旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

ジョージアのトビリシを散策

2022年02月08日 | 旅行



またジョージアの事。
昨年2021年の夏頃の事です。

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先日、知人から「ジョージアの記事が出てたよ」と連絡が来た。

その知人は建築家であり教授であり設計事務所の社長をやっていて、
数々の受賞歴と大きな仕事もやっている。

今では知人の様な日本に仕事・生活圏の土台と社会的地位がある人達も
ジョージアに注目しているんだ、と感じた。

それはさて置き、ジョージアのトビリシ散策した事。

まず、スタンバホテル。
ここも有名だが、やはりレベルは高かった。







コンクリ柱、どーん。
構造的に美しい。
聞いたとこによるとリノベらしい。
以前行ったバッシアーニや地下鉄の駅でも感じるが、ジョージアには直線的なデザインが良くマッチする。
個人的にはアジア圏は人間的曲線デザインが似合い、旧ソビエト圏には工業的直線デザインが似合うと感じる。



玄関入って正面のラウンジ
本棚の奥にフロントがある。







スタンバの中庭とレストラン・カフェ。
外の喧噪から隔離されて静かで落ち着きます。
客層も良い。



飲み物もレベル高い。
写真には撮らなかったがトイレもカッコ良かった。
目に見えない場所にも演出が行き届いてるのが素晴らしい。
外面良くてトイレは普通だとしょんぼりするが、ワンランク上のこだわりを感じる。
なにより、どのスタッフも対応が良く教育がされてるのを感じた。





スタンバホテル隣接のルームズホテルの向かいにあるロリータ。
入口は鉄格子で雰囲気ある。セキュリティも居る。



提供される食事やデザートのレベルは高い。
デザートだけなら東京でいくらでも美味しい高い店はあるが、
店舗を含めた全体的な雰囲気が良い。



地下鉄ルスタヴェリ駅の近く。



vake辺り。
日本の東京で言うと表参道とか青山辺りかしら。
この辺、個人的に好き。



マルジェラを取り扱う店があった。



セレクト・ショップ。
大御所ブランドの他ゴールデングースやアクセルアリガトなど、
小さな店も高感度なブランドを取り扱っているので、
ジョージアでのファッション関係の感度はやはり高い。







公園。
トビリシは街中に緑が多い。
落ち着く。



団地かしら。



バス停



バス乗ってみました。





地下鉄



コーヒーが美味しいのが嬉しいぞ。
カフェHurma。
地元民ではない欧米人が多い印象かな。

別日に、欧米人の長期在住者が溜まるバーに飲みに行ったが、
外資系企業などの遊び人達が多かった。



お約束のファブリカ。のカフェ・ラウンジ。
wifiが早くて助かる。



夜のファブリカ。
相変わらず盛り上がっておりました。

飲んでたら、イスタンブールの友達やカルフォルニアの友達に偶然、再会する。
皆、行くとこは同じようだ。

因にその友達はカルフォルニアでレストランを経営していたが閉店して、
コロナ給付金をアメリカ政府から貰って長旅してるらしい。良いですね。
彼は「カルフォルニアで暮らすには足りないが、物価の安い国を旅するには充分だ」と言う。




ラーメン食ってみた。





友達が頼んでた寿司。
ドイツ人にとっては満足だったようだが、日本人の僕的には微妙である。




「クラブに行こう」となってキィディに行ってみたがコロナでやってなかった。
写真はたぶん入口。結構、道に迷った。知らなかったら見つけられないんじゃないかなー。
雰囲気がアンダーグランドで良さそうだ。




小道を入ったりすると建物に古さと貧しさを感じる。



地下道はだいたい何処でもこんな感じ。
グラフィティが描かれている。ストリート文化を感じる。




フリーマーケット
英語はあまり通じない。ロシア語を話せれば会話を楽しめると思う。
売り手側が外国人慣れしてるけど、色々あって楽しめます。






チェーン店のカフェ。
名前は忘れてしまった。街中に点在している。




歴史の趣を感じられる建築物。



マリオット・ホテルも馴染んでいる。


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トビリシは街が小さいのでブラブラ散歩しても十分見所を回れます。
地下鉄はもちろん、バスやタクシーも安いです。
自転車があれば便利だろうと思うが、あまり自転車を乗ってる人は見かけなかった。
バイクも比較的少ない印象かな。



