旅する骨董屋 喜八

チベット圏を中心にアンティークや古民芸・装飾品を旅をしながら売買する喜八の、世界の様々な物や人その文化を巡る旅のブログ。

美味しいよ、インドでの食事

2024年09月14日 | グルメ



インドでの食事です。

インドの食事と言えば、カレー。

なので、当然、カレー中心の食事情になります。
カレー以外にも少し。

サクッと行きます。

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無数にあるインドのカレーの種類。

もう知られた事ですが、
通常、インド現地の飲食店で、
メニューには「カレー」というカテゴリーは基本ございません。

全部、カレーです。
その中で色々な種類があります。

大まかに別けて、
ベジ(菜食)かノン・ベジ(肉食)になるかな。

今まで片っ端から、
インドでカレーは食べましたが、
今では定番ものしか食べません。




まずは、
僕のお気に入りの、サグ・パニール。

ほうれん草とチーズのカレーです。
定番です。

今まで僕の人生で何度、食べたか分かりません。
サグ・パニールの味だけは、僕はうるさいです。

日本で食べると、
薄い味付け(ほうれん草の分量が少ない)の時が多いですが、
本場インドでは、ドロドロです。
使用するほうれん草の分量が多いからだと思います。
そこに様々なスパイスが合わさり、味に深みがあります。

また、サグ・パニールは辛くはありません。

日本では何年も前に、
青山と自由が丘に、本格的なサグ・パニールを食べられる店がありました。
東京駅の近くの店(名前忘れた)も本格的です。

インドによく行く人にありがちですが、
僕も、日本でインド料理はほぼ食べません。




連日のサグ・パニールです。
嘘みたいな真緑ですが、着色料は使ってません。

ほうれん草が旬の時期にサグ・パニールをお勧めします。

ちなみに、乾燥地帯として有名なラダックでも、ほうれん草は多く採れます。
各家庭の庭で育てている、新鮮なほうれん草です。
デリーなどとは旬の時期が異なり、ラダックのほうれん草は夏場が旬です。

なお、真夏のデリーの気温は45度以上になります。灼熱です。






オールド・デリーのバター・チキンの有名店です。

油ギトギト、胃もたれバキバキです。

溶かした大量のバターにヨーグルトが混ぜられた液体に、
炭火焼きのチキンがブッ込まれています。

バター・チキンの概念を覆します。

この店は他にもメニューはあるけど、
ほぼ、バター・チキン、一択の店です。

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因みに、僕の人生で、一番のカレーは、
昔、グジャラート州のアーメダバードの巨大市場の中にあった、
地元民や市場で働く人で大繁盛していた無名店の、
バター・チキンです。

