今宵、読者諸兄の誰しもが忘却の彼方へおしやっていたあの企画が、ついに蘇る…。
「おうら朝じゃ、起きろゴルァ( #゜Д゜)
あ、先輩おはようございます…って、いま何時だと思ってるんですか。朝3時45分ですよ。
「おめえに連れて行ってやろうと思ったところがあったから、こんな早くから起こしてるんだゴルァ( #゜Д゜)」
久しぶりに出てきても、朝っぱらからの荒々しさは本当に何時までたっても変わらないですよね、朝からなんでそんなハイテンションなんですか。こんな時間からそんなに荒々しいのは新聞屋さんか豆腐屋さんくらいっすよ。あと5分くらい寝かしてくださいよ…。
「いや、今すぐ出かけっぺ」
だってこんな時間に行って、一体俺をどこに連れて行こうっていうんですか。
「それはついてくればわかるっぺよ。さあ、支度せい支度」
わかりましたよ。ふぁ~、眠い。
でも先輩、人を連れて行きたい場所があるっていうからって、朝3時45分に人を叩き起こして、駅まで40分歩かせてこの時間の電車に乗らなくったてていいじゃないですか。
いやほんと寝ますよもう。
ぐうぐう…。
「おう、乗り換えだゴルァ( #゜Д゜)」
え~。京急っすか。マジでどこへ連れて行こうっていうんですか?
「この5時42分の特急な」
眠いよう、先輩眠いっすよ…。朝3時45分に起こされて、こんなところまで連れてこられて、更に乗り換えだなんて…。しかも快特まだないし特急のままだし。青物横丁とか平和島とか神奈川新町とか止まるんでしょう? それでも十分スピードとしては速いと思いますけど。
あ、あたし角位置取らせてもらいますからね。カドからのまくり一発で寝させていただきます。おやすみなさい。
ぐうぐう…。
「おい、降りるぞゴルァ( #゜Д゜)」
ええ、ここどこっすか?
「金沢八景でさらに乗り換えだゴルァ( #゜Д゜)」
そんなさあ、いちいち乗り換え1回だけでそんなに怒らなくったっていいじゃないですか。
金沢八景で乗り換えってことは、横浜シーサイドラインに乗り換えってことですね。
「おう、そういうことだゴルァ( #゜Д゜)」
このシーサイドライン、大昔に1度だけ乗ったことありますけど、工場街ばかりを行くような…。
でも海辺もこうやって走るんですよね。八景島シーパラダイスとかってこの近くなんですよね。一度誰かと行こうと思って行けなかった苦い記憶が朝っぱらから蘇りますなあ。でも先輩、工場街を走るから、朝6時半だってーのにお客さん多いですね。
「おう、降りるぞゴルァ( #゜Д゜)」
そう乗り降り一つするのに怒る先輩の芸風って本当に10年前から変わりませんね…って、
ここは…!!!
