世界の人口は、実に70億人を超えていると聞きます。
つまりは、70億通りの人生が地球上にはあるということです。
どの人の人生も違っているというのは当然ですが、ただ2つだけ誰にも共通していることがあります。
その2つというのは、「生」と「死」です。
どんな人生も生まれなくては始まらないし、始まったからには終わって死にます。
ところで、最近「断捨離」という言葉をよく聞きます。
無駄なものを捨て、寄せ付けず、執着を断つ、というような意味なんだと聞きます。
この断捨離を極めるとどうなるのかと、ちょっと考えてみました。
おそらく、もっとも無駄のない人生というのは、生まれた直後に死んでしまう、というものなのではないかと思います。実際、仏教では生存欲求さえも執着の内であるとして、捨てなくてはいけないのだと説かれていると聞いたことがあります。
修行してなお捨てがたいそれらを、修行のシの字も知らない人間が捨てることができるかといえば、できないと僕は思います。
また、捨てようとしているモノが本当に「無駄」なのか、それとも、その有用性を見出す力を持ち主が持ち合わせていないだけなのか、という問題もあります。
無駄というなら人生のすべてが無駄です。無駄を無駄と判断する基準にもよりますが、次から次へとモノを捨ててしまうという風潮には冷たいものを感じます。
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