
「海外移住」
今や、よく聞かれる言葉です。
定年後の事ではなかったり、
資金的余裕がない場合、
当然、移住先で収入を得るのが普通となる。
で、昨今のリモートワークやノマドワークと言われる働き方。
まぁ、IT系よね。
先月、行ったジョージアでも
ノマドワーカーとも出会った。
物価が安いので、
ドルやユーロ、日本円などで
一定額の外貨収入があれば、余裕で暮らせるのです。
日本のパスポートを持っていれば、
ビザも必要なく長期滞在可能だし。
でも、
ぼく、IT系じゃないのん。
時代の真逆をゆく
古物商
古物商で海外移住?
はぁ?
人生なめとんのか、オメー
とか言われそうだが、
中国人に目を向けてみましょう。
中国から日本に来て、
日本に住んでる中国人の骨董屋、とゆーか、中間業者。
転売ヤー達、
たくさん、いますて。
僕の知り合いにもいるが、
彼ら、日本語、ほぼ話せんのですよ。
もちろん英語も話せない。
日本の骨董市や業者市場で買い付けて、
中国に売っておるのです。
もちろん、
中国はwechatで、個人間での売買が一般化していて、
タオバオや、
リアルタイムでのオンライン売買のプラットフォームも確立しているので、
日本と中国以外と一概に並べて論じられはしないし、
ビザ関係どーなっとるんじゃい、とも思うが、
事実上は、
まぎれもなく、
「古物商で海外移住」を実践してますさかいに。
僕の場合、
毎年、年間100日以上は海外に居るが、
「お金を得る行為」が
「日本へ居る時に得る」が前提として成り立っている。
なので、海外滞在時には無収入となる。
そこで、
今年、テスト的に、
古物商という自分の仕事で、
「海外に居ながら収入を得られるか」、という試みをしてみた。
ごく一部の親しい方に
ワガママな事情を話し協力してもらい、
現地から写真を送ったり(これは以前から限定的にやっていたが)、
現地で売約をとり、そのまま現地から商品を送る事、
をやってみた。
やってみて改めた分かったが、
メリットがある。
現地の流動性について行けるのだ。
リアルタイムで物の流れをキャッチして、
良い物とも出会ったタイミングで、
買い手側に案内できる。
これが実は重要で、
現地から現地の物の情報をリアルタイムで伝えられるってのは、
鮮度の良い情報であり、
何よりも、
僕からの一方通行ではなく、
僕と、買い手側の「双方向的な行為」が成り立つのです。
通常であれば、僕が実際に仕入れられる物の数は限度があるが、
写真なら、それよりも多く紹介できる。
買う、買わない、は別として、
色々な物を見られるのは良い事だとは思う。
これは、日本での、
チベットの古い物に関する
「閉ざされた小さな世界」を
少しでも広げる事もできると考えているのです。
前回は、そのやり取りがなければ、
僕自身も手に出来なかった物もあるので、
良い方向に作用する場合もあるとは思う。
一方、デメリットとゆーか、
難しい現実もみえてくる。
具体的に言うと、
まずは海外発送。
つまり中国(チベットも国際上は中国)から日本。
中国からだと規制が意外な程、色々ある。
発送時の検閲チェックの時点で、
あれはダメ、
これはダメ、
というのが結構多い。
また、発送品の追跡状況にも心配な面を残す。
やってみて分かったが、
これらが大きな課題になると実感している。
また、買い手側の希望としても
極力、現物を見てから買いたい、という想いもあるだろうが、
オンライン売買は、それができない。
でも、それは全てのオンライン・ショッピングにも共通する点だとは思う。
そして、
ビザの問題も出てくる。
滞在可能日数など、
それも大きな問題になってくるだろう。
物価に関しては、
日本より安いが、長期的な目線で見ると、
中国国内であるから何かと出費がかかる。
そして何より、
東チベットや中国に長期で住みたいか、というと、
そこは非常に難しい。
中国は大気汚染も酷いし。
一方、
ネパールからだと、配送上の規制はまだ緩いし、
カトマンズ界隈であれば、
手慣れた国際配送業者のオフィスもそこら中にある。
そして、
日本人は簡単にビザも長期取得が可能である。
また、
のんびりしていて、
食事も美味しいし、
物価も劇的に安いので、
僕にとっては、全くのノン・ストレスである。
ネパールのチベット圏なら、その辺は優位には働くだろう。
ただ、ネパールの問題としては、
物の回転率が低い。
つまり、
新たに、古く「良いモノ」が入ってくる確率が少ない、
という事です。
ただ、本土でも中々見られない
素晴らしい物も残っているのは事実だが。
いずれにせよ、
この商売、
お客さんの協力や購買があって成り立つのは
間違いないが、
チベット圏での移住は
やり方によっては可能性がある。
では、
その他の地域・国ならどうか?
僕が注目するのは、
やはり、
トルコとジョージアである。
色々と移住に関してメリットがあるし、
住んでいて、面白いと思える。
そして
仕事になる可能性もある。
今回、二度目の実践となる、
ジョージアとイスタンブールでの仕入れの売上だけど、
いつもながら色々な方々に助けられ、
なんとか売上にはなった。
本当に感謝しかない、のである。
この売上を「海外に居ながらにして」
もし、「継続的に得られる事が可能」であれば、
生活は成り立つ予想にはなる。
ジョージア、または、イスタンブールであれば、
外貨建ての収入であれば、
月7万〜15万円(※下記に追記あり)の収入があれば暮らせる。
先月の渡航で、
古い物の状況云々以外にも、
生活に関わる諸々、
家賃相場や、部屋の借り方、
実質的な生活費や環境、
銀行口座の作り方まで、ちょいと調べてきた。
調べて感じたのは、
で、できちゃう。
多少の収入さえあれば、
その他は大した問題ではない。
金もコネも、何も持っていない僕だが、
古い物に関してなら、分かる。
古い物なら、やれる。
そして、
日本語の通じない海外に居る事自体は、
ストレスでも何でもない。
秘めたる夢もある。
それに向かってゆきたい。
ワガママ承知で本音を言うと、
きょ、協力してくり〜
あ、物を仕入れるのが必須な商売。
初期費用が必要か。
むむむ〜
—-
※追記
2023
ジョージア(特にトビリシ)やイスタンブールは、
インフレ等や為替の影響で、
現時点では一般的に滞在する場合、
必要な金額は上がってます。
もちろん、
生活環境をより良く求めるならば、
それなりに収入も必要になります。
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