きみだんごの日記帳

日記帳の形を借りて、創作活動の成果を発表していきたいと思います。
荒井公康

資本主義と気候変動・格差社会

2022-07-20 17:10:57 | 日記
マルクスはエコロジーに大きな関心を持ち、持続可能なエコ社会主義を構想していた。(斎藤幸平)
人新世とは地質年代の新たな区分で、「人類が農業や産業革命を通じて、地球規模の環境変化をもたらした年代」と定義される。(クルッツェン博士)
コロナ禍は、資本主義がもたらした二つの危機(気候変動、格差社会)を可視化した。(斎藤幸平)
資本主義は環境破壊や経済格差を限界まで推し進めた。もう一度リセットして、持続可能で平等な社会を作ろう。(ダボス会議)
私たちは、一人ひとりがささやかな配慮をすれば、世界は変わるという物語が大好きです。しかし小さなアクションで満足すると、経済システムの中の真の問題が見過ごされ、一番必要な大胆なシステム変革ができなくなります。(斎藤幸平)
世界のCO2排出量が全く減っていないからです。それどころか、1990年のソ連崩壊以降の三十年間で1.6倍も増えました。このままでは「2030年までにCO2排出量を50%減らす」という目標は達成困難です。ただし、2020年に5.4%減少しています。コロナ禍で人びとが外出や旅行や買い物を控えたからです。リーマンショックの時でも1.2%減だったことを思えば、人類史上初の快挙で、今後のCO2削減のヒントになります。残念なのは、リベンジ消費によって2021年には4.9%増え、コロナ禍の状態に戻ってしまったことです。(斎藤幸平)
永遠の経済成長というお伽噺を大人たちがいつまでも信じているせいで、私たちの未来が犠牲になっている。(グレタ・トゥンベリ)
各国の掲げる2030年までの削減目標が全て達成されても、2100年までに世界の平均気温は2.4~2.7度上昇する。これでは、パリ協定の1.5度目標にほど遠い。(COP26)
脱成長を掲げているのが、ミレニアル世代~Z世代を中心とする若者で、イギリスの政治学者キア・ミルバーンは「ジェネレーション・レフト」と命名しました。彼らは資本主義下の格差や環境危機を問題視し、社会主義に肯定的です。(斎藤幸平)
今までと同じ経済成長を続けながら、CO2排出量や資源消費量を減らすことは、かなり難しいと言わざるを得ません。(斎藤幸平)
 
所得税や相続税の累進課税の強化。最高税率90%。<ピケティ>
 
 
 
 
 
荒井公康
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争と理性と本能

2022-07-16 15:23:55 | 日記

「戦争は実に人を禽獣化するものであります。」(内村鑑三) この言葉は少しおかしいと思う。第一、禽獣は戦争はしないし、個体間で争いがあったとしても、同種間で殺し合うことはほとんどない。種の保存本能が働くためである。先の大戦や、今回のウクライナ戦争で、ますます人間の理性は信用を失ったと思われる。カントも言うように、理性は暴走しがちであるし、フランクフルト学派が言うように道具的理性に成り下がることもある。禽獣は理性によって戦争をしないのではなく、本能によって戦争をしないのである。本能には深い知恵が隠されている。理性は時に浅はかである。自分の知恵だけで全てが分かると錯覚する。理性が正しく、本能は間違っていると考えるのは、少し違うのではないかと思う。

荒井公康

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする