こちらの記事の続きとなります。
さて、今日2011年3月28日は月曜日。ド平日。旅行中に通勤ラッシュにかち合うのはなるべくなら避けたいので、通勤ラッシュがあらかた落ち着いた朝9時前に宿をチェックアウト。
今日の予定は、夕方に西鉄久留米駅前のホテルにチェックインすること以外、全く予定は決まっていない。
なぜか昨日の夜は変な夢を見たせいか寝つきが悪く、仕方がないので新幹線がよく見えた部屋なのをいいことに、朝から新幹線を思う存分満喫していたのは前回書いたとおり。
急いで宿を出る必要性もないので、ゆっくり無料の朝食をとり、宿を出たのは朝9時前。でかいキャリーケースを引きながら、徒歩5分の小倉駅新幹線口ではなく、川のほとりを歩いてJRの線路の南側へ出て、小倉駅の表口へ。
朝9時過ぎに店を開いていたチケットショップに立ち寄って、博多までの特急券つきの回数券を1280円で求める。
博多まで最安値で行くなら、小倉駅前から頻発している天神行きの西鉄高速バスが1100円で王道なのだが、この手は9年前の2002年の福岡遠征時に、わざわざ周遊キップを組んだのにこの区間だけどうしてもバスに乗りたくて別払いして乗ったので、今回は楽々特急で博多までアクセスしたい。
小倉~博多間のJR九州経由の普通運賃が1250円。これに自由席特急券を足せば別払い1000円で合計2250円。
普通運賃に30円足すだけで特急に乗れるなら、誰も駅でノーマルチケットなんか買いませんわね(´・ω・`)
まあ、これもチケットショップをめぐっての賢い節約術ってーことで。
というわけで、昨日は撮影しそびれた小倉駅の正面口であります。
モノレールが発車するところを捉えられたら更に絵的にもGoodだったのだが(´・ω・`)
チケットを手にしたところで、特にどの列車で博多へ行こうなどとは決めていなかったのだが、改札を入ると、あと4~5分で、9時19分発の博多行き「ソニック12号」があるというので、急ぎどれも列が伸びている自由席の列へ並ぶ。これが途中駅乗車なら座るのは絶望的な行列なのだが、大分から来るこの列車にとっては小倉は第2のターミナルと言ってよく、山陽新幹線乗り換えの客が大幅に入れ替わるので、よほどのことがない限り座りそびれることはないだろう。
案の定窓際席をゲット。
しかし、キャリーケースが大きすぎて、網棚と言うよりバゲッジボックスに入らないのは参った。
ねえねえ奥さん。
自由席も革張りなんですよこの列車。必要なところにはとことんカネを落とすJR九州…(・・;)
列車は途中黒崎、折尾、香椎停車。黒崎で空いていた席はほぼ埋まり、折尾から乗ったお客さんはほとんどが座れなかったのではないだろうか。数自体は1両につき2~3人といったところだろうが。
登場から10年経っても、内装は全く衰えるところを見せていないように思える「ソニック」。こうでもしないと、高速バス大国の九州にあって、生き残ることが出来ないJR九州の意気込みを感じずにはいられない。もちろん、その一方で…という話はいろいろ有るのは承知の上で。
2001年ブルーリボン賞受賞のレリーフも、120キロ以上の高速で巡航中の車内で1枚いただきます。暗いし揺れるしでいいように撮れない(´・ω・`)
小倉から45分弱、定刻の10時03分に博多駅に到着。
博多駅は九州新幹線全戦開業に合わせて駅ビルの装いを一新し、賑やかさはホームの上まで伝わってくるようであります。
まずは看板車両の一つ、ソニックのお顔を1枚いただきます。
そんなわけで、2003年7月以来、実に8年ぶりの博多にやってまいりました。
大泉さんと鈴井さんがむくれながらサイコロを振ったのは、この辺りかな?