超ザックリ、トビリシ散策でした。



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ジョージアのジュタでハイキング

2022年01月27日 | 旅行



前回に引き続き、ジョージアのハイキングです。

カズベキと同じ地域のジュタでござる。

トルコで会ったロシア人が僕が全く聞いた事の無いジョージアの奥地へトレッキングしたらしく、
「素晴らしかった」と言っていたので奥地にも行ってみたいが、今回はサラッとした感じで山散歩。

サクっと書きますだ。

結論から言うと、凄く気持ち良かった。

カズベキの街からジュタへは個人タクシーになります。
値段はどのドライバーでも大体同じ。往復の相場価格は忘れてしもた。
ジュタでハイキングしてる間の待ってもらう時間の確認も必要かな。

カズベキのメイン通りに何台も客待ち個人タクシーが居るから、
行き先と値段を聞いて比べればすぐ分かると思う。
突然高く言ってくるドライバーがもし居れば、それはお約束のカマしているだけ。
英語はあまり通じなかった。

僕は運良く、ジュタで泊まりのトレッキングをしてる人を迎えに行くというドライバーを見つけ、
格安で往復乗せてもらえた。
このドライバーの兄ちゃん、親切で英語が話せるから助かった。
尚、トビリシで便利なタクシー送迎アプリ「Bolt」は使わなかったので使えるか分からない。



普通車が個人タクシー
特に車に行き先看板とか表示してない。
カズベキの通りに溜まっているニーちゃんやおっさん達に行き先を伝えればすぐ分かります。
ミニバンとかはトビリシとかに行く車で普通車が個人タクシー。





タクシーには色々な車がある。
ロシア製のラーダニーバ(ラーダニーヴァ)も普通に走っている。
ラーダニーバに乗りたかったが、上記のドライバーの金額が相場の半額以下だったので見送った。

日本の友達がラーダニーバを欲しいって言ってたので、
試しに現地で中古の値段を聞いてみたら21万円〜27万位との事。
友達曰く、日本だと200万位するらしい。約10倍。




ジュタの駐車場
車はここで待ってもらう。
湖まで行ってみようと思っていたので3時間もあれば往復できるだろう。



スタート
道が分からん。ドライバーの兄ちゃんが指差す方へとりあえず登っていく。








道が突然開ける。
気持ちの良い景色が広がる。




緑が気持ち良い。
天気が何より最高だった。
この雰囲気、ヨーロッパ的な山に感じる。良き。



ほのぼの。
子馬が歩いていたので一緒に歩こうと思ったら意外に早かった。
客を乗せた親馬が先に居るようだった。



小川を渡る。





ほのぼのアゲイン
気持ちよいなー
アップダウンも無く歩きやすい。
山間のすり鉢状で一本道。途中から小川に沿って歩けば迷子にはならないだろう。



高山植物かしら。
開花シーズンから外れているのかあまり見なかった。



山が近くなってきた。



湖、到着。
思っていたより小さい。
ドライバーがブルーレイクって言っていたがエメラルドグリーン。良い色をしている。
湖のほとりでテントを張っている人が何人か居た。



山の麓。



戻りは川の反対側から戻る事にした。
水が綺麗。





ジュタの駐車場から少し登った辺りまで戻って来た。
宿泊場所(キャンプ場?)兼カフェがあったので、
約束の時間まで時間があったのでコーヒーを飲む。
ゆっくりできます。

駐車場に戻って終了。
気持ち良い山散歩でござった。


ほのぼの歩くのが好きな人にオススメできる。

ネパールの8000m級の山々の景色がドーン、とかは無いが、
緑に囲まれ気持ちよいハイキングが出来ます。

湖から奥へ進むルートもあるらしいです。


ジュタでハイキングでした。


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ジョージアのカズベキでハイキング

2022年01月26日 | 旅行



基本、僕は海外渡航中はブログを更新しないのです。

SNSでたまにアップするだけかな。

なので、イスタンブールやジョージアでの出来事を詳しく発信しないので、
「トルコ、初めてだった?」とか言われたりするが、
何回も行っていて僕が初めてトルコに行ったのは10年以上前だったりする。
ジョージアも初めてではない。
まぁ、全然構わないけど、こま目に書いとかないと誤解されるらしいのじゃ。
記憶が残っているうちに書こう。既に間違ってるかもしれんが。

・・・で、ジョージアの事。

昨年2021年の8月頃です。
前々からコーカサス地方でトレッキングしたかったんですよ。

結果的には今回はトレッキングではなく、
ハイキングまでもいかない散歩レベルだった。
簡単に行けるだろうけど一応、書いておこうかしら。
カズベキとジュタで行ったが今回はカズベキ。

サラッと書きます。

場所はジョージアの首都トビリシから車で三時間半位だったかな。
標高5050mカズベキ山の麓カズベキ村でござる。
ツミンダ・サメバ教会が有名です。




道路は舗装され凄く楽。
一昔前のインドのスピティ渓谷とかキナウルの悪路はマジで地獄だが、
それに比べれば天国。あっとゆー間に着きます。




カズベキのメインロード。
雪がかかった山がカズベキ山。



マーケット
他に現代的なマーケットもあります。
食料もワインも買えます。

ゲストハウスは沢山あり、僕は予約はしなくて適当に探して飛び込みで泊まった。
英語を話せる人も居るけど、話せない場合も多いです。
因に、地元民個人経営のゲストハウスはネット予約より直接交渉の方が宿泊代が安いです。
カズベキは坂が多いので荷物はトビリシに置いてバックパックで行くのが便利。
カズベキにはトビリシにもある有名なルームズホテルもあります。
友達とかと一緒の旅なら泊まっても良いかな。





宿のベランダ
初日は誰も泊まっていなく貸し切り状態。
二日目にポーランド人夫婦が来たがカズベキ山頂に登ると言っていた。



ベランダからカズベキ山が見えます。
美しい。





カズベキにて。
山の風景や石作りの家、物価の安さなど、
僕が好きなインドのヒマラヤの麓ヒマーチャル地方の村々を思い出す。

さて、ツミンダサメバ教会へ行きがてら山散歩をしよう。



コースはこんな感じ。
カズベキ村から見た図。
教会の山の麓にあるのはゲルゲティ村。ゲルゲティ村へはカズベキから徒歩10分位かな。
右にカズベキ山を見て、教会を中心にぐるっと一周する左回りのコースがおすすめ。逆回りでも良い。
カズベキ山の麓のゲルゲティ村に向かい村の左側から山道に入り、教会に出てから森を抜けゲルゲティ村へ戻る。



山道を歩く。
難しい箇所はないので歩くのは全く辛くはない。簡単。気持ち良い。






途中の景色
緑が気持ち良い



カズベキから山道を歩き裏側から見たツミンダ・サメバ教
綺麗だ。











ツミンダ・サメバ教会(ゲルゲティ教会)
天気が良いと居心地は良い。
周辺の綺麗な自然環境も良いがあまり感動せず。

本当の絶景を求めるのであれば他に圧倒的な自然環境での寺院や教会は数多くある。
ただ、その分アクセスはハードになるので、それらは一般的なツーリストは向きではない。
カズベキは山頂を目指す以外、キツイ旅を求めるドMの人やガチの経験豊富な旅行者には物足りないだろうが、
気軽に行ける立地や眺望、物価の安さ、カフェやレストランを含み観光の観点からはカズベキは良い場所とは思う。




教会からカズベキを眺める



山道ではなく舗装された路があるので車でも教会へ行けます。



教会からカズベキ山または氷河へ伸びる道。
雲がかかっているのがカズベキ山。
もちろん、山へは途中から徒歩になる。
氷河あたりまで行ってみよーかなとも思ったがこの日は見送る。





教会から森を抜けて戻る。
木々が気持ち良い。



ベンチで一休み
静かで安らかなひと時を過ごせます。



ゲルゲティ村






カズベキに戻ってきました。

ハイキングに行くなら早朝または午前中が良いと思います。
早朝はカズベキ山が綺麗に見えます。
教会周辺は標高がそこまで高くないので関係ない場合もあるけど、
山のお約束で山は早朝に晴れ渡り昼または午後になると雲がかかるので。
夕方になるとまた晴れる時もあります。


カズベキでした。

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トビリシのアートの感性

2019年12月11日 | 旅行


トビリシってアートに対して寛容な気がする。

前衛的な近代建造物もある一方、
古い町並みも残る。

そして、
ストリート・カルチャーが認められているように感じるのだ。

ファッションでも世界的に注目されているらしいが、
旧ソビエト圏にあって、
面白いと思える。

先鋭的なセレクト・ショップにも行ったが、
東京の有名セレクト・ショップと
遜色ない様なレベルだったりもした。

しかし、
普通に高い。

平均月収3万円ほどのこの国、
エリートでも月収8万円との事だが、
ニットが一着6万円というのも普通に置いてある。

貧富の差が激しいのだろうか。


話しを戻すと、
日常のアート感覚が優れている件。

日常風景の中に
美的感覚が磨かれる要素があるからだろうか。





グラフィティもそこらじゅうにある。



色彩感覚も意図してか無意識か分からんが、
惹かれるものがある。


無意図だろうが、
ミニマルな感覚を感じる。






超近代的な建造物と
そのすぐ近くにある古い建物の扉。
古さと新しさの幅がハンパない。




前衛的な巨大なアート壁画の横に、
突然、古い建築物がある。
路地や緑と合わさって、
近代的な車とのコントラストも面白いと感じる。
個人的には、すごく惹かれる。
これらの組み合わせは非常に好きだ。