「おう、だから朝っぱらからお前をここに連れてきたんじゃねえかゴルァ( #゜Д゜)」
いやあこれはテンション上がりますよ。
福浦駅ですよ福浦駅。一度来てみたかったんですよ。もうチャンスがないかな~なんて思ってたんですよ。
「そうだろう、朝から来てよかったっぺ?」
そりゃもうそうですよ。我々ロッテファンからしたら、このシーサイドラインの福浦駅ってーのは、もはや聖地と言っても過言ではないですからねえ。
「せっかく福浦駅に来たんだから、ちょっと周りを散歩でもしてみっぺ」
それもそうですね…ってここ工場街ですよ。散歩もへったくれもないような気もしますけどねえ。
「どんな駅でも降りて歩いてみれば必ず発見があるって言っていたのは、他ならぬ貴様だろうがゴルァ( #゜Д゜)」
あ~はいはいわかりましたよ。行きましょう行きましょう。我々ももはやナイスミドルですから、朝からの運動は大事ですからねえ。
とはいえ、降りたそばからトレーラーだし。
周りは工業団地だし。
バス停だって福浦二丁目だもの。
「さっきこの線海際走ってたっぺ。そこまで歩いて行ってみっぺよ」
たまにこうやって朝日を浴びながらのウォーキングもいいですねえ、たまには。
それもそうですね。行きましょう行きましょう。
こうやってぐーっとカーブを曲がっていくシーサイドラインもきれいですねえ。
バス停がありましたよ。
おお、福浦海岸なんてバス停もあるんですね。
「海際へ行こう海際。潮風を受けよう」
福浦で潮風受けるなんて、先輩ちゃんと覚えてるじゃないですか。
「ピー、どんどんどん」
♪福浦~、2001~、夏はお前の季節、焼け付く太陽が、お前~を呼んでいる~
\かっ飛ばせ~、福浦!/
【千葉ロッテマリーンズ】福浦和也応援歌(2001夏)
「パーララーパララパーララーララー、パーララーパララパーララーララーラッ」
♪真夏だ燃えろ~、打て福浦~
「打て福浦~」
潮風受けて~、打て福浦
「打て福浦~」
2002夏も、お前の季節~♪
【千葉ロッテマリーンズ】福浦和也 応援歌(2002夏)
この曲ね、おそらくはプロ野球応援歌史上初の2部合唱なんですよね。♪打て福浦~と♪2002夏もというところが。
応援歌に歴史があるかどうかなんてわかりませんけど、「プロ野球応援歴史研究家」なんて名乗ったもん勝ちですよね。
先輩、まだジン君がアフロの頃のこんな動画も残ってましたよ。
千葉ロッテマリーンズ 福浦応援歌 '04開幕戦@西武ドーム
っていうか我々はなんで朝っぱらから福浦の応援歌をこんな殺風景なところで歌わなきゃいけないんですか。
「は? いけねえってーのか」
いや、悪いってわけじゃないですけど、朝6時半過ぎですよ。目の前は横浜市立病院ですよ。
ほうほう、この目の前に福浦海岸っていうバス停があるんですな。
素晴らしい名前じゃないですか。いやこれは素晴らしい。
「もう海際だべ。ちょっと行ってみっぺ」
ここまで来たら毒食らわば皿まで。行きましょう行きましょう。
ちょっと先輩!先輩!
もうボートが優雅に走ってますよ!さすがは海の街ですねえ。
「そうだっぺ?この辺りは福浦海岸と言って、海釣りでも結構いろんなものが釣れるらしいぜ」
へえ、それは知らなかった。先輩ほんんんんんんんんんんっとうにいろんなこと知ってますね。
雲からの漏れる朝日がきれいっすなあ。
潮風かおるいいところですなあ。この前コミケに行った時の東京湾とは雲泥の差ですわ。
この向こうは横須賀ですよ先輩。一度先輩をクルマで横須賀スタジアムまで、当時横浜シーレックス対ロッテっての見にいたじゃないですか。
ベイスターズの2軍を当時シーレックスって言っていたのは懐かしいなあ。
横須賀まで車を出して連れて行ったんですよねえ。
「いや、あれ一緒に行ったんだっけ? 帰ったのは覚えてるよ。俺酒飲んじゃったし、ナイターだから帰るのめんどくさかったんだよなあ」
ちょうど僕が車を出していてよかったですね。
あ、またボートが来ましたよ。
「ところでおめえ、福浦和也は好きか?」
唐突になんですか。いやそら好きですよ。大好きですよ。
「おめえにとって、福浦和也の思い出ってなんかあんの?」
いっぱいありますけど…。背番号70のころから見てますからねえ。まさかここまで大成するとは思いませんでしたけどね。