新駅ビルが開業し、博多駅の中も騒々しいので早々に退散。
どうせ今日は丸一日目的もないのだからゆっくり見回ってもよかったのだけれど、手回り品があるところで阪急百貨店を見て回っても…ねえ。
博多駅のお隣にある博多バスターミナルへ移動。以前は「福岡交通センター」或いは「博多駅交通センター」という名称が馴染みがあるのだが、いつの間にか「博多バスターミナル」に改称されたようだ。
バスターミナル2階で、西鉄電車、バスがエリア限定で載り放題になるFUKUOKA 1day passを1500円で購入。
これは最近発売されたフリーパスで、福岡の都市近郊一帯の西鉄バスはもちろん、西鉄電車の福岡(天神)~久留米間、及び福岡~久留米間沿線一帯の西鉄バスまでが一日乗り放題で、なんとまあお値段破格の1500円。
リンクした案内サイトでは、2012年2月に更にパワーアップされており、フリーエリアが西鉄柳川近辺にまで拡大され、お値段も少々上がって2000円に。つまり、現在このフリーパスを買えば、福岡を拠点に柳川の川下りや北原白秋記念館あたりまで、このパス1枚で出かけられて2000円なのだから、鉄道往復と、福岡市内のバス移動を考えれば相当なお値打ち品。
2011年3月当時の発売内容を考えても、福岡~久留米間の西鉄電車運賃が600円なのだから、久留米往復だけで1200円、久留米市内か福岡市内を少しバス移動するものと考えれば、それだけで元が取れる品になっている。
なお、西鉄電車の乗車券には途中下車制度があり、片道18キロ以上の乗車券なら、発駅と運賃が同額になる駅を除いて途中下車が出来るので、途中駅で下車した場合でも、うまく制度を利用すれば乗車券でも西鉄電車の途中下車の旅を満喫することが出来る。
さて、フリーパスも買ったし、どうすっぺなあ。
せっかくだから福岡市内を満喫と行きたいところだけれど、目指す目的地がなければ面白くない…。
博多バスターミナルの中にはラーメン屋があって、博多ラーメンをいきなり満喫したいところでもあるけれども、まだ時計は10時半前後。昼食には早すぎるしねえ…。
福岡ドームに行ってみっぺ。
福岡ドームへ行くならバス一択。目の前から306番都市高速経由福岡タワー南口方面行きに乗ればよいのだが。
…ここからバスには乗りません。
フリーパスを買ってしまうと、それを活かそうとするために他の交通機関を無視してしまいがちなので、ここは敢えて天神まで地下鉄で移動することに。
というより、この後は久留米まで西鉄移動と決まっており、どうせなら荷物を西鉄福岡駅近辺に預けておいた方が何かと便利。であるなら、時間が読めないバスで向かうより、電車でさっと移動できた方がいいに決まっている。
博多駅の市営地下鉄乗り場へ降りると、コンコースにでかでかと「Suica使えます」の文字。昨今IC乗車券は各事業者とも当たり前のように普及しているのだけれど、各社局で販売されているICカードに互換性があるのかどうかは、実際にわざわざ利用しようとする各社局、事業者のHPを確認しなければならないので、実に不便極まりない。関西の大手私鉄で採用されている「Pitapa」エリアでは「Suica」が使えないのと同じように、ハナから使えないものだと割り切って現金利用すればいいだけの話ではあるのだけれども。
そんなわけで、Suicaで博多駅の地下鉄ゲートを楽々くぐりぬけ筑前前原行きだったかの福岡市1000系で天神まで揺られる。
登場から30年を経過している1000系も、内外とも大幅な更新工事を受けてはいても、特徴的であるブラウンのシックな内装は相変わらずで、子供の頃を思い出すよう。そういえば子供の頃も、博多と天神の間の移動は地下鉄だった。そりゃバスなんてほとんど乗りませんわね。時間が分からないし、どこから乗ればいいかも分からなければ、天神のどこに降ろされるかも系統によってバラバラなのだから。