店の目の前で、
トラックで運ばれてきていた生きた鶏をシめ、
そのままタンドール(釜)に直行してました。

数分前には生きていた、その鶏肉。
しかも、自然放牧に近い育て方でしょう。

「これが本当の肉の味なのか!」と感動したのを忘れません。

環境的に、日本で再現するのは無理でしょう。

スパイスも近くのスパイス市場の新鮮なスパイスでした。

これが、僕の中で、今なお、ブッチギリの一位のベスト・カレーでした。

・・・さて、話を戻します。




南インドのドーサです。

クレープ状の薄焼き生地をちぎって食べます。
生地にチーズなどを包んだりします。
付け合わせも数種類あるのが定番です。



これも、ドーサ。
パニール・ドーサです。
バナナの葉の上に料理が置かれます。
南インド料理の有名店サラヴァナ・バワンにて。




名店Zaffranのカレー。

デリーにあり、高級店の部類でサービスは優れてます。
味は、ぶっちゃけ、普通です。
突出した美味には感じませんでした。

もちろん、美味しいです。

完成度も極めて高く、味にも奥行きがあり、
流石に、そこら辺の飲食店のカレーとは異なりました。

ただ、本場インドの置いて、
そこまで絶賛するほどの味では無い気がします。
もし日本にあれば、超人気店になるかもしれませんが。

インドでは通常、ナンではなく、チャパティ(またはロティ)を食べます。
この店ではナンを食べました。

なぜかラッシーがすごく美味しかったです。




デリーで、地元民に大繁盛店のチョーレー・バトゥーレーです。
ざっくり言って、豆のカレーです。

この店は、チャナマサラの主菜はとにかく美味しく、
チーズ入りの揚げパンや、
マンゴーの漬物も美味しいです。

友達に聞いたら、
最初は、路上販売から商売を始め、
今では、わざわざ車で来る人も多く、
宅配まで幅広く行う、超人気店まで成長したとの事です。




僕が好きなスィーツ。
甘いヨーグルト状に、
柘榴の実がアクセントです。

基本は、プラスチック容器ですが、
時には、素焼きの壺に入ってる店もあります。






もう説明不要の老舗店カリーム・ホテルの本店です。
マトン(羊)のカレーが有名です。
正確にはカレーではなく、「マトン・シチュー」と言う名称です。

油が多め、濃い目の味付けです。




インド人の知人に勧められた店での、
マッシュルームのカレー。

まぁ、確かに美味しかったが、
個人的には特筆すべき点はなし。






繁盛店。
観光客は全くいないが、
いつも地元民で賑わっている。
バター・チキンが有名らしい。
流石に美味しく、手頃な値段です。






インドではお約束のイスラエル料理です。
菜食主義者には定番のフムスとかです。

毎日カレーだと胃もたれするので、
いつも、イスラエル料理はたまに食べます。




歴史ある、老舗コーヒー店 ユナイテッド・コーヒー・ハウス
レベルが高いコーヒーを飲めて、コーヒーの種類も豊富。
値段は日本の東京のちょっとしたカフェより高いです。
店内のインテリアは良き雰囲気です。

客層は、ちょい富裕層や小綺麗なインド人だけです。
入り口にドアマンが居るので、変な人はおりません。




チベット系中華です。
ソーセージですな。
あと、空芯菜?の炒め物。

写真右上に切れてるのは、チベット式饅頭のティンモ。
ザンスカール人の友人は、このティンモの味にこだわっていた。

彼曰く、店ごとに味が違うらしいが、
そもそもが、中身の無い肉まんなので、
日本人の僕にとっては、コシや、生地のふっくり具合しか分からん。

チベット系の料理では、血のソーセージとかもあります。
マナリのニュー・マナリの地元民の飲食店街でも食べられます。

空芯菜の炒め物は、ラダックのチベタン料理屋や、チベット本土にもあります。
チベット語での料理名もありますが、あれは中華系料理な気がする。




路上のチャイ屋。

路上と言えど、人気の店は、
カップに空気をたっぷりと入れて注ぐので、美味しいです。

この親父は味にこだわりがあるようです。
茶葉とミルクの沸騰加減も職人技で、
自分で、味見をして濃さを確かめたりしてました。




カフェです。
一般的な観光地から離れた、僕の隠れ家です。
静かに過ごせます。




デリーのバーです。

インド都市部で、
お酒(アルコール類が飲める)普通のバーは、
音楽がガンガン鳴り響いて、うるさい店が多いです。
マジで腹が立つほど、ロックなどが爆音でかかっています。

中にはクオリティの高いバーもあり、
静かに過ごせます。

値段はそれなりにしますが、
仕事でひと段落した時や、
旅での考え事をする時に役立ちます。

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以上
サクッとインドでの食事でした。

全て美味しゅうございました。

いつも他にも、
チベット料理とか
モスリム料理とか色々食べますが、
あまり写真に残しておりません。


終わり。


コメント

美味しいよ、ネパールでの食事

2024年01月16日 | グルメ



たまには、グルメ編です。

滞在中の日々の食事でござる。

今まで何回ネパールに渡航したか分からないし、
散々、食べまくってきたけど、
今回は、評判の店、地元民に人気の店、友人に教えてもらった店、など、
謎の気合いを入れて食べてきました。