千葉ロッテマリーンズ 福浦和也デビュー戦初ヒット
それが2001年に日ハムの小笠原と首位打者を争っていて、最後に福浦が首位打者を確定させるんですけど、日ハム側から「おめでとおめでとふっくうら~」なんて言ってくれて、自然発生的に起きた小笠原コール、あれほど清々しいエール交換ってないんじゃないかなと思うほど、強烈に覚えてますよ。
あとは2010年、所沢でのクライマックスシリーズ第1戦、同点後の決勝ホームランですかねえ。
チームを救うのは「ベテラン」 福浦の勝ち越し弾 10月9日 西武-ロッテ
「おお、島村御大じゃないか。懐かしいな」
ねえ。まさかの同点劇からの勝ち越しですよ。覚えてます? 最終戦のオリックス戦で岡田監督がバイナムを使ってくれたからロッテがギリギリ3位になってクライマックスシリーズになって、下克上の日本一ですよ。
「そんなの忘れるわけねえっぺよ」
ですよねえ。先輩だって覚えてますよねえ。
「で、お前さあ」
人このことをお前って呼ぶと不適切な発言になるって某監督が言ってますけど、なんですか藪から棒に。
「お前、その気持ちを福浦に伝えたことがあるのか?」
いやそりゃその、僕は出待ちするとか浦和に行くとか、そこは確かに出来てませんでしたねえ。福浦にサインをもらってくるとか、そんなことは確かにやったことはありませんねえ。
「お前はそんなことでいいのか。お前は気持ちを見せたことがないのか。お前はそんな仕事でいいのか?」
あのさあ、それガチで元の職場のリーダーに言われたセリフだからやめてよマジでさ。・゚・(ノД`)・゚・。
「お前そんなことで気持ちを見せたことになるのか!? いつ気持ちを見せるんだゴルァ( #゜Д゜)」
おい打てよ!根性見せろよ!って昔うちんとこの前で某佐〇くんが言ってたセリフですなあ。懐かしいなあ、あっち側だったから10年前の騒動でいなくなっちゃったけどさあ。彼が時折見せたちょいとひねりが聞いた「受信料払おう」なんてゲーフラは、嫌いじゃなかったw
「お前そんなことで気持ちを見せたことになるのか! 今気持ちを見せなかったらいつ気持ちを見せるんだゴルァ( #゜Д゜)」
いやあ…、9月23日の福浦師引退セレモニーに行くからいいじゃないっすか。あのチケットを取るために、僕は八千代松陰対八千代東の応援を捨ててまでチケット争奪戦やったんだから。
「お前、俺がここまでネタを引っ張ってまだ気が付いてないのか」
…は?
ネタ?
いやそら確かにここまで来たのはネタですよ。福浦駅にも行ったし福浦海岸にも来たし、それでいいじゃないですか。
「お前はそれで本っっっっ当にいいんだな?後悔しないな?絶対に後悔しないな?」
後悔するといえば、福浦師にサインはもらったこともないし、福浦の引退セレモニーは、我々90年代からのロッテファンの卒業式だとも思ってますんで。
「後悔しないためには、他に絶対にやらなきゃいけないことがあるんじゃねえのか」
…は?
「…は?」
いや、は?はこっちのセリフですよ。これ以上どうやって気持ちを見せる必要があるっていうんですか
「おめえさっき、『あ、先輩、福浦海岸なんていい名前のバス停がありますよ』なんて言ったよなあ。」
…Σ( ̄□ ̄;)
いやまさか先輩…。まさか…。
「 ( ´Д`)y━・~~今夜マリンで試合があるよなあ…チケット取ってあるっつったよなあ…。」
いやいやまさか先輩それはちょっとまっていやあn
「路線バスで行け」
うわあ来たよ来たよ…。
だってさあ、もう俺もあんたもミドルエイジよ。もう俺だって40半ばで先輩だってもう50過ぎてるんだからさあ、そんな無茶やめようよ。
だってうちのブログを読んでくださる、一部の奇特かつありがたき読者の皆様なんて、こいつとかこいつとかこいつとかこいつとか、ロッテ浦和球場からマリンスタジアムまで路線バスだけで行ったなんて誰も覚えてないんだから。
「この前のその企画の時、お前は一区間だけ電車を使ったよな」
まあ、、使いましたねえ。
「それでは今回の条件。簡単だっぺ。
ゴールはマリンスタジアム、タイムリミットは試合中。なんとしても試合中にたどりつけ。以上。」
え~。それをこの年で今更やるの?