さて、天神であります。
とりあえず、西鉄福岡駅の旧改札口近辺にあるコインロッカーに荷物を預けて身軽になる。
目指す行先番号305番の都市高速経由福岡タワー南口TNC放送会館行きは、渡辺通りに面したバス停から出る。駅の南側には天神バスセンターも併設されており、プロ野球などのイベント開催日にはバスセンターからも続々臨時バスが運転されるが、今日はイベントはないので、普通に路線バスでアクセスすることになる。もとより福岡ドームは博多、天神どちらからも、臨時バスも路線バスも頻発しているから、わざわざ「福岡ドーム行き」を探して血眼になる必要は全くないのだが、博多駅にしろ天神にしろ、バス停があらゆる場所に拡散しているのでよそ者には分かりづらいことこの上ない。
目指すバス停に着くと、ちょうど305番のバスがドアを閉めて発車したところ。発車案内を見ると、どこから来たバスかはわからないけれど、発車が10分くらい遅れていたようだ。
次のバスを待っていると、次のバスはすぐ後にいたww
なもんで、接近するバスなど撮影できるわけもなし(´・ω・`)
前のバスがある程度お客を吸収してくれたので、こちらはガラガラの状態で発車。とにかく次から次へとバスが来るので、目指す行先と「行先番号」をしっかり把握しておかないと、実は目指していたバスを逃しました…ということになりかねない。
福岡の西鉄バスの特異な点として、バスの案内番号が挙げられる。
普通なら各路線ごとに系統番号が設定されていて、系統番号と行先を確かめて乗るシステムが一般的なのだが、福岡の西鉄バスの場合は、行先ごとに番号が違うので、行きと帰りでは乗るべきバスの番号が違うということがざらにある。
例えばこの福岡ドーム方面に向かうバスにしろ、経由地が天神から天神北ランプより都市高速経由で福岡ドーム、福岡タワー南口行きなら、各始発地はバラバラでも、「行先番号」は全て305番だが、帰りは天神から先が各行先がバラバラになるので、それぞれそれに対応した行先番号のバスになって帰って行く。他地域の路線バスが「系統」或いは「系統番号」で案内しているのに対し、福岡の西鉄バスが「行先番号」で案内されているのはこのためである。
そしてこれは一部のすき者以外はどうでもいい話だが、今乗った305番のバスが、はたしてどこからやってきたのか…というのは、乗った車両番号およびその脇に記載されている営業所を見て担当路線を判断する他ないのである。
開催されていれば寄ってみたかった福岡競艇も、昨日から書いているようにもちろん休止中。今日行われている公営競技で手近なところは、東日本大震災から直接的な影響がない荒尾競馬だけである。
福岡競艇場を右手に見ながら、天神北ランプから都市高速へ。このルートは、福岡ドームに遠征の経験がおありな野球ファンの方々なら全てが見た光景であろう。行きの天神北ランプといい帰りの西公園ランプといい、アクセル全開で路線バスが坂を登っていく様をしかと堪能することが出来る。
バスは福岡ヤフージャパンドーム前で止まるけれどスルー、一つ先の国立医療センター前で下車。
ここで降りれば、レフトゲートやライトゲートが近いんです。
そんなわけで、できれば野球開催日に来てみたかった福岡ヤフージャパンドームに、まる8年ぶりにやってきました。
イベントはやってませんが、ホークスタウン自体はもちろん生きておりますので、エスカレーターも節電云々関係なく無事に動いております。
イベント日程がスッカスカで、とても3月下旬とは思えない有様だけれども、これも震災の爪あとの一つ。
っていうか、明日29日にウエスタン公式戦のドラゴンズ戦がドームであったはずじゃ?