ネットでの情報が溢れる、
カトマンズのタメル地区ではない店をメインに食べてきました。

さて、サクッといきます。

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まずは、ダルバートの定型。

メニューにはダルバートと書かれず、
「タカリ」と記載される事が多いです。

タカリはタカリ族なので、タカリ。

肉料理と、野菜のみに分かれます。
ベジタリアンとノン・ベジタリアンという分け方ですな。

ノン・ベジ(肉食)は、主菜に肉の碗が追加され、
ベジ(野菜食)は主菜抜きとなる。

肉は、基本は鶏肉かマトン(羊肉)
たまに豚肉がある。

主菜以外は、基本おかわり自由。
多くの場合、溶かしバターをご飯にかけるサービスがあります。

ご飯の他に、
生野菜、豆のスープ、漬物、炒めた野菜類、
パパド(薄い揚げ煎餅的なクラッカー)、ヨーグルトが付くのが一般的。

ダルバートの値段は、
大体、肉定食で500円弱、
野菜定食で、350円から400円弱位。
高い店だと、肉定食700円位かな。

写真の店は、チベット人地区の僕の行きつけの店。

正確にはカフェなのだが、
料理の味付け、特に、豚肉のダルバートが美味い。
コーヒーも、オーガニックのフィルター・コーヒーを提供している。




ご飯の代わりに練り物となる版。
ディドという名前。
日本的に言うと、そばがき、みたい感じだろうか。
少し粘り気があり、食べると結構な満腹感がある。

写真の店は、チベット人地区のムスタン・タカリ。
普通は入口はかなり見つけづらいと思う。
小さな路地の商店街の2階にある。

因みに、ムスタンと名が付くレストランは複数あり、
オーナーは違う事が多いらしい。

上記の店は、現地の友人に教えてもらったのだが、美味かった。
ただ、味付けも辛かった。

観光客はほぼ行かず、基本はローカル向けの食堂と思う。




チャーベル(またはチャバヒル。※発音でのカタカナ表記)地区の近くに有った店のダルバート。
適当に歩き回って見つけた。

店名は忘れてしまった。

新鮮な鶏肉が美味しかったかな。
多分、地鶏だと思う。

因みに、観光客がよく行く、
というか、
殆どの場合、必ず行く、タメル地区では、
グルメ情報はたくさんあるけど、
タメル地区はカトマンズのごく一部の地区に過ぎず、
グルメに関しても、
他にも美味しい店は多数ございまする。



チャーベル地区中心部の街並み。
外国人観光客は皆無で、地元民感が満載で僕は好き。
服屋からタトゥー・ショップ、カフェ、歯医者や携帯屋まで様々あります。
チベット人地区からバスで10分位。
深夜以外、いつも渋滞している。




冒頭の写真の店のダルバート。

グルメの間では評判が良いらしい。

ここの店名もムスタン・タカリで、
正確には、ムスタン・タカリ・バイ・ステート・スリーという長い店名だった。
もしかして、支店かもしれない。

地区はラジンパットだっけな?
タクシーで行ったので忘れてしまったが、
ラディソン・ホテルの近くにあった気がする。

「他の店と同じですやーん」と言われそうだが、
副菜やデザート(ヨーグルト)や味付けなどが微妙に異なります。

野菜炒めは何処でも同じに感じるが、
主菜の味付けや、漬物、ダル(豆)のスープが濃厚だったり、
サラッとしてたりと、違いを感じる。

この店は全般的に、
丁寧に作られている味の印象だった。

主菜も赤くて辛く見えるけど、
基本は、あまり辛くはないです。



店の入り口。
ちょっと奥まった場所の3階にあった。

また、
カトマンズのどこの飲食店でも言える事だが、
基本的にはサービスが良い。

この店もサービスは良かった。

そもそも、ネパール人は基本は親切で優しいが、
ある一定以上のクオリティの店の店員は、
すごく良いサービスが提供される。

というか、
日本の場合はマニュアルに沿ったり、
世間常識などでサービスをしがちだが、
ネパール人またはチベット人は、
元の性格や育ちの教育から来ると感じる。

英語の全く通じない、
超ローカルな食堂とかカフェでも、
基本は対応は悪くはない。

中東やインドなどでの、
必要以上のフレンドリー(または、しつこさ)もなく、
一定距離を保ってくれるのが個人的に好き。

知り合いになった飲食店のスタッフでも、
あまり踏み込んでこない。

これは僕が外国人だからという訳でもなさそうで、
現地民の友達と一緒に食事に行っても同じ感じでした。

もちろん、どの国、どの場所にも、
クソな奴は居るが、
カトマンズ近郊の飲食店の店員では、
観光客向けから高い店、超地元民仕様の店まで、
しょーもない奴はほぼ居ない印象。




