「ハレルヤ」重松清作。
表紙のデザインから、何十年か振りにメンバーが出会いバンド再結成してゆく話しかと読む前は、思っていたが、そういう物語でなかった。
予想を裏切っての物語で、面白かった。物語の話しは、ネタバレになるので、書かないけど。
あと、筆者の忌野清志郎好きを感じさせられる。1963年産まれの作者。ちょうど私の兄とほぼ同学年くらい。忌野清志郎への思い溢れる物語。
そうそう、面白い表現があった。登場人物の一人が、会社の歳下の方と話しをするシーンでの会話。バンドのメンバーが集まると力が「足し算」
でなく「掛け算」になるんですねといわれたのに対して、「引き算」だと語らせていた。
面白い表現だなぁと。