ドーム西側にそびえ立つのは、シーホークホテル&リゾート改めヒルトン福岡。
機会があれば福利厚生割引で利用したかったが、それも叶わぬ夢になっちまったぜw
7番ゲート。
…たしかここは通常使用されないゲートでしたっけか。
レフト側入口は6番ゲートだもんねえ。
あえて映りこむ撮影者を承知の上で撮ってみましたw
ホークスのグッズショップが開いていたので冷やかしてみると、グッズのラインナップがハンパない(・・;)
同じユニフォームでも、正調のユニフォームからいかにもうるさそうな色まで多数取り揃え、老若男女、特に女性向けにうけるようにあらゆるバージョンのユニやグッズが置いてあるのが特徴的で、マリーンズミュージアム内のグッズショップの面積の2倍半近くはあろうかというスペースのほぼ8割がたが捕クスグッズで埋められていたのは圧巻。客はいないけど(・・;)
その中でもグループ客がちょくちょくショップの中に入ってきたのが、明らかな中国人旅行客。寄って行ってくれるのは御同慶の至りだけれど、プロ野球知ってはりまっか?
福岡ヤフージャパンドームではスタジアムツアーを随時行っており、イベントがない日でも球場内に入れるイベントがあるのだが、生憎と今日に限ってはスタジアムツアーの催行除外日に指定されていてしょんぼり。ここまで来て球場の中を見られないのは何とももどかしい。
どうせここまで来たのだから、いつも福岡ドームに行く時にはまず立ち寄らないであろう施設に寄っておきたい。
例えば、7番ゲート脇に入口があった、王貞治ベースボールミュージアムなんてーのは、行きそうでなかなか行かない場所ですな。
じゃあ行こう。
え?入場料900円も取られるの?
マリーンズのファンクラブに入っていたら割引になったの?他球団のステータスカードでもよかったんだ。先に言えよこんちきしょう。900円払っちまったじゃねーかよ。
エントランスでしおりを受け取って、エスカレーターで上のフロアへ。
え、iphoneで解説してくれるの?別にいらないけど。さすがソフトバンク、タダでは起きない商法。
…って、エスカレーターを上がった正面が球場内だああああああああ
うわあ…。
ちょっといきなりすぎて言葉が出なかった。すげえぞここ。
この時点であたしの頭の中身は、ミュージアムの展示内容などもうどうでもよくなってますww
一応、ミュージアムの展示物は、このようなものがございます。
こちらはミュージアムから野球を見ることができるミュージアムシート。
カウンターにもシートがあるが、たしかこのカウンターは以前、「ビッグライフカウンターシート」という名前だったかで売っていた席のはず。
それでは、ミュージアム内通路から見たドーム内を、拡大画面にてご覧いただきますよ。
僕にとってのロッテ応援の運命が変わった、2002年7月の出会いは、席はどの辺だっただろうか。
え~それでは大きな声で~!
そ~れ、とっつげっき、とっつげっき、かーわっさき~~!!