キーマ・ヌードル。
正確には、ネパール料理でなく、
チベット系な気がする。

うどん状の麺に、挽肉(水牛)と香辛料のタレを絡めて食べる。

混ぜそば、と個人的には思っている。

地元民向けの店で食べると、
激辛もしくは激濃のタレな場合がある。
店によって味付けが異なります。

値段は、280円位が一般的。




モモですな。
ネワール式です。
(僕が勝手にネワール式と呼んでいるだけで、
実際は違うかもしれません)

チベット式モモは、基本的にはあまり好んで食べない。
正直、日本や中国の餃子の方が美味い気がする。

だが、カトマンズ市内に点在する、
モモ専門店のモモは美味い。

同じモモだが、全くの別物と僕は考えている。

形状は普通のモモとは異なり、
焼売型をしていて、餡は水牛。
香辛料の効いたタレをじゃぶじゃぶかけて食べます。

旅人の間で有名な、タメル地区の外れにある、
現オールド・エベレスト・モモセンター(旧ニュー・エベレスト・モモセンター)も美味しい。

個人的には、タマン地区にある、
地元民に大繁盛している、無名のモモ・センターがお気に入り。
セサミ風味のマイルドなタレが美味しい。

一皿、150円から200円位。
以前は、もっと安かったが、どんどん値上がり中。



右側の緑色の餃子状のものが、
チベット式のモモ。

ネワール式と形が違う。
モモにも色々あって、写真のは、ほうれん草とチーズのモモ。
中央にソースの碗が付くのが定型で、
ソースの味は店によって異なります。

多くの店のモモは、皮がパサパサしていて美味しくはないが、
写真の様な良い店だと、
皮は手打ちだったりして美味しい。

基本、有名店のチベット式モモは僕は好きではない。
地元民向けで繁盛している無名の店の方が好き。

また、チベット式なので、本場チベットが美味しいかと言うと、
個人的には、そうは思えず、
チベット本土や東チベットのモモも、イマイチである。
ネパールの手打ち皮のモモの方が美味しい気がする。




インド料理です。
隣国インドのカレーです。

写真映えだけでなく、
味も間違いなく、美味しい。

写真のは、
バター・チキンではなく、
パニール(チーズ)のカレー。

ここの店はベジタリアン専用で肉料理は無く、
噂では、チベット寺院が経営しているらしい。

この店の経営は正確には知らないが、
オーナーがチベット寺院という、
カフェとか宿とか、実はあるので可能性はあり得る。




地元民に人気の店にて。

大衆食であるパニ・プリの超進化系。

通常バージョンのパニ・プリを知っている人ならば、
見た目が斬新に見えると思う。

バジル・ソースとスパイシーなソース、
柘榴の実と揚げた皮が、口の中で混じり合う。

独創的だが、僕には味が複雑すぎた。







同じ店での看板メニューらしい。
ビリヤニですな。

ざっくり言ってしまうと、
インドとか中東とかで見られる、
米の炊き込み料理です。

この店では、
一品、一品、
素焼きの壺を使って調理している。

ぶっちゃけると、
今まで食べたビリヤニの中で、
一番、美味しかった。

チキンの味が米に染み込み、
米の硬さは柔らかすぎず、適度な硬さを残し、
チキンの内臓?が米に混じりあってコクがあった。

ヨーグルトのソースも良く合った。

まさかネパールで
美味しいビリヤニが食べられるとは驚いた。






地元の友人に誘われて行った店。
観光客は絶対に行かない場所にあった。
オーナーはチベット人らしいが、
なぜか、シンガポール風(僕らの間ではそう呼んでいる)の料理を出していた。
濃厚なタレが付いてきて、ご飯にかけて食べる。

