約束の地、メンフィス
〜TAKE ME TO THE RIVER〜
を見た。
2014年公開。音楽ドキュメンタリー映画。
2011年から開始されたセッション。おじいちゃん、おとうさん、子供、孫ぐらいの世代がセッションを通じて音楽を継承されていく様子が見れる。
とても感動したので、感動したことを、いくつかあげてみることにしました。
●舞台は、メンフィス。中心となる場所は、ミュージシャンでプロデューサーだったウィリーミッチェルのロイヤルスタジオでのセッションをした時のドキュメンタリーである。
最初のセッションで、コーラス隊のローズシスターズが、こう言っていた。「ウィリーは、こう言っていた。カントリーとR&Bは従兄弟のようなもの」
そうだよな。でも残念なことに日本ではカントリーの情報は薄い。
従兄弟とはいい表現だと思った。
●好きなシンガーであるボビーラッシュがこう言った。
「俺は、1951年から始まって、249枚レコードをだした」
こんなに出してたんだ。音楽探索の旅は、海のようにとても広いと思った^_^
●ハーピストのチャーリーマッスルホワイトが、エディテイラーのブルースをやろうと言ったところ、ギターリストはエディテイラーのフレーズを知らなかったので、ギターを手にとりイントロを弾いて見せた。エディテイラーは大好きなギターリスト兼ボーカリスト。私もコピーしたが。聴いてない方が弾くのは少し寂しいけど、チャリーの指導があったんでまぁ良しと^_^
●ギターリストのヒューバートサムリンが亡くなられた時の葬儀費用は、キースリチャードとミックが出した。
この二人の素晴らしさに改めて感じた。家族同様と思い付き合っていたのかな。真実の愛だと思った!
●キング牧師が、「約束の地」と語られているシーン。迫力がある演説。ジーンときた。
その翌日に暗殺され、メンフィスは、戦場のようになった。
黒人も白人も働いていたスタックスレコードへ、暴動が激しく白人メンバーが出入りする時にアイザックヘイズなどが連れ添い「仲間だから襲わないでくれ」などと言って音楽作りをしていた。
人種差別が今でも残っている。人間どうしで、なんでこんなひどい事をしてきてやめれないのかと悲しくなる。
しばらくし、スタックスレコードは、いろいろな敵対する者が、組織的に潰しにかかってくる。
1975年レコードは売れているのにスタックスレコードは、倒産する。その後、現在はスタックスのミュージアムと音楽学校が出来ている。
●ひ孫ぐらいの歳の差があるリトルピーナッツが、「アイ ガット ア ウーマン」(レイチャールズの曲)をひとり口ずさんで遊んでるところをボビーブランドが見かけた。声掛けし呼びよせて歌唱指導をしているシーン、感動。
ここはこういうふうに声をここから出してとか、ここは語ってとか。文字通り伝承である!
ハスキーなボビーブランドの声がいっそう感動を高めた^_^
●ギターリストのスキップピッツが、スタックス音楽学校の若い学生にセッションやセッション前の練習で、丁寧に教えている。10代のギターリストに対しては、「決してホーンの邪魔をしてはならない」と大事な事を教えている。学びたての頃は、ついつい出たがり根性が先立ってしまうが、まず大事なのは、音楽全体で音を捉えてどんな音色で、どれくれいの音量で、どんなリズムとアクセントをどう組合するのがいいかと考えることを大事だとおっしゃてられるのだろう。
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