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John Lennon再考

ジョンの命日、12月8日から数日過ぎてしまったが
せっかくなのでジョンにまつわる話を。

紅次郎7分の1、哲平君編はまた次回書きます。

以前「Peace!」って曲を書いてCDにした時に
ジョンのイマジンにインスパイアされたと
あちこちで話したり書いたりした。
もちろんイマジンの足下にも及ばないが
それでも「Peace!」はいろんな人に評価していただき
自分でもまあまあ上出来ではなかったかと思っている。

Peace!を書くきっかけになったのは
例の9.11テロとその報復のために起きた
アメリカとアフガンの戦争である。
あの9.11を生中継で見て
その後の戦争を見て
ああ、こんな時ジョンがいてくれたら
と何度も思った。
改めてイマジンという曲の意味を噛みしめた。
そしてビートルズで育った自分も
非力ながら歌で意思を表明しなければと思った。

そして、やってみてやはりジョンの偉大さを実感した。
イマジンってどんだけ良い曲なんだよと。
そういう曲を書いて歌うって
どんだけ難しい事なんだよと。

ラブソングは割と人々に受け入れられやすいが
でも平和とか反戦とか言うと
とたんにビミョーな空気になって
へたしたら拒絶されたりする。
だから詩はもちろんだが
特にメロディーにとても気を使った。
何かを訴えるなら聞く人に受け入れられてナンボである。
受け入れられなければ歌う意味が無いのだ。

実際オレもジョンをある意味拒絶してた時期があった。
ジョンの曲は聞くと何か痛みを感じるような気がしたのだ。
ヨーコとの絡みも何か嫌だった。
そして何よりビートルズ時代より
明らかにクオリティの落ちる楽曲が嫌だった。

でも今はそうは思わない。
ひたすら頑固に愛と平和を掲げて
世の中と戦い続けたジョンとヨーコを尊敬する。
イマジンとかウーマンとかジェラスガイとかetc.・・・
世界中の人々に愛されてしかるべき素晴らしい曲だ。

ジョンが亡くなって25年。
あの頃僕らが思い描いた未来の世界、
夢の21世紀に我々は相変わらず戦争をしている。
人が人に向かって銃を撃ちミサイルを発射し
殺し合いをしているのだ。
ジョンが生きていたら我々に歌と言葉と行動で
愛と平和を訴え続けているだろう。

一介の無名インディーズミュージシャンが
一曲歌ったところで何を変えられるわけでは無いけど
それでも再び平和な未来を思い描いて
迷う事無く行こう、と思うのであった。
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