長期で滞在すると、
ネパール料理やチベット料理とか欧風料理には飽きてしまう。
たまに食べると美味しく感じる。
僕は二日連続で食べた。






旅行者の間では、
カトマンズやポカラは、ピザが美味いと昔から知られている。

その中でも、最も評判の高い、
ファイヤー・アンド・アイスにて。

普通に美味しいです。



チベット人地区のロード・ハウスのピザ。

個人的には、上記のファイヤー・アンド・アイスより、
ロード・ハウスのピザの方が好き。

マルゲリータは、チーズが肉厚で、
ファイヤー・アンド・アイスより風味が強く感じられる気がする。

生地は両店とも薄焼きで、
ロード・ハウスの方が若干厚い気がする(厚すぎないが)

なお、ロード・ハウスはタメル地区にもある気がするが、
僕はチベット人地区のロード・ハウスしか行ったことがありません。




ワインもあります。
輸入のワインであった。

なんと、グラス一杯で800円弱もする高級品。
日本と変わらない。むしろ高くもある。

もちろん、僕は毎日飲めるわけはなく、
仕事的な区切りなどの日に飲むだけである。

他の店では、300円以下のワインもあって飲んでもみたが、
やはりワインに関しては、良いワインと安いワインでは味が違う。



アルコールとしては、
ネパール産のラム「ククリ」が僕のお気に入り。
ククリは、酒屋とかスーパーで買うと、小さなボトルで500円ちょっと。

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掲載した写真は、ごく一部であって、
パタンとかにも複数美味しい店はあります。

そして、
あくまで、ここでは、ネパールの首都カトマンズ近郊での話です。

地方や少し田舎、中心部から離れると、
外食のレベルや種類は、多くの場合、極めて限定的になります。

カトマンズ市内であっても、地元民のみ向けの店だと、
メニューすらありません。

そして、値段もすごく安いです。

紹介した店や値段は、
あくまで一例に過ぎません。

いずれにしても、
余程の変な滞在方法をしない限り、
ネパール都市部での食事は、日本人にとってほぼ困らない。
よく言われている事だが、
味付けも日本人の口によく合う。

ダルバートに関しては、
都市部であれば、
どこでも美味しく食べられる。

毎日でも食べられる料理の類な気がする。

ただし、
食なので、
個人差の好みはあるだろうし、
飛び抜けて、超絶美味しい料理であるとは思わない。

寿司や中華、
イタリアン、
フレンチや
インド・カレーなどは、
店によってレベルの違う食事もあるけど、
ダルバートは、どこで食べても、ある意味、一定のクオリティを保っている。

下もないが、
上もない。

振り幅は少ないが、
ダルバートは、
「毎日食べる大衆食として、完成されている」気がする。

高級なフレンチなどは、
毎日食べるのはキツい気がするが、
ネパール料理のダルバートは毎日でも食べられる。


そんな感じでした。



コメント

ちょっとジョージア料理

2022年02月07日 | グルメ



ジョージア料理をちょっと。
内容は無いです。

写真を整理してたら、たまたま撮ってたので書くずら。

そもそも僕はジョージア料理に関して全くもって知識も経験もないので、
詳しい情報や家庭料理とかは専門家に任せるでおま。




カズベキの看板も出ていない地元のオバチャン達がやってた店で食べたヒンカリ。

この店?外からは思いっきり民家だった。
欧米人達に流行っていたので何処かのガイドブックに出てるのかもしれない。
メニューもなかった。
「私がメニューよ。ガハハハハ」と豪快に笑うオバチャンがオーダーをとってた。

この店のオリジナルか地元の伝統式なのか分からんが、
肉厚な生地で包み方が首都トビリシで食べたヒンカリとは違った。
まさに中華饅頭に酷似してる。

横にある琥珀色の飲み物はワイン。
自家製オレンジ(アンバー)ワイン。
大衆食堂でアンバーワインを普通に飲めるって素晴らしい。



カズベキの他の店で食べたやつ。
あまり覚えてないが、マンティ(マントゥ)の類かもしない。
イタリア料理のラビオリにそっくり。
これもこの地域の伝統ジョージア料理か店オリジナルか不明。



