平凡こそ、人生のすべて。幸せに暮らすための先人の
給与生活者でありながら「職業の道楽化」を図り、伝説の億万長者になった本多静六。
健康長寿と暮らし方、考え方、利殖の知恵を余すことなく語った、現代人のための座右の書。
幻の名著、初文庫化!
「人間は耄碌(もうろく)するから働けないのではなく、働かないから耄碌するのだ。
いよいよ倒れるまで働学併進を楽しむことが、最大最良の健康長寿法である」
「どんな小さな理想(一歩前進)でもよろしい。
それが一たび実現すれば、もはやそれはその人の人生の土台となる。
しかも、その現実を土台として第二のより高き理想が現れてくる」
「世の中で、一番ありふれて、一番真剣なのが金儲けの道である。
不正でない方法、不正でない努力で、金儲けに成功できるものは、
どこかに常人の及ばないエラさがあると私は信ずる」
「私は、このままにならぬ世の中を処して、これをままにするただ一つの秘法を知っている。
それは、この世の中を、ままならぬまま、在るがままに観じて、避けず、おそれず、
自らの努力を、これに適応させていくことである」