「嫌なのか?いいぞやらなくても。そのかわり祝!星稜高校甲子園準優勝特別企画で、15年前にお前さんが金沢でやった数々の悪行を一字一句漏らさず読者の皆さ…
わーわーわーやりますやりますやります。やればいいんでしょうやれば。
「お前、ユニフォーム持ってきてるっぺ。」
は、はあ…。
「記念撮影しようぜ」
いやそのね、今更この年になってそのネタをやるのがどうなんだって言ってんだよ。
「嫌なの?ばらすよ全部」
だってさあ。海挟んだ向こうは横須賀ですよ。この前の浦和の比じゃないくらいめちゃくちゃ遠いですよ。
「まあまあ記念撮影を一枚」
いやこれうまく撮れないんですけど、って何やる気になってんだ俺。
「あと言っておくけどな、『羽田空港からリムジンバスに乗って海浜幕張まで来ました。着きましたよう』とか言うネタは使うなよ。高速を走るバスは乗っちゃダメ。全部路線バス。バスがない区間はてめえで歩け。そんな太川〇陽介とか蛭子能〇収さんの番組みたいに、タクシーは1万円に限り使用可とかいうルールもなしよ」
先輩それ全然名前を隠してませんから。
「じゃ、俺は新杉田から帰るからな。じゃあなバイバイ」
…朝っぱらから人をこんなところまで連れてくるからおかしいなと思ったんだよなあ。
このネタを打つのかよう…。
そんなわけで、朝っぱら7時に福浦海岸に連れてこられた僕は、こんな荒唐無稽な条件を、無事にクリアすることが出来るのか?
「遥かなるZOZOマリンスタジアムへの道、福浦和也編」、いよいよスタートです。
(※以下続きます。)
「おうら朝じゃ、起きろゴルァ( #゜Д゜)
あ、先輩おはようございます…って、いま何時だと思ってるんですか。朝3時45分ですよ。
「おめえに連れて行ってやろうと思ったところがあったから、こんな早くから起こしてるんだゴルァ( #゜Д゜)」
久しぶりに出てきても、朝っぱらからの荒々しさは本当に何時までたっても変わらないですよね、朝からなんでそんなハイテンションなんですか。こんな時間からそんなに荒々しいのは新聞屋さんか豆腐屋さんくらいっすよ。あと5分くらい寝かしてくださいよ…。
「いや、今すぐ出かけっぺ」
だってこんな時間に行って、一体俺をどこに連れて行こうっていうんですか。
「それはついてくればわかるっぺよ。さあ、支度せい支度」
わかりましたよ。ふぁ~、眠い。
でも先輩、人を連れて行きたい場所があるっていうからって、朝3時45分に人を叩き起こして、駅まで40分歩かせてこの時間の電車に乗らなくったてていいじゃないですか。
いやほんと寝ますよもう。
ぐうぐう…。
「おう、乗り換えだゴルァ( #゜Д゜)」
え~。京急っすか。マジでどこへ連れて行こうっていうんですか?
「この5時42分の特急な」
眠いよう、先輩眠いっすよ…。朝3時45分に起こされて、こんなところまで連れてこられて、更に乗り換えだなんて…。しかも快特まだないし特急のままだし。青物横丁とか平和島とか神奈川新町とか止まるんでしょう? それでも十分スピードとしては速いと思いますけど。
あ、あたし角位置取らせてもらいますからね。カドからのまくり一発で寝させていただきます。おやすみなさい。
ぐうぐう…。
「おい、降りるぞゴルァ( #゜Д゜)」
ええ、ここどこっすか?
