
SNSやブログやニュースなど全て、
インターネット上では
自分の役に立つ情報を求めるのが常識かもしれません。
僕は意味もない言葉を
世の中に放っているだけでしょう。
分かっておりますが、
あえて書いております。
誰も読まなくとも
僕は書いているのです。
どこにも見せず、
どこにも見せる予定もない事も
ひたすら個人的に書いているのです。
ブログは、
それらの一部です。
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重い朝
ずっと夢を見ていられるなら
目なんか覚めなくて良い。
憂鬱で冷酷な現実では
まとわりつく運命を振り解くため
毎日を足掻く
遠くへ行けば、
この忌まわしい運命とは
オサラバできると思っていたが、
日本の日常へと
ブーメランのように舞い戻ってしまう。
何度、繰り返したのだろう
毎回、帰国した日本の空港で自分を呪う
.
近くの街に出来た新しいカフェ
二つ隣の席から耳障りの悪い音が聞こえる。
カタカタ、ガタガタ
机とスマートフォンがぶつかる連続する音。
静かな店内に響き、続く音。
隣に座る、綺麗な白髪をした年配の女性はチラチラと目を向ける。
気になっているようだ。
周りの客も黙っている。
音の正体を見れば、
中年女性がゲームをしている。
机に置いた不安定なスマホを連打する指と連動して
振動と共に音を立てる。
「うるさいです」と僕は言う。
ポカンと間抜けな表情をした小太りの女性。
誰も何も言わないのは何故だろう。
我慢しているのだろうか。
それとも気にしていないのだろうか。
少し前に、
電車の車内で、
タバコを吸う男性が居た。
空いた車内の周りの乗客は黙って見ぬふり。
危害を加えられるのを恐れているのかな。
僕は席を立ち、彼の目の前まで行き、
次の停車駅でつまみ出した。
変な奴が増えた。
黙っている人々にも、
不気味さを覚える。
自分の意見を言う時は、
顔の見えないネットでの匿名投稿
表面的には見えない感情
裏ではドス黒い闇が溜まっている
Xだろうが
スレッズだろうが、
すぐに純粋な情報は失われ、
噂話や
誹謗中傷で埋め尽くされる。
誰かが失態を犯すと、
徹底的に叩きまくる。
「韓国も同じだよ」と
何処かで会った韓国人のレントゲン技師は言っていたっけ。
どの国でも同じかもしれないな。
少数派の雑音と言われてるが、
本当にそうなのだろうか。
それぞれの心に潜む闇が
一部から滲み出ているのかもしれない。
日本人の美しいところは、
人を思いやる気持ちだったはずだが、
僕らは何処に向かっているのだろう。
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窓の外を見ると、
右へ左へ
忙しく行き交う人々。
景色の先では、
緑色の制服を着た男性二人組が
駐車禁止を取り締まっている。
この目に映る人間たちは
何を考えているのだろう。
恐ろしく思えてくるのは僕だけか。
海外だって?
ニュースやネットで見るだけで十分かもしれない。
日々の日常をこなすのも精一杯だ。
日本での日常が充実していれば、
わざわざ、面倒で金のかかる海外なんて行く必要はない。
僕が勝手に好き好んで、遠くを見ているだけなんだ。
.
イスラエルがシリア領土内に侵攻した時、
海外では緊急速報のニュースで溢れていた。
日本に戻ると、
メディアで報道しているのは、
子供の名前の人気ランキングだ。
円安が当たり前になってしまい、
外国人旅行者が街には溢れ、
何万人という人間が死亡したと羅列される数字の後に
ガソリン代が高いとニュースでは報道する。
英語での報道では膨大な量の世界の情報が溢れている。
日本では芸能人のゴシップだの、
何処かの会社の失態ばかりを
コメンテーターという肩書きの人間が評論する。
世界では、
アメリカの大統領の演説で
飛び跳ねながら登場する世界有数の大富豪。
おいおい、どっちもすごい事になってんな。
イスラエルとガザでの問題が始まった時、
僕がアメリカの報道で見たのは、
捕らえられたイスラエル人女性の遺体に唾を吐くガザの少年。
長年続く根深い問題は、
今さら表向きの停戦をしたって
取り返しがつくのだろうか。
日本の役割だって?
人道的配慮だって?
遠くからは幾らでも言えるさ。
そもそも、
イシバ総理ってのは誰だ。
日本のトップだって?
冗談、言うなよ。
世界も日本も、
どうなっちまってるんだ。
今日は、
熱い風呂に入り、
猫か芝犬の動画でも見て、
ゆっくり眠るとしよう。
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