Cube3で走るオーストラリアの旅2012

シドニー、メルボルン、アデレードそしてタスマニアを訪れ、夫婦のんびり旅行のエピソードや楽しみ方を伝えたいと思います。

Cube3で走るオーストラリアの旅 2012 灼熱の町 White Cliffs

2012年05月25日 | 旅行
2月14日(火)
灼熱の町White Cliffs 前編
今日も快晴。車から降り隣をみると、車は無くJimとSusannaはすでにどこかに出かけたのだろうか。私達はいつものゆっくりしたペースで朝バナナの朝食をすませる。
今日のドライブはかなり長い距離を走らなければならない、そして地図を見ると舗装されていない道路が続いている。私は未舗装の道路がどんなハードなものか知らず、経験もほとんどなかった為、私の気持ちには不安より多少の期待もあった。Port Macquarieでガタガタ道を走った時、幸子の機嫌が悪くなったが、今日はそのガタガタ道をドライブしない訳にはいかないのだ。
 9時30分にCaravan Parkを出発する。朝のCobarの町はとても静かだった。町の中心を走り抜けると右手に赤茶けた大きな文字で「COBAR」と書かれた巨大な看板が見えた。さらに坂道を進むとそこには金網で囲まれた展望台があり真下には大地の土を掘り起こした後にできた巨大な空間があった。数キロ四方、深さは800メートル程と思われる。壁は赤茶色の肌を見せている。CobarはCopper ,Silver等、鉱物の富で栄えてきたのである。今でもこの町は生き生きとしているのである。
私達はこれから260km先のハイウェイ32号線の町Wilcannieに向かう。Cubu3は今日も機嫌がよさそうだ。なめらかなエンジン音、ステアリングに伝わってくる振動はきっと悪路も難なくこなしてくれるだろう。ハイウェイに入ると、をただ真っ直ぐな道を2時間ほど走る。ハイウェイと言っても日本の高速道路のようでなく、一般道が最高時速110kmでドライブ出来る道である。そこには数十キロごとにパーキングエリアがあり長距離を走るトラックのドライバーなどが休息している。私達は昼食をとるためにそのエリアにCube3を止めた。ボンネットはかなり熱くなり手をおくことさえ出来なかった。
幸子の作ったツナ&タマゴサンドを美味しく頂いた。暑い日差しの中で熱いコーヒーを飲むのもとてもとても良い。インスタントコーヒーは最高に美味しいのである。
充分に休息をした私は、幸子に代わってハンドルを握ることにした。Wilcanniaに着くと建物は少なく交差点に少し並んで建っているだけ、町の入口にあるペトルスタンドだけが
給油をする車が3台ほど順番を待っていた。ガソリンの値段は$1.69/リットル(日本円だと約169円)、今までの最高価格である。
ここで給油しないとWhite Cliffsまで92km、さらに300km先のBroken Hillには行き着けないのだ。White Cliffsそして、そこからParro Danling National Park(NP)を目指す。
オーストラリアの道路は長い距離を高速で走ることが想定されている為、いろいろ工夫を紹介します。White Cliffsへの道は、きれいに舗装されている。数キロごと道端に「GLID」の標識が現れる。この意味は、長距離の運転が単調になる為、居眠り防止の効果があるのだろう、幅1Mの鉄格子が舗装道路を切断するように埋められており、そこを通過するたびに「ザザザー」とタイヤが接触するノイズがする、そして小刻みな振動がハンドルを通して伝わって単調になりがちな運転からドライバーにショックを与えてくれる。
また所々にポールが建っておりそれには10センチ毎に2Mまでメモリが表示されている。雨期になり大雨が降るといたるところで川が出来き、道路を寸断するのだろう。その時の水の深さをこのポールで判断するのだ。安心なことに今日の空は雲ひとつない晴天、道路の両方の草木は乾ききった色をしている。その中に、迷い牛や野生ヤギが私達を走り過ぎるのをじっと見ている。
1時間も運転していると遠く小高くなった丘に、数軒の家らしいものが視界に入ってきた。White Cliffsの町だ。赤い大地の中で強い太陽の光を容赦なく受けている。
つづく