「金沢八景でさらに乗り換えだゴルァ( #゜Д゜)」
そんなさあ、いちいち乗り換え1回だけでそんなに怒らなくったっていいじゃないですか。
金沢八景で乗り換えってことは、横浜シーサイドラインに乗り換えってことですね。
「おう、そういうことだゴルァ( #゜Д゜)」
このシーサイドライン、大昔に1度だけ乗ったことありますけど、工場街ばかりを行くような…。
でも海辺もこうやって走るんですよね。八景島シーパラダイスとかってこの近くなんですよね。一度誰かと行こうと思って行けなかった苦い記憶が朝っぱらから蘇りますなあ。でも先輩、工場街を走るから、朝6時半だってーのにお客さん多いですね。
「おう、降りるぞゴルァ( #゜Д゜)」
そう乗り降り一つするのに怒る先輩の芸風って本当に10年前から変わりませんね…って、
ここは…!!!
「おう、だから朝っぱらからお前をここに連れてきたんじゃねえかゴルァ( #゜Д゜)」
いやあこれはテンション上がりますよ。
福浦駅ですよ福浦駅。一度来てみたかったんですよ。もうチャンスがないかな~なんて思ってたんですよ。
「そうだろう、朝から来てよかったっぺ?」
そりゃもうそうですよ。我々ロッテファンからしたら、このシーサイドラインの福浦駅ってーのは、もはや聖地と言っても過言ではないですからねえ。
「せっかく福浦駅に来たんだから、ちょっと周りを散歩でもしてみっぺ」
それもそうですね…ってここ工場街ですよ。散歩もへったくれもないような気もしますけどねえ。
「どんな駅でも降りて歩いてみれば必ず発見があるって言っていたのは、他ならぬ貴様だろうがゴルァ( #゜Д゜)」
あ~はいはいわかりましたよ。行きましょう行きましょう。我々ももはやナイスミドルですから、朝からの運動は大事ですからねえ。
とはいえ、降りたそばからトレーラーだし。
周りは工業団地だし。
バス停だって福浦二丁目だもの。
「さっきこの線海際走ってたっぺ。そこまで歩いて行ってみっぺよ」
たまにこうやって朝日を浴びながらのウォーキングもいいですねえ、たまには。
それもそうですね。行きましょう行きましょう。
こうやってぐーっとカーブを曲がっていくシーサイドラインもきれいですねえ。
バス停がありましたよ。
おお、福浦海岸なんてバス停もあるんですね。
「海際へ行こう海際。潮風を受けよう」
福浦で潮風受けるなんて、先輩ちゃんと覚えてるじゃないですか。
「ピー、どんどんどん」
♪福浦~、2001~、夏はお前の季節、焼け付く太陽が、お前~を呼んでいる~
\かっ飛ばせ~、福浦!/
【千葉ロッテマリーンズ】福浦和也応援歌(2001夏)
「パーララーパララパーララーララー、パーララーパララパーララーララーラッ」
♪真夏だ燃えろ~、打て福浦~
「打て福浦~」
潮風受けて~、打て福浦
「打て福浦~」
2002夏も、お前の季節~♪
【千葉ロッテマリーンズ】福浦和也 応援歌(2002夏)
この曲ね、おそらくはプロ野球応援歌史上初の2部合唱なんですよね。♪打て福浦~と♪2002夏もというところが。
応援歌に歴史があるかどうかなんてわかりませんけど、「プロ野球応援歴史研究家」なんて名乗ったもん勝ちですよね。
先輩、まだジン君がアフロの頃のこんな動画も残ってましたよ。
千葉ロッテマリーンズ 福浦応援歌 '04開幕戦@西武ドーム
っていうか我々はなんで朝っぱらから福浦の応援歌をこんな殺風景なところで歌わなきゃいけないんですか。
「は? いけねえってーのか」
いや、悪いってわけじゃないですけど、朝6時半過ぎですよ。目の前は横浜市立病院ですよ。
ほうほう、この目の前に福浦海岸っていうバス停があるんですな。
素晴らしい名前じゃないですか。いやこれは素晴らしい。
「もう海際だべ。ちょっと行ってみっぺ」
ここまで来たら毒食らわば皿まで。行きましょう行きましょう。
ちょっと先輩!先輩!
