さっそく出たマスコミ大好き「庶民派」アピール

「庶民派」なんていう言葉ほど、政治マスコミの国民に対するまやかしはないと思うんですが、さっそく「庶民派」のアピールがきました。

野田首相、ＳＰ付きでいつもの千円カット - asahi.com

野田佳彦首相は組閣から一夜明けた３日午前、都内の理髪店で散髪した。

　この日はふだんのスーツ姿とは違い、クリーム色のジャケットの休日モード。宿泊先のホテルを出た野田氏は、警護警察官（ＳＰ）らを引き連れ、公用車で財務省近くにある１回１０分・千円のカット専門店へ。約１０分で店を出た野田氏は、記者団の問いかけに「さっぱりしました」と答えた。

　財務相在任中からほぼ月に１回訪れる常連だといい、来店は８月上旬以来。首相就任後もこの店で散髪するのか注目されていたが、さりげなく「庶民派」をアピールした。

…。

しかもSPつきで１０００円カット。

迷惑ですｗｗｗ

いやまあ、ずっと行きつけのお店だろうからいいんですがね。
あれだけの政治家先生が、青山だか原宿だか銀座だかの美容院を使うわけでもないだろうし、ぶっちゃけ政治家先生くらいのヘアスタイルなら、美容院なんぞに行かずとも、それこそ１０００円カットくらいでなんとかなりそう…とは思うけれども、まさか野田新総理が本当に１０００円カットに行くだなんて。

でも、「総理が行く１０００円カット潜入取材」なんてーのは、いくらなんでも敷居が低すぎてネタにもなりゃしませんぜｗｗ
想像するに結構想像しづらい状況だと思うけどね。
１０００円カットのお店の前に、黒塗りのクルマとSPがずらっと並んでいるシーンｗｗｗ
だったら神田あたりの昔ながらの理髪店で、洗髪から顔剃りまで丁寧にやってもらった方が、よりいい絵になると思うんですがね。

一国の宰相なのだから、使うお店なんてどんなお店だっていいと思うし、むしろ安すぎると、逆に庶民目線から見て「こんな場所にいて大丈夫か」とか思うわけで。
前にもネタにしたと思うけれど、一国の宰相が、SPの護衛つきで神田や新橋あたりの居酒屋で閣僚相手に飲んだくれていたら、それはそれでおぞましい光景なわけで。というより、俺達の仕事アフターの憩いの場を奪うなとｗ
「庶民目線」など百害あって一利なし。一国の宰相には、一国の宰相が行くべき場所があると思う。
そして「庶民目線」の言葉こそが、実は政治家の政策をぼかす原因であると思っている。本当に大事な政策があるのなら、庶民目線とかいうわけの分からない言葉に翻弄されることなく、通すべき道筋があるのではないか。報道する側も、通すべき道筋を見据えて伝える義務があるのではないか。

こんな報道は、正直もう二度といらんわい。