伝統的パン
巨大です。




レモネード
カズベキの名前が入ってた気がするので地元名産かもしれない。




茄子とウォールナッツペーストの前菜。
ドイツ人の友達に教えてもらって以来、お気に入りになった。
何度もジョージア語で名前を聞いても聞き取れなかったが英語で調べたら沢山情報でてきた。
Badrijani Nigvzitという名前らしい。
ヴィーガン料理としても流行りそうだ。
上の写真は大衆食堂で食べたやつ。手作り感満載。



トビリシのちょっと小洒落た店でのBadrijani Nigvzit
ザクロの実が乗っている。ザクロを使うのは伝統的なスタイルのようだ。



お約束のヒンカリ。
ヒンカリ・ハウスにて。
ライブをやってたので店内が暗かった。
爆音ライブと照明でヒンカリも美味そうに見えん。




オーストリだっけな?とマッシュルームのサラダ。
オーストリは例えるなら牛すね肉のシチューかな。
何年か振りに現地で食べたが安定の美味しさ。
個人的な事だけど、僕は日本では魚中心の食生活で牛肉はほぼ食べないが海外では肉を食べる機会が多い。
国と場所によっては魚の選択肢が少ない場合があるので柔軟に考えている。




これも定番のシュクメルリ。
ニンニクたっぷりで臭いが強烈。
店によって、だいぶ違いがある気がする。





街中の総菜店。
イートインも出来るしテイクアウトも出来た。
全部、地元のオバチャン達の手作りでジョージアの家庭の味を垣間見る。
料金は量り売りで激安でした。
ここは本当に安い大衆向けの店だったが、ちょっとお洒落な総菜屋もあり、
料理はより美味しく手が込んでいた。


余談だが、トビリシのレストランはQRコードでメニューを見られる事が多い。





中国をはじめ各国はオンラインメニューが普及してきてるが、相変わらず日本は遅れている。
今時、日本では紙のメニューが一般的とは。
日本もはやくQRコードでのオンラインメニューを一般化すべきと思う。

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以前ジョージアを訪れた時も含め、
今回も料理の写真はほぼ撮らなかった。

一つ言えるのは、どこの国も同じだが、
自分の少ない経験を元にした情報は、あくまで参考程度と自覚しときたい。

俺の友達のアメリカ人(ゴリマッチョ)は、
「コーベビーフ(神戸牛)こそが日本の最高の牛肉であり、それしか無い!」と思い込んでるのを聞くと、
他にもっと色々種類あるのになーと思うのと近いかもしれない。

とくかく、まぁ、美味しいですね。ジョージア料理。

家庭料理など色々とありそうだ。

個人的に感じる事では、
ジョージアで毎日外食は意外と高くつく。
それでも安いは安いが、ジョージアの相対的な物価に比べると外食は比較的高めに感じる。
高級店も日本や欧米ほどではないが、それなりの値段はする。
デリバリーも破格に安いとはあんま感じないかな。安いは安いけど。

外食は大衆の日常食生活の延長である国々とは異なった文化的背景があるのかもしれない。
旧ソビエト圏特有の特徴も感じたかな。

また、外食ではジョージア料理以外にもケバブ屋や中東料理屋もあり、
中東料理屋は提供される料理の質に比べ料金は高かった。
ケバブは安い。

思うに、近年のジョージアへの外国人訪問者の増加もあり、
飲食業での商売の可能性はまだ感じている。

スタンバホテルとかロリータとか、あれだけレベルの高いホテルやカフェもあるトビリシ。
ファッションだって高感度だ。食のセンスが無い訳はない。

和食や中華やイタリアンなど外食レストランでのビジネスチャンスの余地は、
まだあるんじゃないかしら。どうだろう。

個人的な感想でござった。



コメント

シグナギのジョージア・ワインのワイナリーへ

2022年02月01日 | グルメ



ちょっとジョージア・ワインの事。

ジョージアと言えばワイン。

ワイナリーに行ってみました。
内容薄いです。

場所はカヘティ地方。




トビリシから乗り合いバスでカヘティ地方の街シグナギへ。
因にこの時コロナの影響で地下鉄とかが一斉に止まった初日であった。
街間の移動は大丈夫そうだったので行ってみた。