※↑上3枚はクリックで拡大します。
いつも思うのだけれど、鷹さんの応援団の人は、この脚立の上に乗って、怖くないんだろうか?(・・;)
ライト側のカウンターシートの裏にはバラエティゾーンが備え付けられていて、杉内、和田が投げる150キロストレートが、防護カバーの外から体感することが出来るなど、危険が及ばない範囲でプロのプレーを体感できるゾーンも備わっております。
まさかミュージアムの中から球場内が見えるなどとは、入るまではこれっぽっちも思っていなかったので本当にびっくり。
いやあ、これは思わぬ拾い物。予想に反して、飢えまくっていた野球欲を大いに満喫できる施設でございました。
いつもはこの手の施設は見学を終えたらとっとと出て行って次の場所を求めてさ迷い歩くのが常だったのだが、1時間以上の時間をかけて、ゆっくりゆっくり場内の空気を吸い込むように満喫させていただきました。
さて、飢えていた野球欲を満喫させた後は、フリーパスの元を取るべく、西鉄バスを乗り歩いてみましょうか。
(※次回へ続きます)
さて、今日2011年3月28日は月曜日。ド平日。旅行中に通勤ラッシュにかち合うのはなるべくなら避けたいので、通勤ラッシュがあらかた落ち着いた朝9時前に宿をチェックアウト。
今日の予定は、夕方に西鉄久留米駅前のホテルにチェックインすること以外、全く予定は決まっていない。
なぜか昨日の夜は変な夢を見たせいか寝つきが悪く、仕方がないので新幹線がよく見えた部屋なのをいいことに、朝から新幹線を思う存分満喫していたのは前回書いたとおり。
急いで宿を出る必要性もないので、ゆっくり無料の朝食をとり、宿を出たのは朝9時前。でかいキャリーケースを引きながら、徒歩5分の小倉駅新幹線口ではなく、川のほとりを歩いてJRの線路の南側へ出て、小倉駅の表口へ。
朝9時過ぎに店を開いていたチケットショップに立ち寄って、博多までの特急券つきの回数券を1280円で求める。
博多まで最安値で行くなら、小倉駅前から頻発している天神行きの西鉄高速バスが1100円で王道なのだが、この手は9年前の2002年の福岡遠征時に、わざわざ周遊キップを組んだのにこの区間だけどうしてもバスに乗りたくて別払いして乗ったので、今回は楽々特急で博多までアクセスしたい。
小倉~博多間のJR九州経由の普通運賃が1250円。これに自由席特急券を足せば別払い1000円で合計2250円。
普通運賃に30円足すだけで特急に乗れるなら、誰も駅でノーマルチケットなんか買いませんわね(´・ω・`)
まあ、これもチケットショップをめぐっての賢い節約術ってーことで。
というわけで、昨日は撮影しそびれた小倉駅の正面口であります。
モノレールが発車するところを捉えられたら更に絵的にもGoodだったのだが(´・ω・`)
チケットを手にしたところで、特にどの列車で博多へ行こうなどとは決めていなかったのだが、改札を入ると、あと4~5分で、9時19分発の博多行き「ソニック12号」があるというので、急ぎどれも列が伸びている自由席の列へ並ぶ。これが途中駅乗車なら座るのは絶望的な行列なのだが、大分から来るこの列車にとっては小倉は第2のターミナルと言ってよく、山陽新幹線乗り換えの客が大幅に入れ替わるので、よほどのことがない限り座りそびれることはないだろう。
案の定窓際席をゲット。
しかし、キャリーケースが大きすぎて、網棚と言うよりバゲッジボックスに入らないのは参った。
ねえねえ奥さん。
自由席も革張りなんですよこの列車。必要なところにはとことんカネを落とすJR九州…(・・;)
列車は途中黒崎、折尾、香椎停車。黒崎で空いていた席はほぼ埋まり、折尾から乗ったお客さんはほとんどが座れなかったのではないだろうか。数自体は1両につき2~3人といったところだろうが。
登場から10年経っても、内装は全く衰えるところを見せていないように思える「ソニック」。こうでもしないと、高速バス大国の九州にあって、生き残ることが出来ないJR九州の意気込みを感じずにはいられない。もちろん、その一方で…という話はいろいろ有るのは承知の上で。
2001年ブルーリボン賞受賞のレリーフも、120キロ以上の高速で巡航中の車内で1枚いただきます。暗いし揺れるしでいいように撮れない(´・ω・`)
小倉から45分弱、定刻の10時03分に博多駅に到着。
博多駅は九州新幹線全戦開業に合わせて駅ビルの装いを一新し、賑やかさはホームの上まで伝わってくるようであります。
まずは看板車両の一つ、ソニックのお顔を1枚いただきます。
そんなわけで、2003年7月以来、実に8年ぶりの博多にやってまいりました。
大泉さんと鈴井さんがむくれながらサイコロを振ったのは、この辺りかな?
