前回に引き続き、部活動について語っていきたい。
【プラン3:部活動を外部に部分委託し、多忙化解消を図る】
ここでいう外部というのは、教師以外の人材という意味です。
すなわち、外部指導員のような教師以外の人材を招き、部活動の技術指導をお願いするということです。
このプランの場合、「部活動はあくまで学校の教育活動の一環である」という形を維持するので、教師が完全に手を引くことはできません。
さて、このプランですが、絶対にやるべきでは無い、というのが自分の意見です。
こんなことをやるくらいなら、何もせずに現状を維持した方がマシだとすら思います。
その理由は、教師のチームワークを悪くすると思えるからです。
第1回の記事でも書きましたが
教師には部活動が好きな人と嫌いな人がいます。
一昔前ならいざ知らず、現在ではどちらも無視できない程度の人数がいますし
「部活嫌い派」が、インターネット等を利用して、声を上げるようになったのも大きいです。
その最たる例が、部活問題対策プロジェクトでしょう。
そして、「部活好き教師」は、部活動が部分委託され、教師が顔を出さなくても活動が成立するようになっても、積極的に参加することでしょう。
だって、好きなんですもの。
好きなことは、禁止されなければ、無報酬でもやるのが人間という生き物です。
そして、「部活嫌い教師」は、よかったよかったと思いながら、部活動の様子を遠目に見ながら、教材研究や事務仕事、保護者との連絡などの業務を行なうことでしょう。
だって、嫌いなんですもの。
嫌いなことで、しかも無報酬の事なんて、周りからやれと言われない限りやらないのが人間という生き物です。
そして、深刻な意見対立が生じます。
「部活好き教師」はこう言うでしょう。
「子どもが下校していないのだから、外部指導員に任せきりにしないで、子どもと関わるべきだ」
「書類や液晶画面と向き合ってないで、子どもと向き合え」
と。
「部活嫌い教師」はこう言うでしょう。
「何のために外部指導員が導入されたと思っているんだ、ここで我々が動いたら何の意味も無い」
「部活ばっかりやってないで、校務分掌や授業準備などの本来業務をもっとちゃんとやったらどうか」
と。
そうして教師間にギスギスした空気が流れ、「チーム職員室」は崩壊します。
ちなみに、部活動指導まできっちりやり、その後校務分掌や授業準備等の業務もこなし、心と体を壊さない程度の時間に退勤できるようなスーパーマンorスーパーウーマンもいるかも知れません。
しかしならが、そんな超人に頼るような組織・システムは不健全です。
というか、そのツケが今回ってきているのでしょう?
このような意見対立が生じた場合、「部活好き教師」の意見の方が、優勢になり、大きな顔をすることでしょう。
だって、子どもの視点で考えてみて下さい。
部活の時間に顔を出して見守ってくれる先生と
何やってるか分からないけど職員室で何かやってる先生では
どちらにより高い好感度を持つでしょうか?
当然前者です。
後者の行なう仕事だって、大切ですが、子どもには見えないし理解できないのです。
というか、ちょっと前まで、そのようなわけで「部活好き教師」の意見が主流でした。
しかしながら、そのままではまずいというアンチテーゼとして、近年、「部活嫌い教師」が声を上げるようになったのです。
部活動を教師がやるのか、やらないのか。
社会全体で考え、決断をするべきだと思います。
何度も言っていますが、これは教師・教育委員会では決断ができません。
そして、先に述べたように、折衷案は職員室を崩壊させるので、絶対にやるべきではありません。
幼児教育の無償化だとか、私立高校の無償化だとかよりも、こちらの議論を優先するべきだと、自分は思います。
どこかで、部活動を頑張りすぎた先生が、重大な見落としをし、取り返しの付かない事件が発生する前に、この議論が盛り上がり、結論が出ることを希望します。
続く……
【プラン3:部活動を外部に部分委託し、多忙化解消を図る】
ここでいう外部というのは、教師以外の人材という意味です。
すなわち、外部指導員のような教師以外の人材を招き、部活動の技術指導をお願いするということです。
このプランの場合、「部活動はあくまで学校の教育活動の一環である」という形を維持するので、教師が完全に手を引くことはできません。
さて、このプランですが、絶対にやるべきでは無い、というのが自分の意見です。
こんなことをやるくらいなら、何もせずに現状を維持した方がマシだとすら思います。
その理由は、教師のチームワークを悪くすると思えるからです。
第1回の記事でも書きましたが
教師には部活動が好きな人と嫌いな人がいます。
一昔前ならいざ知らず、現在ではどちらも無視できない程度の人数がいますし
「部活嫌い派」が、インターネット等を利用して、声を上げるようになったのも大きいです。
その最たる例が、部活問題対策プロジェクトでしょう。
そして、「部活好き教師」は、部活動が部分委託され、教師が顔を出さなくても活動が成立するようになっても、積極的に参加することでしょう。
だって、好きなんですもの。
好きなことは、禁止されなければ、無報酬でもやるのが人間という生き物です。
そして、「部活嫌い教師」は、よかったよかったと思いながら、部活動の様子を遠目に見ながら、教材研究や事務仕事、保護者との連絡などの業務を行なうことでしょう。
だって、嫌いなんですもの。
嫌いなことで、しかも無報酬の事なんて、周りからやれと言われない限りやらないのが人間という生き物です。
そして、深刻な意見対立が生じます。
「部活好き教師」はこう言うでしょう。
「子どもが下校していないのだから、外部指導員に任せきりにしないで、子どもと関わるべきだ」
「書類や液晶画面と向き合ってないで、子どもと向き合え」
と。
「部活嫌い教師」はこう言うでしょう。
「何のために外部指導員が導入されたと思っているんだ、ここで我々が動いたら何の意味も無い」
「部活ばっかりやってないで、校務分掌や授業準備などの本来業務をもっとちゃんとやったらどうか」
と。
そうして教師間にギスギスした空気が流れ、「チーム職員室」は崩壊します。
ちなみに、部活動指導まできっちりやり、その後校務分掌や授業準備等の業務もこなし、心と体を壊さない程度の時間に退勤できるようなスーパーマンorスーパーウーマンもいるかも知れません。
しかしならが、そんな超人に頼るような組織・システムは不健全です。
というか、そのツケが今回ってきているのでしょう?
このような意見対立が生じた場合、「部活好き教師」の意見の方が、優勢になり、大きな顔をすることでしょう。
だって、子どもの視点で考えてみて下さい。
部活の時間に顔を出して見守ってくれる先生と
何やってるか分からないけど職員室で何かやってる先生では
どちらにより高い好感度を持つでしょうか?
当然前者です。
後者の行なう仕事だって、大切ですが、子どもには見えないし理解できないのです。
というか、ちょっと前まで、そのようなわけで「部活好き教師」の意見が主流でした。
しかしながら、そのままではまずいというアンチテーゼとして、近年、「部活嫌い教師」が声を上げるようになったのです。
部活動を教師がやるのか、やらないのか。
社会全体で考え、決断をするべきだと思います。
何度も言っていますが、これは教師・教育委員会では決断ができません。
そして、先に述べたように、折衷案は職員室を崩壊させるので、絶対にやるべきではありません。
幼児教育の無償化だとか、私立高校の無償化だとかよりも、こちらの議論を優先するべきだと、自分は思います。
どこかで、部活動を頑張りすぎた先生が、重大な見落としをし、取り返しの付かない事件が発生する前に、この議論が盛り上がり、結論が出ることを希望します。
続く……