地震は、横揺れで数分続いた。
東日本大震災の時と同じ規模だった。
まず、女房が第一声に「お父さん、地震、地震」
と大きく喚いて、わたしも地震に気づき
「静まれ、静まれ」と何回も言っていた。
前回のような縦揺れはなかった。
物が壊れる音も今回は、なかった。
”恐怖”はなかった。
前回より落ち着いていた。
慌てふためいていたのは、女房で
前回は、女房は家にいなかったからだと思う。
物は、落ちたので散乱していたが
家具が倒れることはなかった。
前回は、家具が倒れて足の踏み場も
なかった。
電気も水道も止まらず、不幸中の幸いと
思う。
今も断水している所もあり、大変だと思う。
給水車とか行ってるのか、心配だ。
コンビニには、パン、弁当、水類がほとんどない。
買い占められている。
前回は、ガソリンもそうだった。
窮地に生きる術を皆が、知っている。
だから、厄介だ。
買えない人が出る。
自分の事で精一杯だ。
スーパーやコンビニも買占めを防ぐようには
していない。
ガスを使って料理するのが、リスクがあり
過ぎるのだ。
”自分だけが助かれば良い”という考えは
わたしの神は嫌う。
じきに地震は静まった。