
僕が出会ってきた、
面白い旅人たちを書きます。
彼ら彼女らは
奇妙であり、
愛らしく、
興味深い人たちです。
まず始めに、すごく面白い人生を送っている人々は、
インターネットで自分を発信しない事が多いです。
ド変人たちが日本語で発信する事は、特に少数になってしまいます。
しかし、僕の経験上ですが、面白い旅行者は沢山います。
彼ら彼女らは積極的に自分を発信していないだけです。
そこで、気合の入った真の変人たちをザックリ書きます。
紹介する意味を最後に書きます。
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Sさん
日本人です。
彼は海外への渡航を繰り返して31年です。
今年で32年目かな。
31年間、
一年の半数を海外で過ごしています。
もはや異常者です。
もし綺麗なスーツを着れば、
青山や六本木あたりなら、
やり手の会社員に見えるであろう男前の顔立ちと鍛え抜かれた肉体です。
しかし普段は軽トラに乗り、着込まれた服装をしています。
「次に日本に戻るのは春頃かな」と季節単位で旅をします。
一般とは逸脱してしまった系です。
海外で警察に捕まった経験や、
ポルトガルに家を買おうとした話など
面白いエピソード満載です。
彼もSNS等での自己発信はしていません。
もちろん英語は流暢に話します。
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ハンク
オランダ人です。
ネパールの同宿の常連です。
博学で、70歳になろうとする今でも好奇心旺盛です。
ボランティアでネパールの貧困層のため
学校を複数作り運営や数々の支援活動をしています。
アムステルダムでエリートだったのに、
アジアの旅行で、深夜も働く幼く貧しい子供たちを目にして、
「そこで初めて世界の現実を知った」と言い、
その後の生涯を支援活動に捧げています。
貧しく教養のない子供というのは、
「もっとお金や、良い環境を欲しがる」
「その願望を無償提供されないと、怒りの対象は提供側に向く」
と、彼はボランティア(または支援活動)の影の側面を言い、
恨まれようとも長年続けています。
物静かな瞳の奥に、尋常じゃない熱量があります。
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ジミー
チベット人とシェルパ族のハーフです。
アンティーク業者でジービーズのディーラーでもあります。
常に旅をしています。
「あんな旅する奴は他にいない」と
旧友のソナムは評していました。
ネパールではもちろん、
成都やラダックでも
偶然会った事があります。
イカツイ顔面の作りと、
腕に大きなタトゥーがありますが、すごく良い奴です。
昨年、ネパールのチベット人地区の奥にカフェをオープンさせました。
父親は芸歴の長い百戦錬磨のアンティーク業者です。
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Aトゥール
ドイツ人です。
8ヶ国語を流暢に話します。
バイリンガルやトリリンガルを遥かに凌駕するマルチリンガル(多言語話者)です
突出した知性派で、愛に溢れた文章を書きます。
高身長でイケメンです。
ドイツの知性派イケメンのレベルを知りました。
以前はイビザ島の遊び人の富裕層と戯れていましたが、
今は落ち着いたようです。
性格は穏やかで、今は東南アジアを旅してます。
ココナッツの生ジュースにハマっているようです。
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クリスとアフィヨン
フランス人カップルです。
もはや説明できません。
何十年、旅しているか分からないイケイケ系の旅人です。
アンティークの知識に秀でていています。
フランスの家の写真が送られて来ましたが、とんでもない森の中でした。
容姿を含め、日本には絶対居ないタイプです。
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Uちゃん
美人です。
問答無用の美人です。
ブラックピンクのジェニーに似ています。
スタイルも良く、色気を振りまいています。
ロシアと韓国のハーフです。
世界を股にかけて何かをしています。
以前、仕事を説明されても分かりませんでした。
少し前に、ドバイで超セレブな生活を送っていたかと思えば、
今は何処か他の国でワインを飲んでいます。
男を狂わすその美貌とは裏腹に、性格は個性が超絶に強いです。
意外と情に厚いです。
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デイビット
イギリス人です。
70歳を超える年齢なはずです。
若い頃はカメラマンとして30年以上、世界を旅してました。
ネパールには20年以上住んでいます。
真偽不明ですが、50年は旅をしているのでしょう。
今では腰が悪くなり杖をつき、なぜかラスタカラーのリストバンドをしてます。
噂話や現地情報に精通し、
現地民が売った家の価格や、その後の状況まで知っています。
ネパールのチベット人地区での欧米人界隈では、
ちょっとした有名人です。
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ピーター
ベルギー人です。
彼も僕の定宿の常連です。
アゼルバイジャンに住んでいたり、各国を転々としてます。
世界、特にヨーロッパの情勢に詳しかったりします。
政府の仕事をしている以外は彼の仕事は知りません。
情勢に詳しすぎるので、政府の何かのエージェントと僕は感じていますが、
特に突っ込んで聞いた事はありません。
チベット仏教徒です。
いつも濃い目のサングラスをかけています。
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S
南の島在住の日本人
イギー・ポップを自称してます。
僕は、華道家の假屋崎省吾に似ていると思いますが、独特の雰囲気があります。
長い付き合いです。
年末に東京に来て飲んだ時、恵比寿で川を眺めていた際、
その間に皆んなが居なくなってしまい、
「マジックにあったかと思った」と言う天然系天才です。
オーストラリアに行ったきり戻って来なくなった過去を持ちます。
変則的な旅人生を送ってます。
南国に住むのにVANSONの革パンを履くお洒落男です。
酒に飲まれがちです。
バンドをやっていて、最近売れてきたようです。
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他にも、東欧に移住したデジタルクリエイターのシンガポール人女性、
27年間ノルウェーに住む台湾人や、ドイツ在住のウクライナ人の美人女性、
中国を離れた中国人、
夏の地を渡り歩き長年旅するリモートワーカーのフランス人のモモ、
良い写真を撮る芸術家肌のイラン人などなど
挙げればキリがありません。
各々、興味深い旅と人生をしております。
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僕の元には様々な問合せやメッセージが裏で来ます。
意味不明のメッセージ(マウントを取ったりする)も来ます。
裏で攻撃してくるクソ野郎もいます。
それ以外にも色々な連絡がきます。
「現地で銀1gは幾ら?」から始まり、
「生きる事の相談」や、
「ジョージアってどうですか?」、
英語や中国語で「インスタの〇〇は幾ら?」まで。
多くはSNS経由での事です。
送り主を見ると、鍵垢や投稿なし、顔や名前を出さないアカウントなので、
答えようも無い状況が多いです。
答えたとしても、僕の言葉が役に立つのでしょうか。
コミュニケーションが成立するのでしょうか。
だから、ここで言いたいのです。
上述した世界の旅行者である、彼ら彼女らと会って話をしたり、
離れても、定期的に連絡を取り合ったりして知るのは、
それぞれの悩みや葛藤があります。
強烈な個性を持った世界のド変態たちでさえも、
みな、足掻きながら、人生を楽しんでおるのです。
国籍特有の問題もありますが、
一個人、同じ人間としての悩みもあります。
僕自身も、世界の物語の一部なのです。
生き残る為に必死で足掻き行動しております。
行動すると、もちろん失敗もあります。
僕も笑えない失敗を人生で数多く繰り返しております。
ただ、SNSだけの世界に居たり、
自分の環境の周りだけを気にする必要はないと思えるのです。
だから僕も気にしちゃいられません。
面白い人間模様の風景が
世界には広がっているからです。
そう思うのでした。