新駅ビルが開業し、博多駅の中も騒々しいので早々に退散。
どうせ今日は丸一日目的もないのだからゆっくり見回ってもよかったのだけれど、手回り品があるところで阪急百貨店を見て回っても…ねえ。
博多駅のお隣にある博多バスターミナルへ移動。以前は「福岡交通センター」或いは「博多駅交通センター」という名称が馴染みがあるのだが、いつの間にか「博多バスターミナル」に改称されたようだ。
バスターミナル2階で、西鉄電車、バスがエリア限定で載り放題になるFUKUOKA 1day passを1500円で購入。
これは最近発売されたフリーパスで、福岡の都市近郊一帯の西鉄バスはもちろん、西鉄電車の福岡(天神)~久留米間、及び福岡~久留米間沿線一帯の西鉄バスまでが一日乗り放題で、なんとまあお値段破格の1500円。
リンクした案内サイトでは、2012年2月に更にパワーアップされており、フリーエリアが西鉄柳川近辺にまで拡大され、お値段も少々上がって2000円に。つまり、現在このフリーパスを買えば、福岡を拠点に柳川の川下りや北原白秋記念館あたりまで、このパス1枚で出かけられて2000円なのだから、鉄道往復と、福岡市内のバス移動を考えれば相当なお値打ち品。
2011年3月当時の発売内容を考えても、福岡~久留米間の西鉄電車運賃が600円なのだから、久留米往復だけで1200円、久留米市内か福岡市内を少しバス移動するものと考えれば、それだけで元が取れる品になっている。
なお、西鉄電車の乗車券には途中下車制度があり、片道18キロ以上の乗車券なら、発駅と運賃が同額になる駅を除いて途中下車が出来るので、途中駅で下車した場合でも、うまく制度を利用すれば乗車券でも西鉄電車の途中下車の旅を満喫することが出来る。
さて、フリーパスも買ったし、どうすっぺなあ。
せっかくだから福岡市内を満喫と行きたいところだけれど、目指す目的地がなければ面白くない…。
博多バスターミナルの中にはラーメン屋があって、博多ラーメンをいきなり満喫したいところでもあるけれども、まだ時計は10時半前後。昼食には早すぎるしねえ…。
福岡ドームに行ってみっぺ。
福岡ドームへ行くならバス一択。目の前から306番都市高速経由福岡タワー南口方面行きに乗ればよいのだが。
…ここからバスには乗りません。
フリーパスを買ってしまうと、それを活かそうとするために他の交通機関を無視してしまいがちなので、ここは敢えて天神まで地下鉄で移動することに。
というより、この後は久留米まで西鉄移動と決まっており、どうせなら荷物を西鉄福岡駅近辺に預けておいた方が何かと便利。であるなら、時間が読めないバスで向かうより、電車でさっと移動できた方がいいに決まっている。
博多駅の市営地下鉄乗り場へ降りると、コンコースにでかでかと「Suica使えます」の文字。昨今IC乗車券は各事業者とも当たり前のように普及しているのだけれど、各社局で販売されているICカードに互換性があるのかどうかは、実際にわざわざ利用しようとする各社局、事業者のHPを確認しなければならないので、実に不便極まりない。関西の大手私鉄で採用されている「Pitapa」エリアでは「Suica」が使えないのと同じように、ハナから使えないものだと割り切って現金利用すればいいだけの話ではあるのだけれども。
そんなわけで、Suicaで博多駅の地下鉄ゲートを楽々くぐりぬけ筑前前原行きだったかの福岡市1000系で天神まで揺られる。
登場から30年を経過している1000系も、内外とも大幅な更新工事を受けてはいても、特徴的であるブラウンのシックな内装は相変わらずで、子供の頃を思い出すよう。そういえば子供の頃も、博多と天神の間の移動は地下鉄だった。そりゃバスなんてほとんど乗りませんわね。時間が分からないし、どこから乗ればいいかも分からなければ、天神のどこに降ろされるかも系統によってバラバラなのだから。
