名無しの教師の日誌

ある公立中学校教師の教育私論と日記です。

習熟度別授業にすべし!とする自分の記事を読み返してみた。

2020-01-05 12:48:02 | 日記(学校)
先日

新学習指導要領で公立中学校の授業が崩壊するという予言

という記事を投稿しました。

ざっくばらんに言うと

「クラス間に学力的な差を作らないように編成する」という、現在ほとんどの公立中学校で行われている学級編成のシステムと、新学習指導要領が目指す授業のスタイルの相性はきわめて悪い。
→授業は崩壊へと向かうだろう。


という予言でした。

そして、「授業崩壊を防ぐために、新学習指導要領を大きく方向転換するか、新学習指導要領を実施する前に生徒が習熟度別に授業を受ける体制を整えるかどちらかをすべきである。」と提言しました。



ふと、「過去に自分は、習熟度別について、どんな記事を書いていたんだっけ?」と気になり、読み返してみました。

すると、数年前から自分の主張はほぼ変わっていないと言うことに気づき、驚きました。

以下に、備忘録的な意味を込めて、過去の私の習熟度別授業展開に関する記事をまとめていきます。

「冬休み中、しっかり復習をしておきなさい」の不毛さ
「宿題ができない」のは誰のせいか
→生徒の習熟度を無視して課す課題に意味ある?それができなかった生徒を叱る意味ってある?という主旨の記事です。

新学期を苦に自殺
夏の終わりと子どもの受難
→習熟度を無視した授業を受けさせられる生徒にしてみたら、学校なんて行きたくないに決まってるじゃん。
→授業は習熟度別にすべきだ、という主旨の記事です。



ちなみに、文科省も、習熟度別授業展開の有効性を示唆する研究結果を公開しています。

その一つがこれ

では、なぜ習熟度別にしないのか?

あくまで私の推測ですが、教員の数を用意できないとか、「何をもって習熟度を測るのか」の議論がまだなされていないとか、でしょうか。



正直、部活動なんてやってる場合じゃ無いと思います。

部活動に持続可能性を持たすにはどうすれば良いか?という議論が昨今盛んになっていますが

私としては、部活動なんてさっさと切り捨てて、議論の焦点を「どうすればトラブル無く習熟度別授業展開に移行できるか?」に切り替えるべきだと思います。

そして、学校のリソースは学習指導、特に学力中間層未満の救済にあてるべきだと思います。



ああ、新学期がやってくる。

冬休みの宿題を点検して、出せない子に指導するの、嫌だなあ。

だって、私の本音は「宿題の出し方がナンセンス」なんですもん。

もちろん、公にはこの本音は言えないのですけれど。



各種アンケートをやっています。

よろしければご参加下さい。

部活動は今後どうするべきかについてのアンケート

公立小中学校の授業は習熟度別にするべきかどうかについてのアンケート

新学習指導要領についてのアンケート


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