなかった車掌の責任は問われて然るべきだけれども、本当に9号車にベビーカーを押しながら乗ろうとしたとすれば、人の流れを理解していなかった…といわれても致し方がないと思うのだ。ましてやエスカレータ前、階段前は一番人が滞留しやすい場所。そんな危険な場所であることを顧みず、ベビーカーを押していた母親の責任も問われても致し方ないのではないだろうか。
昔と違い、各鉄道会社も、ベビーカーを使用しての乗車に寛容になっている。いつだったかは定かではないが、各鉄道会社も「ベビーカーを広げて電車をご利用になれます」という旨のポスターも貼り出していたように思う。
それはそれでいいのだが、使い方一つ間違えれば、ベビーカーは凶器になりかねない。事実TDRなんかでは、ベビーカーは「歩く暴走族」として恐れられ、ベビーカーに押されて負傷したり、ベビーカーを押して人の波をかき分けるなど、トラブルが絶えないという。
ベビーカーを使いこなすのも、結局は子の命を預かる親次第。
ましてや弱い赤ちゃんを抱えているのだから、やはり混みそうな場所を避けるなど、無理はしないような行動をお願いしたいもの。そうはいかない事情も多々あるのは重々承知なのだが、赤ん坊を連れている以上、より一層の危険回避が求められるのではないだろうか。
あと、これは京葉線の事故であったのだが、ベビーカーの駆け込み乗車なんて言語道断ですよ。
これはベビーカーに限らず、ドアにカバンでも足でも突っ込めば開けてくれるだろうなんて考えている輩がいるようだが、見ていてあまりにも危なすぎるし、なによりトラブルの元である。
試しに、会社帰りの10分でもいいから、乗換駅のホームを観察してみるとよろしかろう。どれほど危険な駆け込み乗車が日常茶飯事に繰り広げられているか。本当に事故の元ですから。
↑とりあえずガツンと一発お願いします。
でもどうやっても穴はあるわけですから、扱う人間が一番の問題だと思います。
都内でのベビーカーは結構危険だと思いますよ。
構造がちゃちなベビーカーでは振動でバランスを崩してひっくりかえるなどありそうで危険度が高いと思います。
しばらくご無沙汰しておりました、平日単身赴任のまーきん。@今の時間は幕張、です。
この事故についてエントリーを上げたら、私のブログは大変なことになっちゃいました。下手にYahoo!の記事に書くもんじゃないな、と痛感しました。
しかし、この“実況見分”は、説得力ありますね。神田駅のこの場所は、平日の日中でも狭くて危険ですよね?私のところのコメントでは、少数ではありますが「ベビーカー肯定派」の方もいて、まあそんなもんかな、とも思いましたが、小馬さまのこの写真みて、やっぱり確信しました。
「ベビーカー押したまま電車乗り込むなんて、親として最低」
ベビーカーの構造が構造ですから、そのフォローすら鉄道会社に求める報道って、どうなんでしょう…。
いくら機械が完璧に近い状態でも、それを扱うのは人間ですから、どうしてもヒューマンエラーは発生します。
問題はそれをどうやって起こらないようにするべきか、あるいはどうやって危険箇所を回避するかということも検討されるべきだと思うのです。
ベビーカーの使用自体は私はいいとは思いますが、やはり時と場所は考えるべきかと思います。
>まーきん。さん
ベビーカーで電車に乗ること自体は、私は特になんの問題もないように思われます。鉄道会社も推奨しているところでありますので、否定するものでもないとは思うのですが、やはり時と場合によって使い分けて欲しいなあ…とは思います。
特にあの場所は、動きに気を配っていさえすれば、人が溜まって危険な場所であるということは察知できたはずで、ベビーカーの使用方法も今一度議論されて然るべきではないでしょうか。
まず、車掌はちゃんと見ていたのか?という事ですが、全ての責任を押し付けるのはちょっと酷ではないかと思われます。直線ホームでも階段横というのはホーム幅が狭くなり降車客が固まり混雑しやすくそこから前方は非常に見え辛いです。それが140~160m前方となれば尚更です。上から4枚目の画像はまさにその状態です。
更に車掌の閉扉時の態勢もあります。首都圏JRの列車集発時の手順は…
①発車ベルを鳴らす ⇒ ②安全確認 ⇒ ③乗務員室に乗り込み乗務員室扉を閉める ⇒ ④窓から顔を出す ⇒ ⑤もう一度安全確認 ⇒ ⑥閉扉操作 ⇒ ⑦完全閉扉し運転台パイロットランプ点灯 ⇒ ⑧発車
…となります。つまり実際に閉める操作をする時の車掌の視界は上から3枚目の画像よりも更に右側となります。むしろこの画像は手順1~2における車掌の視界といえます。実際にこの親子が駆け込み乗車をしたのか否かは不明ですが、もし駆け込み乗車をしていたなら手順1~2の段階で発見するのは絶対に無理でしょう。で、手順5の段階で、先の述べたホームの状態(黄線をはみ出すくらい人があふれ、電車と人の隙間が僅か)で駆け込まれたら…、もうお解かりですね。
私は決して車掌に責任は無いとまでは言いませんが、以上の様な状況であればあまり責められないと思います。鉄道側の一番の問題点はJRの知らせ灯式の出発方式にあると思います。首都圏JRの電車列車は扉が閉まった事を示すパイロットランプ(知らせ灯)が点灯した時点で運転士は電車を起動させます。つまり、今回の事故のようなセンサーが感知できない細い物を挟んだ状態でも知らせ灯が点灯すれば即発車となるわけです。対して多くの私鉄はブザーを併用しています。知らせ灯が点灯しかつ車掌の出発合図ブザーを受けて発車となります。これなら車掌は閉扉後しっかりと安全確認をしてから出発させる事が出来るのです。でも車掌としてはしっかり確認して挟まないようにするのは勿論ですが、「駆け込み乗車は止めて欲しい」の一語に尽きます。
同業者としてこの事故の問題点をしっかり研究して同種事故を起こさぬようにしたいものです。多分、うちの職場でも事故事例研究に上がると思いますが、小馬太郎兵衛さんの画像でアウトラインが事前に掴めました。ありがとうございますm(__)m。
この事故で、明らかにJR側のみに過失があるという報道をしたマスコミ各社には、かなりの疑義を持っていましたので、実地検証をすれば、車掌さんの視点、ベビーカーのいた位置、全てが明らかになって、実際に写真をご覧になった方が議論もしやすかろうということで、実地検分に出掛けた次第で御座います。
今回のような事故を防ぐ一番の手だては、人身事故抑止にも繋がるホームドア設置になるのでしょうが、いかんせん首都圏の電車でホームドア設置というのは現実的ではありません。安全性は高まりますが、電車は4分に1本とか、そんな程度でなければとうてい捌ききれるシステムではないでしょう。
であるならば、現行で出来る最大の防御策を、鉄道側も講じるべきでしょう。最たるものは昔から議論されている発車ブザー方式でしょう。パイロットランプ方式では、やはり今回のような事故は防ぐことは出来ないでしょう。
なんでしたら、456ゥさんの職場での事故対策の資料に、当ブログを活用頂いても結構で御座います。素人が作った戯れ言をまとめたブログが資料になるとは思えませんが…ww