教会の男女の血色のよきを不思議と見て帰り来ぬ
石川啄木 『スバル 明治四十二年五月号(第一巻第五号)』, 1909, [1909]
いづら行く少女なるらむ額たれて教会いでぬ都のゆふべ
前田夕暮 『歌稿』, 1908, [1908]
教会の壁のにほひのたヘがたく女恋ひしくおもひいでしか
前田夕暮 『歌稿』, 1910, [1910]
とある田舎の町はづれなる教会に寛袍をつけし友をおもひいづ
前田夕暮 『歌稿』, 1912, [1912]
女恋ひしく銭やや欲しきさびしさのきまぐれ心教会へ行く : 前田夕暮 『歌稿』, 1910, [1910]
やうやくに厭ひそめける教会の門に咲きゐし百日紅かな
前田夕暮 『歌稿』, 1910, [1910]
久しくもそむきてありし教会の前をよぎればオルガンぞ鳴る
前田夕暮 『歌稿』, 1910, [1910]
何をえしや知らずつとめのごとかりし教会へゆき賢顔せる
前田夕暮 『歌稿』, 1910, [1910]
野のなかの天理教会のト夕ン屋根鴉大きく黒々と動く
前田夕暮 『虹』, 1923, 1928
中町教会聖福寺の記[※結果の一部のみ表示] : 土屋文明 『続青南集』, 1966, 1967
武藤長蔵教授より大阪天主公教会の公教会月報を借覧しぬ : 斎藤茂吉 『つゆじも』, 1920, 1946
(注)短歌としてヒットしているが、後段の短歌の詞書
大音寺の樟の太樹を見てかへり大阪公教会報の歌を写すも
斎藤茂吉 『つゆじも』, 1920, 1946
岡のうへの耶蘇教會の鉦のこゑこの朝霜の曇りにひびく
太田水穂 『雲鳥』, 1919, 1922
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