こういった環境が身の回りに当たり前にあるから
面白い感性が産まれるのかもしれない。

まぁ、トビリシのアート感覚ってゆーより、
俺個人が感じる、
トビリシのアートだったかもしれなかったけど。

とりあえず、
歩いていて、
普通に街中が面白く思える町なのでした。


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トビリシで夜遊び クラブへ

2019年12月10日 | 旅行



さて、金曜の夜である。

クラブに行きたいだ。

音楽シーンを見たい。

ジョージアの首都トビリシのクラブは
レベルがかなり高い、とは聞いていたし。

そこで、
夜事情に詳しそうな宿のニイちゃんに聞いてみたところ、
バッシアーニかキディが有名だぞ、と言う。

でもバッシアーニは
危ない事もあるから気をつけろ、と言う。
ポリスのガサ入れもあったらしい。

ふむふむ

場所を調べると、
宿から徒歩20分位の場所にある。

ネットでちょい調べたら、
スタジアムの内空間にあり、
ディープな雰囲気で音も凄く良いらしい。

そして今夜のパーティーは
ニューヨークから有名テクノDJが来るらしい。

そりゃ、
行くでしょ。

因に、トビリシの中心部または見所の範囲は狭く、
基本、徒歩圏またはタクシーですぐ移動できる。


で、夜中12時過ぎ位に宿を出て、
深夜の散歩をしながら徒歩で向かう。

人気はほぼなかったが、
つーか、寒かった。
気温0度かマイナスくらいかしらね。

革ジャンで来たので、
寒いなー


スタジアムのゲートをくぐり、
クラブの入口に着くと、
行列が出来ていた。

おいおい、
この寒空の中、待つのかよ、と一瞬躊躇したが、
せっかくなので待ってみた。

どーやら、
入場するには入口で、
フェイス・オフがあり、
つまり、
外見容姿で、
入れる、入れない、が判断されてるよーだ。

簡単に言うと、
場違いであったり、
何か問題を感じられると、入れない。

超イカついセキュリティが
一人一人判断してて、
入れない奴も結構いる。

こりゃ、行列も出来るわ。

とりあえず、
ちょっと待ってみて、
無事入場。

中は
おー、結構広い。

詳しい写真は撮ってないが、
コンクリート打ちっぱなしの内装に、
高い天井、
暗い階段で下った場所に広いメインフロアと
その間に中二階、
大きくて暗い迷路の様な通路やクローク、
バーカウンターと、
すごく良いアンダーグランドな雰囲気だ。



で、
音もめっちゃ良くない?、これ

音質とかには詳しくない俺だけど、
そんな俺でも良い音響システムだと感じる。

ジャンルはゴリゴリの重いテクノである。

客層は比較的若いが、
なかには芸歴の長そうなのも居る。

全般的に
普通に夜遊びクラブ大好きですって感じだ。

アジア人は俺以外に見なかった。

そして、
みんな、めちゃ親切でフレンドリー、
良い奴らがすごく多い。
英語も普通に通じるので助かる。

基本、ジョージア人は親切な人がすごく多いのが俺の印象だが、
ここでも、
え?そんな親切する?ってほどだった。

クロークで上着を預ける金額を
隣にいたオニーサンに聞いたら、
「1ラリだよ、もし小銭が無かったら、俺、出したげるよ」と言われた。


驚きの優しさ。


夜がふけるにつれ、人は増え、
夜中3時頃にはフロアは満杯になり、
フロアのテンションは全開になった。

なんだ、意外とクリーンなクラブだね、と思ったが、
トイレ行こ〜と思い、トイレに行ったら、
結構カオスな事になっていた。

そりゃそーよね


4時間みっちり踊って汗だくになり、
後にする。


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後日、
夜遊びに詳しいオネーチャンに聞いたら、
キディはもっとダークだと言う。
そして、
ローカルはバーとか小さなクラブでも遊んでいるよ、と教えてくれた。

次回はキディに行ってみたいと思う。



トビリシの夜遊びでした。


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