さて、天神であります。
とりあえず、西鉄福岡駅の旧改札口近辺にあるコインロッカーに荷物を預けて身軽になる。
目指す行先番号305番の都市高速経由福岡タワー南口TNC放送会館行きは、渡辺通りに面したバス停から出る。駅の南側には天神バスセンターも併設されており、プロ野球などのイベント開催日にはバスセンターからも続々臨時バスが運転されるが、今日はイベントはないので、普通に路線バスでアクセスすることになる。もとより福岡ドームは博多、天神どちらからも、臨時バスも路線バスも頻発しているから、わざわざ「福岡ドーム行き」を探して血眼になる必要は全くないのだが、博多駅にしろ天神にしろ、バス停があらゆる場所に拡散しているのでよそ者には分かりづらいことこの上ない。
目指すバス停に着くと、ちょうど305番のバスがドアを閉めて発車したところ。発車案内を見ると、どこから来たバスかはわからないけれど、発車が10分くらい遅れていたようだ。
次のバスを待っていると、次のバスはすぐ後にいたww
なもんで、接近するバスなど撮影できるわけもなし(´・ω・`)
前のバスがある程度お客を吸収してくれたので、こちらはガラガラの状態で発車。とにかく次から次へとバスが来るので、目指す行先と「行先番号」をしっかり把握しておかないと、実は目指していたバスを逃しました…ということになりかねない。
福岡の西鉄バスの特異な点として、バスの案内番号が挙げられる。
普通なら各路線ごとに系統番号が設定されていて、系統番号と行先を確かめて乗るシステムが一般的なのだが、福岡の西鉄バスの場合は、行先ごとに番号が違うので、行きと帰りでは乗るべきバスの番号が違うということがざらにある。
例えばこの福岡ドーム方面に向かうバスにしろ、経由地が天神から天神北ランプより都市高速経由で福岡ドーム、福岡タワー南口行きなら、各始発地はバラバラでも、「行先番号」は全て305番だが、帰りは天神から先が各行先がバラバラになるので、それぞれそれに対応した行先番号のバスになって帰って行く。他地域の路線バスが「系統」或いは「系統番号」で案内しているのに対し、福岡の西鉄バスが「行先番号」で案内されているのはこのためである。
そしてこれは一部のすき者以外はどうでもいい話だが、今乗った305番のバスが、はたしてどこからやってきたのか…というのは、乗った車両番号およびその脇に記載されている営業所を見て担当路線を判断する他ないのである。
開催されていれば寄ってみたかった福岡競艇も、昨日から書いているようにもちろん休止中。今日行われている公営競技で手近なところは、東日本大震災から直接的な影響がない荒尾競馬だけである。
福岡競艇場を右手に見ながら、天神北ランプから都市高速へ。このルートは、福岡ドームに遠征の経験がおありな野球ファンの方々なら全てが見た光景であろう。行きの天神北ランプといい帰りの西公園ランプといい、アクセル全開で路線バスが坂を登っていく様をしかと堪能することが出来る。
バスは福岡ヤフージャパンドーム前で止まるけれどスルー、一つ先の国立医療センター前で下車。
ここで降りれば、レフトゲートやライトゲートが近いんです。
そんなわけで、できれば野球開催日に来てみたかった福岡ヤフージャパンドームに、まる8年ぶりにやってきました。
イベントはやってませんが、ホークスタウン自体はもちろん生きておりますので、エスカレーターも節電云々関係なく無事に動いております。
イベント日程がスッカスカで、とても3月下旬とは思えない有様だけれども、これも震災の爪あとの一つ。
っていうか、明日29日にウエスタン公式戦のドラゴンズ戦がドームであったはずじゃ?