もうボートが優雅に走ってますよ!さすがは海の街ですねえ。
「そうだっぺ?この辺りは福浦海岸と言って、海釣りでも結構いろんなものが釣れるらしいぜ」
へえ、それは知らなかった。先輩ほんんんんんんんんんんっとうにいろんなこと知ってますね。
雲からの漏れる朝日がきれいっすなあ。
潮風かおるいいところですなあ。この前コミケに行った時の東京湾とは雲泥の差ですわ。
この向こうは横須賀ですよ先輩。一度先輩をクルマで横須賀スタジアムまで、当時横浜シーレックス対ロッテっての見にいたじゃないですか。
ベイスターズの2軍を当時シーレックスって言っていたのは懐かしいなあ。
横須賀まで車を出して連れて行ったんですよねえ。
「いや、あれ一緒に行ったんだっけ? 帰ったのは覚えてるよ。俺酒飲んじゃったし、ナイターだから帰るのめんどくさかったんだよなあ」
ちょうど僕が車を出していてよかったですね。
あ、またボートが来ましたよ。
「ところでおめえ、福浦和也は好きか?」
唐突になんですか。いやそら好きですよ。大好きですよ。
「おめえにとって、福浦和也の思い出ってなんかあんの?」
いっぱいありますけど…。背番号70のころから見てますからねえ。まさかここまで大成するとは思いませんでしたけどね。
千葉ロッテマリーンズ 福浦和也デビュー戦初ヒット
それが2001年に日ハムの小笠原と首位打者を争っていて、最後に福浦が首位打者を確定させるんですけど、日ハム側から「おめでとおめでとふっくうら~」なんて言ってくれて、自然発生的に起きた小笠原コール、あれほど清々しいエール交換ってないんじゃないかなと思うほど、強烈に覚えてますよ。
あとは2010年、所沢でのクライマックスシリーズ第1戦、同点後の決勝ホームランですかねえ。
チームを救うのは「ベテラン」 福浦の勝ち越し弾 10月9日 西武-ロッテ
「おお、島村御大じゃないか。懐かしいな」
ねえ。まさかの同点劇からの勝ち越しですよ。覚えてます? 最終戦のオリックス戦で岡田監督がバイナムを使ってくれたからロッテがギリギリ3位になってクライマックスシリーズになって、下克上の日本一ですよ。
「そんなの忘れるわけねえっぺよ」
ですよねえ。先輩だって覚えてますよねえ。
「で、お前さあ」
人このことをお前って呼ぶと不適切な発言になるって某監督が言ってますけど、なんですか藪から棒に。
「お前、その気持ちを福浦に伝えたことがあるのか?」
いやそりゃその、僕は出待ちするとか浦和に行くとか、そこは確かに出来てませんでしたねえ。福浦にサインをもらってくるとか、そんなことは確かにやったことはありませんねえ。
「お前はそんなことでいいのか。お前は気持ちを見せたことがないのか。お前はそんな仕事でいいのか?」
あのさあ、それガチで元の職場のリーダーに言われたセリフだからやめてよマジでさ。・゚・(ノД`)・゚・。
「お前そんなことで気持ちを見せたことになるのか!? いつ気持ちを見せるんだゴルァ( #゜Д゜)」
おい打てよ!根性見せろよ!って昔うちんとこの前で某佐〇くんが言ってたセリフですなあ。懐かしいなあ、あっち側だったから10年前の騒動でいなくなっちゃったけどさあ。彼が時折見せたちょいとひねりが聞いた「受信料払おう」なんてゲーフラは、嫌いじゃなかったw
「お前そんなことで気持ちを見せたことになるのか! 今気持ちを見せなかったらいつ気持ちを見せるんだゴルァ( #゜Д゜)」
いやあ…、9月23日の福浦師引退セレモニーに行くからいいじゃないっすか。あのチケットを取るために、僕は八千代松陰対八千代東の応援を捨ててまでチケット争奪戦やったんだから。
「お前、俺がここまでネタを引っ張ってまだ気が付いてないのか」
…は?
ネタ?
いやそら確かにここまで来たのはネタですよ。福浦駅にも行ったし福浦海岸にも来たし、それでいいじゃないですか。
「お前はそれで本っっっっ当にいいんだな?後悔しないな?絶対に後悔しないな?」
後悔するといえば、福浦師にサインはもらったこともないし、福浦の引退セレモニーは、我々90年代からのロッテファンの卒業式だとも思ってますんで。
「後悔しないためには、他に絶対にやらなきゃいけないことがあるんじゃねえのか」
…は?
「…は?」
いや、は?はこっちのセリフですよ。これ以上どうやって気持ちを見せる必要があるっていうんですか
「おめえさっき、『あ、先輩、福浦海岸なんていい名前のバス停がありますよ』なんて言ったよなあ。」
…Σ( ̄□ ̄;)
いやまさか先輩…。まさか…。
「 ( ´Д`)y━・~~今夜マリンで試合があるよなあ…チケット取ってあるっつったよなあ…。」
いやいやまさか先輩それはちょっとまっていやあn
「路線バスで行け」
うわあ来たよ来たよ…。
だってさあ、もう俺もあんたもミドルエイジよ。もう俺だって40半ばで先輩だってもう50過ぎてるんだからさあ、そんな無茶やめようよ。
だってうちのブログを読んでくださる、一部の奇特かつありがたき読者の皆様なんて、こいつとかこいつとかこいつとかこいつとか、ロッテ浦和球場からマリンスタジアムまで路線バスだけで行ったなんて誰も覚えてないんだから。
「この前のその企画の時、お前は一区間だけ電車を使ったよな」
まあ、、使いましたねえ。
「それでは今回の条件。簡単だっぺ。
ゴールはマリンスタジアム、タイムリミットは試合中。なんとしても試合中にたどりつけ。以上。」
え~。それをこの年で今更やるの?
「嫌なのか?いいぞやらなくても。そのかわり
わーわーわーやりますやりますやります。やればいいんでしょうやれば。
「お前、ユニフォーム持ってきてるっぺ。」
は、はあ…。
「記念撮影しようぜ」
いやそのね、今更この年になってそのネタをやるのがどうなんだって言ってんだよ。
「嫌なの?ばらすよ全部」
だってさあ。海挟んだ向こうは横須賀ですよ。この前の浦和の比じゃないくらいめちゃくちゃ遠いですよ。
「まあまあ記念撮影を一枚」
いやこれうまく撮れないんですけど、って何やる気になってんだ俺。
「あと言っておくけどな、『羽田空港からリムジンバスに乗って海浜幕張まで来ました。着きましたよう』とか言うネタは使うなよ。高速を走るバスは乗っちゃダメ。全部路線バス。バスがない区間はてめえで歩け。そんな太川〇陽介とか蛭子能〇収さんの番組みたいに、タクシーは1万円に限り使用可とかいうルールもなしよ」
先輩それ全然名前を隠してませんから。
「じゃ、俺は新杉田から帰るからな。じゃあなバイバイ」
…朝っぱらから人をこんなところまで連れてくるからおかしいなと思ったんだよなあ。
このネタを打つのかよう…。
そんなわけで、朝っぱら7時に福浦海岸に連れてこられた僕は、こんな荒唐無稽な条件を、無事にクリアすることが出来るのか?
「遥かなるZOZOマリンスタジアムへの道、福浦和也編」、いよいよスタートです。
(※以下続きます。)
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