シグナギの街
徒歩で回れる。小さい。
静かで平和だ。





街中にはワインを象徴するオブジェとか。
噴水にデザインされてるのは伝統製法クヴェヴリの樽。
素焼きの卵形樽状容器を用いる。



トビリシにあった古いクヴェヴリ。
民藝的な美しさがある。
欲しかったが輸送で割れてしまうだろう。






宿は探すのが面倒だったので、乗り合いバスのドライバーに連れてってもらった。
到着して宿を見てみたら眺望も良く、女将も英語が話せる親切な人だったので即決。
国に寄ってはこの方法をやると面倒くさくなる時もあるだろうけどジョージアは大丈夫そうだ。




手作りワインがボトルに詰められていた。




宿の女将にワイナリーの事を聞いて車をチャーターしてワイナリーへ。
何処が良いワイナリーか分からんが適当に女将のオススメの場所へ。
ワインの有名産地だと話しが早くて助かる。
意外と遠い感じがした。




ワイナリー到着



見学
英語が話せる女性が作り方やワイナリーを説明してくれた。

クヴェヴリの樽が土中に埋まっているらしい。







年月が経ってそうなボトル達だがそんなに日数が経っていなかった。
「古そうにみえるけど、貯蔵状況で古く見えるだけで古くないわよ」と教えてくれた。




待望のテイスティング
オレンジ(アンバー)ワインと赤とチャチャ。
どれも美味い。
レベルがかなり高い。
トビリシの知人のおばちゃんが「カヘティのワインはストロングよ」
と言っていたが、程よく滑らかで濃く感じた。優しい口当たりだ。



美味しいね。
テイスティングの値段は忘れてしまったが、
大した金額ではない。




チャチャ
水ではないです。

まだ午前中だから度数の高いチャチャは飲まんとこと思ったが、
ゴールドメダルを受賞したぞ、とドライバーに勧められ飲んでみる。
飲みやすくフルーティーで想像以上に美味い。
どこぞで飲んだチャチャみたいな嫌みな飲みにくさもない。
流石でした。


この地域周辺一帯に数多くワイナリーは存在し、
幾つも良いワイナリーがあるらしい。
ゆっくり回ってみたいが飲み過ぎてしまいそうだ。


ワイナリーでござった。

コメント

トルコのピスタチオのお菓子「バクラヴァ」

2021年12月21日 | グルメ



トルコのデザート、お菓子のお話でござる。

日本でトルコのデザートと言えば、
若干の知名度があるトルコ・アイスぐらいかもしれない。

しかし、トルコはデザート大国なのです。

トルコ人、甘いもの大好き。
多種多様のデザートが沢山ある。

そんな種類が多いトルコのデザートの中でも、
僕が一押ししてるのが、ピスタチオのデザート。

名前は「バクラヴァ(ヴァクラヴァまたはバクラバ)」

バクラヴァというのは、
シロップが付いたパイの層にピスタチオが挟まったデザート。
ピスタチオのミルフィーユかな。

現地で一般的にはバクラヴァと言うと、
正方形状のバクラヴァを指すが、
正方形だけではなく、色々な形状のバクラヴァがある。

また、ピスタチオ以外のアーモンド等を使ったバクラヴァもあるのだが、
トルコ人の友達たちは、それらはバクラヴァとは呼んでいなかった
(たぶん正式名称があるのかもしれんが分からぬ)



手前の正方形状のバクラヴァが最も広く知られたバクラヴァ。
緑色に見える部分がピスタチオ。
粒の大きさが店によって異なり、粒が大きい程食べ応えがあるので僕個人的には粒が大きい方が好き。
上部はパリっとした風味が良いパイで下はシロップに浸けられ甘く柔らかいパイ。

バクラヴァはトルコでのみではなく周囲の国々でも存在するのだが、
歴史的にみると古くはオスマン帝国時代からのデザートらしいので、
トルコの伝統的なお菓子と言っても間違いではないだろう。

バクラヴァの歴史とか(ウィキペディア)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%82%A1



バクラヴァには色々な形状がある。

上記写真は本場ガズィアンテプのバクラヴァ専門店。
見るからに美味しそうだ。
イスタンブールとか他の街だとあんま美味しくない店もある。

イスタンブールでバクラヴァはカフェなら何処にでもあるかと言うと、
そうではなく、
ヴァクラヴァ専門店やお菓子専門店があるので、そこで食べる。
または、伝統的レストランや高級レストランなどでも食後に注文できるとこもある。