ドーム西側にそびえ立つのは、シーホークホテル&リゾート改めヒルトン福岡。
機会があれば福利厚生割引で利用したかったが、それも叶わぬ夢になっちまったぜw
7番ゲート。
…たしかここは通常使用されないゲートでしたっけか。
レフト側入口は6番ゲートだもんねえ。
あえて映りこむ撮影者を承知の上で撮ってみましたw
ホークスのグッズショップが開いていたので冷やかしてみると、グッズのラインナップがハンパない(・・;)
同じユニフォームでも、正調のユニフォームからいかにもうるさそうな色まで多数取り揃え、老若男女、特に女性向けにうけるようにあらゆるバージョンのユニやグッズが置いてあるのが特徴的で、マリーンズミュージアム内のグッズショップの面積の2倍半近くはあろうかというスペースのほぼ8割がたが捕クスグッズで埋められていたのは圧巻。客はいないけど(・・;)
その中でもグループ客がちょくちょくショップの中に入ってきたのが、明らかな中国人旅行客。寄って行ってくれるのは御同慶の至りだけれど、プロ野球知ってはりまっか?
福岡ヤフージャパンドームではスタジアムツアーを随時行っており、イベントがない日でも球場内に入れるイベントがあるのだが、生憎と今日に限ってはスタジアムツアーの催行除外日に指定されていてしょんぼり。ここまで来て球場の中を見られないのは何とももどかしい。
どうせここまで来たのだから、いつも福岡ドームに行く時にはまず立ち寄らないであろう施設に寄っておきたい。
例えば、7番ゲート脇に入口があった、王貞治ベースボールミュージアムなんてーのは、行きそうでなかなか行かない場所ですな。
じゃあ行こう。
え?入場料900円も取られるの?
マリーンズのファンクラブに入っていたら割引になったの?他球団のステータスカードでもよかったんだ。先に言えよこんちきしょう。900円払っちまったじゃねーかよ。
エントランスでしおりを受け取って、エスカレーターで上のフロアへ。
え、iphoneで解説してくれるの?別にいらないけど。さすがソフトバンク、タダでは起きない商法。
…って、エスカレーターを上がった正面が球場内だああああああああ
うわあ…。
ちょっといきなりすぎて言葉が出なかった。すげえぞここ。
この時点であたしの頭の中身は、ミュージアムの展示内容などもうどうでもよくなってますww
一応、ミュージアムの展示物は、このようなものがございます。
こちらはミュージアムから野球を見ることができるミュージアムシート。
カウンターにもシートがあるが、たしかこのカウンターは以前、「ビッグライフカウンターシート」という名前だったかで売っていた席のはず。
それでは、ミュージアム内通路から見たドーム内を、拡大画面にてご覧いただきますよ。
僕にとってのロッテ応援の運命が変わった、2002年7月の出会いは、席はどの辺だっただろうか。
え~それでは大きな声で~!
そ~れ、とっつげっき、とっつげっき、かーわっさき~~!!
※↑上3枚はクリックで拡大します。
いつも思うのだけれど、鷹さんの応援団の人は、この脚立の上に乗って、怖くないんだろうか?(・・;)
ライト側のカウンターシートの裏にはバラエティゾーンが備え付けられていて、杉内、和田が投げる150キロストレートが、防護カバーの外から体感することが出来るなど、危険が及ばない範囲でプロのプレーを体感できるゾーンも備わっております。
まさかミュージアムの中から球場内が見えるなどとは、入るまではこれっぽっちも思っていなかったので本当にびっくり。
いやあ、これは思わぬ拾い物。予想に反して、飢えまくっていた野球欲を大いに満喫できる施設でございました。
いつもはこの手の施設は見学を終えたらとっとと出て行って次の場所を求めてさ迷い歩くのが常だったのだが、1時間以上の時間をかけて、ゆっくりゆっくり場内の空気を吸い込むように満喫させていただきました。
さて、飢えていた野球欲を満喫させた後は、フリーパスの元を取るべく、西鉄バスを乗り歩いてみましょうか。
(※次回へ続きます)
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