イスタンブールのデザート・カフェ。
色々食べたが、バクラヴァはイスタンブールではこの店が美味しい。
いつも地元民で賑わっている人気店。
カラキョイのフェリー港の近く。



並べられたバクラヴァ各種。
写真では映ってないが、多種多様のバクラヴァなどの焼き菓子類がショーケースに並んでいる。
個数単位で注文できて、支払カウンターで支払ってから受け取ったレシートと交換するシステム。

そのバクラヴァ、イスタンブールでも目にするが、
本場はトルコ南東部ガズィアンテプ(ガジアンテップ)。

行ってみましたよ、ガジィアンテプ。
シリア国境の近くですね。

ピスタチオの産地でもある。

仕事のついでだったが、
本場のバクラヴァを食べたいという思いもあった。

正直、イスタンブールでのバクラヴァと大差ないだろうと
高をくくっていた。

しかし、実際に本場で食べてみたら、
全く違う程に美味くて驚く。

ピスタチオ系の甘いもの好きならば、ガズィアンテプに行くべきである。
因に、ガズィアンテプは一般的には英語はほぼ通じない。
イスタンブールから離れた地で地理的に近いシリアのアレッポ的な雰囲気もある。




ガズィアンテプのバクラヴァ専門店。
街中には沢山のバクラヴァ専門店がある。
一瞬、輪切りオレンジかと思う、ドーンと掲げられた大型の看板もバクラヴァ。
このセンスはなかなかだ。



色々な形状があるバクラヴァだが、
僕が好きなのは円筒状か丸形に包まれたバクラヴァ。
正式名称は知らんが、これが一番ピスタチオをがっつり味わえるので好き。

初めてのバクラヴァは、美味しい店で食べるべきである。
ガズィアンテプならば何処の店でも極めて美味しいが、
他の街だとピスタチオの品質がイマイチな場合もあり感動は薄れるだろう。



ぎっちぎっちにタップリとピスタチオが入っている。
本場なだけあって、ピスタチオが新鮮で風味も良く味も濃い。
ピスタチオの量と質がイスタンブールで食べるバクラヴァと違う。

最初にガズィアンテプで食べた時、こんなにも違うのかと思ったくらいである。
(イスタンブールでもガズィアンテプの老舗バクラヴァ専門店のバクラヴァを出すレストランがあるようだが、
そこでは食べてないので分からないけど)



溢れ出るピスタチオ。

惜しげも無く、大量の新鮮で高品質なピスタチオが味わえる。
日本でもバクラヴァは食べられると思うが、味はどうなのかしら。




ガズィアンテプの市場にはピスタチオが量り売りで売られている。
品質?か種類?によって値段が異なるようだ。




ガズィアンテプの老舗レストランで食後にバクラヴァを頼んだら、
正方形状の伝統的なバクラヴァが出て来た。

この正方形状のバクラヴァはイスタンブールの評判の良い店で食べるのとあまり大差は感じない。
とは言え、かなりレベルの高い美味しさがある。
やはり、ピスタチオの量と質によって美味しさが左右されると思うので、
ピスタチオの量が多い形状のバクラヴァを食べると差が分かりやすいかもしれない。

尚、伝統的デザートかどうか不明だが、
トルコには正方形状のバクラヴァにそっくりなデザートもあって、
甘い牛乳ベースのソースをたっぷりと浸したパイ生地にカカオ等を挟んでいるが、
それは正式にはバクラヴァではないらしい。
デザート屋で置いてある店もあるが、これも凄く美味しい。


あ〜
美味しいバクラヴァを食べたい。


以上
トルコのお菓子「バクラヴァ」でした。


おまけ



トルコでピスタチオのデザートはバクラヴァだけではなく、
もちろん、ピスタチオ味のアイスもあるが、
この、パイ生地の上にピスタチオの粉をかけたお菓子もガズィアンテプで有名。
名前はカトメル?だっけな。
薄い生地の中にカスタードのようなクリームが入っている。
これも美味いのだ。



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